68 / 116
第二章「戦い続ける男」
第六十八話「対サイプロクス」
しおりを挟む
「始まったな!」
森の北側を進んでいたデフロットたちはベルナールの戦闘に気が付いた。
「凄い力ね……」
ステイニーが困惑しながら言う。それは今まで感じたことのない力だった。制御などはお構いなしに大規模な魔力が解放されているのだ。
「ああ、俺たちの方が近い。行くぞ」
戦が始まった場合は、手近なパーティーが加勢をすると決められていた。デフロットたちは飛び上がって炸裂の閃光に急行する。
「おっさんめ――、やや北東に進路変更だ」
「どうしたの?」
「おっさんの動きが読めるぜ!」
デフロットはベルナールが言っていた、作戦なき作戦の意味がおぼろげながら分かった。加勢は中止と決断する。
「敵は一体だけど……」
パーティーは行き足を修正、ステイニーは少し困惑しながらもデフロットの動きに合せた。疑問があるような表情をしている。
「ゴーストは一体だ。戦うでもなく中途半端に移動している。他の二体と合流するつもりなんだろう。先回りして頭を押さえてやるぜ」
デフロットはステイニーの言葉尻の問いにそう答えた。
「分かった!」
「俺が一人で突っ込む。皆は支援を頼むぜ。俺たちの正攻法でいこう」
得体の知れない敵を相手に、仲間を危険にはさらせない。デフロットたちは戦の気配を読みつつベルナールたちが進む先を目指す。
◆
サイプロクスのゴーストは、自在に伸びる両腕を振り回しながら後退している。それは露骨な誘いであった。ベルナールは分かっていながら思惑に乗る。
両手のひらで作られた魔撃が絶え間なく発射され、頭部に付いている一つ目は背中へと移動していた。
長く触手のように蠢く腕といい、これはゴーストの魔物特有の現象である。
「ふふっ、本気をだせよ」
ベルナールは走りながらその攻撃を剣で軽々と弾く。上空で見守るセシリアが時折魔力アシストし、空中を駆け肉薄し本体に攻撃を仕掛ける。
触手の腕と剣を合わせて距離を取り、左右に体を滑らせ木々の間を駆け抜ける。必至に逃げるゴーストは二人の連携に、まさに追撃されていた。
苛立ったサイプロクスは一旦逃走を中止してベルナールに戦を挑む。長く伸びた両腕の先が光り輝き魔力の剣となった。そして触手のごとき動きで襲いかかる。
上空のセシリアを警戒してか、サイプロクスは木々の間を動き廻りながら攻撃を仕掛ける。一方ベルナールは障壁を使い片腕を防ぎつつ、剣でもう片方の腕と戦う。
「この程度か?」
光の触手は二つに枝分かれし、続いて更に四つに分かれる。つごう八本の魔力刃が全方位からベルナールに襲いかかった。
剣の一振りで三つの攻撃をはらい、複数の障壁が他を阻む。次々に繰り出される攻撃に、計算されたように対処する。
ダンジョンで魔物の群に囲まれた時などの戦い方だ。これもまたベルナールの魔力制御が成せる技である。
軽々と攻撃をいなしているベルナールに対して、サイプロクスは集中しすぎて動きが止まってしまった。
「ばかめっ!」
突然セシリアの矢がサイプロクスの脳天を貫いた。動きを止めれば的になるだけだ。
しかし、またしても魔力爆発は起こらない。特に意に介す訳でもなく一本の触手で器用にその矢を抜く。
「ダメージはなしか……」
突如セシリアの魔力アシストがベルナールを後方に飛ばした。慌てて方向を制御し木々を避けて後退する。
二度目の矢はサイプロクス手前の地面に突き刺さった。続いて魔力の炸裂が光の塊を作り出し周囲を押し包む。
「効果ありか」
サイプロクスは悲鳴を上げて再び逃走を開始するが右腕が失われていた。直撃であの魔力が炸裂すれば魔物体の全てを消失させられるのだが、その力は中和で押さえ込まれてしまう。
再びの追撃戦が展開される。ベルナールが追うサイプロクスの背中から、突然ドラゴンの如き翼が広がった。これがゴーストの力だ。
「こいつ何匹の魔物を食ってるんだ?」
残った片方の腕は収束して胴体に取り込まれ長い尾が伸びる。振り返った顔の口が大きく開かれそこから小さなドラゴンの頭部がせり出す。
まるでキメラのような異形のドラゴンは翼を羽ばたかせて中を舞う。サイプロクスを宿主としていたゴーストは、触手の魔物とドラゴンすらも取り込み己の体としていたのだ。
走るベルナールは体を持ち上げられ、ニセドラゴンと共に空に上がりセシリアと並ぶ。
「ヘンなドラゴンねえ……。気持ち悪いわ」
元はサイプロクスだった背中から多数の触手が生えて蠢めき始めた。
「まあな。完全にコピーできないのは以前やり合ったのと同じだな」
威厳すら感じさせるドラゴンの姿と違い、劣化コピーは魔物以下の存在にしか見えない。しかし相手は魔物よりも強い。
「また直接狙ってみるかあ……」
ボヤクように言うセシリアは三本目の矢を放った。しかし今度は触手に弾かれ爆発もしないまま地上に落ちていった。
「生意気なゴーストねー」
「触手を防御に使うのか……」
追い込みが仕事ではあるが、このまま眺めているのも癪だ。若い奴らとの共同クエストでもあるので少しは良いところを見せなければならない。空中戦を挑もうかとベルナールは考えた。
「ちょっとやり合ってみるか」
「飛行は任せてね」
「あまり無茶はさせるなよ」
一気に降下したベルナールは、今度は急上昇してドラゴンの腹に迫った。空中機動をセシリアに頼っての戦闘行動だ。
森の北側を進んでいたデフロットたちはベルナールの戦闘に気が付いた。
「凄い力ね……」
ステイニーが困惑しながら言う。それは今まで感じたことのない力だった。制御などはお構いなしに大規模な魔力が解放されているのだ。
「ああ、俺たちの方が近い。行くぞ」
戦が始まった場合は、手近なパーティーが加勢をすると決められていた。デフロットたちは飛び上がって炸裂の閃光に急行する。
「おっさんめ――、やや北東に進路変更だ」
「どうしたの?」
「おっさんの動きが読めるぜ!」
デフロットはベルナールが言っていた、作戦なき作戦の意味がおぼろげながら分かった。加勢は中止と決断する。
「敵は一体だけど……」
パーティーは行き足を修正、ステイニーは少し困惑しながらもデフロットの動きに合せた。疑問があるような表情をしている。
「ゴーストは一体だ。戦うでもなく中途半端に移動している。他の二体と合流するつもりなんだろう。先回りして頭を押さえてやるぜ」
デフロットはステイニーの言葉尻の問いにそう答えた。
「分かった!」
「俺が一人で突っ込む。皆は支援を頼むぜ。俺たちの正攻法でいこう」
得体の知れない敵を相手に、仲間を危険にはさらせない。デフロットたちは戦の気配を読みつつベルナールたちが進む先を目指す。
◆
サイプロクスのゴーストは、自在に伸びる両腕を振り回しながら後退している。それは露骨な誘いであった。ベルナールは分かっていながら思惑に乗る。
両手のひらで作られた魔撃が絶え間なく発射され、頭部に付いている一つ目は背中へと移動していた。
長く触手のように蠢く腕といい、これはゴーストの魔物特有の現象である。
「ふふっ、本気をだせよ」
ベルナールは走りながらその攻撃を剣で軽々と弾く。上空で見守るセシリアが時折魔力アシストし、空中を駆け肉薄し本体に攻撃を仕掛ける。
触手の腕と剣を合わせて距離を取り、左右に体を滑らせ木々の間を駆け抜ける。必至に逃げるゴーストは二人の連携に、まさに追撃されていた。
苛立ったサイプロクスは一旦逃走を中止してベルナールに戦を挑む。長く伸びた両腕の先が光り輝き魔力の剣となった。そして触手のごとき動きで襲いかかる。
上空のセシリアを警戒してか、サイプロクスは木々の間を動き廻りながら攻撃を仕掛ける。一方ベルナールは障壁を使い片腕を防ぎつつ、剣でもう片方の腕と戦う。
「この程度か?」
光の触手は二つに枝分かれし、続いて更に四つに分かれる。つごう八本の魔力刃が全方位からベルナールに襲いかかった。
剣の一振りで三つの攻撃をはらい、複数の障壁が他を阻む。次々に繰り出される攻撃に、計算されたように対処する。
ダンジョンで魔物の群に囲まれた時などの戦い方だ。これもまたベルナールの魔力制御が成せる技である。
軽々と攻撃をいなしているベルナールに対して、サイプロクスは集中しすぎて動きが止まってしまった。
「ばかめっ!」
突然セシリアの矢がサイプロクスの脳天を貫いた。動きを止めれば的になるだけだ。
しかし、またしても魔力爆発は起こらない。特に意に介す訳でもなく一本の触手で器用にその矢を抜く。
「ダメージはなしか……」
突如セシリアの魔力アシストがベルナールを後方に飛ばした。慌てて方向を制御し木々を避けて後退する。
二度目の矢はサイプロクス手前の地面に突き刺さった。続いて魔力の炸裂が光の塊を作り出し周囲を押し包む。
「効果ありか」
サイプロクスは悲鳴を上げて再び逃走を開始するが右腕が失われていた。直撃であの魔力が炸裂すれば魔物体の全てを消失させられるのだが、その力は中和で押さえ込まれてしまう。
再びの追撃戦が展開される。ベルナールが追うサイプロクスの背中から、突然ドラゴンの如き翼が広がった。これがゴーストの力だ。
「こいつ何匹の魔物を食ってるんだ?」
残った片方の腕は収束して胴体に取り込まれ長い尾が伸びる。振り返った顔の口が大きく開かれそこから小さなドラゴンの頭部がせり出す。
まるでキメラのような異形のドラゴンは翼を羽ばたかせて中を舞う。サイプロクスを宿主としていたゴーストは、触手の魔物とドラゴンすらも取り込み己の体としていたのだ。
走るベルナールは体を持ち上げられ、ニセドラゴンと共に空に上がりセシリアと並ぶ。
「ヘンなドラゴンねえ……。気持ち悪いわ」
元はサイプロクスだった背中から多数の触手が生えて蠢めき始めた。
「まあな。完全にコピーできないのは以前やり合ったのと同じだな」
威厳すら感じさせるドラゴンの姿と違い、劣化コピーは魔物以下の存在にしか見えない。しかし相手は魔物よりも強い。
「また直接狙ってみるかあ……」
ボヤクように言うセシリアは三本目の矢を放った。しかし今度は触手に弾かれ爆発もしないまま地上に落ちていった。
「生意気なゴーストねー」
「触手を防御に使うのか……」
追い込みが仕事ではあるが、このまま眺めているのも癪だ。若い奴らとの共同クエストでもあるので少しは良いところを見せなければならない。空中戦を挑もうかとベルナールは考えた。
「ちょっとやり合ってみるか」
「飛行は任せてね」
「あまり無茶はさせるなよ」
一気に降下したベルナールは、今度は急上昇してドラゴンの腹に迫った。空中機動をセシリアに頼っての戦闘行動だ。
0
お気に入りに追加
282
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる