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01「ただの中二だった僕」/改稿版
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都内と郊外の境目ぐらいにある中学校。
ここは中の上位で進学校に落ちこぼれた生徒と、学力中流の生徒が混在する学校だ。
僕は中の中を自称している中学生。左近孝朗。授業が終りかけたころ、ぼんやりと校庭を眺めていた。
散り始めた桜。門の横に植えられている木々。花びらが風に巻き上げられ渦を巻いている。そこを歩く一人の男。
あれは教育実習の――、大学生?
担任が、来るはずだった実習生が登校しないと言っていたのを思い出す。
こんな時間に来たのか……。なんで?
授業が終り、皆が帰り支度を初めた。さて――。
隣の席の女子が、鞄から小説の単行本を出して開く。これは彼女の習慣だ。下校時を少しずらすためにここで時間をつぶすのだ。
そんな姿が真面目と誤解され、クラス委員長を拝命させられている。いや、本当に真面目な女子だと思うよ。知らんけど。たいして話したこともない人だけど。
名前は新里初菜。まあ、恋の悩みではないけどさ。
「孝朗、どうした? 帰らないのか?」
「いや。帰るよ」
もたもた考えていると、友人の石脇一晴が話しかけてきた。
「どっか寄ってくか?」
家が近所で幼稚園からの幼なじみ。つまり帰宅部寄り道組の、心強い仲間なのです。
「そうだなあ……、ん?」
空を舞っていた桜の花びらが止まって見える。実習生の姿が消えていた。
えっ? なんだ?
教室の中でも異変が起こっていた。帰りかけた生徒たちが全員止まって見え、凍りついたように微動だにしない。いや、しかし幾人かの生徒は普通に動いていた。何人かがこの異変に気がつく。
「なんだ?」
石脇は周囲を見回した。
教壇上にその実習生が立っていた。薄笑いを浮かべながら僕らを見下ろしている。
いつの間に……。瞬間移動? こいつが原因? 何をやったんだ!?
「あん? 何だ、お前。誰だあ?」
気がついたクラスメートがすかさず絡む。当然だろう。原因は普通にこいつだ。
「俺は教育実習で来た――、転生者だ」
「転生者?」
「そうだ。勇者でもある」
動けるクラスメートたちが注目する。いきなりの荒唐無稽発言だ。
「はっ、はは。こいつは頭がオカシイのか?」
「武藤空也か。イキリヤンキーもどきだが、根はワルじゃない」
「なにぃ!?」
それは合ってる。僕と委員長で勉強を教えたりして、赤点を回避させたりもしている。地頭はいいんだよなあ。もちろん担任の指示で仕方なくだけど、個人的には小学校時代の遠足でおやつを分けてくれた借りがあったんだよね。
「単なる弱虫の裏返しだな」
「てめ……」
武藤は凶悪の形相で立ち上がった。根は良いヤツなんだよ。たぶん。
人相が悪いだけで。たぶん。
しょっちゅう街でケンカしてるって噂だけど。たぶん。
「バカ。おかしいのは、この教室よ。見なさいよ」
すかさず気の強い女子がいさめる。
そのとおりだ。そちらの方が問題だよねえ……。だけどこの現象をたいして驚けない。そう、それはたぶん、動いている僕らには共通の認識があるからだ。
「清月玲奈だな。結界を張った。これが魔導だ」
「漫画かあ? おい、左近! オタク仲間だろ? 解説しろ」
「ふん、左近孝朗。オタクか……」
その教育実習生は、僕を鼻で笑う。まあ、ありがちの態度だし気にならないけどね。
「オタクを取ったら、何も残らないような人間だ」
なにー! 当たってるじゃん。いやいや。解説かあ。この状況は……。
「フィクションじゃないと思うけど。僕たち夢でも見ているのかな? 集団催眠術みたいな……」
「そんな話は後よ。あなた、本当に誰なの? 早く元に戻してよっ!」
清月は食い下がる。メチャクチャ気が強いとは、思っていたけどさ。
「この女は承認欲求の塊だよ。ヘンタイ画像をネットに上げて見られて喜んでいる……」
「なっ、なに言ってんの――」
それは多分当たりだ。噂になっていて、僕も興味本位で探して見てしまった。ただ一線は超えてないけどね。
いや、噂? 違う。噂なんかになっていないのに、僕たちはそう感じている。知っている。それが、僕らが使えるようになった、不思議な力……。
「バレたじゃん、清月。笑えんな」
「うるさい!」
二人は遊び仲間でもある。
他のクラスメートは押し黙っていた。僕らはなぜかこの状況を受け入れている。
「動いているのは、十人以上はいるか……。他に文句があるヤツはいるか?」
「あるぞ。貴様が原因だとは分かった。ここに何しに来た? まずそれを説明してもらおうか?」
「財津可亮か。お前、これから自分がどうなるか知ってるか?」
「俺が?」
「知るわけないか。お前は父親の後を継ぐ。それがそもそも間違いだ。また失敗する。そして破滅する。そんな人生のために今のお前は、努力しているのさ。自分を破滅させる親の言うことを聞いてな」
「もう帰らせてもらうぞ。バカバカしい」
財津は立ち上がり、もう一人が続く。
「俺も部活があるんで」
「百瀬拓人か。膝を故障しているだろう。それを隠している」
「なぜそれを……」
「俺はなんでもお見通しなのさ。じきに野球は断念だな。いいじゃないか。新たな力を手に入れたのだから」
気味が悪いと皆黙り込んだ。突然不思議な力が使えるようになったのは、やっぱり僕だけじゃないんだ……。
「お前たちにはきっかけを与えた。そしてこの世界でもスキルに目覚めた。分かっているだろ?」
スキル? ファンタジーの設定なら分かるけどさ。現実なら超能力だよ。
「ごっ、ごめんだ……」
「ほう、なぜだ? 三城信威」
「まだ力が使えるのは僕だけだ。いっ、いや俺が一番強い。今のうちにやってやる」
「お前が強い? 引きこもっている?」
「そうだっ! ここに来ればもっと強くしてやるって、あんたは言った……」
十本の指が突然伸びた。天井に届きそうな場所で、うじゃうじゃと蠢く。
「「きゃー」」
「「うおっ!」」
悲鳴があがる。それは固まって動かないクラスメートに突き刺さった。三城をいじめていると噂があった生徒だ。いや寸前で、それは止まっている。
「馬鹿者! 時間が止まっているのだ。外部からの干渉はできん」
三城は自分だけが強いと思っていた。それは間違いだ。
指の数本が向きを変え、今度は二人の女子に襲いかかる。気の強い清月は手を振って薙ぎ払い、新里は手をかざして防いだ。いずれも特別な力だ。
百瀬が三城を、後から羽交い締めにする。体格差は歴然だ。
「よせっ、ここから逃げるんだ」
「てめー……」
長い指が暴れて机と椅子がひっくり返る。この騒ぎの中、一人だけ腕を組んで目をつぶったまま座っているヤツがいた。
「城戸信邦。お前は動かないのか。それとも、何かをしようと考えているのか?」
「教室の中の争いに興味はないな。ゴミが勝手に騒いでいるだけだろ?」
一族からして勝ち組の城戸は、フリなのか落ち着いていた。この状況を予見していたとは、思わないけどさ。
実習生は口元を歪める。
「くくくっ……」
一人の女子が光の槍を作り出した。
「柳木梨々花は嫉妬が行き過ぎて、オカルトまで始めたような女さ。どんな力を手に入れたのか、興味はあるな」
それを別の女子に向ける。女同士の戦いだ。
「よしなさい!」
「気に入らないのよっ!」
その攻撃を炎の盾が防いだ。
「行永貴美は運動能力が防御力に変化したようだ。これはこれで興味深い。性格が表れているのかな?」
破裂した光が周囲に飛び散る。
「危ない!」
石脇は腕でそれをブロックした。
「いったい……」
「今動いているのは、やっぱ同類みたいだな」
「ああ。そうだよ……」
僕たちはもう普通じゃなくなっていた。その力を悪用している者もいたみたいだ。ばらまかれている噂話。それはほとんどが真実だった。
そして戦いが始まった。それにあの教育実習生は、僕たちが不思議な力に目覚めたと知っていた。僕たちの戦いを笑いながら眺めている。
こいつが元凶? こいつ。勇者だって?
しかし、異変は外でも起こっていた。窓の向こうに突然白い光の玉が現れる。
「ふふっ。いいじゃないか。お前たちは良き魔力持ちとして転生するぞ。この俺に利用されるためにな……」
それはぐんぐん大きくなり、教室の窓いっぱいに広がる。僕たちは、ただ唖然としてそれを眺めるしかなかった。でも――!
