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第1章

第3話 ウサギと人参 そして…

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「おおぉ~!」
 角兎(と呼ぶことにした)の痕跡をたどっていくと少し開けた場所に出た。そこには明らかに人為的に作られた畑とボロボロになっている小屋があった。
「誰かいませんか~?」
 返事がない。やっぱりもう人は住んでなさそう。そりゃそうだ。いかにも崩れかけだもんな。でも頑張りゃ直せそうだし拠点にぴったりだ。畑は少し荒らされてるけどどうにか出来そう。これ全部人参か?だったら最高だぞ?少し抜いてみるか。
 畑の茎のところをつかむと力を込め引っ張った。
「よし 取れた」
 確認するとなんとそれは!
「ジャガイモだ~~!!」
 人参、ジャガイモ、野菜の心配はない!
 後は肉とかだけどさばいたりできないし魚とかならまだいいけど…川とかないかな?まあともかく飯はどうにか出来そうだから小屋を探索してみるか。うっドアの建て付けが悪いな。よしあいた。中は比較的きれいだ。え~と家の中にあるものは
 わらっぽいものの布団
 斧らしきもの
 クワらしきもの
 剣らしきもの
 工具セット
 調理道具一式
 後は金属の鍋っぽいのまである
 ある程度暮らせる位のものは揃ってる。
 よほど慌てて出て行ったのかな、でなけりゃこんな残してかないよな。あの角兎にでも襲われたのか?まあでもここを拠点にするしかないな。それにしても腹減ったな。囲炉裏っぽいのもあるし火どうにかつけて飯にしよう。火をおこすには木と木こすり合わせるしかないよな。

 よしできるだけ乾いた木、取って来れたぞ。後はなんか火種にできるもの…ちょっともったいないけど月刊ドットのページ破って細くして燃やせばなんとかなるか。
 じゃあ早速始めよう。

 1、ひたすら木を他の木にこする。
 2、火種ができたらすぐ細い紙の束に入れ振る
 3、火がでたらあらかじめ囲炉裏に組んでおいた木につける

 よっしゃ!なんだかんだ1時間くらいかかった気がするけど、どうにかついたぞ!
 よし 調理だ

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