95 / 145
アリーナ・エスパニョール・ハッピ
しおりを挟む
ハッピを来ている人が目立つ。なにかのイベントでもあるのだろうかと思うほどの人の集まりだ。お祭りではないとは思う。ハッピの下はみな自由な格好をしている。とても運動できるような格好じゃない人も多い。お祭りでハッピ着ている人たちなんてもっと荒っぽい動きができるように運動できる格好をしている気がする。
確かにこの場所は駅からもほど近く、何かのお祭りをするにはもってこいな街ではあるが、比較的新しいこともあってハッピを着て行うような伝統的なお祭りは存在していなかったはずだ。どちらかと言うとフェスティバルとかが似合う町並みで、古い商店街なんかも存在しない。その町並みにやっぱりハッピ姿というのはふわさしくように思えた。
よく見ていると日本人でない人たちも目につくことに気がついた。欧米系だとは思うのだけれど、どこの国とまでは判断つかない。そもそもたくさんの国籍の人達が混ざっているかもしれない。
ふと、キョロキョロしていて遠くに視線が向いた。そこにたまご状の建物が存在している。
そういえばそんな建物があったな。
アリーナと呼ばれる催事場はコンサートやイベントをよく行っている場所だ。なんならこの駅が最寄駅でそのイベントを中心に街が発展していったとまで考えられる。
だったら今日アリーナでなにかイベントが開催され、そのイベントのグッズなんじゃないかと思いついた。そう考えれば色々合点がいく。でもひとつだけ分からないのが欧米系の人たちだ。目立つくらいには多いので関連があるイベントなのだろうか。
疑問に思っているとその欧米系の人がひとり近づいてきている。
ちょっとジロジロと見すぎたのか。警戒心から身構えてしまう。
「あなたもエスパニョールフェスティバルに参加するのかい? ハッピ持ってないならプレゼントしようか?」
突然のアプローチに混乱する。わからない単語が並んだのもある。エスパニョールってなんだっけ。スペインっぽけど意味までは分からない。
「えっと、なにをするんでしょう」
曖昧な提案には曖昧な質問で返してみたけどそれが正解なのかは不明だ。
「楽しむだけ。ほら一緒にいこうっ」
なんだかよくわからないままにその人に連れて行かれる。そしてアリーナのなかでハッピ姿で盛り上がり続ける奇妙なイベントに巻き込まれてヘトヘトになった。知らないがノリの良い音楽に身を任せ身体を動かしていたら暫くの間からだが痛くてしょうがなかった。
確かにこの場所は駅からもほど近く、何かのお祭りをするにはもってこいな街ではあるが、比較的新しいこともあってハッピを着て行うような伝統的なお祭りは存在していなかったはずだ。どちらかと言うとフェスティバルとかが似合う町並みで、古い商店街なんかも存在しない。その町並みにやっぱりハッピ姿というのはふわさしくように思えた。
よく見ていると日本人でない人たちも目につくことに気がついた。欧米系だとは思うのだけれど、どこの国とまでは判断つかない。そもそもたくさんの国籍の人達が混ざっているかもしれない。
ふと、キョロキョロしていて遠くに視線が向いた。そこにたまご状の建物が存在している。
そういえばそんな建物があったな。
アリーナと呼ばれる催事場はコンサートやイベントをよく行っている場所だ。なんならこの駅が最寄駅でそのイベントを中心に街が発展していったとまで考えられる。
だったら今日アリーナでなにかイベントが開催され、そのイベントのグッズなんじゃないかと思いついた。そう考えれば色々合点がいく。でもひとつだけ分からないのが欧米系の人たちだ。目立つくらいには多いので関連があるイベントなのだろうか。
疑問に思っているとその欧米系の人がひとり近づいてきている。
ちょっとジロジロと見すぎたのか。警戒心から身構えてしまう。
「あなたもエスパニョールフェスティバルに参加するのかい? ハッピ持ってないならプレゼントしようか?」
突然のアプローチに混乱する。わからない単語が並んだのもある。エスパニョールってなんだっけ。スペインっぽけど意味までは分からない。
「えっと、なにをするんでしょう」
曖昧な提案には曖昧な質問で返してみたけどそれが正解なのかは不明だ。
「楽しむだけ。ほら一緒にいこうっ」
なんだかよくわからないままにその人に連れて行かれる。そしてアリーナのなかでハッピ姿で盛り上がり続ける奇妙なイベントに巻き込まれてヘトヘトになった。知らないがノリの良い音楽に身を任せ身体を動かしていたら暫くの間からだが痛くてしょうがなかった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる