168 / 197
第7回活動報告:通貨危機を回避しろ
名探偵を探せ!(その2)
しおりを挟む
(2)名探偵を探せ! <続き>
「コナン君のもう一つの特殊能力とは、犯人を自白させる能力です。警察官が取り調べ室で犯人に自白させようとしても上手くいきません。自白は犯人にとって不利な事実を承認するわけですから、かなりのテクニックが必要なのです。」とジョルジュは言った。
※自白とは、自己に不利益な事実を承認することをいいます。「不利益な事実の承認」(刑訴法322条1項)や「有罪であることの自認」(刑訴法319条3項)が自白に近いものです。
「警察官が容疑者に暴力をふるって自白させるケースとかないのかな?」俺は興味本位で聞いてみた。
「ジャービス王国の法律では、自白を強要した場合、その自白調書は証拠とできないと定められています。最近は取調室に監視カメラを付けるような動きもあるようです。もし容疑者が後になって『あの自白は強要された』と言えば、証拠として採用されません。」
※日本においては刑事訴訟法319条1項から3項に規定されています。
「自白させるのは難しいんだ。」
「そうです。それにも関わらずコナン君は、事件の謎解きをし、公衆の面前で犯人に自白させます。この自白は100%有効ですよね?」とジョルジュは俺に聞いた。
「そうだね。」
「コナン君は特殊能力、すなわち、犯人に自白させる巧みな話術を武器にして、事件を解決しているんです。」
「巧みな話術?」
「犯人は基本的に自白しません。警察官が犯人を逮捕した場合をイメージして下さい。現行犯でも何でもいいです。」
俺は刑事ドラマの犯人逮捕シーンを頭の中でイメージした。
「犯人がまず警察官に言うことは『弁護士に連絡させろ』です。弁護士が来ると、刑を軽くするために犯人と弁護士は打合せします。つまり、弁護士は『容疑を否認しろ』と犯人にアドバイスします。」
「容疑を否認か・・・」
「容疑を否認する犯人。警察官がいくら問い詰めても自白しませんよね?だから犯人を自白させるのは相当難易度が高いんです。」
「犯人は自白しない・・・」俺は小さく呟いた。
「コナン君は弁護士が来る前に、犯人を自白させないといけません。何ならコナン君は犯人が逮捕される前に自白させています。」
「弁護士が来る前が勝負なのか・・・」
「コナン君の捜査スタイルだと、短時間で犯人を自白させるテクニックが必要です。どんな探偵も警察官も、あんな短時間で犯人を自白させることはできません。」
「そんなに凄いのか・・」
「私が思うに、コナン君の捜査能力は優れていると思います。名探偵レベルでしょう。でも、証拠力が弱いので犯人に自白させるテクニックを駆使しないと事件解決できません。」
「コナン君の特殊能力が必要・・・」俺は呟く。
「ジャービス王国で発生する事件の犯人は、少なくともコナン君の犯人よりも素直ではありません。警察官が犯人に自白させることができる可能性は低いでしょう。つまり、犯人の自白を前提に捜査をしても、ジャービス王国の事件は解決しないのです。」
「だから証拠が必要なんだ。」
「証拠集めは地味な捜査です。事件解決のスペシャリストはこの地味な作業をやり遂げられる忍耐力が必要なのです。」
俺にはジョルジュが言いたいことは理解できる。
でも、名探偵がいた方が捜査は効率的じゃないのか?
「一つ質問なんだけど、一発で犯人が分かったら証拠集めは楽にならないかな?」
「そういう訳ではありません。事件の容疑者が4人としましょう。そして、そのうちの1人が犯人だと推理して捜査します。この場合、犯人候補1人の証拠を集めれば良いと思いますか?」
「1人の証拠でいいんじゃない?」
「不正解です。残り3人についても『なぜ犯人ではないか?』を調べないといけません。つまり、名探偵が犯人1人を推理できても、3人が犯人でない裏取りができないと犯人を逮捕できません。」とジョルジュは言った。
<続く>
「コナン君のもう一つの特殊能力とは、犯人を自白させる能力です。警察官が取り調べ室で犯人に自白させようとしても上手くいきません。自白は犯人にとって不利な事実を承認するわけですから、かなりのテクニックが必要なのです。」とジョルジュは言った。
※自白とは、自己に不利益な事実を承認することをいいます。「不利益な事実の承認」(刑訴法322条1項)や「有罪であることの自認」(刑訴法319条3項)が自白に近いものです。
「警察官が容疑者に暴力をふるって自白させるケースとかないのかな?」俺は興味本位で聞いてみた。
「ジャービス王国の法律では、自白を強要した場合、その自白調書は証拠とできないと定められています。最近は取調室に監視カメラを付けるような動きもあるようです。もし容疑者が後になって『あの自白は強要された』と言えば、証拠として採用されません。」
※日本においては刑事訴訟法319条1項から3項に規定されています。
「自白させるのは難しいんだ。」
「そうです。それにも関わらずコナン君は、事件の謎解きをし、公衆の面前で犯人に自白させます。この自白は100%有効ですよね?」とジョルジュは俺に聞いた。
「そうだね。」
「コナン君は特殊能力、すなわち、犯人に自白させる巧みな話術を武器にして、事件を解決しているんです。」
「巧みな話術?」
「犯人は基本的に自白しません。警察官が犯人を逮捕した場合をイメージして下さい。現行犯でも何でもいいです。」
俺は刑事ドラマの犯人逮捕シーンを頭の中でイメージした。
「犯人がまず警察官に言うことは『弁護士に連絡させろ』です。弁護士が来ると、刑を軽くするために犯人と弁護士は打合せします。つまり、弁護士は『容疑を否認しろ』と犯人にアドバイスします。」
「容疑を否認か・・・」
「容疑を否認する犯人。警察官がいくら問い詰めても自白しませんよね?だから犯人を自白させるのは相当難易度が高いんです。」
「犯人は自白しない・・・」俺は小さく呟いた。
「コナン君は弁護士が来る前に、犯人を自白させないといけません。何ならコナン君は犯人が逮捕される前に自白させています。」
「弁護士が来る前が勝負なのか・・・」
「コナン君の捜査スタイルだと、短時間で犯人を自白させるテクニックが必要です。どんな探偵も警察官も、あんな短時間で犯人を自白させることはできません。」
「そんなに凄いのか・・」
「私が思うに、コナン君の捜査能力は優れていると思います。名探偵レベルでしょう。でも、証拠力が弱いので犯人に自白させるテクニックを駆使しないと事件解決できません。」
「コナン君の特殊能力が必要・・・」俺は呟く。
「ジャービス王国で発生する事件の犯人は、少なくともコナン君の犯人よりも素直ではありません。警察官が犯人に自白させることができる可能性は低いでしょう。つまり、犯人の自白を前提に捜査をしても、ジャービス王国の事件は解決しないのです。」
「だから証拠が必要なんだ。」
「証拠集めは地味な捜査です。事件解決のスペシャリストはこの地味な作業をやり遂げられる忍耐力が必要なのです。」
俺にはジョルジュが言いたいことは理解できる。
でも、名探偵がいた方が捜査は効率的じゃないのか?
「一つ質問なんだけど、一発で犯人が分かったら証拠集めは楽にならないかな?」
「そういう訳ではありません。事件の容疑者が4人としましょう。そして、そのうちの1人が犯人だと推理して捜査します。この場合、犯人候補1人の証拠を集めれば良いと思いますか?」
「1人の証拠でいいんじゃない?」
「不正解です。残り3人についても『なぜ犯人ではないか?』を調べないといけません。つまり、名探偵が犯人1人を推理できても、3人が犯人でない裏取りができないと犯人を逮捕できません。」とジョルジュは言った。
<続く>
0
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
魔輝石探索譚~大賢者を解放するため力ある魔石を探してぐるぐるしてみます~≪本編完結済み≫
3・T・Orion
ファンタジー
周りと違う異端の色合いを持つ少女は、通りすがりの若くしてオジサンになった訳あり男に力を借り、賢者の塔に縛られ続ける大切な美しき大賢者様の開放を目指し力ある魔石を求める。
助けを求めたオジサン、実は逃亡中の強者であり…ちょっと情けないのに強い。
見た目ギリ40代、実年齢…自称26歳の…人は好さそうなオジサン。
体内に持つ魔物魔石により、17歳の時に今の見た目となり…時が止まる。
隠された素性が少しずつ明らかになってゆくが、其の強さの理由は…少女達と同じ様な存在だったから。
少女もオジサンも…自身が持つ運命に、気付かぬ内に巻き込まれていく。
少女は自身の抱える不自由さと戦いながら、守護者となったオジサンや…途中得た仲間と共に目的に向かい道を進める。
だが…選んだ道は険しく、狙われ…翻弄され…其々が望む結果から少しずつズレていく…。
それでも守られるだけだった少女は、一歩踏み出し…困難に立ち向かうべく…思い定め進む。
賢者の石を体内に持つ、大賢者たちが継承する繋がりが鍵となる。
魔石から魔力を導き出し縦横無尽に戦う世界。
脱出し…求め…助け出し…逃れ…勝ち取り収める、5章完結。
力ある希有な魔輝石・天空の天輝石を探して少女もオジサンも周りもぐるぐると、運命に吹き飛ばされつつ色々な場所を回りながら…願い叶えます。
本編完結済みで、完結後のおまけ話を時々追加。
おまけ1は、オジサンと思いを寄せる美少女との話。2話完結
おまけ2は、他国の賢者の塔での、大賢者継承の話。3話完結
おまけ3は、少女と賢者の石に取り込まれた麗しの大賢者様のその後の話。6話完結
おまけ4は、少女のちょっとした悩みと仲間の日常。別立ての "守護者契約" と平行した話。7話完結
別に立ち上げてある2つも、本編のおまけ話。
魔心を持つ大賢者の周りの子 は、樹海の集落で自身の手で進む道を選び取る若者の話。26話+おまけ4話 完結
守護者契約~自由な大賢者達 は、守護者契約の解約の話。26話+おまけ4話 完結
※小説家になろうさんに投稿したものです。(直接投稿もしてみることにしました。結末は同じですが、一部変更点あり。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる