52 / 116
第二章「戦い続ける男」
第五十二話「戦闘準備」
しおりを挟む
「娘に内緒でやるのは、無理なんじゃないのか?」
「いい年して恥ずかしいじゃない! でも隠し通すのは無理かしらねー」
ベルナールとセシリアは二人で中央ギルドへの道を歩く。店は夕方と夜だけなので午前中、まずは北東の森へと出掛けることにしたのだ。
「森に行くのは、いつ以来だ?」
「さあ? 久しぶりとしか言えないわ」
これから殺人鬼と呼ばれている脅威を探しに行くのに、なんとも緊張感がない会話だとベルナールは思った。
「ちょっと運動もしなくちゃって思っていたから、ちょうど良かったかもね!」
しかし昔は鼻歌混じりか、ベルナールとて今夜はどこに飲みに行こうかと、考えを巡らせながら戦っていたのだ。
「お茶も少し採りたいわ。昔よくあれを採ったじゃない!」
習慣とは恐ろしいもので、セシリアは今も昔のままのセシリアだった。
「あれって何だ?」
「甘い香りのお茶よ」
「ああ、今も森で採れるよ。そんな話か」
それはシャングリラの森でも採ったお茶だ。名前は特にない。
昨日のベルナールは弟子たちとダンジョンに潜ってから、エルワンに予定を伝えていた。今日は朝から中央ギルドで待機しているはずだ。
中央ギルドは東西北のギルドを束ね、調整をする機能もあるが、南の街道周辺の警備と、街全般、周辺全域に冒険者も派遣する大組織だった。
エルワンがマスターを務める北ギルドは、森での討伐も担当するが、ラ・ロッシュを預かるのが主たる任務のギルドと言えた。
「いやー、よく来てくれました。感謝いたします」
「エルワン、久しぶりねー。いつ助けて以来かしら?」
「いつも助けられてばかりじゃないですよ。私の就任祝いをセシリアの店でやったじゃないですか?」
久しぶりに会ったエルワンは嬉しそうに話す。
「あら、そうだったわね。忘れてた」
セシリアはそう言って声を上げて笑った。
「ううっ、うんっ!」
ベルナールはわざとらしく咳払いする。呑気に昔話に花を咲かせている場合ではない。
「そんな話をしに来たんじゃないだろう。エルワンまでなんだ!」
「すいません、四階に色々と用意しています。行きましょう」
そうは言ったが、階段を上がりながらもエルワンの話は終わらない。
「セシリアはまだ、戦力外通告は受けていないんですよ。リストを見た時に確認しました」
「そのリストにベルの名前は?」
「えっ、ど、どうだったかなあ?」
セシリアは知ってて聞くし、エルワンは知っててとぼけている。
「あら、私はまだ現役の冒険者で、今日はヘルプのベルと探索クエストって訳ね」
「そうなりますかねえ……」
「エルワン、何が、そうなりますかねえ、だ?」
「嫌だなあ、冗談ですよ……」
三人はエルワンの先導で最上階、四階の角部屋に入った。ソファーセットが二組置かれ、右の壁には大きな二枚扉がある。
一人立つ女子職員の脇にはティーワゴンが置かれていた。
「なんだ、この部屋は?」
エルワンが色々、と言った物は何も用意されていなかった。
「あの扉の向こうですよ、見て下さい」
ベルナールとセシリアはその二枚扉を開け放つ。
右側は様々な武器が置かれてる棚。そして左は冒険者用の衣装と防具類がずらりと並んでいた。
部屋の奥行きも深く、ざっと二百人分程度に当たる装備の量だ。
「中央ギルドにこんな物があるなんてな……」
「王都や他の街から援軍が来た時に貸す装備です。昔はけっこう使われたんですけどね」
呆れるように言うベルナールにエルワンが説明をする。昔は確かにそんな冒険者たちが大勢街に来ていた。
「なるほどね」
「すごいわねー」
「好きなのを選んで下さい」
セシリアは武器よりも先に衣装の方を見る。
「確かにこれ、昔のデザインが多いわねー」
「若い頃に戻ったつもりで着れば良いんじゃないか?」
「バカなこと言わないで! 無理よーっ」
ベルナールたちが若い頃、女子の冒険者衣装は肌の露出が多かった。これは単なる流行であり、魔力防御においては肌の露出はさほど問題にはならない。
「さすがにヘソは出さないのか……」
「あたりまえじゃないの!」
セシリアは冗談めかしてベルナールを睨む。昔はあんな恰好をしていたのに、と思いつつ肩をすくめた。
「お茶を二つ入れてもらえるかな?」
「はい」
エルワンが職員に指示を出し、二人はソファーに座った。
蒼穹の元娘が衣装を選ぶ間を、茶を飲みつつ待つ。
「偵察はするがあまり期待しないでくれよ」
「はい、牽制にもなればと思っています。中央ギルドの見立ては王都からの戦力派遣でした」
「うむ、それが普通だよ。前回が特別だったんだ。今のセシリアを連れて無茶はしないさ」
「街の近くは、ここのギルドが警戒の冒険者たちを手配しました」
そんな話をしていると着替えたセシリアが、弓と矢を持って戻って来た。古い衣装はそれなりの露出度だ。
「合う服やっぱりこんなのしかなかったわ」
「いいだろう。服で戦う訳じゃないさ」
スタイルは今も均整がとれていて、セシリアは満更でもない。
「あっ、この甘い香り……、あのお茶ね。私も頂くわ。北東の森にもあるかしら?」
「あるだろう」
「絶対に採りましょうね。手伝ってよ!」
セシリアはソファーに座って、差し出されたカップを手に取る。
「あのー……」
「エルワン、大丈夫だよ。要件は正確に話してある。茶摘みに誘った訳じゃないからな」
「頼みます」
少し不安げだったエルワンは、ほっとしたような顔をする。
「俺たちはいつもこんな感じて戦っていたんだよ」
ベルナールは昔を思い起こす。本当の勇者はセシリアだけだったのではないかと……。
「さて、久しぶりにやるわね」
セシリアはそう言って、カップを置いて立ち上がる。そして器用に弓に新しい弦を張った。
「上手いもんだ」
「体が覚えているのよ。私って死ぬまで冒険者ねー」
俺とてそうだと、ベルナールは心の中で同意した。
「いい年して恥ずかしいじゃない! でも隠し通すのは無理かしらねー」
ベルナールとセシリアは二人で中央ギルドへの道を歩く。店は夕方と夜だけなので午前中、まずは北東の森へと出掛けることにしたのだ。
「森に行くのは、いつ以来だ?」
「さあ? 久しぶりとしか言えないわ」
これから殺人鬼と呼ばれている脅威を探しに行くのに、なんとも緊張感がない会話だとベルナールは思った。
「ちょっと運動もしなくちゃって思っていたから、ちょうど良かったかもね!」
しかし昔は鼻歌混じりか、ベルナールとて今夜はどこに飲みに行こうかと、考えを巡らせながら戦っていたのだ。
「お茶も少し採りたいわ。昔よくあれを採ったじゃない!」
習慣とは恐ろしいもので、セシリアは今も昔のままのセシリアだった。
「あれって何だ?」
「甘い香りのお茶よ」
「ああ、今も森で採れるよ。そんな話か」
それはシャングリラの森でも採ったお茶だ。名前は特にない。
昨日のベルナールは弟子たちとダンジョンに潜ってから、エルワンに予定を伝えていた。今日は朝から中央ギルドで待機しているはずだ。
中央ギルドは東西北のギルドを束ね、調整をする機能もあるが、南の街道周辺の警備と、街全般、周辺全域に冒険者も派遣する大組織だった。
エルワンがマスターを務める北ギルドは、森での討伐も担当するが、ラ・ロッシュを預かるのが主たる任務のギルドと言えた。
「いやー、よく来てくれました。感謝いたします」
「エルワン、久しぶりねー。いつ助けて以来かしら?」
「いつも助けられてばかりじゃないですよ。私の就任祝いをセシリアの店でやったじゃないですか?」
久しぶりに会ったエルワンは嬉しそうに話す。
「あら、そうだったわね。忘れてた」
セシリアはそう言って声を上げて笑った。
「ううっ、うんっ!」
ベルナールはわざとらしく咳払いする。呑気に昔話に花を咲かせている場合ではない。
「そんな話をしに来たんじゃないだろう。エルワンまでなんだ!」
「すいません、四階に色々と用意しています。行きましょう」
そうは言ったが、階段を上がりながらもエルワンの話は終わらない。
「セシリアはまだ、戦力外通告は受けていないんですよ。リストを見た時に確認しました」
「そのリストにベルの名前は?」
「えっ、ど、どうだったかなあ?」
セシリアは知ってて聞くし、エルワンは知っててとぼけている。
「あら、私はまだ現役の冒険者で、今日はヘルプのベルと探索クエストって訳ね」
「そうなりますかねえ……」
「エルワン、何が、そうなりますかねえ、だ?」
「嫌だなあ、冗談ですよ……」
三人はエルワンの先導で最上階、四階の角部屋に入った。ソファーセットが二組置かれ、右の壁には大きな二枚扉がある。
一人立つ女子職員の脇にはティーワゴンが置かれていた。
「なんだ、この部屋は?」
エルワンが色々、と言った物は何も用意されていなかった。
「あの扉の向こうですよ、見て下さい」
ベルナールとセシリアはその二枚扉を開け放つ。
右側は様々な武器が置かれてる棚。そして左は冒険者用の衣装と防具類がずらりと並んでいた。
部屋の奥行きも深く、ざっと二百人分程度に当たる装備の量だ。
「中央ギルドにこんな物があるなんてな……」
「王都や他の街から援軍が来た時に貸す装備です。昔はけっこう使われたんですけどね」
呆れるように言うベルナールにエルワンが説明をする。昔は確かにそんな冒険者たちが大勢街に来ていた。
「なるほどね」
「すごいわねー」
「好きなのを選んで下さい」
セシリアは武器よりも先に衣装の方を見る。
「確かにこれ、昔のデザインが多いわねー」
「若い頃に戻ったつもりで着れば良いんじゃないか?」
「バカなこと言わないで! 無理よーっ」
ベルナールたちが若い頃、女子の冒険者衣装は肌の露出が多かった。これは単なる流行であり、魔力防御においては肌の露出はさほど問題にはならない。
「さすがにヘソは出さないのか……」
「あたりまえじゃないの!」
セシリアは冗談めかしてベルナールを睨む。昔はあんな恰好をしていたのに、と思いつつ肩をすくめた。
「お茶を二つ入れてもらえるかな?」
「はい」
エルワンが職員に指示を出し、二人はソファーに座った。
蒼穹の元娘が衣装を選ぶ間を、茶を飲みつつ待つ。
「偵察はするがあまり期待しないでくれよ」
「はい、牽制にもなればと思っています。中央ギルドの見立ては王都からの戦力派遣でした」
「うむ、それが普通だよ。前回が特別だったんだ。今のセシリアを連れて無茶はしないさ」
「街の近くは、ここのギルドが警戒の冒険者たちを手配しました」
そんな話をしていると着替えたセシリアが、弓と矢を持って戻って来た。古い衣装はそれなりの露出度だ。
「合う服やっぱりこんなのしかなかったわ」
「いいだろう。服で戦う訳じゃないさ」
スタイルは今も均整がとれていて、セシリアは満更でもない。
「あっ、この甘い香り……、あのお茶ね。私も頂くわ。北東の森にもあるかしら?」
「あるだろう」
「絶対に採りましょうね。手伝ってよ!」
セシリアはソファーに座って、差し出されたカップを手に取る。
「あのー……」
「エルワン、大丈夫だよ。要件は正確に話してある。茶摘みに誘った訳じゃないからな」
「頼みます」
少し不安げだったエルワンは、ほっとしたような顔をする。
「俺たちはいつもこんな感じて戦っていたんだよ」
ベルナールは昔を思い起こす。本当の勇者はセシリアだけだったのではないかと……。
「さて、久しぶりにやるわね」
セシリアはそう言って、カップを置いて立ち上がる。そして器用に弓に新しい弦を張った。
「上手いもんだ」
「体が覚えているのよ。私って死ぬまで冒険者ねー」
俺とてそうだと、ベルナールは心の中で同意した。
0
お気に入りに追加
282
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる