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子育てのお話

東大生を月5千円の教育費で育てた杉政光子氏のお金をかけなくても勉強する子に育てる極意 

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『公立小・中・高から東大に合格した3兄弟の母は何をしたのか?』

 数年前、この本を読んだときは超衝撃だった。

 子ども3人を東大に合格させている杉政ママ。

 超すごい!

 しかも、大学受験生時の教育費が驚きの安さ!

 長男5000円

 次男5000円

 三男0円

 えーっ?

 東大でそんなことってあるの~? と思った。

 本を読んで分かった。

 教育費がめちゃくちゃ安い理由は「代ゼミの特待生制度を利用してたから」

 大手予備校は難関大合格率アップのために、東大・京大・医学部に合格できそうなレベルの賢い子がいると、授業料を大幅に安くして積極的に囲い込むのだ(このあたりの実情はYouTuberのwakatte.tvのお二人がめっちゃ詳しく語ってくれている)。

 そんで、杉政氏は一体どんなことをして、こんな優秀なお子様を育てたのかというと、小学生のころは1日1時間はちゃんと母親である杉政様が家庭学習を見てあげていた。

 やっぱり頭の良い子って、親か祖父母が愛情をもって子どもの勉強をサポートしていると思う。

 杉政氏の育児には囲碁の得意な祖父の話も登場。

 そして、子どもたちの興味のある図鑑や本は惜しみなく買ってあげていたという。

 また、鶏を飼ったり、魚を飼ったり、子どもの興味のあることに、とことん寄り添ってあげるスタイル。

 子どもが将来の夢を決めたら、関連する本をとことん買ってあげる。

 子育て方針は「1人で生きる力をつける」

 上野動物園やキャンプなど、体験もたくさんさせてあげていて、本当に素晴らしいお母さまだなぁと思った。

 以前、東大生の子育て特集という番組があったときに、こんなことを言っていた。

 東大生の親は

・漫画を読むことを否定しない(興味が広がるから)

・地球儀や世界地図がある

・文房具代をけちらない(勉強が楽しくなるように)

・赤ペン(赤鉛筆)だけじゃなく青ペン(青鉛筆)が筆箱に必ずある(間違ったところを再度復習してできるようになるまで解く習慣がある)

・子どもの作品を大切に飾っている(図工の作品は点数で判断できないもの。そういうものを飾っている親に子どもは愛情を感じる。要はテストの点だけで子どもの良し悪しを判断しないことで、素直な子に育つ)

 子どもが1歳になったら図鑑で読み聞かせをしていたそう。

 私は1番上の子は、これを実践していたので、勉強しなさいって言わなくてもわりと勉強する。

 だが、下にいくほど天手古舞で、読み聞かせをあまりしていない。

 やっぱり、上の子みたいに自主的には勉強しない

 統計学上、一人っ子や上の子のほうが成績がよくなる傾向があるそう。

 これは、一番最初に生まれた子が親が一番丁寧に育てるから。

 下にいくほど、母親は忙しくて、ゆっくり子育てする時間がなくなる傾向があるそう(って、統計みて自分で安心してちゃいけないのだが)

「だったら、一人っ子のほうが得じゃん?」って話になるのだが、一人っ子は統計上、最も未婚率が高い。

「次男、三男の嫁になるほうが気楽そう」とか、「一人娘の親は『将来、うちの家の近くに家を買ってくれ』と注文をつけてきそう」という印象があるようだ(←こんなのその親次第で絶対ではないと思うのだが)

 一人っ子の親も、兄弟のいる親も、みんな違って、みんないい。

 我が家は節約をたくさんしているが、唯一、本を買うことだけは節約をしていない。

「土地や宝石は売っても本は売るなというユダヤ教の教えは信徒でない者にも実践する価値がある」と杉政氏の本に書いてあるのだが、私も心底そう思う。

 この言葉大好き

 引越しのとき、数千冊の本があまりにも重いので主人が「少し処分したら」と言った。

 そこで、同じセリフを言ったら「マジで一冊も捨てないのかよ」と呆れられたので、仕方なく少しメルカリで売った

 私が産んだ子なので(遺伝があるから)自分の実力以上の学歴になれと、子どもに押し付ける気はないけれど、ただ一つだけ願いがあるとしたら、主人と私が死んだあとも、自分の力で生きていける子になってほしいと思う。

 親は(たいてい子よりも)先に死ぬので、たくさん土地やお金を残しても、子どもがアホだと遺産をもらった直後に浮かれて一気に使ってしまい、すぐに貧乏になるかもしれない。

 子どもには自分で稼ぐ力を身に付けていってほしいと心から思います。

 子どもの頃、たくさん遊んでくれた両親に感謝です。

 私もそうありたいと思います。
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