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第1章
勘違いは続く
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パーティーから数日経ち、慌ただしかった城内は落ち着きを取り戻しつつあった。パーティーは大失敗に終わり、ユリウスは王族貴族達に責任を問われる事を覚悟していた。婚約者を選ぶ盛大なパーティーで、夕達の命だけでなく、参加者全員の命を危険に晒してしまうと言う失態を犯してしまったのだ。
責め立てられても仕方ない。そう思っていた。しかし、ユリウス達が責め立てられる事はなかった。
『皆様、楽しんで頂けたでしょうか? 今迄の出来事は全て演技ですので、ご安心下さい』
鈴の発言によって、緊張していた王族貴族はほっと胸を撫で下ろし「何だ、演技だったのか」と言って、次第に歓声の声へと変わった。
「迫真の演技だった」
「緊張感があって楽しかった」
「本当の出来事だと思った」
鈴が話を纏めてくれたお陰で、大騒ぎになる事はなかった。大失敗かと思われたパーティーは、大成功とは程遠いものの、何事もなく終わりを迎える事が出来た。
勿論、夕と鈴を貶めようとした貴族の親子と、加担した賊達は身柄を拘束し、牢屋に入れた。鈴からも詳しく事情を聞き、クラウス達は改めて鈴にお礼を言った。
パーティー当日、賊の二人が城の使用人に成りすまし、夕を人質に取るつもりでいた。その事にいち早く気付いたのが鈴だった。
パーティー当日は皆忙しく、賊が紛れ込んでも誰も気付かない。しかし、鈴は気付いた。見慣れない男二人が、城の中で怪しげな話をしている場面に遭遇し、鈴は直ぐに行動に出た。
夕が狙われているなら、夕をユリウスの傍に置いてしまえばいい。夕を探す序でに賊二人も捕まえ、夕をパーティーに放り込む。その隙に、賊から話を詳しく聞き、証拠を探し、首謀者を炙り出す。
賊二人を連れ、鈴がパーティーに乗り込んだ後は言うまでもない。最初から、鈴は夕を助ける為に動いていたのだ。結果、大きな被害が出る事もなく丸く収まったという訳だ。
「騙すような事をして悪かったな。俺はもう猫を被らない。邪魔だと言うなら出て行く。城にある物、壊しちまったし……」
視線を窓に向け、鈴は簡潔に述べる。素を晒したら相手がどんな反応をするのか、鈴は十分理解している。騙された、ぶりっ子、性格が残念、性悪など。本当の鈴を目の当たりにした相手はみんな鈴を軽蔑し、鈴から離れて行った。
更に、今回は城の扉やテーブルを壊してしまった。二人が鈴を軽蔑し、城から追い出す理由は十分にある。
もう慣れた。素でも、猫を被っていても、鈴はずっと周囲から敵意を向けられた。今更、この二人に何を言われようが鈴は何とも思わない。「出て行け」と言うなら鈴は素直に従う。
「出て行く必要はない」
「驚きはしましたが、スズ様が素晴らしい方である事に変わりはありません」
てっきり責め立てられるとばかり思っていた鈴は、二人の言葉が信じられず「は?」と素っ頓狂な声を上げる。
「私達には、スズ様とユウ様が必要です」
「これからも、私達の力になって欲しい」
今迄とは違う歓迎の言葉を言われ、鈴は何も考えられなくなった。
「鈴は素直じゃねぇなぁ。もっと喜べよ。認められて良かったな」
どう返すのが正しいか分からなかった鈴は取り敢えず生温かい目をして見詰めてくる夕を殴る事にした。痛みに呻く夕を眺め、鈴は小さな声で「ありがとう」と言った。
パーティーから数週間経ち、夕達は平穏な日々を送っていた。街中を歩いたり、城の中を案内してもらったり、海へ行ったり。ユリウス達と会う回数も増え、その度に鈴とユリウスはお似合いだと言うような台詞を夕は言い続けた。
ユリウスと鈴が二人っきりになるようにしたり、さり気なく鈴を褒めたり。ユリウスは鈴が好きだと夕は思っている。その為、夕はユリウスが鈴に告白しやすいような状況を何度も作ろうとした。
