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本編
それぞれの休日6
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ショッピングモールを訪れた逢珠真は様々なお店を見て必要な物を選んでいった。広い店内を移動するだけでもかなり体力を消耗し、最後に食材を買い揃え、全て車の中に詰め込むと彼は疲れ果てて眠ってしまった。
「逢珠真。起きて、逢珠真。晩御飯の時間だよ」
「んん。ひさめ、さん?」
肩を優しく叩かれ逢珠真は目を覚ます。重い瞼を擦りながらゆっくりと体を起こすと、リビングの端にクリスマスツリーや飾りの入った箱が積み上げられていた。逢珠真が眠っている間に氷雨が全ての荷物をリビングに運んでくれたのだ。氷雨一人に荷物を運ばせてしまって申し訳なく思い「ごめんなさい」と謝罪の言葉を述べる。
「謝らなくて大丈夫だよ。ほら、晩御飯を食べよう」
「いいにおい」
「ビーフシチューを作ったんだ」
「ひさめさん。ありがとうございます!」
氷雨と食卓を囲み、逢珠真は両手を合わせ「いただきます」と告げビーフシチューを口に含んだ。じっくり煮込まれた野菜やお肉がトロトロで逢珠真は美味しそうにビーフシチューを食べる。サラダやパンも美味しくて、氷雨と一緒にご飯を食べられる時間が大好きで、ずっとこの時間が続けばいいと願わずにはいられない。
「ねえ、逢珠真。クリスマスプレゼント、本当に何もいらないの?」
「……はい。ぼくはもうじゅうぶんしあわせなので、ぷれぜんとはいりません」
「本当に?」
「ほんとうです」
「サンタさんにお手紙、書かないの?」
「かかない、です」
「そっか。ごめんね。何度も聞いて。逢珠真、サンタさんにお願いしたくなったら何時でも言っていいからね」
「おねがいすることなんてありません」
「サンタさんはとおっても忙しいから、来週までに書かないと間に合わないかもしれないよ?」
「…………」
「さて、今日は早めに寝ようか。明日は沢山お菓子を作らないといけないからね」
「はい」
お菓子作りに必要な本や材料は買い揃えた。明日はクリスマスパーティーで出すお菓子の試作品を氷雨と一緒に作る予定だ。氷雨と一緒にお菓子作りできる。それはつまり、明日はずっと氷雨を独り占めできるということ。リビングの端に積まれた箱を眺め、逢珠真は「やっぱりぷれぜんとはいらない」と思った。
土曜日の夜はぐっすり眠り、逢珠真は朝からとっても張り切っていた。私服に着替え、エプロンをして冷蔵庫から必要な食材を次々と取り出してテーブルに並べる。お菓子作りに必要な調理器具も一式揃えた。
「最初はクッキーから作ろうか」
「はい!」
お菓子の本を見て分量を確認し、手順通りにバター、グラニュー糖、卵黄を混ぜ合わせ、最後に薄力粉を加えてクッキー生地を完成させる。ココアパウダーと抹茶パウダーも使用し、三種類のクッキー生地をそれぞれラップに包み冷蔵庫に入れた。
「一時間くらい寝かせるから、その間にプリンを作ってみようか」
「がんばります!」
クッキーと同じように本を見ながらカラメルソースを作り、次にプリン液を作る。それをガラス瓶に注ぎ入れ、鍋で蒸す。時間を確認して鍋から瓶を取り出し、粗熱を取って冷蔵庫で冷やしてプリンは完成。丁度クッキー生地を取り出す時間になり、冷蔵庫から取り出したそれを大きな板の上に乗せ、綿棒で薄く伸ばしていき、型抜きができる状態になった。
「ほら。こうやって型を強く押して」
「こう、ですか?」
「そう。上手」
抹茶はツリー、ココアはトナカイとクマ、バターは星や人など、様々な型で抜いていき、次々とクッキングペーパーを敷いた鉄板に並べていった。いっぱいに並べたそれを予め温めていたオーブンに入れ二十分から三十分ほど焼く。クッキー生地はまだ残っている為、焼いている間に同じように型を抜いていき板に並べていった。それを何度か繰り返しているとあっという間に二十分過ぎ、クッキーが完成した。
「あまいにおいがします!」
「焼きたてだから気を付けてね。さて、次のを並べて焼いていこうか」
焼きあがったクッキーをケーキクーラーに移し、クッキングペーパーを新たに敷き直して同じように並べていく。二回、三回とクッキーを焼き、沢山のクッキーが完成した。
「アイシングやチョコペンでデコレーションしてみようか」
「わあ! とってもきれいです!」
「逢珠真もやってみて」
「はい!」
一生懸命手を動かし、悪戦苦闘しながらも逢珠真はクリスマスツリーに見えるようデコレーションする。初めてのことで、氷雨のような綺麗なクリスマスツリーに見えなくて、逢珠真は少し落ち込んでしまった。
