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第5回活動報告:仮想通貨の詐欺集団を捕まえろ
XFTの破産(その1)
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(6) XFTの破産
俺、スミス、ガブリエルの3人が内部調査部に戻ると、他のメンバーが騒がしく話をしている。何かあったのかと思っている俺に、ルイーズが言った。
「ねえ、聞いた?XFTが破産したらしいよ。」
「XFTって、暗号通貨大手のあのXFT?」と俺はルイーズに聞いた。
「そう。そのXFT。ほとんどの顧客の預り資産が流出していて、ほぼ何も残っていないらしいよ。分別管理ができていなかったみたい。」
「はあ、ひどい状況だね。XFTの破産は業界にとって大きなニュースだから、暗号資産のマーケットも動きがあったんじゃないの?」
「それは、もう大変。ほとんどの暗号資産が大暴落している。」とルイーズは言った。
「ジャービット・コインは?」と俺は聞く。
「今のところ、他の暗号資産よりも値下りは小さいみたい。でも、資金が潤沢にあるわけじゃないから、そのうち暴落するかもしれないけどね。」とルイーズは答えた。
俺がルイーズと話していると、内部調査部の他のメンバーが会議室に入ってきた。
「部長、XFTの件聞きました?」とロイが同じことを聞いてきた。
「いまルイーズから聞いて、びっくりしたよ。暗号資産は暴落しているらしいし、大変なことになったね。」と俺はロイに返した。
ロイが話を続けようと発言しようとしたところ、ポールが会話を遮って言った。
「それはそうと、ジャービット・エクスチェンジはいかがでしたか?」
どうやらポールは話しを本題に戻してくれたようだ。忙しくなりそうな時に、延々と雑談を続けるところだった・・・。
俺は、ジャービット・エクスチェンジから聞いた内容を、他のメンバーに説明した。
アナログな営業スタイルで、強引な営業や価格操作はしていないように感じたことなどだ。ただ、俺の主観は当てにならないから、ジャービット・エクスチェンジの話が本当かは分からない、と付け加えた。
今回も、あまり確信がない。
ジャービット・エクスチェンジのホセが嘘を言っているように思えない。ただ、ホセは都合の悪いことを言わなかったから、俺が良く解釈したのかもしれない。もう少し、内情を知っている人に話を聞きたいところだ。
「ジャービット・エクスチェンジは、カルタゴ証券の出身者が作った会社だ。カルタゴ証券の出身者で、ジャービット・エクスチェンジに近い人に話を聞けないかな?」と俺は藁に縋る思いで、メンバーに聞いてみた。すると、
「そういえば、i4の競売物件の販売を委託している不動産会社のジョゼフが、カルタゴ証券出身だと言っていました。一度、聞いてみましょうか?」とガブリエルが言った。
「ぜひ、聞いてほしい。」
「分かりました。いまから電話して聞いてみます。」と言って、ガブリエルは席を外した。
しばらくして戻ってきたガブリエルは、「今も繋がりがあるようです。」と言った。
これでジャービット・エクスチェンジのことが何か分かるかもしれない。
他のメンバーには、暗号資産交換業者の動向を探ってもらうことにした。
XFTの破産は業界でかなりのインパクトがあるはずだ。チャールズに言われたからではないが、手頃な買収候補が見つかるかもしれない。
ガブリエルが言うには、ジョセフはいつでも大丈夫とのことだった。直ぐに、俺とガブリエルはジョセフに会いに行くことにした。
<続く>
俺、スミス、ガブリエルの3人が内部調査部に戻ると、他のメンバーが騒がしく話をしている。何かあったのかと思っている俺に、ルイーズが言った。
「ねえ、聞いた?XFTが破産したらしいよ。」
「XFTって、暗号通貨大手のあのXFT?」と俺はルイーズに聞いた。
「そう。そのXFT。ほとんどの顧客の預り資産が流出していて、ほぼ何も残っていないらしいよ。分別管理ができていなかったみたい。」
「はあ、ひどい状況だね。XFTの破産は業界にとって大きなニュースだから、暗号資産のマーケットも動きがあったんじゃないの?」
「それは、もう大変。ほとんどの暗号資産が大暴落している。」とルイーズは言った。
「ジャービット・コインは?」と俺は聞く。
「今のところ、他の暗号資産よりも値下りは小さいみたい。でも、資金が潤沢にあるわけじゃないから、そのうち暴落するかもしれないけどね。」とルイーズは答えた。
俺がルイーズと話していると、内部調査部の他のメンバーが会議室に入ってきた。
「部長、XFTの件聞きました?」とロイが同じことを聞いてきた。
「いまルイーズから聞いて、びっくりしたよ。暗号資産は暴落しているらしいし、大変なことになったね。」と俺はロイに返した。
ロイが話を続けようと発言しようとしたところ、ポールが会話を遮って言った。
「それはそうと、ジャービット・エクスチェンジはいかがでしたか?」
どうやらポールは話しを本題に戻してくれたようだ。忙しくなりそうな時に、延々と雑談を続けるところだった・・・。
俺は、ジャービット・エクスチェンジから聞いた内容を、他のメンバーに説明した。
アナログな営業スタイルで、強引な営業や価格操作はしていないように感じたことなどだ。ただ、俺の主観は当てにならないから、ジャービット・エクスチェンジの話が本当かは分からない、と付け加えた。
今回も、あまり確信がない。
ジャービット・エクスチェンジのホセが嘘を言っているように思えない。ただ、ホセは都合の悪いことを言わなかったから、俺が良く解釈したのかもしれない。もう少し、内情を知っている人に話を聞きたいところだ。
「ジャービット・エクスチェンジは、カルタゴ証券の出身者が作った会社だ。カルタゴ証券の出身者で、ジャービット・エクスチェンジに近い人に話を聞けないかな?」と俺は藁に縋る思いで、メンバーに聞いてみた。すると、
「そういえば、i4の競売物件の販売を委託している不動産会社のジョゼフが、カルタゴ証券出身だと言っていました。一度、聞いてみましょうか?」とガブリエルが言った。
「ぜひ、聞いてほしい。」
「分かりました。いまから電話して聞いてみます。」と言って、ガブリエルは席を外した。
しばらくして戻ってきたガブリエルは、「今も繋がりがあるようです。」と言った。
これでジャービット・エクスチェンジのことが何か分かるかもしれない。
他のメンバーには、暗号資産交換業者の動向を探ってもらうことにした。
XFTの破産は業界でかなりのインパクトがあるはずだ。チャールズに言われたからではないが、手頃な買収候補が見つかるかもしれない。
ガブリエルが言うには、ジョセフはいつでも大丈夫とのことだった。直ぐに、俺とガブリエルはジョセフに会いに行くことにした。
<続く>
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