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番外編「初恋」4【オーバン視点】
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パーティーには多くの貴族達が参加していた。王立学園に通っている生徒達も今夜は煌びやかな衣装を纏って談笑している。聖女様と神子様は伴侶と共に会場内を歩いていた。丁寧に挨拶をして控えめに微笑む。聖女様も神子様も全員黒い髪に黒い瞳をしていて、顔立ちもこの世界の人とは違う。
「なんで、このパーティーに平民が混じってんだ?」
「あらやだ。平民のくせに、貴族の真似事?」
あぁ。だから嫌だったんだ。パーティーに参加すれば、必ずと言っていいほど、王立学園で私に嫌がらせをしてきた連中が絡んでくるから。嫌いなら放っておいてくれればいいのに、奴らは目敏く私を見付けては大声で私が平民だと吹聴して笑い者にする。ボーモンが居てもお構いなし。こんな時「嫌いなら私に関わるな」と反論できたらいいのに、怖くて何も言い返せない。
「あの方達は女神様に選ばれた特別な存在よ? 平民如きが関わっていい相手ではないわ」
「それとも、聖女様ならとか考えてんの? バカだなあ。お前みたいな奴、あの方達が相手にする訳ねえだろ?」
「あら、ごめんなさい。こぼしちゃった」
「う!」
バシャン! グラスに入っていたシャンパンを頭から浴びせられる。一人がやれば、自分もと次々と液体をかけられる。ボーモンが止めに入ろうとしても、奴らはお構いなし。シャンパンやワインでずぶ濡れになった私を嘲笑って「こんなみっともない姿であの方達にお会いするつもり?」と言われて、私は耐え切れずその場から逃げ出した。
「オーバン様!」
ボーモンの呼び止める声と、大声を出して笑う奴らの声。少しは変わろうと努力した。何時かきっと、この地獄から抜け出せると必死に耐えた。でも、状況は悪くなるばかりで、ちっともよくならない。こんな未来になると知っていたら、王立学園になんか行かなかったのに。こんな惨めな思いをすると分かっていたら、このパーティーにだって参加しなかった! どうして、どうしてどうしてどうして! どうして、俺ばっかりこんな嫌な思いをしなきゃならないんだ!
「ぅう。もう、いや、だ。私も、お父様と、お母様のところに、いきたい」
会場から逃げ出して、暗いバルコニーの隅で蹲る。髪も服もぐっしょり濡れていて気持ち悪い。夜風が当たって冷たくなる。このまま、私の体温を奪って天国に連れて行ってくれたらいいのに。
「あの」
「え?」
「これ、使ってください。そのままでは風邪をひいてしまいますから」
差し出されたのは、真っ白な清潔なタオルと毛布。恐る恐る顔を上げて、私は息を呑んだ。月の光に照らされて輝く、艶やかな漆黒の髪。黒曜石のような美しい瞳。白い衣装を纏うのは王族と聖女様と神子様だけ。小柄で幼い顔立ちをしている彼は、間違いなく今年この世界に転生した神子様だ。
「あ、の……」
「びっしょびしょですね。本当は服も脱いでほしいけど、それは色々と問題になるし、えっと、上着だけでも脱ぎましょう! 毛布を包めば大丈夫です!」
「う、わ!」
神子様は濡れた髪をタオルで拭いて、手際よく私が着ていた上着を脱がせた。王立学園で襲われた時のことを思い出して、体が震えた。脱がされるのは怖い。けれど、直ぐに毛布をかけられて震えは止まった。
「大丈夫、とは言えませんが、少しはマシになるかと」
「どうして」
「ん?」
「どうして、優しく、してくれるんですか?」
あぁ。ダメだ。声が震えてしまう。少しでも気を緩めたら、また泣いてしまうかもしれない。疎まれ、嫌われることはあっても、優しさを向けられたことはない。私を大切にしてくれたのは、ボーモンだけだった。ボーモン以外の人から優しくされたのは初めてで、胸がドキドキする。怯える私を見て何を思ったのか、神子様は私の頭にそっと触れて、慈しむように微笑んだ。
「貴方が泣いていたので、放っておけなくて。迷惑、でしたか?」
その言葉を聞いた瞬間、私の涙腺は決壊した。神子様に縋り付いて、子どものように声を出して泣きじゃくる。初めて会った相手に、女神様に選ばれた特別な存在である神子様に、こうして縋るなんてとても無礼なことだ。頭では分かっているのに、感情を抑えられなかった。
「もう、いや、です。この世界も、私をいじめる人達も、なにもできない私自身も、全ての原因である、女の子みたいなこの顔も! 私は、私は大っ嫌いです!」
気付くと、泣きながら本音をぶちまけていた。誰にも言ったことのない、私の本心を。神子様は私の頭をそっと撫でて、宥めるように背中をさすってくれた。
「貴方は、自分の顔が嫌いなんですか?」
「嫌いです」
「確かに女の子みたいですけど、僕は好きですよ? 大人になったら、きっと世界一の美貌になります! だから、自信を持ってください」
私の両手を包むように握って、神子様は優しく微笑んだ。私は何も言えなかった。月明かりに照らされて微笑む神子様が、あまりにも美しかったから。
「クウ! 何処に居るんですか!?」
「あ、わ、忘れてた。えっと、それじゃあ僕はこれで! 風邪をひかないように気をつけてくださいね!」
「ま、待って、ください」
立ち上がって会場に戻ろうとした神子様の手を咄嗟に掴む。まだ胸がドキドキして、上手く喋れない。気持ちを落ち着かせる為に深呼吸して、しっかりと神子様の目を見る。
「えっと」
「な、まえを」
「なまえ?」
「貴方の、名前を、教えてください」
言えた! 途切れ途切れになってしまったけど、ちゃんと言えた!
「僕は空羽です。小戸森空羽」
「コト、モリク、ウ?」
「クウが名前です」
「クウ?」
「はい!」
「クウ! 何処ですか!? 返事をしてください!」
「わわ! フェリシアン様に呼ばれてる! それじゃあ、僕はこれで!」
掴んでいた手がするりと抜けてしまう。小走りに去って行くクウの後ろ姿を、私はずっと眺めていた。顔に熱が集まって、心臓が痛いほど脈を打っている。
「クウ」
まだ、彼の温もりが私の手に残っている。温かくて、愛おしくて、無意識に自分の手に口付けていた。
「なんで、このパーティーに平民が混じってんだ?」
「あらやだ。平民のくせに、貴族の真似事?」
あぁ。だから嫌だったんだ。パーティーに参加すれば、必ずと言っていいほど、王立学園で私に嫌がらせをしてきた連中が絡んでくるから。嫌いなら放っておいてくれればいいのに、奴らは目敏く私を見付けては大声で私が平民だと吹聴して笑い者にする。ボーモンが居てもお構いなし。こんな時「嫌いなら私に関わるな」と反論できたらいいのに、怖くて何も言い返せない。
「あの方達は女神様に選ばれた特別な存在よ? 平民如きが関わっていい相手ではないわ」
「それとも、聖女様ならとか考えてんの? バカだなあ。お前みたいな奴、あの方達が相手にする訳ねえだろ?」
「あら、ごめんなさい。こぼしちゃった」
「う!」
バシャン! グラスに入っていたシャンパンを頭から浴びせられる。一人がやれば、自分もと次々と液体をかけられる。ボーモンが止めに入ろうとしても、奴らはお構いなし。シャンパンやワインでずぶ濡れになった私を嘲笑って「こんなみっともない姿であの方達にお会いするつもり?」と言われて、私は耐え切れずその場から逃げ出した。
「オーバン様!」
ボーモンの呼び止める声と、大声を出して笑う奴らの声。少しは変わろうと努力した。何時かきっと、この地獄から抜け出せると必死に耐えた。でも、状況は悪くなるばかりで、ちっともよくならない。こんな未来になると知っていたら、王立学園になんか行かなかったのに。こんな惨めな思いをすると分かっていたら、このパーティーにだって参加しなかった! どうして、どうしてどうしてどうして! どうして、俺ばっかりこんな嫌な思いをしなきゃならないんだ!
「ぅう。もう、いや、だ。私も、お父様と、お母様のところに、いきたい」
会場から逃げ出して、暗いバルコニーの隅で蹲る。髪も服もぐっしょり濡れていて気持ち悪い。夜風が当たって冷たくなる。このまま、私の体温を奪って天国に連れて行ってくれたらいいのに。
「あの」
「え?」
「これ、使ってください。そのままでは風邪をひいてしまいますから」
差し出されたのは、真っ白な清潔なタオルと毛布。恐る恐る顔を上げて、私は息を呑んだ。月の光に照らされて輝く、艶やかな漆黒の髪。黒曜石のような美しい瞳。白い衣装を纏うのは王族と聖女様と神子様だけ。小柄で幼い顔立ちをしている彼は、間違いなく今年この世界に転生した神子様だ。
「あ、の……」
「びっしょびしょですね。本当は服も脱いでほしいけど、それは色々と問題になるし、えっと、上着だけでも脱ぎましょう! 毛布を包めば大丈夫です!」
「う、わ!」
神子様は濡れた髪をタオルで拭いて、手際よく私が着ていた上着を脱がせた。王立学園で襲われた時のことを思い出して、体が震えた。脱がされるのは怖い。けれど、直ぐに毛布をかけられて震えは止まった。
「大丈夫、とは言えませんが、少しはマシになるかと」
「どうして」
「ん?」
「どうして、優しく、してくれるんですか?」
あぁ。ダメだ。声が震えてしまう。少しでも気を緩めたら、また泣いてしまうかもしれない。疎まれ、嫌われることはあっても、優しさを向けられたことはない。私を大切にしてくれたのは、ボーモンだけだった。ボーモン以外の人から優しくされたのは初めてで、胸がドキドキする。怯える私を見て何を思ったのか、神子様は私の頭にそっと触れて、慈しむように微笑んだ。
「貴方が泣いていたので、放っておけなくて。迷惑、でしたか?」
その言葉を聞いた瞬間、私の涙腺は決壊した。神子様に縋り付いて、子どものように声を出して泣きじゃくる。初めて会った相手に、女神様に選ばれた特別な存在である神子様に、こうして縋るなんてとても無礼なことだ。頭では分かっているのに、感情を抑えられなかった。
「もう、いや、です。この世界も、私をいじめる人達も、なにもできない私自身も、全ての原因である、女の子みたいなこの顔も! 私は、私は大っ嫌いです!」
気付くと、泣きながら本音をぶちまけていた。誰にも言ったことのない、私の本心を。神子様は私の頭をそっと撫でて、宥めるように背中をさすってくれた。
「貴方は、自分の顔が嫌いなんですか?」
「嫌いです」
「確かに女の子みたいですけど、僕は好きですよ? 大人になったら、きっと世界一の美貌になります! だから、自信を持ってください」
私の両手を包むように握って、神子様は優しく微笑んだ。私は何も言えなかった。月明かりに照らされて微笑む神子様が、あまりにも美しかったから。
「クウ! 何処に居るんですか!?」
「あ、わ、忘れてた。えっと、それじゃあ僕はこれで! 風邪をひかないように気をつけてくださいね!」
「ま、待って、ください」
立ち上がって会場に戻ろうとした神子様の手を咄嗟に掴む。まだ胸がドキドキして、上手く喋れない。気持ちを落ち着かせる為に深呼吸して、しっかりと神子様の目を見る。
「えっと」
「な、まえを」
「なまえ?」
「貴方の、名前を、教えてください」
言えた! 途切れ途切れになってしまったけど、ちゃんと言えた!
「僕は空羽です。小戸森空羽」
「コト、モリク、ウ?」
「クウが名前です」
「クウ?」
「はい!」
「クウ! 何処ですか!? 返事をしてください!」
「わわ! フェリシアン様に呼ばれてる! それじゃあ、僕はこれで!」
掴んでいた手がするりと抜けてしまう。小走りに去って行くクウの後ろ姿を、私はずっと眺めていた。顔に熱が集まって、心臓が痛いほど脈を打っている。
「クウ」
まだ、彼の温もりが私の手に残っている。温かくて、愛おしくて、無意識に自分の手に口付けていた。
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