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筆・炭火焼き・ユニコーン
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ユニコーンと言う言葉をインターネット上で見かけて白馬の一角を想像したのだけれど、読み進めていく内にそうでないことが分かって、なんだかひとり虚しい気持ちに陥ってしまった。
読み進めるんじゃなかった。なんだか損した気分だ。ユニコーンと言う言葉が並んでいたのはいわゆる掲示板で、有名配信者のことを語っているスレッド――それをまとめたものだ。
なんだか幻想的なものを想像していたのに、見てみるとそれは生々しいもので、いや、読み進めてしまった自分も悪い。でも、そんなことをわざわざ議論しているそのスレッドに微量の嫌悪感を抱いた。
処女性に大して高い信仰がある国だと知っていたけれど、それを進行する者たちにまで愛称があるだんて、なんだかなぁと思う。まあでも昔からそうなのかもしれない。強大な掲示板。そこにあつまるあまりにも多すぎる集合知は人がコントロールできる範疇を悠に超える。きっとこれもそういう類なものの一部なのだ。
もういい。忘れよう。そう筆を進ませようとパソコンへ姿勢を向ける。
パソコンで執筆しているけれど、そのことに筆という言葉はまだ含まれるし、厳密にはきっと違う言葉のほうがしっくりくるのだろうけれど。時代が進めば例外も生まれてくる。きっとユニコーンもその派生に過ぎない。
まったく。ユニコーンが出てくる神秘的な物語を探していたのに、たどり着いたのは人の深淵とも言える言葉の使い方。しかしとも、思う。その原始的な考え方はユニコーンと言う想像上の生物の成り立ちに関係あるのかもしれない。ふと、そう考えてしまう。
いけない。いけない。自分の考えている妄想が、引っ張られる。それはよくない。私が考えるユニコーンは神秘的で、汚れなく、触れてしまえば消えてしまいそうなほどの儚い存在。その存在に見守れることで、その女性は成り上がっていくのだ。
あれ? それって……現代版ユニコーンと何が違うのだ? まったく同じ存在なんじゃあ。
調べるんじゃなかった。調べなければ純粋な目でユニコーンを見ていられたのに。邪な心がそこに入り込む余地を産んでしまった。
忘れよう。一旦忘れる。そのためにも。美味しいものを食べよう。肉か。馬肉なかが良いような気がして、すぐに振り払う。やっぱり炭火焼きで鶏肉をじっくり炙ろう。それが一番おいしそうだ。
なんでユニコーンの話なんて書こうと思っちゃったんだろう。
そのことを結局、食事をしながら考えてしまって。中々頭から離れなかっったユニコーンだった。
読み進めるんじゃなかった。なんだか損した気分だ。ユニコーンと言う言葉が並んでいたのはいわゆる掲示板で、有名配信者のことを語っているスレッド――それをまとめたものだ。
なんだか幻想的なものを想像していたのに、見てみるとそれは生々しいもので、いや、読み進めてしまった自分も悪い。でも、そんなことをわざわざ議論しているそのスレッドに微量の嫌悪感を抱いた。
処女性に大して高い信仰がある国だと知っていたけれど、それを進行する者たちにまで愛称があるだんて、なんだかなぁと思う。まあでも昔からそうなのかもしれない。強大な掲示板。そこにあつまるあまりにも多すぎる集合知は人がコントロールできる範疇を悠に超える。きっとこれもそういう類なものの一部なのだ。
もういい。忘れよう。そう筆を進ませようとパソコンへ姿勢を向ける。
パソコンで執筆しているけれど、そのことに筆という言葉はまだ含まれるし、厳密にはきっと違う言葉のほうがしっくりくるのだろうけれど。時代が進めば例外も生まれてくる。きっとユニコーンもその派生に過ぎない。
まったく。ユニコーンが出てくる神秘的な物語を探していたのに、たどり着いたのは人の深淵とも言える言葉の使い方。しかしとも、思う。その原始的な考え方はユニコーンと言う想像上の生物の成り立ちに関係あるのかもしれない。ふと、そう考えてしまう。
いけない。いけない。自分の考えている妄想が、引っ張られる。それはよくない。私が考えるユニコーンは神秘的で、汚れなく、触れてしまえば消えてしまいそうなほどの儚い存在。その存在に見守れることで、その女性は成り上がっていくのだ。
あれ? それって……現代版ユニコーンと何が違うのだ? まったく同じ存在なんじゃあ。
調べるんじゃなかった。調べなければ純粋な目でユニコーンを見ていられたのに。邪な心がそこに入り込む余地を産んでしまった。
忘れよう。一旦忘れる。そのためにも。美味しいものを食べよう。肉か。馬肉なかが良いような気がして、すぐに振り払う。やっぱり炭火焼きで鶏肉をじっくり炙ろう。それが一番おいしそうだ。
なんでユニコーンの話なんて書こうと思っちゃったんだろう。
そのことを結局、食事をしながら考えてしまって。中々頭から離れなかっったユニコーンだった。
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