一方、ユリウスはそんな夕の姿を見て深い溜息を吐く。夕と話そうとすれば必ず鈴の話になり、鈴と会えば夕はその場から去ってしまう。鈴と楽しそうに話している姿を何度も見て、夕は鈴が好きだと、ユリウスは思い込んでしまった。
最初に会った時の事を思い出したのだ。あの時、使用人が持って来た林檎の焼き菓子は、鈴の為に作ったものだと言う事を。何時だって、夕は鈴の事を第一に考えている。考えれば考える程、自分が付け入る隙はないと思えてしまい、ユリウスは何度目になるか分からない溜息を吐いた。
そんな日々が続いていたある日、鈴がユリウスの名を呼び「話したい事があります」と言ってユリウスの部屋へ入った。部屋に入ると、鈴はユリウスを見据え口を開いた。
「ユリウス様の好きな人って、夕ですよね?」
突然鈴からそう言われ、ユリウスは彼を凝視する。本心を見抜かれ、動揺するユリウスを見て鈴は話を続けた。
「彼奴、恋愛に関してはかなり鈍感ですから、積極的にアプローチしないと一生伝わりませんよ」
鈴の話を聞き、ユリウスは勘違いしていたのかと思うも夕と鈴はとても仲が良い。そんなユリウスの心情を見抜いたのか、鈴は更に話を続ける。
「家族愛ってヤツです。俺、ちゃんと好きな人、いますから。念の為に言っておきますが、夕ではありません」
伝えたい事を全て言い終わると、鈴は「恋愛成就すると良いですね」と言うと、部屋から出て行ってしまった。鈴の話を聞き終え、落ち込んでいたのが嘘の様に目が輝き出す。今以上に夕と関わりを持ち、ちゃんと想いを伝えられるように努力しようと、ユリウスは強く決意した。
その後、ユリウスが夕に話し掛ける回数が増え、同時に鈴の元へ恋愛相談する回数も増えた。ユリウスから夕の魅力、つまりノロケ話を聞かされ続け、鈴は何度も「今言ってる事を、そのまま夕に伝えれば良いのに」と、心の中で愚痴った。
「ユリウス様って、やっぱり鈴が好きなんだな」
ユリウスは鈴が好きだと夕が思い込んでいる事に、ユリウスも鈴も気付かなかった。ユリウスが何度も鈴に会いに行っている事が裏目に出てしまったのだ。勘違いが勘違いを生み、ユリウスが夕の誤解を解くのに苦労する事を、今の彼は知る由もなかった。
責め立てられても仕方ない。そう思っていた。しかし、ユリウス達が責め立てられる事はなかった。
『皆様、楽しんで頂けたでしょうか? 今迄の出来事は全て演技ですので、ご安心下さい』
鈴の発言によって、緊張していた王族貴族はほっと胸を撫で下ろし「何だ、演技だったのか」と言って、次第に歓声の声へと変わった。
「迫真の演技だった」
「緊張感があって楽しかった」
「本当の出来事だと思った」
鈴が話を纏めてくれたお陰で、大騒ぎになる事はなかった。大失敗かと思われたパーティーは、大成功とは程遠いものの、何事もなく終わりを迎える事が出来た。
勿論、夕と鈴を貶めようとした貴族の親子と、加担した賊達は身柄を拘束し、牢屋に入れた。鈴からも詳しく事情を聞き、クラウス達は改めて鈴にお礼を言った。
パーティー当日、賊の二人が城の使用人に成りすまし、夕を人質に取るつもりでいた。その事にいち早く気付いたのが鈴だった。
パーティー当日は皆忙しく、賊が紛れ込んでも誰も気付かない。しかし、鈴は気付いた。見慣れない男二人が、城の中で怪しげな話をしている場面に遭遇し、鈴は直ぐに行動に出た。
夕が狙われているなら、夕をユリウスの傍に置いてしまえばいい。夕を探す序でに賊二人も捕まえ、夕をパーティーに放り込む。その隙に、賊から話を詳しく聞き、証拠を探し、首謀者を炙り出す。
賊二人を連れ、鈴がパーティーに乗り込んだ後は言うまでもない。最初から、鈴は夕を助ける為に動いていたのだ。結果、大きな被害が出る事もなく丸く収まったという訳だ。
「騙すような事をして悪かったな。俺はもう猫を被らない。邪魔だと言うなら出て行く。城にある物、壊しちまったし……」
視線を窓に向け、鈴は簡潔に述べる。素を晒したら相手がどんな反応をするのか、鈴は十分理解している。騙された、ぶりっ子、性格が残念、性悪など。本当の鈴を目の当たりにした相手はみんな鈴を軽蔑し、鈴から離れて行った。
更に、今回は城の扉やテーブルを壊してしまった。二人が鈴を軽蔑し、城から追い出す理由は十分にある。
もう慣れた。素でも、猫を被っていても、鈴はずっと周囲から敵意を向けられた。今更、この二人に何を言われようが鈴は何とも思わない。「出て行け」と言うなら鈴は素直に従う。
「出て行く必要はない」
「驚きはしましたが、スズ様が素晴らしい方である事に変わりはありません」
てっきり責め立てられるとばかり思っていた鈴は、二人の言葉が信じられず「は?」と素っ頓狂な声を上げる。
「私達には、スズ様とユウ様が必要です」
「これからも、私達の力になって欲しい」
今迄とは違う歓迎の言葉を言われ、鈴は何も考えられなくなった。
「鈴は素直じゃねぇなぁ。もっと喜べよ。認められて良かったな」
どう返すのが正しいか分からなかった鈴は取り敢えず生温かい目をして見詰めてくる夕を殴る事にした。痛みに呻く夕を眺め、鈴は小さな声で「ありがとう」と言った。
パーティーから数週間経ち、夕達は平穏な日々を送っていた。街中を歩いたり、城の中を案内してもらったり、海へ行ったり。ユリウス達と会う回数も増え、その度に鈴とユリウスはお似合いだと言うような台詞を夕は言い続けた。
ユリウスと鈴が二人っきりになるようにしたり、さり気なく鈴を褒めたり。ユリウスは鈴が好きだと夕は思っている。その為、夕はユリウスが鈴に告白しやすいような状況を何度も作ろうとした。
一方、ユリウスはそんな夕の姿を見て深い溜息を吐く。夕と話そうとすれば必ず鈴の話になり、鈴と会えば夕はその場から去ってしまう。鈴と楽しそうに話している姿を何度も見て、夕は鈴が好きだと、ユリウスは思い込んでしまった。
最初に会った時の事を思い出したのだ。あの時、使用人が持って来た林檎の焼き菓子は、鈴の為に作ったものだと言う事を。何時だって、夕は鈴の事を第一に考えている。考えれば考える程、自分が付け入る隙はないと思えてしまい、ユリウスは何度目になるか分からない溜息を吐いた。
そんな日々が続いていたある日、鈴がユリウスの名を呼び「話したい事があります」と言ってユリウスの部屋へ入った。部屋に入ると、鈴はユリウスを見据え口を開いた。
「ユリウス様の好きな人って、夕ですよね?」
突然鈴からそう言われ、ユリウスは彼を凝視する。本心を見抜かれ、動揺するユリウスを見て鈴は話を続けた。
「彼奴、恋愛に関してはかなり鈍感ですから、積極的にアプローチしないと一生伝わりませんよ」
鈴の話を聞き、ユリウスは勘違いしていたのかと思うも夕と鈴はとても仲が良い。そんなユリウスの心情を見抜いたのか、鈴は更に話を続ける。
「家族愛ってヤツです。俺、ちゃんと好きな人、いますから。念の為に言っておきますが、夕ではありません」
伝えたい事を全て言い終わると、鈴は「恋愛成就すると良いですね」と言うと、部屋から出て行ってしまった。鈴の話を聞き終え、落ち込んでいたのが嘘の様に目が輝き出す。今以上に夕と関わりを持ち、ちゃんと想いを伝えられるように努力しようと、ユリウスは強く決意した。
その後、ユリウスが夕に話し掛ける回数が増え、同時に鈴の元へ恋愛相談する回数も増えた。ユリウスから夕の魅力、つまりノロケ話を聞かされ続け、鈴は何度も「今言ってる事を、そのまま夕に伝えれば良いのに」と、心の中で愚痴った。
「ユリウス様って、やっぱり鈴が好きなんだな」
ユリウスは鈴が好きだと夕が思い込んでいる事に、ユリウスも鈴も気付かなかった。ユリウスが何度も鈴に会いに行っている事が裏目に出てしまったのだ。勘違いが勘違いを生み、ユリウスが夕の誤解を解くのに苦労する事を、今の彼は知る由もなかった。
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