少年プリズン

まさみ

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二百六十三話

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 「ぎゃあああああああああああっあああっ、うあうあア!」
 僕の視線の先にはナイフを片手にさげたレイジがいた。
 その手は血に染まっていた。
 手だけではない、髪にも顔にも服にも返り血が付着していた。返り血で全身朱に染めたレイジは、優しげな微笑を湛えて己の足元にひれ伏したブルータスを見下ろしていた。
 ナイフの切っ先が逸れたのは偶然だった。僕の呼びかけが起こした不測の事態……奇跡だった。レイジは確実に致命傷を与えるつもりで、喉を負傷して敗北が決定したブルータスを刺殺すつもりでナイフを振り下ろしたが僕の声で集中力が殺がれて手元が狂った。結果、ブルータスは辛くも致命傷を免れたが、理性の箍が外れて狂気に蝕まれたレイジがそれで諦めるはずもない。
 一瞬の躊躇も一片の慈悲もなく、レイジはブルータスの片目を切り裂いた。
 ブルータスの瞼ごと眼球を貫いたナイフを握り締め、レイジはその瞬間も笑っていた。
 楽しげに楽しげに笑っていた。
 「あああっ、ひっ、うあ……shit,shit!目、目がいてえよお……」
 「可愛い声で囀るんだな」 
 最前での威勢が吹き飛んだブルータスが、両手で片目を覆い哀れっぽく嘆く。苦悶のうめきが掠れていたのは喉を切り裂かれたからだ。頚動脈を切り裂かれる致命傷は防げたが、声帯を掻ききられたのでは満足に声をだせるはずもない。
 濁声の喘鳴に酔い痴れながら中腰に屈みこみ、頭に手をおくレイジ。
 「でも、これで唄えねえな」
 敗者に屈従を強いる優しい声は、鞭ではなく飴で奴隷を躾るそれだ。
 緩慢な手つきでブルータスの頭を撫で、耳元で囁く。確かにブルータスはもう唄えない、はっきりと聞き取れる肉声でしゃべることもできない。喉を損傷したのでは日常生活にも支障がでるだろう。喉だけではない、日常生活に支障がでるという点ではむしろ片目の負傷のほうが深刻な影響を及ぼす。
 致命傷こそ免れたが、身のほど知らずの愚者はその奢りの代償として声と光を奪われた。片目を失い声を失い、それでも奇跡的に一命をとりとめたブルータスが極限まで目を剥く。
 奢り高ぶる挑戦者に万人を戦慄せしめる残虐な仕打ちで報いたレイジは、髪も顔も服も手も血に染めて恍惚と微笑んでいた。
 「ーっ、ひ!」
 片目と喉から血を滴らせ、脱兎の如く逃げ出すブルータスをレイジはあえて追わずにおいた。交代要員として無二の相棒が控える金網際に半死半生駆け戻ったブルータスが救いを求めて手をさしのべ、
 「来るな!!」
 何?
 血まみれの手で金網を掴んだブルータスの顔が絶望に強張る。無理もない、金網越しに惨劇を目撃していた相棒に蒼白の顔色で拒絶されたのだ。相棒の冷淡な反応に目と喉の激痛も一時的に忘れるほど逆上し、狂ったように金網を殴り付ける。
 「交代しろ、交代してくれ!はやく俺をこのリングからおろしてくれ、キチガイとおなじリングに立つのなんざごめんだ俺まで狂っちまうよ!ああ目がいてえ喉がいてえまるで焼けるようだ、はやく交代してくれよドナテロ!」
 ドナテロは嫌々と首を振る。腰は完全に引けていた。ドナテロの視線はブルータスを通り越してまっすぐレイジに注がれていた。これまで共に戦い背中を預け合い、二人一組の連携でペア戦準決勝まで勝ち抜き最強ペアを自負していたというのに、ドナテロは命惜しさにブルータスを見捨てた。
 だが周囲の人間の誰もドナテロを責められない。
 ブルータスと交代してリングに上がれば最後必ず殺されるという確信があるのだろう。それもとんでもなく惨たらしいやり方で、見世物にされて殺されるにちがいない。
 僕にはブルータスの気持ちもドナテロの気持ちもよくわかる。わかってしまう。
 僕だけではない。地下停留場を埋めた何百何千の大観衆ひとり残らず、レイジの圧勝を見せつけられた囚人の誰もが金網の内と外に隔てられた二人に共感していた。
 裏切り者の汚名を被されてもなおリングに上がるのを拒むドナテロの心情も、親友を生贄にリングに引きずり出して安全圏に脱しようとするブルータスの心情もどちらも察するにあまりある。
 二人とも怖いのだ、レイジのことが怖くて怖くて発狂寸前にまで追い込まれているのだ。
 「おいドナテロ、はやくこっちに来い!お前俺の相棒だろ、俺に命を預けるって言ったろ?二人でレイジぶっ倒して東京プリズン最強ペアの座に輝こうって約束したじゃねえか、ありゃ嘘かよ、土壇場で裏切んのかよこの野郎!意気地なしのカマ野郎が、タマなしの腐れ豚が、いいか今すぐこっちに来いさもねえと殺してやる俺のこぶしで頭蓋骨粉砕して脳漿ぶちまけて便所に流してやる!!」
 「なんとでも言えよ、俺まだ死にたくねえよ!冗談じゃねえよ畜生が、俺がペア戦に出たのはお前がどうしてもって言うから嫌々付き合わされただけでホントは最初から乗り気じゃなかったんだよ、いやだいやだ誰がリングになんか上がるかレイジと殺し合うなんざごめんだ生き残れるわけねえじゃんか、頼むブルータス身代わりに死んでくれ、外に女がいるんだこんなくそったれたトコで命捨てるわけにゃいかねえんだ!」
 金網を挟み、すさまじい剣幕の口論が繰り広げられる。
 あくまで交代を拒否するドナテロに業を煮やしたブルータスが力任せに金網を殴り付ければ針金の枠組みが陥没し檻全体が震動する。暴力衝動が沸騰したブルータスが手と足を一緒に出し金網を殴る蹴るし始める。
 「地獄に落ちろ裏切り者が、ケルベロスに臓物食われろ!!畜生そういうことだったのか、俺にばっか戦わせて自分はラクして美味しいトコどりかよ、覚えてやがれドナテロ今すぐにそっちに行って殺してやる二度と女に会われなくしてやる!」
 金網の隙間から片腕をのばしドナテロの胸ぐらを掴む。ブルータスに襟首を締め上げられてもドナテロはけして首を縦に振らず、頑固な子供のように嫌々とかぶりを振るばかり。 
 「いやだ、いやだ、リングになんか上がりたくねえ!そっち側には死んでも行きたくねえ、許してくれブルータス、お願いだからおとなしく死んでくれ俺の身代わりにレイジに殺されてくれよ!わかるだろ怖いんだよレイジの前に立った途端漏らしちまいそうにびびってるんだよ膀胱が破裂しちまいそうなんだよ、お前の二の舞になるのはごめんだぜブルータス、俺は五体満足で南に帰らせてもらう!」
 裏切られたショックか見捨てられた絶望か、ブルータスの指から力が抜けてゆく。ブルータスに絶縁宣言を叩きつけたドナテロが涙と鼻水を滂沱と垂れ流し人ごみの渦中に身を投じる、おそらくはそのまま南棟に逃げ帰ったのだろう。
 「ああ、行くなよ、見捨てないでくれよ」
 金網に凭れかかったブルータスが呆然と呟く。人ごみに呑まれてやがて見えなくなった相棒の背中に未練がましく追いすがり、金網の隙間から両腕を突き出し間接を曲げた五指で空を毟り取る。金網に体をぶつけてくりかえし相棒の名を呼ぶブルータスの姿が同情を誘う。
 「おいてくなよおお、助けてくれよおおおおおおドナテロおおおおおおっお!!」
 「話はおしまいか」
 狂乱に水をさしたのは、のんびりしたあくび。
 返り血にまみれた顔には不釣合いに弛緩した表情のレイジが、いつのまにか、ブルータスの背後に忍び寄っていた。相棒を呼び止めるのに必死なブルータスは接近の気配さえ感じ取れなかった。片目と喉から流血したブルータスが、恐怖に喉をひきつらせ、できるだけレイジから距離をとろうと金網に背中を預けて横這いに移動する。ブルータスの体重を支えた金網が騒々しい不協和音を奏で、緊迫感が高まる。敗者の自重で撓む金網越しに、僕は瞬きも忘れてレイジを凝視していた。
 レイジはうっすらと笑っていた。
 狂気と正気の間を振り子のように行き来する不均衡な笑顔が、今や完全に狂気に呑みこまれてしまっている。常軌を逸した言動を際立たせるのは、左手に持ったナイフ。
 ナイフから単調に滴り落ちる血の雫、レイジが身に纏うのは僕がいつかどこかで嗅いだ鉄錆びた血臭。
 「薄情なダチ持って可哀想だ。同情してやるよ。よかったな、タダで王様の同情買えてよ。あはは、本当は一瞬でラクにしてやるつもりだったんだけど苦痛長引かせて悪ィ悪ィ。イタイのイタイのとんでけー、っと。ナイフ使うの久しぶりだからまだ勘が戻ってないみたいだ」
 レイジが意味ありげに僕を一瞥する。
 「外野の雑音で手元が狂うなんて、人殺しの天才にあるまじき失態だ」
 レイジは何の誇張もなく、自分を人殺しの天才と称した。そのことに何故か、胸が痛む。ナイフを再び構え直し、肉食獣めいてしなやかな歩みでブルータスを追い詰める。右手で喉を押さえ左手で片目を押さえ、出血を防ぎながら距離をとるブルータスだが金網沿いに半周した地点でついに膝が崩れ尻餅をつく。
 ブルータスの唇が震え、たどたどしい言葉を発する。
 『Please do not kill me,Please forgive it,I do anything』
 殺さないでください、許してください、なんでもします。
 ブルータスの口をついて出たのは、プライドを擲った懇願。命乞い。恐怖で理性が蒸発したか、痴呆じみた表情を晒したブルータスの眼前でレイジが立ち止まる。
 『It is not to be afraid.You did your best well,You deserve praise.
  But I have you take responsibility.』
 怖がることはないさ。お前はよくやった、称賛に値する。でも責任はとってもらうぜ?
 『What?』
 なに?
 理解不能といった空白の表情で仰がれ、極上の微笑を湛える。

 『My name is rage.You reminded me of a meaning of my name.
  I am the human who can kill a person while smiling.
  I am the human who can kill a person while singing
  I forgot it for a while.I am a fool again, too.I am King of a fool.』  

 俺の名前はレイジ。お前は俺に名前の意味を思い出せてくれた。
 俺が笑いながら人を殺せるヤツだってこと、唄いながら人を殺せるヤツだってことを思い出させてくれた。
 ここしばらく忘れてたぜ。
 はは、愚か者だ。愚か者の王様だ。
  
 四囲の高所に掲げられた照明を浴び、地下停留場を埋めた大観衆の注視を浴び、レイジは大しておかしくもなさそうに笑っていた。肩を震わせ喉を仰け反らせて哄笑しながら、自分こそ愚か者だと、自分は愚か者の王様だと独白する。
 それは懺悔のようで。
 神に縋ることさえ許されない孤高の暴君が、神ではなく、ここにはいない誰かに懺悔しているようで。
 痛々しく笑いながら、献身的に許しを乞うているようで。 
 レイジの独白は淡々と続く。

 『You did an unnecessary thing to remind me of a meaning of my name.
  I wanted to forget it all the time.
  I wanted to misunderstand me if there was it near him when I could smile.』

 名前の意味を思い出させるなんて余計なことしてくれたな、ずっと忘れたままでいたかったのに。あいつの隣ではちゃんと笑えてるって、勘違いしたままでいたかったのに。
 
 僕は渡り廊下でレイジに叫んだ。君はちゃんと笑えていると、ロンの隣でいつも笑っていたじゃないかとそう言った。レイジ自身、そんなことはとっくにわかっていたのだ。ロンの隣でだけは無防備に笑えると、素の自分を晒しておもいきり笑うことができると薄々自覚し始めていた。
 暴君でも王様でも憎悪そのものの存在でもなく、ただのレイジとして、ロンの友人として笑うことができた。それがレイジにとってどれほど重大な意味を持つか計り知れない。
 レイジはロンに笑い方を教えてもらった。
 レイジがロンを大事にするのは、ロンが欠落を埋めてくれたからだ。文字通りに欠けがえのない人物だからだ。
 ロンを喪失し、レイジは笑顔を喪失した。
 喪失の代償は、あまりに大きい。大きすぎて到底レイジひとりでは贖いきれない。

 「……あきれたな。とんでもない頑固者だ」
 サムライが自分の身を犠牲にしても僕を守ろうとするように、レイジもまた自分の身を犠牲にしてもロンを守ろうとしている。狂気と喪失と孤独を抱えて戦おうとしている。
 惰性で戦い続けるなんて、本気じゃない。レイジは現に今もロンを守るために戦っている、ロンを売春班から救い出すために片腕を負傷して麻薬も抜け切らない体でリングに立っているのだ。
 僕がレイジの枷にならなければ、レイジは二度と戻ってこれなくなる。
 駄目だ、そんなことは認めない。そんなことはあってはならない絶対に。僕はレイジの相棒だ、レイジを必ずロンのもとへ連れ戻すと自身に使命を課せたのならそれを果たす義務がある。
 いや、義務とか使命とかそんな言葉は無意味だ。
 義務も使命も関係ない。他の誰でもないこの僕自身が、レイジを連れ戻したいと望んでいるのだ。レイジに戻ってきて欲しいと狂おしく願ってやまないのだ。
 両手で金網を掴み、唇を噛んで顔を伏せる。
 手が震えているのは何故だ?胸を苛むこの感情の名は?レイジに戻ってきて欲しい、彼を失いたくない。何故だ?最初は彼のことなどどうでもよかったのにいつのまにかレイジの笑顔に対する嫌悪感が薄れて身近に感じてさえいた。
 レイジが自身の笑顔を否定するなら、彼の笑顔に親近感めいたものすら抱きはじめていた僕の立場はどうなるんだ?僕は僕自身を否定したくない、絶対に。ロンの隣にいた時にレイジが見せた笑顔を偽物や演技や芝居だと決め付けて否定したくないのだ、絶対に。
 レイジに人を殺させてはいけない。
 レイジが人を殺すところなど、見たくない。

 「レイジ、冷静になれ。君は覚せい剤の作用で正常な判断力を失っているんだ、もういい、試合は終わったんだ!君の勝利だ、相手は負傷して戦意喪失してる。それ以上痛めつける必要がどこにある?どこにもない。早く戻って来いレイジ、君のそんな姿これ以上見たくない。なんだその無様な笑顔は、出来損ないの笑顔は?それで笑ってるつもりか、まったく不器用な人間だな貴様は。楽しくもないのに無理をするな、もう少し笑顔を出し惜しみしろ!!」
 こんなところで笑うな、楽しくもないのに笑うな。ロンの隣でしか笑えないくせに無理をするな、虚勢を張るな。そう伝えたくて懸命に金網をぶつ僕を無視してレイジが高々とナイフを振りかざす。照明を反射したナイフが銀の閃光を放ち、レイジの顔が刃の下で翳り……

 『Pray to God』
 神様にでも祈っとけよ。
 「やめっ……!!」

 笑みを含んだ死刑宣告に、金網から腕を突き出した僕の声が重なる。
 反射的に目を閉じた僕の耳朶にどよめきが押し寄せる。様子がおかしい。異変を察して慎重に目を開ければ、予想外の光景に直面する。
 「少々はしゃぎすぎですよレイジくん。
  これ以上愛弟子をいじめるつもりなら恥ずかしながら隠者がお相手しましょう」 
 金網に張り付いたブルータスの背後に神出鬼没のホセがいた。忽然とブルータスの背後に現れたホセが、金網の網目に片腕をくぐらせて、絶体絶命の窮地におかれた弟子の手に手を打ち合わせていた。
 手と手を打ち合わせるのは交代の合図。
 試合を一時中断し、補欠の相棒がリングに上がる合意の合図。 
 虚を衝かれたレイジとリングにへたりこんだブルータスとを見比べ、隠者が微笑む。
 「吾輩がいちから磨き上げたダイヤの原石に傷をつけた代償は高くつきます。
  容赦はしませんが、よろしいですね」
 ホセがにこやかに参戦表明した。
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