「まずいっ!」
僕はなぜだか分からないが、窓に駆け寄り両手をいっぱい広げる。
「みんなっ! 早く逃げるんだ」
こんな行動に何か意味があると思えない。
でも僕はやらずにはいられなかった。
「人生のやり直しだ。異世界で――。俺の暴力装置ども。さあ、欲望の解放だっ!」
白い光は視界いっぱいに広がり、そして教室全体を飲み込んだ。
ここは中の上位で進学校に落ちこぼれた生徒と、学力中流の生徒が混在する学校だ。
僕は中の中を自称している中学生。左近孝朗。授業が終りかけたころ、ぼんやりと校庭を眺めていた。
散り始めた桜。門の横に植えられている木々。花びらが風に巻き上げられ渦を巻いている。そこを歩く一人の男。
あれは教育実習の――、大学生?
担任が、来るはずだった実習生が登校しないと言っていたのを思い出す。
こんな時間に来たのか……。なんで?
授業が終り、皆が帰り支度を初めた。さて――。
隣の席の女子が、鞄から小説の単行本を出して開く。これは彼女の習慣だ。下校時を少しずらすためにここで時間をつぶすのだ。
そんな姿が真面目と誤解され、クラス委員長を拝命させられている。いや、本当に真面目な女子だと思うよ。知らんけど。たいして話したこともない人だけど。
名前は新里初菜。まあ、恋の悩みではないけどさ。
「孝朗、どうした? 帰らないのか?」
「いや。帰るよ」
もたもた考えていると、友人の石脇一晴が話しかけてきた。
「どっか寄ってくか?」
家が近所で幼稚園からの幼なじみ。つまり帰宅部寄り道組の、心強い仲間なのです。
「そうだなあ……、ん?」
空を舞っていた桜の花びらが止まって見える。実習生の姿が消えていた。
えっ? なんだ?
教室の中でも異変が起こっていた。帰りかけた生徒たちが全員止まって見え、凍りついたように微動だにしない。いや、しかし幾人かの生徒は普通に動いていた。何人かがこの異変に気がつく。
「なんだ?」
石脇は周囲を見回した。
教壇上にその実習生が立っていた。薄笑いを浮かべながら僕らを見下ろしている。
いつの間に……。瞬間移動? こいつが原因? 何をやったんだ!?
「あん? 何だ、お前。誰だあ?」
気がついたクラスメートがすかさず絡む。当然だろう。原因は普通にこいつだ。
「俺は教育実習で来た――、転生者だ」
「転生者?」
「そうだ。勇者でもある」
動けるクラスメートたちが注目する。いきなりの荒唐無稽発言だ。
「はっ、はは。こいつは頭がオカシイのか?」
「武藤空也か。イキリヤンキーもどきだが、根はワルじゃない」
「なにぃ!?」
それは合ってる。僕と委員長で勉強を教えたりして、赤点を回避させたりもしている。地頭はいいんだよなあ。もちろん担任の指示で仕方なくだけど、個人的には小学校時代の遠足でおやつを分けてくれた借りがあったんだよね。
「単なる弱虫の裏返しだな」
「てめ……」
武藤は凶悪の形相で立ち上がった。根は良いヤツなんだよ。たぶん。
人相が悪いだけで。たぶん。
しょっちゅう街でケンカしてるって噂だけど。たぶん。
「バカ。おかしいのは、この教室よ。見なさいよ」
すかさず気の強い女子がいさめる。
そのとおりだ。そちらの方が問題だよねえ……。だけどこの現象をたいして驚けない。そう、それはたぶん、動いている僕らには共通の認識があるからだ。
「清月玲奈だな。結界を張った。これが魔導だ」
「漫画かあ? おい、左近! オタク仲間だろ? 解説しろ」
「ふん、左近孝朗。オタクか……」
その教育実習生は、僕を鼻で笑う。まあ、ありがちの態度だし気にならないけどね。
「オタクを取ったら、何も残らないような人間だ」
なにー! 当たってるじゃん。いやいや。解説かあ。この状況は……。
「フィクションじゃないと思うけど。僕たち夢でも見ているのかな? 集団催眠術みたいな……」
「そんな話は後よ。あなた、本当に誰なの? 早く元に戻してよっ!」
清月は食い下がる。メチャクチャ気が強いとは、思っていたけどさ。
「この女は承認欲求の塊だよ。ヘンタイ画像をネットに上げて見られて喜んでいる……」
「なっ、なに言ってんの――」
それは多分当たりだ。噂になっていて、僕も興味本位で探して見てしまった。ただ一線は超えてないけどね。
いや、噂? 違う。噂なんかになっていないのに、僕たちはそう感じている。知っている。それが、僕らが使えるようになった、不思議な力……。
「バレたじゃん、清月。笑えんな」
「うるさい!」
二人は遊び仲間でもある。
