8 / 116
第一章「戦力外の男」
第八話 「武器屋」
しおりを挟む
朝、いつものような食事をしてからベルナールは部屋を出る。そして北ギルドの裏手に軒を連ねている武器屋へと向かった。
早朝からクエストに向かう冒険者たちの為に、すでに何軒かが店を開いている。
ベルナールは馴染みの武器屋へと入った。
「久しぶりだな。聞いたぞ?」
店主の老人は冷やかすような顔で言う。
ベルナールはまたこの話かと。少々うんざりぎみだ。元勇者なのだから有名税と思ってあきらめるしかない。
「まあね、まさか親父さんより先に仕事を引退するハメになるとはね」
「ふふっ、おまえさんだけじゃない。儂も仲間も全員が元冒険者になっちまったよ」
この老人もかつては冒険者だった。このような商売を引退後に始める者も多い。
たとえ現役を引退したとしても冒険者としての肩書きは残っていた。
大勢には影響のない話なのだが、仲間も含めて全員がただの人になってしまったのだ。
「若い連中を使って仕事をしていた奴らは、少々困った立場になるかもしれんのう……」
「なるほどな――」
ベテラン冒険者の中には高難易度のクエストを受けて作戦を立案し、適した人材を集めてクエストをこなし報酬を分配するような仕事をしている者もいた。
そんなベテランも元冒険者となってしまったのだ。こんな場合なら多少は仕事に影響があるかとも思う。
または、街をまたいでの仕事など、他の街での大仕事を請け負う人脈がある場合などだ。
昔の仲間が他の街で有名パーティーを仕切っていたり、どこかの組織で出世していたりなど、ベテラン冒険者の人脈はあなどれない。
冒険者としての資格を使っての、ギルドを通さないネットワーク。
それ故にギルドにとっても目障りと思わなくない場面も、多々起こったりもしていた。
そんな者たちも今やベルナールと同じただの人だ。
北ギルド出張所にはいないが、街の中心部にあるギルド中央所にはそんなベテランがいるのだ。
ベルナールは同年代の冒険者の顔を思い出す。その男はかつて、ライバルとも言えるような存在だった。
案外その対策のための、今回の措置だと勝手に納得する。
「大手のパーティーは困っているか……」
「気が付いたか? ギルドとしてはあまり冒険者が力を持っては困るのだろうて」
「俺は巻き添えかよ……」
バスティも同じような話をしていた。
「今日はなんだ?」
「ああ、これだよ。修理したいんだ」
ベルナールは背中から弓と矢筒を下ろす。
「子供用か? あの弟子が使うのか……」
「ああ、修理用の部品が欲しい。一人が弓使いの才能があるんだ。もう一人は剣士だな」
「剣も必要か?」
「いや、それはもうちょっと先の話だ」
剣は本人たちに実際に振らせて選ばせるべきだろう。しばらくは今の短剣で十分だ。
女の冒険者たちはこぞって自身の美しさをアピールする為に、衣装に凝ったりもするが、それも二人にはまだ早いなと思う。
魔力で多少は守られるので、強敵を相手にしないかぎり装甲や鎧も必要ないだろう。
ベルナールは修理部品を受け取り、代金を支払った。たいした金額ではない。
部屋に戻って早速作業を始める。
切れていた弦と、弓幹に巻かれた革の滑り止めを外して本体の汚れなどを丁寧に拭う。
専用の油を使って磨くと、美しい木の光沢が蘇ってきた。そして握る部分、弓柄に、新たな革を巻き付ける。
古い矢の矢尻を外して研ぐ。そして再び取り付ける。
森で拾っていた鳥の羽を矢羽根として取り付け、ハサミで綺麗に切り揃えた。
そして新品の弦を張る。堅さがこの程度で良いかは気になるところだ。
ベルナールにとって武器、道具の手入れは楽しい作業だった。
弓の修理と調整が終り、自分の剣を抜いて眺めた。
最近は小物ばかりを相手にしていたので、こちらの整備はなおざりだった。
「こちらもやるか……」
ベルナールは表に出て新たに水を汲み本格的な研ぎの作業に入る。
そして鈍色に曇っていた剣は本来の輝きを取り戻した。
「いい顔になったな。俺はロートルになっちまったが、お前の強さは永遠だよ」
たとえベルナールが死んだとしても、この剣は誰かに引き継がれいつまでも戦い続けるだろう。若い頃、師匠より譲り受けた剣だった。
街が危機に陥った時期に、王都から貸与された特別な剣も使用していたが、やはりこいつが一番の相棒だとベルナールは目を細める。
「さてと、飲みにでも行くか……」
剣も弓矢も我ながら良い出来だ、とばかりにベルナールは満足げに頷いた。
今夜は弟子の新たな門出の前祝い、とばかりに席を立つ。要は飲む理由が欲しかっただけなのだ。
修理が済んだ弓と矢を持ってのセシリアの店に行き一応、本職に見てもらう。
彼女は今更に思うが弓の天才、申し子と呼んでいい本物の天才だった。いや、今も恐らくそうなのだろう。
今は弓をフライパンに、矢を包丁に持ち替えてこの店で奮闘していた。
その天才が久しぶりに弓と矢を交互に持って睨んでいる。
「どうかな?」
ベルナールは緊張して様子を伺う。
「良いんじゃないかしら……」
「そうか――よか……」
「この弓の素材は良いわね。今でも昔と変わらない輝きがあるわ。あの頃はわりと適当に選んだつもりだったけど、私って見る目があったのね~」
「そっちかよ……」
「整備も万全よ! 変な癖もないしこれなら技術に集中できるわね」
「そうか……」
セシリアのお墨付きがもらえたなら間違いない。ベルナールは胸を撫で下ろしてビールをグビリと飲む。
「ベルは昔から武器の手入れにうるさかったから」
「そうか?」
「そうよ! 武器が力を発揮しないと魔力も力を発揮しないって」
「そうだったな……」
「おかげで私も命を救われていたかもね」
「まあ、きっとそうだろう」
ベルナールは胸を反り返させて、またビールをグビリと飲む。
早朝からクエストに向かう冒険者たちの為に、すでに何軒かが店を開いている。
ベルナールは馴染みの武器屋へと入った。
「久しぶりだな。聞いたぞ?」
店主の老人は冷やかすような顔で言う。
ベルナールはまたこの話かと。少々うんざりぎみだ。元勇者なのだから有名税と思ってあきらめるしかない。
「まあね、まさか親父さんより先に仕事を引退するハメになるとはね」
「ふふっ、おまえさんだけじゃない。儂も仲間も全員が元冒険者になっちまったよ」
この老人もかつては冒険者だった。このような商売を引退後に始める者も多い。
たとえ現役を引退したとしても冒険者としての肩書きは残っていた。
大勢には影響のない話なのだが、仲間も含めて全員がただの人になってしまったのだ。
「若い連中を使って仕事をしていた奴らは、少々困った立場になるかもしれんのう……」
「なるほどな――」
ベテラン冒険者の中には高難易度のクエストを受けて作戦を立案し、適した人材を集めてクエストをこなし報酬を分配するような仕事をしている者もいた。
そんなベテランも元冒険者となってしまったのだ。こんな場合なら多少は仕事に影響があるかとも思う。
または、街をまたいでの仕事など、他の街での大仕事を請け負う人脈がある場合などだ。
昔の仲間が他の街で有名パーティーを仕切っていたり、どこかの組織で出世していたりなど、ベテラン冒険者の人脈はあなどれない。
冒険者としての資格を使っての、ギルドを通さないネットワーク。
それ故にギルドにとっても目障りと思わなくない場面も、多々起こったりもしていた。
そんな者たちも今やベルナールと同じただの人だ。
北ギルド出張所にはいないが、街の中心部にあるギルド中央所にはそんなベテランがいるのだ。
ベルナールは同年代の冒険者の顔を思い出す。その男はかつて、ライバルとも言えるような存在だった。
案外その対策のための、今回の措置だと勝手に納得する。
「大手のパーティーは困っているか……」
