少年プリズン

まさみ

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二百四十話

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 「ならん、断じてならん」
 サムライは頑固だ。
 房に帰った直後、墨を磨り半紙と向き合い日課の写経に勤しむサムライに明日の予定を報告した。リョウに案内役を頼み、北に潜入し、トップのサーシャに直談判する計画を話せばみるみる表情が険しくなった。
 筆を折りそうな握力をこめ、墨汁の飛沫を半紙にとばして乱暴に叩きつけ、体ごと僕へと向き直るサムライ。こんな時だというのに、体の中心線を歪ませることなく端然と正座した姿に見惚れる。
 眉間に険悪な皺を刻み、眼光鋭く僕を牽制するサムライに淡々と言葉を返す。
 「君が反対しても計画は変更しない。これは既に決めたこと、僕の意志で決めたことだ。独断先行は天才の専売特許だ、この僕が人にとやかく言われてあっさり翻意するような優柔不断な性格をしてるわけないじゃないか。見損なわないでくれないか」
 そう、僕の心は既に決まっていた。いまさらサムライに何を言われようが翻意するつもりはないと決意を固め、強調する。
 「誤解するなよ。これは相談じゃない、ただの報告だ。僕の用心棒を自称する心配性の友人に何も言わず単独行動したのが後に発覚すれば斬られるから、事前に予防策を講じただけだ」
 「俺はお前の用心棒だ。お前ひとりを北に行かせん、明日は俺も仕事を休む」
 やっぱり。徒労を感じ、ため息をつく。ベッドに腰掛けた僕は、膝の上で五指を組み、話し合いの体勢を整える。サムライは床にじかに正座しており、僕はベッドに腰掛けている。サムライを見下ろしながら話をすることで精神的優位を得て会話の主導権を握るためだ。膝の上で五指を組み替え、伏し目がちに俯き、慎重に言葉を選ぶ。
 「馬鹿を言うな、強制労働を休めるわけがないだろう。肺炎になっても強制労働は休めない、それが東京プリズンの常識だ。僕より古株の君がそんな当たり前のことを知らないはずがない。冷静になれサムライ、君はイエローワークでの精勤が認められてブルーワークに昇格した。これまで一日も休まず勤勉に勤め上げてきた、そんな君が欠勤などしてみろ、これまで地道に積み上げてきた評価がたった一日で台無しになるぞ」
 僕がいちばん憂慮していたのがそれだった。
 サムライはイエローワークでの精勤が認められ、異例ともいえる出世を成し遂げた。
 ブルーワークは強制労働の中で最も内容が軽く、品行方正で勤勉な囚人が優先的に就かされる仕事だ。サムライはこれまで一日もさぼらず、勤勉に強制労働を勤め上げて周囲の評価を築いてきた。
 それなのに、僕のために仕事を休むと言う。
 仕事を休んで僕に付き合う覚悟があるという。
 そんな覚悟をされてもちっとも嬉しくない、僕に付き合って強制労働を欠勤すればサムライ自身の評価が暴落する、のみならず罰をうける。東京プリズンの看守はとかく囚人に厳しくつらくあたる。たった一日の欠勤でも見逃してはくれず、翌日復帰すればひどく殴られ蹴られる。骨折程度ですめばまだしも幸いだ。いくらなんでも独居房送りはないと思うが、加減を知らない看守の体罰も十分におそろしいものだ。
 顔の形が変わるまで殴られた挙句、腕や足を折られたサムライなど見たくない。
 たった一日の欠勤がここでは命取りになる。サムライは今日まで真面目に仕事を勤め上げてきた。酷暑の砂漠でも寒い下水道でも文句ひとつ言わず弱音ひとつ吐かず、刀にかえてシャベルを握り、無骨に節くれだった指にバールを握り、配水管の水漏れを修復してきた。
 安田の銃さがしは本来僕が請け負ったことだ。
 サムライは関係ない。サムライを巻きこんではいけない。
 眼鏡のブリッジを中指で押し上げ、表情を隠す。僕自身、不安がないといえば嘘になる。北棟は未知の領域だ。図書室のある中央棟と東棟以外出入りしたことのない僕が、レイジの権力が及ばない北棟に乗りこむ行為は無謀ともいえる。
 東京プリズンで最も冷酷なトップが支配する北棟、超絶的なナイフの使い手たるサーシャが独裁主義を敷く排他的な棟。足を踏み入れたらば最後生きて帰ってこられる保証はない。北棟は危険な場所だ、それはわかる。サーシャ以下の囚人は特に東棟の人間を敵視していると監視棟の一件で学習済みだ。
 東棟の人間がうろついてるのを目撃されればどんな目に遭わされるか……想像したくないのが本音だ。
 はっきり言って、怖い。サーシャのナイフで瞼を切り裂かれた灼熱感を想起すれば、恐怖を克服できずに決心が鈍りそうになる。北棟に足を踏み入れるのは怖い。リョウは信用できない。リョウは僕を快く思ってない、そんな人間に案内役を頼むのは愚かだという自覚もある。
 おそらくリョウは地理に不案内な僕を北棟に置き去りにし、自分はサーシャに見つかる前に素早く逃げ帰る算段だろう。
 動揺をしずめようと眼鏡の弦に触れれば、こちらを一途に見つめるサムライと目が合う。表情を厳しく引き締めたサムライ、双眸には一抹の翳り。僕の身を案じるひたむきな眼差し。
 サムライから目を逸らし、平静を装い、淡々と命じる。
 「サムライ、明日はいつもどおり仕事にでろ。僕のことは気にするな。子供じゃないんだからお守りは必要ない。他棟に出向くくらいどうということはない、渡り廊下を渡ればすぐそこだ。北と東とを繋ぐ渡り廊下は現在封鎖されているが、中央棟を経れば普通に行き来できる。何故他棟との交流がもっと活発化しないのか不思議なくらいだ。僕はひとりで大丈夫だ、サーシャとは初対面じゃない。まあ彼は重度の薬物依存症で自分のことを気高きロシア皇帝と吹聴する誇大妄想狂の異常者で、ナイフで人肌を切り裂くことで性的興奮をおぼえる冷酷かつ残忍きわまりない人格破綻者だが」
 誤解しないでほしい、僕はサーシャの人格を不当に貶めてるわけじゃない。すべてありのままの事実だ。サムライを安心させるつもりが、逆に不安をあおってしまったようだ。険しい顔のサムライからよそよそしく視線を外す。
 「……覚せい剤を服用してないときなら話し合いが成立するだろう。サーシャも北のトップをつとめる男だ、他棟の人間が訪ねてきたのを邪険に追い払っては体裁が悪い。用件くらいは聞いてくれるはずだ」
 「危険だぞ」
 「わかってる」
 サムライに言われなくてもわかってる。だが、これ以外に方法を思いつかない。捜査は行き詰まり、銃の手がかりは何ひとつ得られない。現状を打破するためには、危険な賭けにでるしかない。
 気まずい沈黙が落ちた。
 サムライは憮然と押し黙り、不快感を表明するように腕を組んでいる。瞼をおろした顔にたゆたっているのは、何でもひとりで勝手に決めて実行する僕への不満と反感。友人として、用心棒としての存在意義に悩んでいるのかもしれない。
 「……安田は約束を守ってくれた」
 小さく、だがはっきりと呟く。腕組みをしたまま瞼を上げ、うろんげに僕を一瞥するサムライ。ベッドに腰掛けた僕は膝の上で五指を組み替え、続く言葉を口にしたものか躊躇する。指と指とを絡めて心を落ち着かせ、サムライに表情を観察される居心地悪さをごまかし、たどたどしく本音を打ち明ける。
 「昨夜、安田は僕との約束を守り医務室を見張ってくれた。身を挺してロンを助けてくれた。安田がいなければロンは確実にタジマに犯されていた。安田はぼろぼろになりながら、それでも約束を守り、東京プリズンでも正義は行われると示してくれた」
 昨夜、医務室で起きた乱闘の一部始終は、囚人の口から口へと伝わり瞬く間に東京プリズン中に出まわった。安田は僕との約束を守り医務室に張り込み、ロンを襲いにきたタジマと戦った。僕との約束通り、体を張ってロンを守ってくれたのだ。
 僕は安田に感謝する。安田は僕を裏切らなかった、信頼に応えてくれた。安田はただの囚人にすぎない僕との約束を誠実に果たしてくれた、決して軽んじたりしなかった。
 僕も安田のために何かをしたい。安田がそうしたように、約束を履行したい。
 「僕は約束を守りたい。安田は僕との約束を守りロンを救ってくれた、だから僕にも約束を果たす義務がある。安田は東京プリズンの副所長にふさわしい人物だ、彼以外の誰も副所長として認めたくない。最初は自己保身を優先する中間管理職の典型だと思っていた、でも違った。安田はおそらく、東京プリズンで数少ない信頼にたる人物だ。信頼できる大人だ。僕は」
 うまく言えない。この複雑な感情をうまく整理して言い現すことができない。語彙は豊富なくせに肝心な時に言葉がでてこないなんて、と焦りながら続ける。
 「……僕は、安田を助けたい。安田のために何かをしたという自負を持ちたい。それが自己満足にすぎなくても、自分にできる限りのことをして約束を履行したと誇りを持ちたいんだ。次に安田と顔を合わせるときは対等な立場になりたいんだ」
 言い終えると同時に頬が熱くなり、上着の裾で眼鏡を拭くふりで顔を伏せる。サムライ相手になにを語ってるんだ、僕は?汚れてもない眼鏡のレンズを拭い、咳払いして顔にかける。レンズの向こう側にサムライがいた。先ほどまでの不機嫌な面持ちから微妙に変化し、眉間に沈思の皺を刻んだ難しい顔をしている。
 「……やはり俺も行く」
 「何故そうなるんだ?」
 声に非難がましい響きがまじる。サムライときたら手におえない、僕が何を言っても聞く耳を貸さない。言葉が通じない苛立ちをこらえ、ベッドから腰を浮かせ、床に正座したサムライに語気荒く詰め寄る。
 「いいか、僕は明日ひとりで北棟にいく。これは決定事項だ、誰が何と言おうが覆さない。君は僕の保護者か、思春期の娘の門限を決める父親か?違うだろ、僕と君とは赤の他人だ。僕の行動を制限する権利も僕を束縛する権利も君にはない、君を伴い北棟に行くなど冗談じゃない。君は強制労働にでろ、いつもどおり働け。安田の銃さがしは僕個人が引き受けた問題で君は本来無関係な立場だ。強制労働を欠勤してまで僕に付き合う理由なんかどこにも、」
 「ここに在る」
 僕の説得をさえぎり、自分の胸に手のひらをおくサムライにたじろぐ。
 「俺が、俺の心がそうしたいと望んだ。お前を守りたいと望んでるんだ」
 「……馬鹿だな君は。僕の想像をはるかに凌駕する馬鹿だ」
 「馬鹿で結構」
 サムライの口元が綻び、目には柔和な光が宿る。馬鹿と言われて何がそんなに嬉しいのか、ひどく満足げな微笑を浮かべたサムライが歯痒くなる。僕はサムライに迷惑をかけたくない、巻きこみたくない。
 僕の無力は僕の責任で、サムライが責を負うのは間違っている。 
 ベッドから腰を上げ、サムライの眼前に立ち塞がる。体の脇でこぶしを握り締め呼吸を整える。深呼吸で激情をおさえこみ、最後の説得を試みる。
 「君はペア戦を控えた大事な体だ、くだらない理由で怪我をしてほしくない。僕らはもうすぐ100人抜きを達成できるところまで来ている。レイジが姿を消した今、ペア戦に出場できるのは君だけだ。ロンは入院中でベッドから動けないし、認めるのは不本意だが僕は戦力外だ」
 「試合には勝つ。100人抜きも達成する。お前も守る」
 「……ここまで言ってもわからないのか、君の頭の悪さには絶望する。理解力不足も甚だしい。強制労働を休めばどんな罰をうけるかわからない、看守にひどく殴られ怪我をするかもしれない。そこまでして僕に付き合う理由はない、君にはペア戦に集中してほしい。ペア戦に勝つことだけ考えてほしい」
 「できん」
 「!―っ、」
 何故わかってくれないんだ、君が心配なのに。
 頑として首を縦に振らないサムライに逆上し、衝動にかられるがまま胸ぐらを掴む。僕に胸ぐらを掴まれてもサムライは少しも動じず、ひたと僕を見据える眼光は信念を貫徹する武士のそれだ。共感を求めず理解を求めず、どこまでも頑なに自分の意志を貫き通そうとするサムライに感情が爆発し、表面上の冷静さをかなぐり捨て、至近距離に顔を近付ける。
 「ペア戦と僕とどちらが大事なんだ!?」
 「お前だ!!」
 指から力が抜けた。
 サムライは即答した。一瞬たりとも迷うことなく、きっぱりと断言した。僕の手を振り払い、上着の胸元を撫で付け、威儀を正して付け加える。
 「……お前が危険な目に遭うのは耐えられない。俺の目の届かぬところでつらい思いを味わうのは耐えられない。ペア戦も勿論大事だ。しかし、お前のほうが数段大事だ。俺がペア戦出場を決めたのはお前を苦境から救いたい一念だ、他には何もない。名誉も称賛もいらん、そんなものは他の連中にくれてやる。お前を他の男に抱かせぬために俺は100人抜きを成し遂げる、金輪際他の男に触れさせぬために必ず100人抜きを成し遂げる」
 床に片膝つき、おもむろに立ちあがる。気迫をこめた眼差しに気圧されてあとじされば、膝裏がベッドにぶつかりそれ以上後退できなくなる。ベッドを背に追い詰められた僕の手首を掴み、顔に顔を近付けるサムライ。一重の双眸には苛烈な志、どこまでも自分の信念に忠実で揺るぎない眼差し。
 「必ずやお前を守ると剣に誓った。信念なくして武士を騙るは恥辱の極み、愚の骨頂。俺の目の届かぬところでお前が傷つくのは我慢ならん。俺の剣はお前を守るため、ただそれだけの為に常に傍らに在る」
 頑健な五指で手首を握り締められ、指から手首へとサムライの体温が流れこむ。
 サムライの腕の中で泣いたあの夜、サムライは決して僕を手放すものかと抱擁する腕に力をこめた。あの時とおなじ強さとぬくもりで僕の手首を掴み、愚直なまでにひたむきな、信念で鍛えた刀のように真っ直ぐな眼差しを注ぐ。
 「共に行かせてくれ、直」
 サムライの声には切迫した響きがあった。置き去りにされることを恐れる子供のような、大事な人間を失うことに怯えるような、悲痛な表情が覗いたのは目の錯覚か。
 「それはできない」  
 「……っ、」
 サムライの顔が苦渋に歪む。痛みを堪えるような顔をしたサムライをまっすぐ見据え、「そのかわり」と呟く。
 「帰って来なければ、君が迎えに来てくれるんだろう」
 サムライが虚を衝かれ、手首から五指がほどける。サムライの五指から手首を引きぬき、そっとなでさする。手首にはまだサムライの体温が残っていた。途方にくれたように立ち竦んだサムライにかぶりを振る。
 「何か誤解してるようだから、ここではっきりさせておこう。常に共にあるのが友情?常に共にあるのが友人?それは違う。僕は君のことを信用してる、僕が北棟に行ったまま帰ってこなければ心配性の友人が必ず迎えに来てくれると信用してるんだ。これから僕がしようとしてることには未知の危険が伴う、でも君が迎えに来てくれるなら怖くない」
 いつもより自分の声がやさしくなってることに気付いた。頑固な子供にごく当たり前のことを教え諭すような声音だ。小さく息を吐き、顔を上げる。
 目の前にサムライがいた。
 冷静沈着なサムライには珍しく狼狽していた。ここまで言ってもわからないのだろうか?サムライの理解力のなさに頭痛をおぼえ、人さし指をこめかみに押し当てる。もうはっきり言うしかないと開き直った僕は、挑むようにサムライの目を見る。

 「君を信頼してるから、君から離れることができるんだ」 
 僕が帰ってこなければ、必ずサムライが迎えにきてくれる。そう信じてる。

 サムライが強制労働を休めば罰を免れない。ペア戦準決勝を目前に控えた大事な時期に負傷すれば、100人抜きは達成できず、僕たちがこれまで頑張ってきたことや積み上げてきたものすべてが無駄になってしまう。安田の銃さがしは本来僕一人が請け負ったことだ、ならば僕一人が北棟にいくべきだ。
 サムライ流に言えば、これが僕の信念だ。
 僕もだいぶ友人に影響されたものだな、と皮肉げな笑みを浮かべた僕の視線の先でサムライが動く。
 「……わかった。そこまで言うならやむをえん」
 僕へと歩み寄ったサムライが、少し寂しげに呟く。
 「友人に似て頑固なんだ」
 そう切り返せば、サムライが降参したように苦笑する。この半年と少しでサムライもずいぶん人間くさい笑みを浮かべるようになったな、と感心する。
 サムライの顔から笑みがかき消え、表情が厳しく引き締まる。峻厳な光を目に宿したサムライが、声音に静謐な気迫をこめる。
 「無事に帰ってこい」
 「ああ」
 「無事に帰ってこなければ、何を置いても助けにいくぞ」
 「ああ」
 裸電球の薄明かりの下で、ふとサムライの眼差しが翳る。不安を拭い去れない面持ちで俯いたサムライが、自らの惰弱さをかなぐり捨てるようにかぶりを振り、毅然と顔を上げる。
 そこにいたのは、一人の武士。
 僕の身に危険が及んだ場合は何をおいても助けにいくと、揺るぎない決心を胸に秘めた武士。
 そしてサムライは、最後に言った。
 胸中の葛藤を押し殺し、不器用に表情を笑み崩し、僕を力づけるように笑顔を拵え。
 「頑張ってこい、直」
 サムライの、精一杯の励ましの言葉だ。
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