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私とダウンドッグの3年間を語ろうじゃないか
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変な題名を付けてしまいましたが戦記物ではありません。任侠系の話でもありません。
質問:あなたはダウンドッグできますか?
ヨガをしている人はみんな知っている、ヨガの有名なポーズです。
両手、両足でしっかり大地を踏みしめながら、全身をしっかり伸ばします。
知らない人のために絵を掲載すると、こんな感じのポーズです。
※フリー素材なので著作権侵害ではないはずです。
このダウンドッグ、ほぼ全てのヨガに登場します。お尻を頂点として手・頭と足が真っすぐにして三角形を作ります。この時、足の踵(かかと)は床にピッタリとついています。
この絵を見たら「あー、見たことあるわー」と思う人が多いはずです。それくらい有名なヨガのポーズ。
ほぼ全てのヨガにダウンドッグが登場する、つまり、ダウンドッグができるか否かで、ヨガの一連の動作ができるか否かが決まるのです。
バスケの名言のように『ダウンドッグを制する者はヨガを制す』は言い過ぎかもしれませんが、『ダウンドッグができていない動きはヨガに非ず』です。
引っ張って申し訳ないのですが、「ところで、お前はダウンドッグできるのか?」と当然の突っ込みが入るでしょう。
結論から言うと、私はダウンドッグができません。要は、ヨガをする資格のないポンコツです。
ダウンドッグができない私がやっているのは、ヨガではなく『ヨガ擬き(もどき)』。以下では、私のやっている一連の動作を正確に表現するために『ヨガ擬き』と書きます。
まず、私とダウンドッグの出会いから語りましょう。
私がヨガ擬きを始めたのは今から約3年前。2020年の3月の終わりだったと思う。
パンデミックが本格化し、そのとき滞在していたヨーロッパから辛うじてロックダウンを免れて日本に帰ってきたころです。だから、ダウンドッグとの出会いの時期を正確に記憶しています。
日本に帰ってきたら状況は一変していました。スポーツジムは休館になり、在宅ワークが流行っていました。マスクしないことは悪。そんな世界に変わりました。
そんな時、運動のためにヨガをやってみることにしました。それがダウンドッグとの出会いです。
それから、私はYouTubeを再生しながら毎日毎日ヨガ擬きをするようになります。私がいつも見ているのはマリコさんという人が配信している10分くらいのヨガのビデオです。
そして、毎日一回は登場するダウンドッグ。
朝、ダウンドッグに出会えば、私は「ダウンドッグ、おはよう!」と言います。
昼、ダウンドッグに出会えば、私は「ダウンドッグ、こんにちは!」と言います。
夜、ダウンドッグに出会えば、私は「ダウンドッグ、こんばんは!」と言います。
出張の時はホテルでヨガ擬きをし、旅行の時はホテルでヨガ擬きをします。私の直近3年間はダウンドッグと過ごしてきたと言っても過言ではありません。
私とダウンドッグはそういう関係です。
こうして私とダウンドッグの3年が過ぎました。
この3年間で私のダウンドッグはΠ(ぱい)のようなフォルムから△(さんかく)に近づきました。私のヨガ擬きは確実にレベルアップしています。
私のダウンドッグはあと一歩のところまで到達しました。私はダウンドッグを完成させるため踵(かかと)を床に着けようと毎日足をプルプルさせながら挑戦します。
そのポーズを表現するなら、生まれたての仔鹿(こじか)。
私は毎日ダウンドッグに挑戦し、その結果として、生まれての仔鹿のポーズをしているわけです。
奥さんは私のポーズを見るたびに「こじかー!」と野次ってきます。屈辱的ではあるものの、事実だから反論できない。
私は3年間ダウンドッグを完成できていません。
でも聞いてほしい。私は3年間休まずに生まれたての仔鹿のポーズをし続けた。
継続は力なりといいます。そんな自分を褒めてあげたいと思います。
生まれての仔鹿のポーズがダウンドッグになる日まで、私はヨガ擬きを続けるでしょう。
そして、その時、私はこう言います。
「趣味でヨガをしています!」
なんなら、堂々とヨガ教室に行くこともできるかもしれない。
***
もし、今の状態でヨガ教室に行くとどうなるか?を妄想してみます。
私の体形は瘦せ型だけど適度に筋肉は付いていて、短髪(ボウズに近い髪型)です。自分で言うのもなんですが、ヨガができそうな雰囲気があります。外見はヨガマスター、ヨガ上級者に見えるでしょう。
ヨガ教室の生徒は中高年女性が大半。そんな中に、ヨガ上級者の雰囲気を醸し出す私(おじさん)が入ってきたら、他の生徒さんはどう思うでしょうか?
「あの人、相当できるわねー」
「ヨガ教室に来るおじさんって、ガチよねー」
「どこかのインストラクターじゃないの?」
こんな感じでハードルが上がります。
まだヨガのレッスンはスタートしていないのに、すでに私はヨガ上級者として注目されています。当然、レッスン中はみんな私のことを見てくるでしょう。
ヨガのレッスンがスタートし、ダウンドッグになったらこういう声が漏れ聞こえてくるはずです。
「ぷっ、ぷっ・・・」
「やめなよー、声大きいって・・・」
「だってさー、あれ仔鹿・・・」
きっと、私は傷付く。
だからダウンドッグを完成するまでヨガ教室には行きたくない!
あぁ、ダウンドッグ・・・
私とダウンドッグの戦いはこれからも続く。
【後書き】
本文で紹介したのはB-lifeのマリコさんという人です。有名な人なので知っている人も多いのでは? 下記がYouTubeのURLです。
https://www.youtube.com/channel/UCd0pUnH7i5CM-Y8xRe7cZVg
質問:あなたはダウンドッグできますか?
ヨガをしている人はみんな知っている、ヨガの有名なポーズです。
両手、両足でしっかり大地を踏みしめながら、全身をしっかり伸ばします。
知らない人のために絵を掲載すると、こんな感じのポーズです。
※フリー素材なので著作権侵害ではないはずです。
このダウンドッグ、ほぼ全てのヨガに登場します。お尻を頂点として手・頭と足が真っすぐにして三角形を作ります。この時、足の踵(かかと)は床にピッタリとついています。
この絵を見たら「あー、見たことあるわー」と思う人が多いはずです。それくらい有名なヨガのポーズ。
ほぼ全てのヨガにダウンドッグが登場する、つまり、ダウンドッグができるか否かで、ヨガの一連の動作ができるか否かが決まるのです。
バスケの名言のように『ダウンドッグを制する者はヨガを制す』は言い過ぎかもしれませんが、『ダウンドッグができていない動きはヨガに非ず』です。
引っ張って申し訳ないのですが、「ところで、お前はダウンドッグできるのか?」と当然の突っ込みが入るでしょう。
結論から言うと、私はダウンドッグができません。要は、ヨガをする資格のないポンコツです。
ダウンドッグができない私がやっているのは、ヨガではなく『ヨガ擬き(もどき)』。以下では、私のやっている一連の動作を正確に表現するために『ヨガ擬き』と書きます。
まず、私とダウンドッグの出会いから語りましょう。
私がヨガ擬きを始めたのは今から約3年前。2020年の3月の終わりだったと思う。
パンデミックが本格化し、そのとき滞在していたヨーロッパから辛うじてロックダウンを免れて日本に帰ってきたころです。だから、ダウンドッグとの出会いの時期を正確に記憶しています。
日本に帰ってきたら状況は一変していました。スポーツジムは休館になり、在宅ワークが流行っていました。マスクしないことは悪。そんな世界に変わりました。
そんな時、運動のためにヨガをやってみることにしました。それがダウンドッグとの出会いです。
それから、私はYouTubeを再生しながら毎日毎日ヨガ擬きをするようになります。私がいつも見ているのはマリコさんという人が配信している10分くらいのヨガのビデオです。
そして、毎日一回は登場するダウンドッグ。
朝、ダウンドッグに出会えば、私は「ダウンドッグ、おはよう!」と言います。
昼、ダウンドッグに出会えば、私は「ダウンドッグ、こんにちは!」と言います。
夜、ダウンドッグに出会えば、私は「ダウンドッグ、こんばんは!」と言います。
出張の時はホテルでヨガ擬きをし、旅行の時はホテルでヨガ擬きをします。私の直近3年間はダウンドッグと過ごしてきたと言っても過言ではありません。
私とダウンドッグはそういう関係です。
こうして私とダウンドッグの3年が過ぎました。
この3年間で私のダウンドッグはΠ(ぱい)のようなフォルムから△(さんかく)に近づきました。私のヨガ擬きは確実にレベルアップしています。
私のダウンドッグはあと一歩のところまで到達しました。私はダウンドッグを完成させるため踵(かかと)を床に着けようと毎日足をプルプルさせながら挑戦します。
そのポーズを表現するなら、生まれたての仔鹿(こじか)。
私は毎日ダウンドッグに挑戦し、その結果として、生まれての仔鹿のポーズをしているわけです。
奥さんは私のポーズを見るたびに「こじかー!」と野次ってきます。屈辱的ではあるものの、事実だから反論できない。
私は3年間ダウンドッグを完成できていません。
でも聞いてほしい。私は3年間休まずに生まれたての仔鹿のポーズをし続けた。
継続は力なりといいます。そんな自分を褒めてあげたいと思います。
生まれての仔鹿のポーズがダウンドッグになる日まで、私はヨガ擬きを続けるでしょう。
そして、その時、私はこう言います。
「趣味でヨガをしています!」
なんなら、堂々とヨガ教室に行くこともできるかもしれない。
***
もし、今の状態でヨガ教室に行くとどうなるか?を妄想してみます。
私の体形は瘦せ型だけど適度に筋肉は付いていて、短髪(ボウズに近い髪型)です。自分で言うのもなんですが、ヨガができそうな雰囲気があります。外見はヨガマスター、ヨガ上級者に見えるでしょう。
ヨガ教室の生徒は中高年女性が大半。そんな中に、ヨガ上級者の雰囲気を醸し出す私(おじさん)が入ってきたら、他の生徒さんはどう思うでしょうか?
「あの人、相当できるわねー」
「ヨガ教室に来るおじさんって、ガチよねー」
「どこかのインストラクターじゃないの?」
こんな感じでハードルが上がります。
まだヨガのレッスンはスタートしていないのに、すでに私はヨガ上級者として注目されています。当然、レッスン中はみんな私のことを見てくるでしょう。
ヨガのレッスンがスタートし、ダウンドッグになったらこういう声が漏れ聞こえてくるはずです。
「ぷっ、ぷっ・・・」
「やめなよー、声大きいって・・・」
「だってさー、あれ仔鹿・・・」
きっと、私は傷付く。
だからダウンドッグを完成するまでヨガ教室には行きたくない!
あぁ、ダウンドッグ・・・
私とダウンドッグの戦いはこれからも続く。
【後書き】
本文で紹介したのはB-lifeのマリコさんという人です。有名な人なので知っている人も多いのでは? 下記がYouTubeのURLです。
https://www.youtube.com/channel/UCd0pUnH7i5CM-Y8xRe7cZVg
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