「失敗しちゃった?」
「うまく、かけませんでした」
「始めはみんな失敗するものだよ」
「ぼく、がんばります!」
「それじゃあ、お手本を作ったから先ずはこれを見ながら挑戦して。その間に俺はタルトとカップケーキを作るから」
「つぎはきれいにかきます!」
役割分担して二人はクリスマスパーティー用のお菓子を作り続けた。逢珠真が作りたいと言ったお菓子を一通り作り終えた頃には二人ともクタクタで、大きなテーブルも沢山のお菓子で埋め尽くされていた。
「流石に疲れたね」
「ぼくも、へとへとです。でも、すっごくかわいくてきれいなおかしができました! しょうごくんとかおりちゃん、よろこんでくれるかな?」
「逢珠真が一生懸命心を込めて作ったんだから、きっと喜んでくれるよ」
「ほんとうですか!?」
「本当だよ」
「でも、つくりすぎちゃいました。たべきれないです」
「それなら大丈夫。明日、みんなに配ろうと思ってるから」
氷雨からの差し入れだと言えば、従業員達は喜んで食べてくれるという。更に言うと、彼らは逢珠真にメロメロで、彼が初めて作ったお菓子だから、もしかしたら争奪戦が繰り広げられるかもしれない。
「本番で作るお菓子を撮影したら、おやつにしようか」
「どれもおいしそうで、まよっちゃいます」
「今日は特別。全種類食べていいよ」
「ばんごはん、たべられなくなります」
お菓子作りは意外と体力との勝負で、逢珠真は昨日と同等かそれ以上に疲れてしまった。氷雨は毎日こんなにも大変な仕事をしているのかと思い、彼の凄さを改めて実感する。和菓子か洋菓子かの違いはあるが、どちらも重労働なのだろうと逢珠真は幼いながらに少しだけ理解した。ケーキ屋さんは大変だ。クリスマスケーキの注文が殺到して一日中大忙しになるから。
「ふふ。このクッキーは逢珠真が描いたものだね。かわいい」
「いちごのさんたさん、かわいくてたべられないです」
後片付けを済ませ、リビングのソファに座り二人は今日作ったお菓子をお互いに褒めながら口に含んだ。逢珠真が描いたクリスマスクッキーを氷雨は優しい目をして眺め、逢珠真はプリンの上に乗ったいちごのサンタさんを見て食べるか食べないか悩んでいる。
「逢珠真。サンタさんにお手紙……」
「かかないです」
念の為、氷雨がもう一度聞いたが、逢珠真はサンタさんに手紙を書く気は一切なく、少しムッとしながらクリスマスツリーの形をした小さなタルトを頬張った。
「逢珠真。起きて、逢珠真。晩御飯の時間だよ」
「んん。ひさめ、さん?」
肩を優しく叩かれ逢珠真は目を覚ます。重い瞼を擦りながらゆっくりと体を起こすと、リビングの端にクリスマスツリーや飾りの入った箱が積み上げられていた。逢珠真が眠っている間に氷雨が全ての荷物をリビングに運んでくれたのだ。氷雨一人に荷物を運ばせてしまって申し訳なく思い「ごめんなさい」と謝罪の言葉を述べる。
「謝らなくて大丈夫だよ。ほら、晩御飯を食べよう」
「いいにおい」
「ビーフシチューを作ったんだ」
「ひさめさん。ありがとうございます!」
氷雨と食卓を囲み、逢珠真は両手を合わせ「いただきます」と告げビーフシチューを口に含んだ。じっくり煮込まれた野菜やお肉がトロトロで逢珠真は美味しそうにビーフシチューを食べる。サラダやパンも美味しくて、氷雨と一緒にご飯を食べられる時間が大好きで、ずっとこの時間が続けばいいと願わずにはいられない。
「ねえ、逢珠真。クリスマスプレゼント、本当に何もいらないの?」
「……はい。ぼくはもうじゅうぶんしあわせなので、ぷれぜんとはいりません」
「本当に?」
「ほんとうです」
「サンタさんにお手紙、書かないの?」
「かかない、です」
「そっか。ごめんね。何度も聞いて。逢珠真、サンタさんにお願いしたくなったら何時でも言っていいからね」
「おねがいすることなんてありません」
「サンタさんはとおっても忙しいから、来週までに書かないと間に合わないかもしれないよ?」
「…………」
「さて、今日は早めに寝ようか。明日は沢山お菓子を作らないといけないからね」
「はい」
お菓子作りに必要な本や材料は買い揃えた。明日はクリスマスパーティーで出すお菓子の試作品を氷雨と一緒に作る予定だ。氷雨と一緒にお菓子作りできる。それはつまり、明日はずっと氷雨を独り占めできるということ。リビングの端に積まれた箱を眺め、逢珠真は「やっぱりぷれぜんとはいらない」と思った。
土曜日の夜はぐっすり眠り、逢珠真は朝からとっても張り切っていた。私服に着替え、エプロンをして冷蔵庫から必要な食材を次々と取り出してテーブルに並べる。お菓子作りに必要な調理器具も一式揃えた。
