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ランタン・いもけんぴ・給料日
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待ちに待った給料日だ。先月からの一ヶ月。なんとか我慢をし続け、それを貫き通した。なぜそんなにも我慢しなきゃいけないかと言われれば全部賭けマージャンが原因だ。
金銭のやりとりはしていない。そんな違法なことはしないし誘われたってしたくない。だからこんかいの我慢しなきゃいけないのも単なる罰ゲームの一環でしかない。しかないのだけれど、ちゃんと守らないと今日の賭けマージャンでのハンディが開いてしまう。そしてその差が開くということはまた次の月まで我慢が続くということだ。それは避けなくてはならない。
今日は負けない。そう心に決めて勝負の場所へと向かう。毎月のように通っているのだけれど、この道はいつだって、緊張するし昂ぶりを感じる。それだけ今日という日の盛り上がりに楽しみを覚えているのだろう。
途中で暗闇を通らなければならず、そこの入り口の前には必ず、専門の警備員がいる。給料日の夜に知り合いの屋敷の一部を借り切って一晩、遊ぶ。その知り合いはずいぶんとお金に余裕がある家の出であり、こんな贅沢な遊び方ができるのだ。
その警備員に挨拶をすると専用のランタンを手渡される。そのランタン以外の灯りを許されない区間なのだ。木々が生い茂り歩くのも憚れるくらい暗い区間。足元は砂利道で、そこから一歩外れると足を取られてしまうくらいの草が生い茂っていたりもする。
なんどか仲間内で話し合ったことがあるのだけれど、懐中電灯の灯りでは見えてはいけないものが見えるとか、ランタンに特別な力があり、それ以外を使うと妙なものが寄ってくるとか。それくらいの推測しかできなかった。
いくら考えても答えなんて出ないのだから意味はないのだけれど、考えずにはいられない。そんな感じだ。
そんなことを考えながら歩いていると、小さな小屋が見えてくる。小さなと形容したく成るくらいちゃんと小屋って感じなのだ。ログハウス風の建物だけれど最低限のたかしかないし、余計なスペースも存在しない。
その小屋の入り口をノックもせずに勢いよく開ける。中は全自動麻雀卓が真ん中に置かれているだけの空間だ。待っていたかのように他のメンツは席についている。
さて、今日もむこう一ヶ月のいもけんぴを自由に食すことができるかどうかの戦いが始まる。
金銭のやりとりはしていない。そんな違法なことはしないし誘われたってしたくない。だからこんかいの我慢しなきゃいけないのも単なる罰ゲームの一環でしかない。しかないのだけれど、ちゃんと守らないと今日の賭けマージャンでのハンディが開いてしまう。そしてその差が開くということはまた次の月まで我慢が続くということだ。それは避けなくてはならない。
今日は負けない。そう心に決めて勝負の場所へと向かう。毎月のように通っているのだけれど、この道はいつだって、緊張するし昂ぶりを感じる。それだけ今日という日の盛り上がりに楽しみを覚えているのだろう。
途中で暗闇を通らなければならず、そこの入り口の前には必ず、専門の警備員がいる。給料日の夜に知り合いの屋敷の一部を借り切って一晩、遊ぶ。その知り合いはずいぶんとお金に余裕がある家の出であり、こんな贅沢な遊び方ができるのだ。
その警備員に挨拶をすると専用のランタンを手渡される。そのランタン以外の灯りを許されない区間なのだ。木々が生い茂り歩くのも憚れるくらい暗い区間。足元は砂利道で、そこから一歩外れると足を取られてしまうくらいの草が生い茂っていたりもする。
なんどか仲間内で話し合ったことがあるのだけれど、懐中電灯の灯りでは見えてはいけないものが見えるとか、ランタンに特別な力があり、それ以外を使うと妙なものが寄ってくるとか。それくらいの推測しかできなかった。
いくら考えても答えなんて出ないのだから意味はないのだけれど、考えずにはいられない。そんな感じだ。
そんなことを考えながら歩いていると、小さな小屋が見えてくる。小さなと形容したく成るくらいちゃんと小屋って感じなのだ。ログハウス風の建物だけれど最低限のたかしかないし、余計なスペースも存在しない。
その小屋の入り口をノックもせずに勢いよく開ける。中は全自動麻雀卓が真ん中に置かれているだけの空間だ。待っていたかのように他のメンツは席についている。
さて、今日もむこう一ヶ月のいもけんぴを自由に食すことができるかどうかの戦いが始まる。
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