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正しい手の繋ぎ方
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「誠一さん!」
その後ろ姿を見間違えるはずもない。
スーツが似合う広く逞しい肩幅と背中は彼がよく知る男のもので、毎日見ているのだから間違える方が難しい。
今朝もみはなと並んで元気に送り出したその背中をスーパー帰りに近所で見かけるとは思わなかったが。
逸る気持ちに急き立てられ、軽快に地面を蹴って駆け寄る。
振れ幅に合わせ小脇に下げたスーパーの袋がうるさく音を立てる。
騒々しい気配に振り向いた誠一が迷惑そうに眉をひそめる。
「お前は人間拡声器か?自分がいかに騒々しく落ち着きない人間か近所中に宣伝して回りたいのか、恥ずかしい奴め」
「すいません!でもなんでこんなとこに?歩きだなんて珍しいっすね、いっつも車なのに」
「最近体がなまってるから行き帰りに少し歩こうと思ったまでだ。みはなは?」
「うちでおるすばんっす」
「ひとりか」
「アンディ部隊が見ててくれるから安心っす」
「ついてこなかったのか、珍しい」
「好きなアニメがやるんですって」
「なるほど、それで」
「子供の集中力ってすごいっすよねえ。一度入りこむと声かけても全然気付いてくんなくて、顔の近くでぱんっ!てねこだまししてもシカトされちって……まあ俺も昔はあんなかんじだったけど。誠一さんも心当たりあります?戦隊ヒーローものとかかぶりついて観てたくちじゃねっすか、案外。俺は黄色が好きだったんすけど誠一さんはやっぱ黒っすかキャラ的に」
今日の悦巳はいつにもましてハイテンションだ。誠一と並んで歩ける事がそんなに嬉しいのか、しきりにしゃべりかけてくる。
体裁を考えろと苦言を呈しかけ、体裁を気にするなら男ふたり寄り添い歩くこの状況こそおかしいと忸怩たる思いを懐く。
すれ違いざま物好きな一瞥を投げてよこす主婦に気付いているのかいないのか、ひとり浮足立つ悦巳のおしゃべりはとまらない。
体裁を気にかけるならもう少し離れて歩けばいい。
距離の取り方をはかりあぐね、憮然と黙り込んだ誠一の耳に現金なお願いが届く。
「誠一さん、持ってくれませんか。これ重くって」
いたずらっぽくスーパーの袋を掲げる悦巳を冷たくあしらう。
「断る。買い出しはお前の仕事だろう」
「ちぇ。ケチ。あ、わかった、握力に自信ないんでしょ?」
「馬鹿言え、ジムに通ってたんだぞ」
「ジムで鍛えてるとかさんざえばってたくせにスーパーの袋一つまともに持ち上げられないなんてとんだもやしっ子ですね~そんなんじゃみはなちゃん肩車できませんよ?」
揚げ足取りのにやけ顔に腹が立ち、その手ごと袋を持つ。
「これで文句ないだろう」
手の上から握り締められ面食らう悦巳をよそに有無を言わさぬ大股で歩き出す。
「ちょ誠一さん、あんまし速く歩かないでくださいコケちゃいますって!」
「短足の歩幅に合わせてたら日が暮れる、夕飯に間に合わん」
「-っ、誰が短足っすか誰が、俺はバリバリ平均っスよ!そうやって世の中全部自分の物差しで測らないでくださいよあったまきた、アンタの足がフツウより長いだけでしょうに!」
悦巳の顔が赤いのはからかわれた怒りのせいばかりでもない。
徒歩や自転車ですれ違う通行人の注目を浴びつんのめりつつ歩くうち、次第に逆らう元気をなくし手の力を抜く。
「……初めてだったのに……」
胡乱げに振り向けば、異議申し立ての代わりにむくれてそっぽを向く。
「いつもつないでるじゃないか。みはなと」
「誠一さんとはって意味です。いっつもみはなちゃん真ん中に挟んでるからこの並びで手え繋ぐの新鮮で、それで」
さしずめもっとムードある展開を期待していたのだろう、男心は複雑だ。
へそを曲げた悦巳としばらく無言で手を繋いでいたが、おもむろに呟く。
「手を繋いで歩くのが嫌いだった」
「?」
「相手のペースに合わせて歩くのが面倒で、どうしてもっと早く歩けないとイライラしてばかりだった」
「それ……みはなちゃんに?」
「他もだ」
誠一にとって人が自分に追従するのは当たり前の事。
能力で優れた人間が劣る人間を追い越していくのは自明の理で、そのルールは周囲にも身内にも等しく適用される。
だから。
こうして誰かと一緒に歩くことはもとより誰かが追いつくまで辛抱強く待つなどという発想も、あたり払う孤高を貫く以前の彼の中には生まれ得ず。
「……今はどうなんですか」
おずおずと訊く悦巳にせいぜい取りまして言ってやる。
「それが不思議と、思っていたより悪くない」
行き帰りに車を使う誠一がわざわざ途中下車して誰かと共に歩くだなんて異例の事で、それを思い立ったきっかけは重そうな袋をさげた悦巳を窓越しに見かけたからなのだが、調子に乗らせるのは癪なので黙っておく。
死角となる曲がり角で車をとめ、運転手には先に帰るよう指示し、悦巳が抱えた袋をその手ごと持ってやったのも含め計画的犯行だなんてバレたらシラフで帰宅できない。
夕日が染める茜空、アルファルトの舗道に整列した電柱、うしろに伸びるのはふたりぶんの影。
「あの……一回はなしてくれませんか」
遠慮がちに申し出、緩んだ指の隙間からそそくさと手を引き抜く。
気分を害して立ち止まった誠一の視線の先、反対側の手に袋を持ち替えた悦巳がおかしなくらい神妙な面持ちで生唾飲み、さっきまで誠一に握られていた手の裏表を几帳面にズボンで拭く。
反対側の手に袋を移し、仕切り直すように一回頷き、フリーになった手を改めて絡めてくる。
「やっぱりコレが正解っしょ」
「ちがうな」
「え?」
戸惑った隙を衝き、その手をあっさりひっくり返せば、手首をバッテンにして手と手を交互に絡め合う俗にいう恋人繋ぎが完成する。
「え?えっ、え、え??」
「こうしたかったんだろう」
慌てふためくあまり窪みもないのに蹴っ躓く悦巳をひっぱって堂々歩き出す。
反対側の手に預けた袋ががさがさ鳴って、リズムをとるかのように長ネギの先端が間抜けに傾ぐ。
「ねだればいつでもしてやる。もっと望めばいい」
「お、俺がいつねだったっていうんですか!恥ずかしいからやめてほどいてくださいよ、人に見られたらどうす」
「そうか。悪かった。今ほどく」
「え」
答えなどわかりきった上で意地悪く微笑めば、案の定こそばゆげに指をもぞもぞさせ口を尖らせる。
「……しょうがねーなあ。甘えん坊なんだから誠ちゃんは」
「気が変わった。先に帰る」
乱暴に手をふりほどきさっさと置いていけば、飼い主に捨てられた犬じみた一途さで駆けてきてしつこくつきまとい謝り倒す。
「ごめんなさい俺が悪かったですちょっと調子のりました!」
「ちょっと?」
「ぶっちゃけかーなーり調子のりましたすいません!」
「それだけか」
あくまでそっけなく問われぐっと詰まるも、素早く周囲を見回して人通りがないのを確認後、正面切って向かい合って深呼吸。
居丈高に腕を組む誠一の前に、握手というにはややつっけんどんに手を突き出す。
「……してください」
夕日に負けないくらいその顔が赤く燃え立っているのを見、ちょっとした悪戯心が芽生える。
「『何』をしてほしいんだ?」
悦巳の顔が先程とは比較にならないほど朱に染まる。
おっかない顔で何か言い返しかけたのを遮り、目の前にさしのべられた手に手を潜らせひっくり返す。
「さっさと帰るぞ。みはなが待ってる」
「~誠一さんのおかずは一品減らします、せっかくいいナスが手に入ったのぜってえ食わしてやんねえ!秋ナスは婿に食わすなってことわざにもあるし!」
「今は夏だしお前は婿だ」
「ただの家政夫っすから、断じて婿とかじゃねっすから、勘違いしないでください」
「所有格を付け忘れてるぞ、俺の家政夫」
憤る姿さえどこか微笑ましく、駄々っ子をあやすように軽く手を振ってやれば、急速に怒り萎み行く顔に惚れた弱みと言い換えていい苦笑が浮かぶ。
「……ナス、一個なら分けてあげてもいいっすよ」
夕日が照らす帰り道、うしろに伸びるのはふたりぶんの影。
その後ろ姿を見間違えるはずもない。
スーツが似合う広く逞しい肩幅と背中は彼がよく知る男のもので、毎日見ているのだから間違える方が難しい。
今朝もみはなと並んで元気に送り出したその背中をスーパー帰りに近所で見かけるとは思わなかったが。
逸る気持ちに急き立てられ、軽快に地面を蹴って駆け寄る。
振れ幅に合わせ小脇に下げたスーパーの袋がうるさく音を立てる。
騒々しい気配に振り向いた誠一が迷惑そうに眉をひそめる。
「お前は人間拡声器か?自分がいかに騒々しく落ち着きない人間か近所中に宣伝して回りたいのか、恥ずかしい奴め」
「すいません!でもなんでこんなとこに?歩きだなんて珍しいっすね、いっつも車なのに」
「最近体がなまってるから行き帰りに少し歩こうと思ったまでだ。みはなは?」
「うちでおるすばんっす」
「ひとりか」
「アンディ部隊が見ててくれるから安心っす」
「ついてこなかったのか、珍しい」
「好きなアニメがやるんですって」
「なるほど、それで」
「子供の集中力ってすごいっすよねえ。一度入りこむと声かけても全然気付いてくんなくて、顔の近くでぱんっ!てねこだまししてもシカトされちって……まあ俺も昔はあんなかんじだったけど。誠一さんも心当たりあります?戦隊ヒーローものとかかぶりついて観てたくちじゃねっすか、案外。俺は黄色が好きだったんすけど誠一さんはやっぱ黒っすかキャラ的に」
今日の悦巳はいつにもましてハイテンションだ。誠一と並んで歩ける事がそんなに嬉しいのか、しきりにしゃべりかけてくる。
体裁を考えろと苦言を呈しかけ、体裁を気にするなら男ふたり寄り添い歩くこの状況こそおかしいと忸怩たる思いを懐く。
すれ違いざま物好きな一瞥を投げてよこす主婦に気付いているのかいないのか、ひとり浮足立つ悦巳のおしゃべりはとまらない。
体裁を気にかけるならもう少し離れて歩けばいい。
距離の取り方をはかりあぐね、憮然と黙り込んだ誠一の耳に現金なお願いが届く。
「誠一さん、持ってくれませんか。これ重くって」
いたずらっぽくスーパーの袋を掲げる悦巳を冷たくあしらう。
「断る。買い出しはお前の仕事だろう」
「ちぇ。ケチ。あ、わかった、握力に自信ないんでしょ?」
「馬鹿言え、ジムに通ってたんだぞ」
「ジムで鍛えてるとかさんざえばってたくせにスーパーの袋一つまともに持ち上げられないなんてとんだもやしっ子ですね~そんなんじゃみはなちゃん肩車できませんよ?」
揚げ足取りのにやけ顔に腹が立ち、その手ごと袋を持つ。
「これで文句ないだろう」
手の上から握り締められ面食らう悦巳をよそに有無を言わさぬ大股で歩き出す。
「ちょ誠一さん、あんまし速く歩かないでくださいコケちゃいますって!」
「短足の歩幅に合わせてたら日が暮れる、夕飯に間に合わん」
「-っ、誰が短足っすか誰が、俺はバリバリ平均っスよ!そうやって世の中全部自分の物差しで測らないでくださいよあったまきた、アンタの足がフツウより長いだけでしょうに!」
悦巳の顔が赤いのはからかわれた怒りのせいばかりでもない。
徒歩や自転車ですれ違う通行人の注目を浴びつんのめりつつ歩くうち、次第に逆らう元気をなくし手の力を抜く。
「……初めてだったのに……」
胡乱げに振り向けば、異議申し立ての代わりにむくれてそっぽを向く。
「いつもつないでるじゃないか。みはなと」
「誠一さんとはって意味です。いっつもみはなちゃん真ん中に挟んでるからこの並びで手え繋ぐの新鮮で、それで」
さしずめもっとムードある展開を期待していたのだろう、男心は複雑だ。
へそを曲げた悦巳としばらく無言で手を繋いでいたが、おもむろに呟く。
「手を繋いで歩くのが嫌いだった」
「?」
「相手のペースに合わせて歩くのが面倒で、どうしてもっと早く歩けないとイライラしてばかりだった」
「それ……みはなちゃんに?」
「他もだ」
誠一にとって人が自分に追従するのは当たり前の事。
能力で優れた人間が劣る人間を追い越していくのは自明の理で、そのルールは周囲にも身内にも等しく適用される。
だから。
こうして誰かと一緒に歩くことはもとより誰かが追いつくまで辛抱強く待つなどという発想も、あたり払う孤高を貫く以前の彼の中には生まれ得ず。
「……今はどうなんですか」
おずおずと訊く悦巳にせいぜい取りまして言ってやる。
「それが不思議と、思っていたより悪くない」
行き帰りに車を使う誠一がわざわざ途中下車して誰かと共に歩くだなんて異例の事で、それを思い立ったきっかけは重そうな袋をさげた悦巳を窓越しに見かけたからなのだが、調子に乗らせるのは癪なので黙っておく。
死角となる曲がり角で車をとめ、運転手には先に帰るよう指示し、悦巳が抱えた袋をその手ごと持ってやったのも含め計画的犯行だなんてバレたらシラフで帰宅できない。
夕日が染める茜空、アルファルトの舗道に整列した電柱、うしろに伸びるのはふたりぶんの影。
「あの……一回はなしてくれませんか」
遠慮がちに申し出、緩んだ指の隙間からそそくさと手を引き抜く。
気分を害して立ち止まった誠一の視線の先、反対側の手に袋を持ち替えた悦巳がおかしなくらい神妙な面持ちで生唾飲み、さっきまで誠一に握られていた手の裏表を几帳面にズボンで拭く。
反対側の手に袋を移し、仕切り直すように一回頷き、フリーになった手を改めて絡めてくる。
「やっぱりコレが正解っしょ」
「ちがうな」
「え?」
戸惑った隙を衝き、その手をあっさりひっくり返せば、手首をバッテンにして手と手を交互に絡め合う俗にいう恋人繋ぎが完成する。
「え?えっ、え、え??」
「こうしたかったんだろう」
慌てふためくあまり窪みもないのに蹴っ躓く悦巳をひっぱって堂々歩き出す。
反対側の手に預けた袋ががさがさ鳴って、リズムをとるかのように長ネギの先端が間抜けに傾ぐ。
「ねだればいつでもしてやる。もっと望めばいい」
「お、俺がいつねだったっていうんですか!恥ずかしいからやめてほどいてくださいよ、人に見られたらどうす」
「そうか。悪かった。今ほどく」
「え」
答えなどわかりきった上で意地悪く微笑めば、案の定こそばゆげに指をもぞもぞさせ口を尖らせる。
「……しょうがねーなあ。甘えん坊なんだから誠ちゃんは」
「気が変わった。先に帰る」
乱暴に手をふりほどきさっさと置いていけば、飼い主に捨てられた犬じみた一途さで駆けてきてしつこくつきまとい謝り倒す。
「ごめんなさい俺が悪かったですちょっと調子のりました!」
「ちょっと?」
「ぶっちゃけかーなーり調子のりましたすいません!」
「それだけか」
あくまでそっけなく問われぐっと詰まるも、素早く周囲を見回して人通りがないのを確認後、正面切って向かい合って深呼吸。
居丈高に腕を組む誠一の前に、握手というにはややつっけんどんに手を突き出す。
「……してください」
夕日に負けないくらいその顔が赤く燃え立っているのを見、ちょっとした悪戯心が芽生える。
「『何』をしてほしいんだ?」
悦巳の顔が先程とは比較にならないほど朱に染まる。
おっかない顔で何か言い返しかけたのを遮り、目の前にさしのべられた手に手を潜らせひっくり返す。
「さっさと帰るぞ。みはなが待ってる」
「~誠一さんのおかずは一品減らします、せっかくいいナスが手に入ったのぜってえ食わしてやんねえ!秋ナスは婿に食わすなってことわざにもあるし!」
「今は夏だしお前は婿だ」
「ただの家政夫っすから、断じて婿とかじゃねっすから、勘違いしないでください」
「所有格を付け忘れてるぞ、俺の家政夫」
憤る姿さえどこか微笑ましく、駄々っ子をあやすように軽く手を振ってやれば、急速に怒り萎み行く顔に惚れた弱みと言い換えていい苦笑が浮かぶ。
「……ナス、一個なら分けてあげてもいいっすよ」
夕日が照らす帰り道、うしろに伸びるのはふたりぶんの影。
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