「最初はクッキーから作ろうか」
「はい!」
お菓子の本を見て分量を確認し、手順通りにバター、グラニュー糖、卵黄を混ぜ合わせ、最後に薄力粉を加えてクッキー生地を完成させる。ココアパウダーと抹茶パウダーも使用し、三種類のクッキー生地をそれぞれラップに包み冷蔵庫に入れた。
「一時間くらい寝かせるから、その間にプリンを作ってみようか」
「がんばります!」
クッキーと同じように本を見ながらカラメルソースを作り、次にプリン液を作る。それをガラス瓶に注ぎ入れ、鍋で蒸す。時間を確認して鍋から瓶を取り出し、粗熱を取って冷蔵庫で冷やしてプリンは完成。丁度クッキー生地を取り出す時間になり、冷蔵庫から取り出したそれを大きな板の上に乗せ、綿棒で薄く伸ばしていき、型抜きができる状態になった。
「ほら。こうやって型を強く押して」
「こう、ですか?」
「そう。上手」
抹茶はツリー、ココアはトナカイとクマ、バターは星や人など、様々な型で抜いていき、次々とクッキングペーパーを敷いた鉄板に並べていった。いっぱいに並べたそれを予め温めていたオーブンに入れ二十分から三十分ほど焼く。クッキー生地はまだ残っている為、焼いている間に同じように型を抜いていき板に並べていった。それを何度か繰り返しているとあっという間に二十分過ぎ、クッキーが完成した。
「あまいにおいがします!」
「焼きたてだから気を付けてね。さて、次のを並べて焼いていこうか」
焼きあがったクッキーをケーキクーラーに移し、クッキングペーパーを新たに敷き直して同じように並べていく。二回、三回とクッキーを焼き、沢山のクッキーが完成した。
「アイシングやチョコペンでデコレーションしてみようか」
「わあ! とってもきれいです!」
「逢珠真もやってみて」
「はい!」
一生懸命手を動かし、悪戦苦闘しながらも逢珠真はクリスマスツリーに見えるようデコレーションする。初めてのことで、氷雨のような綺麗なクリスマスツリーに見えなくて、逢珠真は少し落ち込んでしまった。
「失敗しちゃった?」
「うまく、かけませんでした」
「始めはみんな失敗するものだよ」
「ぼく、がんばります!」
「それじゃあ、お手本を作ったから先ずはこれを見ながら挑戦して。その間に俺はタルトとカップケーキを作るから」
「つぎはきれいにかきます!」
役割分担して二人はクリスマスパーティー用のお菓子を作り続けた。逢珠真が作りたいと言ったお菓子を一通り作り終えた頃には二人ともクタクタで、大きなテーブルも沢山のお菓子で埋め尽くされていた。
「流石に疲れたね」
「ぼくも、へとへとです。でも、すっごくかわいくてきれいなおかしができました! しょうごくんとかおりちゃん、よろこんでくれるかな?」
「逢珠真が一生懸命心を込めて作ったんだから、きっと喜んでくれるよ」
「ほんとうですか!?」
「本当だよ」
「でも、つくりすぎちゃいました。たべきれないです」
「それなら大丈夫。明日、みんなに配ろうと思ってるから」
氷雨からの差し入れだと言えば、従業員達は喜んで食べてくれるという。更に言うと、彼らは逢珠真にメロメロで、彼が初めて作ったお菓子だから、もしかしたら争奪戦が繰り広げられるかもしれない。
「本番で作るお菓子を撮影したら、おやつにしようか」
「どれもおいしそうで、まよっちゃいます」
「今日は特別。全種類食べていいよ」
「ばんごはん、たべられなくなります」
お菓子作りは意外と体力との勝負で、逢珠真は昨日と同等かそれ以上に疲れてしまった。氷雨は毎日こんなにも大変な仕事をしているのかと思い、彼の凄さを改めて実感する。和菓子か洋菓子かの違いはあるが、どちらも重労働なのだろうと逢珠真は幼いながらに少しだけ理解した。ケーキ屋さんは大変だ。クリスマスケーキの注文が殺到して一日中大忙しになるから。
「ふふ。このクッキーは逢珠真が描いたものだね。かわいい」
「いちごのさんたさん、かわいくてたべられないです」
後片付けを済ませ、リビングのソファに座り二人は今日作ったお菓子をお互いに褒めながら口に含んだ。逢珠真が描いたクリスマスクッキーを氷雨は優しい目をして眺め、逢珠真はプリンの上に乗ったいちごのサンタさんを見て食べるか食べないか悩んでいる。
「逢珠真。サンタさんにお手紙……」
「かかないです」
念の為、氷雨がもう一度聞いたが、逢珠真はサンタさんに手紙を書く気は一切なく、少しムッとしながらクリスマスツリーの形をした小さなタルトを頬張った。
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