他のクラスメートは押し黙っていた。僕らはなぜかこの状況を受け入れている。
「動いているのは、十人以上はいるか……。他に文句があるヤツはいるか?」
「あるぞ。貴様が原因だとは分かった。ここに何しに来た? まずそれを説明してもらおうか?」
「財津可亮か。お前、これから自分がどうなるか知ってるか?」
「俺が?」
「知るわけないか。お前は父親の後を継ぐ。それがそもそも間違いだ。また失敗する。そして破滅する。そんな人生のために今のお前は、努力しているのさ。自分を破滅させる親の言うことを聞いてな」
「もう帰らせてもらうぞ。バカバカしい」
財津は立ち上がり、もう一人が続く。
「俺も部活があるんで」
「百瀬拓人か。膝を故障しているだろう。それを隠している」
「なぜそれを……」
「俺はなんでもお見通しなのさ。じきに野球は断念だな。いいじゃないか。新たな力を手に入れたのだから」
気味が悪いと皆黙り込んだ。突然不思議な力が使えるようになったのは、やっぱり僕だけじゃないんだ……。
「お前たちにはきっかけを与えた。そしてこの世界でもスキルに目覚めた。分かっているだろ?」
スキル? ファンタジーの設定なら分かるけどさ。現実なら超能力だよ。
「ごっ、ごめんだ……」
「ほう、なぜだ? 三城信威」
「まだ力が使えるのは僕だけだ。いっ、いや俺が一番強い。今のうちにやってやる」
「お前が強い? 引きこもっている?」
「そうだっ! ここに来ればもっと強くしてやるって、あんたは言った……」
十本の指が突然伸びた。天井に届きそうな場所で、うじゃうじゃと蠢く。
「「きゃー」」
「「うおっ!」」
悲鳴があがる。それは固まって動かないクラスメートに突き刺さった。三城をいじめていると噂があった生徒だ。いや寸前で、それは止まっている。
「馬鹿者! 時間が止まっているのだ。外部からの干渉はできん」
三城は自分だけが強いと思っていた。それは間違いだ。
指の数本が向きを変え、今度は二人の女子に襲いかかる。気の強い清月は手を振って薙ぎ払い、新里は手をかざして防いだ。いずれも特別な力だ。
百瀬が三城を、後から羽交い締めにする。体格差は歴然だ。
「よせっ、ここから逃げるんだ」
「てめー……」
長い指が暴れて机と椅子がひっくり返る。この騒ぎの中、一人だけ腕を組んで目をつぶったまま座っているヤツがいた。
「城戸信邦。お前は動かないのか。それとも、何かをしようと考えているのか?」
「教室の中の争いに興味はないな。ゴミが勝手に騒いでいるだけだろ?」
一族からして勝ち組の城戸は、フリなのか落ち着いていた。この状況を予見していたとは、思わないけどさ。
実習生は口元を歪める。
「くくくっ……」
一人の女子が光の槍を作り出した。
「柳木梨々花は嫉妬が行き過ぎて、オカルトまで始めたような女さ。どんな力を手に入れたのか、興味はあるな」
それを別の女子に向ける。女同士の戦いだ。
「よしなさい!」
「気に入らないのよっ!」
その攻撃を炎の盾が防いだ。
「行永貴美は運動能力が防御力に変化したようだ。これはこれで興味深い。性格が表れているのかな?」
破裂した光が周囲に飛び散る。
「危ない!」
石脇は腕でそれをブロックした。
「いったい……」
「今動いているのは、やっぱ同類みたいだな」
「ああ。そうだよ……」
僕たちはもう普通じゃなくなっていた。その力を悪用している者もいたみたいだ。ばらまかれている噂話。それはほとんどが真実だった。
そして戦いが始まった。それにあの教育実習生は、僕たちが不思議な力に目覚めたと知っていた。僕たちの戦いを笑いながら眺めている。
こいつが元凶? こいつ。勇者だって?
しかし、異変は外でも起こっていた。窓の向こうに突然白い光の玉が現れる。
「ふふっ。いいじゃないか。お前たちは良き魔力持ちとして転生するぞ。この俺に利用されるためにな……」
それはぐんぐん大きくなり、教室の窓いっぱいに広がる。僕たちは、ただ唖然としてそれを眺めるしかなかった。でも――!
「まずいっ!」
僕はなぜだか分からないが、窓に駆け寄り両手をいっぱい広げる。
「みんなっ! 早く逃げるんだ」
こんな行動に何か意味があると思えない。
でも僕はやらずにはいられなかった。
「人生のやり直しだ。異世界で――。俺の暴力装置ども。さあ、欲望の解放だっ!」
白い光は視界いっぱいに広がり、そして教室全体を飲み込んだ。
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