「気が付いたか? ギルドとしてはあまり冒険者が力を持っては困るのだろうて」
「俺は巻き添えかよ……」
バスティも同じような話をしていた。
「今日はなんだ?」
「ああ、これだよ。修理したいんだ」
ベルナールは背中から弓と矢筒を下ろす。
「子供用か? あの弟子が使うのか……」
「ああ、修理用の部品が欲しい。一人が弓使いの才能があるんだ。もう一人は剣士だな」
「剣も必要か?」
「いや、それはもうちょっと先の話だ」
剣は本人たちに実際に振らせて選ばせるべきだろう。しばらくは今の短剣で十分だ。
女の冒険者たちはこぞって自身の美しさをアピールする為に、衣装に凝ったりもするが、それも二人にはまだ早いなと思う。
魔力で多少は守られるので、強敵を相手にしないかぎり装甲や鎧も必要ないだろう。
ベルナールは修理部品を受け取り、代金を支払った。たいした金額ではない。
部屋に戻って早速作業を始める。
切れていた弦と、弓幹に巻かれた革の滑り止めを外して本体の汚れなどを丁寧に拭う。
専用の油を使って磨くと、美しい木の光沢が蘇ってきた。そして握る部分、弓柄に、新たな革を巻き付ける。
古い矢の矢尻を外して研ぐ。そして再び取り付ける。
森で拾っていた鳥の羽を矢羽根として取り付け、ハサミで綺麗に切り揃えた。
そして新品の弦を張る。堅さがこの程度で良いかは気になるところだ。
ベルナールにとって武器、道具の手入れは楽しい作業だった。
弓の修理と調整が終り、自分の剣を抜いて眺めた。
最近は小物ばかりを相手にしていたので、こちらの整備はなおざりだった。
「こちらもやるか……」
ベルナールは表に出て新たに水を汲み本格的な研ぎの作業に入る。
そして鈍色に曇っていた剣は本来の輝きを取り戻した。
「いい顔になったな。俺はロートルになっちまったが、お前の強さは永遠だよ」
たとえベルナールが死んだとしても、この剣は誰かに引き継がれいつまでも戦い続けるだろう。若い頃、師匠より譲り受けた剣だった。
街が危機に陥った時期に、王都から貸与された特別な剣も使用していたが、やはりこいつが一番の相棒だとベルナールは目を細める。
「さてと、飲みにでも行くか……」
剣も弓矢も我ながら良い出来だ、とばかりにベルナールは満足げに頷いた。
今夜は弟子の新たな門出の前祝い、とばかりに席を立つ。要は飲む理由が欲しかっただけなのだ。
修理が済んだ弓と矢を持ってのセシリアの店に行き一応、本職に見てもらう。
彼女は今更に思うが弓の天才、申し子と呼んでいい本物の天才だった。いや、今も恐らくそうなのだろう。
今は弓をフライパンに、矢を包丁に持ち替えてこの店で奮闘していた。
その天才が久しぶりに弓と矢を交互に持って睨んでいる。
「どうかな?」
ベルナールは緊張して様子を伺う。
「良いんじゃないかしら……」
「そうか――よか……」
「この弓の素材は良いわね。今でも昔と変わらない輝きがあるわ。あの頃はわりと適当に選んだつもりだったけど、私って見る目があったのね~」
「そっちかよ……」
「整備も万全よ! 変な癖もないしこれなら技術に集中できるわね」
「そうか……」
セシリアのお墨付きがもらえたなら間違いない。ベルナールは胸を撫で下ろしてビールをグビリと飲む。
「ベルは昔から武器の手入れにうるさかったから」
「そうか?」
「そうよ! 武器が力を発揮しないと魔力も力を発揮しないって」
「そうだったな……」
「おかげで私も命を救われていたかもね」
「まあ、きっとそうだろう」
ベルナールは胸を反り返させて、またビールをグビリと飲む。
2
お気に入りに追加
309
あなたにおすすめの小説

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中


お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる