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番外編「お弁当」8【オーバン視点】
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クウにサンドイッチを作ってもらった日から、私はお弁当を持参するようになった。毎日だとクウが大変だから、先ずは週に一回か二回だけ作ってもらうことにした。他の日は料理長達が作ってくれるから、昼食抜きの日はなくなり、令嬢達に言い寄られても屋敷から持参したバスケットを見せれば渋々去って行く。まさか厄除けにもなるとは、流石は私のクウです。それに、今日はクウがお弁当を作ってくれる日。一目見て分かるように、クウの時と料理長達の時とでバスケットの色や形が違うのだ。クウの時はクリーム色のバスケットを、料理長達の時は黒に近い茶色のバスケットを使用している。
「今日はクウが作る日なんだな」
「あぁ。ずっと楽しみにしていたんだ」
本当は執務室でゆっくり食べたかったのだが、シルヴァンに連れられて食堂で食べる羽目になってしまった。しかも、クウが作ってくれる日に限って、だ。
「今日も、とても美味しそうだ」
バスケットを開けると、私が一口食べて虜になった厚焼き卵のサンドイッチとハムサンド。それに、ローストビーフのサンドに、ベーコン、レタス、トマトのサンド。デザート系にジャムサンドとフルーツサンドが少し。ローストビーフをパンで挟むとは。私達では思い付かない発想です。
「うわ、見るんじゃなかった。毎回毎回新しいのが入ってて腹が減る」
「だったら見なければいいだろ?」
「誰かさんが一つでもくれたら黙るんですけどねー」
「やらん」
「ケチ」
ローストビーフは料理長に作ってもらったのだろう。早速ハムサンドから口にして、その美味しさに口元が緩む。料理長達が作る料理も美味しいが、クウの手作りは別格だ。素人だと言っているが、料理の腕は少しずつ上達している。ハムサンドも卵サンドも初めて食べた時と変わらず美味しい。多少味の違いはあれど、それも手作りの醍醐味というものだ。
「なあ。シルヴァン。この食堂、サンドイッチなんてあったか?」
「今更だな。誰のせいだと思ってんだよ?」
「知らないな」
「お前だよ! お前! 大勢がいる前で見せ付けるように食いやがって! そのせいでみんなサンドイッチに飢えてんだよ! 騎士とかシェフとか関係なく!」
「ふぅん」
「反応うす!」
私はクウの作ったサンドイッチにしか興味がないからな。食堂のメニューがどうなろうと私には関係ない。さて、ローストビーフとレタス、トマト、ベーコン、どちらを先に食べるか。やはり、楽しみは最後にとっておきたいから、ローストビーフは後にしよう。
「ドレッシングが絶妙に合っていて美味しい!」
分かっていた! 分かっていたさ! クウが作るサンドイッチは全て美味しいということは! クウ、貴方は天才ですか!? ドレッシングも少しとろみがあって垂れることはない。こういう気遣いを、ちょっとした些細な工夫を、さり気なくしてくれるクウが本当に愛おしい!
「はあ。明日からまた流行るな」
「何かだ?」
「あのなあ、オーバン。お前がそうやって美味しそうに食うもんだから、みんな気になるんだよ。お前の昼食が。もっと詳しく言うと、クウが作るサンドイッチが、だ」
「確かにクウが作るサンドイッチは最高だ。ローストビーフサンドも見ているだけで食欲を唆るからな」
予想通り、ローストビーフサンドも美味しい。シャキシャキのレタスに、新鮮な玉ねぎ、少しブラックペッパーが使われていて、ドレッシングも合う。ダメだな。一度食べたら本当に手が止まらなくなってしまう。
「もう無理です! 我慢できません! オーバン様! そのサンドイッチ、どうやって作るんですか!? 教えてください! お願いします!」
「そうですよ! 団長! 何時も何時も一人だけ美味しいものを食べて、ずるいです!」
「俺達だってサンドイッチが食べたいです!」
もぐもぐとローストビーフサンドを食べていたら、次々と食堂に集まっていた騎士やシェフが立ち上がって私に詰め寄ってきた。ふふふ。羨ましいんだな? だが、残念だったな。これはクウが私の為に作ってくれたサンドイッチ。そう簡単に渡しはしないし、レシピだって教えてやらない。クウだって試行錯誤して一つ一つ丁寧に作ったんだ。苦労して考えたレシピを、そう簡単に教えるバカはいない。
「悪いが、レシピを教える訳にはいかないし、サンドイッチも渡さない。これはクウが私の為に作ってくれた特別なサンドイッチなんだ。諦めてください」
「いっそクウを此処に連れて来ればいいんじゃ……」
「シルヴァン」
「な、なんでもねえよ! 冗談だから! 連れて来ねえから、剣を抜こうとしないで!」
冗談でも言うな。クウはまだ外に出るのが怖いのだから。それにしても、食堂では落ち着いて食べられないな。やはり、次からは執務室で食べるとしよう。折角クウが作ってくれたのに、ゆっくり味わって食べられないのは不満だ。あぁ、やっぱり美味しい。ローストビーフサンドも完食して、ジャムサンドとフルーツサンドもペロリと平らげる。
「さて、私は戻りますね。仕事の準備をしたいので」
悔しがる騎士達に勝ち誇った笑みを浮かべ、私は空になったバスケットを持って執務室に戻った。
◇
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「あまりものの神子」はこれで完結です。
「今日はクウが作る日なんだな」
「あぁ。ずっと楽しみにしていたんだ」
本当は執務室でゆっくり食べたかったのだが、シルヴァンに連れられて食堂で食べる羽目になってしまった。しかも、クウが作ってくれる日に限って、だ。
「今日も、とても美味しそうだ」
バスケットを開けると、私が一口食べて虜になった厚焼き卵のサンドイッチとハムサンド。それに、ローストビーフのサンドに、ベーコン、レタス、トマトのサンド。デザート系にジャムサンドとフルーツサンドが少し。ローストビーフをパンで挟むとは。私達では思い付かない発想です。
「うわ、見るんじゃなかった。毎回毎回新しいのが入ってて腹が減る」
「だったら見なければいいだろ?」
「誰かさんが一つでもくれたら黙るんですけどねー」
「やらん」
「ケチ」
ローストビーフは料理長に作ってもらったのだろう。早速ハムサンドから口にして、その美味しさに口元が緩む。料理長達が作る料理も美味しいが、クウの手作りは別格だ。素人だと言っているが、料理の腕は少しずつ上達している。ハムサンドも卵サンドも初めて食べた時と変わらず美味しい。多少味の違いはあれど、それも手作りの醍醐味というものだ。
「なあ。シルヴァン。この食堂、サンドイッチなんてあったか?」
「今更だな。誰のせいだと思ってんだよ?」
「知らないな」
「お前だよ! お前! 大勢がいる前で見せ付けるように食いやがって! そのせいでみんなサンドイッチに飢えてんだよ! 騎士とかシェフとか関係なく!」
「ふぅん」
「反応うす!」
私はクウの作ったサンドイッチにしか興味がないからな。食堂のメニューがどうなろうと私には関係ない。さて、ローストビーフとレタス、トマト、ベーコン、どちらを先に食べるか。やはり、楽しみは最後にとっておきたいから、ローストビーフは後にしよう。
「ドレッシングが絶妙に合っていて美味しい!」
分かっていた! 分かっていたさ! クウが作るサンドイッチは全て美味しいということは! クウ、貴方は天才ですか!? ドレッシングも少しとろみがあって垂れることはない。こういう気遣いを、ちょっとした些細な工夫を、さり気なくしてくれるクウが本当に愛おしい!
「はあ。明日からまた流行るな」
「何かだ?」
「あのなあ、オーバン。お前がそうやって美味しそうに食うもんだから、みんな気になるんだよ。お前の昼食が。もっと詳しく言うと、クウが作るサンドイッチが、だ」
「確かにクウが作るサンドイッチは最高だ。ローストビーフサンドも見ているだけで食欲を唆るからな」
予想通り、ローストビーフサンドも美味しい。シャキシャキのレタスに、新鮮な玉ねぎ、少しブラックペッパーが使われていて、ドレッシングも合う。ダメだな。一度食べたら本当に手が止まらなくなってしまう。
「もう無理です! 我慢できません! オーバン様! そのサンドイッチ、どうやって作るんですか!? 教えてください! お願いします!」
「そうですよ! 団長! 何時も何時も一人だけ美味しいものを食べて、ずるいです!」
「俺達だってサンドイッチが食べたいです!」
もぐもぐとローストビーフサンドを食べていたら、次々と食堂に集まっていた騎士やシェフが立ち上がって私に詰め寄ってきた。ふふふ。羨ましいんだな? だが、残念だったな。これはクウが私の為に作ってくれたサンドイッチ。そう簡単に渡しはしないし、レシピだって教えてやらない。クウだって試行錯誤して一つ一つ丁寧に作ったんだ。苦労して考えたレシピを、そう簡単に教えるバカはいない。
「悪いが、レシピを教える訳にはいかないし、サンドイッチも渡さない。これはクウが私の為に作ってくれた特別なサンドイッチなんだ。諦めてください」
「いっそクウを此処に連れて来ればいいんじゃ……」
「シルヴァン」
「な、なんでもねえよ! 冗談だから! 連れて来ねえから、剣を抜こうとしないで!」
冗談でも言うな。クウはまだ外に出るのが怖いのだから。それにしても、食堂では落ち着いて食べられないな。やはり、次からは執務室で食べるとしよう。折角クウが作ってくれたのに、ゆっくり味わって食べられないのは不満だ。あぁ、やっぱり美味しい。ローストビーフサンドも完食して、ジャムサンドとフルーツサンドもペロリと平らげる。
「さて、私は戻りますね。仕事の準備をしたいので」
悔しがる騎士達に勝ち誇った笑みを浮かべ、私は空になったバスケットを持って執務室に戻った。
◇
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「あまりものの神子」はこれで完結です。
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