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お金の増える生活習慣や心の持ち方
お金の増える生活習慣4 何事も比較検討して買い物をする 行きつけの店をつくるとお金が貯まりにくい
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これは我が母の失敗談。
母は60代になり、広い家は人に貸し、自分自身は駅徒歩圏内のマンションを購入して引っ越した。
そのマンションは、デパートや役所の近くで立地はとても良いけれど、ややリフォームしないと住めない物件であったため、手頃な価格で売りに出されていた。
買ってすぐにリフォーム業者を探すことにした。
ちょうどその頃、母の友達が独立してリフォームの会社を立ち上げたということで、知人なら相談しやすいと、他の会社をじっくり見ることもせずに、その方にお願いした。
ところが、友人として気楽にお付き合いをしていたときは、話が面白くて良い人だと思っていたその人は、口が上手いだけで、仕事の腕は微妙だったようだ。
もともとそこまで金銭的にゆとりのない状態で会社を立ち上げたせいか、「人手が足りない」、「材料が入らない」と、あれこれ理由をつけて約束の期日を引き延ばされた上に、最後は「新型ウィルスのせいで海外の安い材料が手に入らず、予定よりも工事費が上がりました」と最初に見せられた見積もりの1.5倍の請求。
私は「お母さん、こんなの詐欺だよ。バシッと言ったほうがいいよ」と言ったが、母は「友達だから言いにくいのよねぇ」と結局泣き寝入り。
知り合いだから、とても話が上手な明るい人だから、という理由だけで安易に信用してしまったことを後悔していた。
私は自分がお金を出すわけではないので、母にそれ以上言わなかったが、この件に関してはとても残念だった。
下手に友達だと言いにくい。
以前、マツコ・デラックス氏が「行きつけのお店をつくるとお金が貯まらない」と言っていたが、相手の顔を立てるためにお金を使い始めると、どんどん消費行動が進んでしまうと思う。
私は独身時代、好きなブランドのお店があった。
そのお店の店員さんから「ぜひお店に遊びにきてください」と、毎回手書きのハガキが届くもので、ついつい行っちゃってたが、行くとなんとなく買わないといけない雰囲気になり、買ってしまっていた。
ザ・無駄遣い!
子どもの塾選びでも「〇〇さんちのお嬢さんがそこに通っていて良かったみたい」と聞いても、自分の子どもに合っているかどうかは体験授業を受けてみないと分からない。
大きな買い物をしたり、何らかのサービスを検討するとき、複数の会社から見積もりをとり、サービス内容と価格を確認するという行動はお金を失わないために大事だと感じる。
私は以前、前田けゑ氏のエピソードを聞いて、数社比較することの大切さを痛感した。
養子縁組で血のつながらないおばあちゃんから15億を相続したものの、高額な相続税の支払いに大奔走した前田けゑ氏。
数社見積もりをとって比較していなければ、騙されて大きな損失を出していたかもしれないという体験談。
(参照)前田けゑ「養子縁組で資産15億円を相続して8年。金に翻弄された時期もありました」 お金があっても心は満たされない|お金|婦人公論.jp 血のつながらないおばあちゃんから莫大な資産を相続した──そんなおとぎ話のような本当の話がある。一見、とてつもなくラッキーな人生のようだが、お金の魔力とは恐ろしいという体験談
このお話、最後に「お金だけあっても幸せではない」というお話と、「自分が好きな仕事と自分が得意な仕事は違う」というお話が出てくる。
前田氏の好きなことはテレビで活躍する芸人の仕事、でも自分に向いているのは芸人じゃなくて不動産の管理や運営という。
自分が好きなことで必ずしもお金を稼げるとは限らないという人生の教訓のようなお話。
私も目立ちたがり屋で派手な仕事がしたいけれど(キラッキラの起業女子とか憧れます!)、主人いわく私は外に稼ぎにいくよりも、家の中を整えてくれているほうが効率よくお金が貯まるタイプだと言う。
とどのつまり、私が一番得意なのは地味な主婦の節約だと太鼓判を押す(これっぽっちも憧れているような華やかな身分じゃないわ)。
我が母はとても料理上手な人で、子どものいない叔母の介護をし、その叔母が他界したあと、家や土地を遺産としてもらった。
ありがたかったが、相続した途端に「お金がないから貸してくれ」と疎遠だった遠い親戚が突然やってきて貸したものの全く返ってこなかったり、証券会社の人が投資話をもってきて大損したりとか、いろいろあった(こういう人って、母一人のときを狙い撃ちして来るんですよね。私や兄弟がいると反対するのが分かっていて)。
結局、母の労働の対価に見合った本当に必要なものだけが手元に残った。
大金を手にしても知識がないとすぐに失うという典型的なパターンだと思う。
親戚のおばあちゃんは亡くなる前、私が子どもを連れて行くと、いつも心から喜んでくれ、実の孫のように可愛がってくれた。
ちょうど私が帰省したときに亡くなって。
母が「会いに来るのをずっと待っててくれたのよ。もう一回会うまで死ねないって」と言ったときに、涙が止まらなくなった。
結局、お金がたくさんあっても、最後は家族がいないと寂しいのかもしれない。
そう思うと、お金も大切にしていきたいと思うけれど、それ以上に大切にしたいのは家族だ。
母は60代になり、広い家は人に貸し、自分自身は駅徒歩圏内のマンションを購入して引っ越した。
そのマンションは、デパートや役所の近くで立地はとても良いけれど、ややリフォームしないと住めない物件であったため、手頃な価格で売りに出されていた。
買ってすぐにリフォーム業者を探すことにした。
ちょうどその頃、母の友達が独立してリフォームの会社を立ち上げたということで、知人なら相談しやすいと、他の会社をじっくり見ることもせずに、その方にお願いした。
ところが、友人として気楽にお付き合いをしていたときは、話が面白くて良い人だと思っていたその人は、口が上手いだけで、仕事の腕は微妙だったようだ。
もともとそこまで金銭的にゆとりのない状態で会社を立ち上げたせいか、「人手が足りない」、「材料が入らない」と、あれこれ理由をつけて約束の期日を引き延ばされた上に、最後は「新型ウィルスのせいで海外の安い材料が手に入らず、予定よりも工事費が上がりました」と最初に見せられた見積もりの1.5倍の請求。
私は「お母さん、こんなの詐欺だよ。バシッと言ったほうがいいよ」と言ったが、母は「友達だから言いにくいのよねぇ」と結局泣き寝入り。
知り合いだから、とても話が上手な明るい人だから、という理由だけで安易に信用してしまったことを後悔していた。
私は自分がお金を出すわけではないので、母にそれ以上言わなかったが、この件に関してはとても残念だった。
下手に友達だと言いにくい。
以前、マツコ・デラックス氏が「行きつけのお店をつくるとお金が貯まらない」と言っていたが、相手の顔を立てるためにお金を使い始めると、どんどん消費行動が進んでしまうと思う。
私は独身時代、好きなブランドのお店があった。
そのお店の店員さんから「ぜひお店に遊びにきてください」と、毎回手書きのハガキが届くもので、ついつい行っちゃってたが、行くとなんとなく買わないといけない雰囲気になり、買ってしまっていた。
ザ・無駄遣い!
子どもの塾選びでも「〇〇さんちのお嬢さんがそこに通っていて良かったみたい」と聞いても、自分の子どもに合っているかどうかは体験授業を受けてみないと分からない。
大きな買い物をしたり、何らかのサービスを検討するとき、複数の会社から見積もりをとり、サービス内容と価格を確認するという行動はお金を失わないために大事だと感じる。
私は以前、前田けゑ氏のエピソードを聞いて、数社比較することの大切さを痛感した。
養子縁組で血のつながらないおばあちゃんから15億を相続したものの、高額な相続税の支払いに大奔走した前田けゑ氏。
数社見積もりをとって比較していなければ、騙されて大きな損失を出していたかもしれないという体験談。
(参照)前田けゑ「養子縁組で資産15億円を相続して8年。金に翻弄された時期もありました」 お金があっても心は満たされない|お金|婦人公論.jp 血のつながらないおばあちゃんから莫大な資産を相続した──そんなおとぎ話のような本当の話がある。一見、とてつもなくラッキーな人生のようだが、お金の魔力とは恐ろしいという体験談
このお話、最後に「お金だけあっても幸せではない」というお話と、「自分が好きな仕事と自分が得意な仕事は違う」というお話が出てくる。
前田氏の好きなことはテレビで活躍する芸人の仕事、でも自分に向いているのは芸人じゃなくて不動産の管理や運営という。
自分が好きなことで必ずしもお金を稼げるとは限らないという人生の教訓のようなお話。
私も目立ちたがり屋で派手な仕事がしたいけれど(キラッキラの起業女子とか憧れます!)、主人いわく私は外に稼ぎにいくよりも、家の中を整えてくれているほうが効率よくお金が貯まるタイプだと言う。
とどのつまり、私が一番得意なのは地味な主婦の節約だと太鼓判を押す(これっぽっちも憧れているような華やかな身分じゃないわ)。
我が母はとても料理上手な人で、子どものいない叔母の介護をし、その叔母が他界したあと、家や土地を遺産としてもらった。
ありがたかったが、相続した途端に「お金がないから貸してくれ」と疎遠だった遠い親戚が突然やってきて貸したものの全く返ってこなかったり、証券会社の人が投資話をもってきて大損したりとか、いろいろあった(こういう人って、母一人のときを狙い撃ちして来るんですよね。私や兄弟がいると反対するのが分かっていて)。
結局、母の労働の対価に見合った本当に必要なものだけが手元に残った。
大金を手にしても知識がないとすぐに失うという典型的なパターンだと思う。
親戚のおばあちゃんは亡くなる前、私が子どもを連れて行くと、いつも心から喜んでくれ、実の孫のように可愛がってくれた。
ちょうど私が帰省したときに亡くなって。
母が「会いに来るのをずっと待っててくれたのよ。もう一回会うまで死ねないって」と言ったときに、涙が止まらなくなった。
結局、お金がたくさんあっても、最後は家族がいないと寂しいのかもしれない。
そう思うと、お金も大切にしていきたいと思うけれど、それ以上に大切にしたいのは家族だ。
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