少年プリズン

まさみ

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二百二十話

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 画面越しの歓声がにわかに遠のき、現実感が褪せる。 
 「……なあに、ビバリーの股間をおしあげてたこの黒くて大きくて固い物体は」
 ビバリーの足元に落下したのは黒光りする拳銃、派手なリアクションでパソコンを抱え込んだ拍子にズボンにさしてたのが落ちたものらしい。僕もあ然とした。なんでビバリーが銃を持ってるんだ、拳銃なんか一体全体どうやって何の目的で手に入れたのさと当惑する。
 「ビバリーの人脈広いのは知ってたけど、銃まで手に入れられるなんて驚きだ」
 床にしゃがみこみ、おそるそそる指を触れてみる。ビバリーの体温でほんのりあたたまった固い鋼鉄の感触。メタリックに輝く銃身を慎重な手つきで掴み、拾い上げる。ずっしりとした手応え、意外と重い。鉄でできてるんだから当たり前か。銃を見るのは初めてじゃないけどさわるのは生まれて初めてだ。当惑が冷めればお騒がせな好奇心が疼きだし、生まれて初めて手に持った銃の感触がたのしくてあちこちべたべたさわってみる。最初はおっかなびっくりだったのが徐徐に大胆になり、安全装置が働いてるのを確認してから銃口に人さし指を突っ込んで片目をくっつけて覗きこむ。
 闇だ。
 円筒形の闇がずっと奥まで続いてる。
 「誤解っスよリョウさん、裏ルートで仕入れたわけでも盗んだわけでもありません!拾っただけっス!」
 「拾ったってどこでさ。銃なんて物騒なモノそこらへんに落ちてたらすごい目立つと思うけど。東京プリズンの囚人ならすさまじい争奪戦を繰り広げるね、銃の不法所持や銃刀法違反でつかまったガンスミスやガンフリークも多いことだし」
 僕の手から銃をひったくったビバリーが唾をとばして抗弁する。
 「先週のペア戦で、リョウさん追っかけてバスからおりたとき足にぶつかったんスよ。バスの下をすりぬけたみたいなんスけど、こんな物騒なモンそのまま放っとくわけにもいかないんでつい持ち帰っちゃったんです」
 ビバリーの証言を整理するとつまりこういうことだ。ひとり勝手に先に行っちゃった僕を「仕方ないなあ」と追いかけてバスから下りたビバリーの足に、バスの下をすりぬけた銃がぶつかった。混乱を極めた人ごみでは落とし主など皆目見当つかず、かといって意外と責任感が強く心配性なビバリーはこんな物騒な物を放置したら確実に血が流れると予想して反射的にシャツの下に隠してしまった。ズボンに銃を突っ込んだビバリーは今日に至るまでの一週間、僕に気取られることなく自然に振る舞ってたんだから演技力と度胸の良さに脱帽する。
 「話はわかった。けどさ、なんで一週間たった今も後生大事に持ち歩いてるわけ?身近の看守にワケ話してとっとと返せばいいじゃん」
 「冗談言わないでください、そんなことしたら何故僕が銃持ってたのか疑われて最悪独居房送りっス」
 ……言えてる。東京プリズンの看守は囚人を信用してない、仮にビバリーが馬鹿正直に落し物を届け出ても「誰から盗んだんだ」とあらぬ疑いをかけられるに決まってる。正直者は馬鹿を見る。東京プリズンだけじゃなく世間サマでも通じる常識だ、覚えとこうね。
 持て余し気味に銃をいじりながら苦悩のため息をつくビバリー。その顔色は冴えず、一週間も隠し事を続けたせいで心労が募ってるのがよくわかった。
 「冷静に考えてみれば銃を持ってる人間は東京プリズンにひとり、副所長の安田さんだけっス。だったら安田さんに直接返すべきなんスけど神出鬼没だしまたいつ会えるかわかんないし……第一、盗んだとかスったとかあらぬ疑いかけられたらいやじゃないスか。どうしようどうしようと悩んで顔色青くなっちゃって」
 「大丈夫、黒いまんまだよ」
 うんざりしたビバリーとその手の中の銃を見比べながら推理を働かせる。先日、ビバリーの留守に僕を訊ねた鍵屋崎はなんと言った?安田の落し物をさがしてると言った。先週ペア戦が行われた地下停留場で副所長の安田がある大事な物を紛失したと。
 安田の紛失物は銃だ。間違いない。
 確信する。安田がなくし物が銃なら鍵屋崎が必死になるのも道理だ、囚人でごった返した地下停留場で銃を紛失するなんて上の立場の人間にあってはならないとんでもない不祥事で、ことが公になれば安田はまず間違いなくクビで副所長の椅子を誰かに明け渡さなければならない。今なら鍵屋崎のあせりが手に取るようにわかる。眼鏡越しの思い詰めた目で、真剣な面持ちで、暴力も辞さずと僕の両手を壁に縫いとめた鍵屋崎の剣幕を思い出し、口元に意地悪い笑みが浮かぶ。そりゃ強硬手段に訴えたくもなる、一刻も早く銃を見つけなければ安田は失職を免れない。
 あの鍵屋崎が自分を顧みず手段を選ばず、人の為に力を尽くすなんて変われば変わるもんだ。いや待て、自分が役に立つと証明して副所長の好感度を上げようとしたのか?打算的で気に入らない。副所長に贔屓されれば、人間のクズと唾吐きかけられる親殺しでも東京プリズンで生きやすくなる。
 それが目当て?
 「さすが天才、頭が回る」
 感心した口ぶりで鍵屋崎を揶揄し、パソコン画面に一瞥を投げる。画面の隅っこ、金網越しに試合を見守る鍵屋崎は当然僕の嫌味なんか気付きもせずサムライと並んでる。そうかわかった、鍵屋崎が安田の銃をさがしていたのは善意じゃない、本当の動機は安田に贔屓されたいからだ。副所長を味方につければ怖い物なし、食事中に肘ぶつけられたり足ひっかけられたりしてトレイをひっくりかえさずにすむ。
 気に入らない。
 ああ、なんてむかつくんだ。心強い用心棒がいるくせにこのうえまだ不満で味方を増やす気?サムライだけじゃ物足りないっての?贅沢な。
 画面の隅じゃ鍵屋崎とサムライが物静かに隣り合ってる。口を開かずとも信頼の絆で結ばれていることが明白な画で、二人の間にもはや距離は存在しない。鍵屋崎は独りじゃない、自分の為に体を張ってくれる頼りになる友人がいる。
 僕とは違う。
 「!あ、」
 「ゲームしない?」
 会場が盛り上がり、ビバリーの注意が逸れた一瞬の隙をつき、銃を奪い返す。虚空に手をのばしたビバリーが銃を取り戻そうと片膝立て、その眉間に銃口を突き付ける。
 ビバリーが息を飲み、硬直。裸電球の光が届くところと届かないところで陰影の濃淡ができた床に座りこんでビバリーと向き合う。僕の顔はきっと、裸電球の光にぼんやり浮かび上がって何を考えてるかさっぱりわからない微笑みをたたえてることだろう。
 「ゲームってまさか」
 「ロシアンルーレット」
 ビバリーの死角で弾倉を回し、弾丸を排出する。カチリ、と金属音を鳴らして弾倉が回転。片方の手のひらに弾丸を握りこみ、片方の手に力をこめ、銃口の圧力を増す。
 「悪ふざけが過ぎますよリョウさん……」
 「本気だよ僕は」
 ビバリーの喉がひきつり、生唾を嚥下する音がやけに大きく響く。ビバリーのびびりようが面白くて、興に乗って引き金を引く。ガチン。手応えむなしく撃鉄の音が響き、ビバリーの顔が青ざめる。今度は自分のこめかみに銃口を押し当て、ぎょっとしたビバリーをよそに引き金を引く。ガチン。はずれ。
 「お互いラッキーだ。弾丸はあと四発、頭蓋骨に穴が開くのはどっちだろうね」
 「リョウさんあんた……」
 信じられないものでも見るようにビバリーが目を見開く。そんな悪魔でも見るような顔しないでほしい。ビバリーが逃げられないよう、ちょっとでも身動きしたらぶっ放すよという脅しをこめて眉間に銃口をめりこませる。
 「むかし話をしようか」
 画面越しの歓声がここじゃない世界の出来事のように遠のく。画面の中、眩い照明が降り注ぐ正方形のリングではロンと凱が一対一の死闘を演じてる。本来ペア戦は二人一組で挑むルールだし、凱の側にも交代要員が控えてるんだけど当の本人は戦線離脱をよしとせず、自分ひとりでロンをぶちのめすことに執着してる。ロンもまた臆病風に吹かれて逃げ帰ることなくリングに立ち続けている。
 音声だけで会場の様子を探りながら、片手にグリップを握り締め、口を開く。
 「僕が外で売春して、お客さんとってた頃の話。クスリ欲しさの小遣い稼ぎがいつのまにか本業になって、僕は十歳で立派な男娼だった。まあ、客をとった場所が場所だからろくなヤツいなかったけどね。客の大半がぺドでサドの二重苦で僕もさんざんいじめられた。そん時の常連に渋谷を根城にしたマフィアがいた。売春窟経営したりチンピラにクスリをおろしてる裏社会の一員」
 今じゃ顔もろくに思い出せないかつての客との情事を反芻する。顔はぼやけてるくせに、好きな体位とかフェラチオでイッた回数とかはちゃんと覚えてる。ぺドでサドの二重苦を背負ったそいつは週に三回は安ホテルの一室を予約して僕を指名したわけだけど、年端もいかない子供をいじめるのが大好きなクズ野郎で、過去にはクスリ漬けにされて使い物にならなくなったガキが何人もいるらしい。
 「いつだったか、全部終わったあとにそいつが背広から抜いて見せてくれたんだ。本物の拳銃。指紋がつくからってさわらせてくれなかったけど」
 過去語りとともに鮮明に記憶が甦る。嗜虐的な笑みを浮かべた上半身裸の男が、悪戯半分に僕のこめかみに銃口を突き付ける。全裸でベッドに座りこんだ僕は、逃げも隠れもできずにただ震えてた。
 「客にしてみりゃ軽い冗談のロシアンルーレット。僕を全裸にしてベッドに座らせて、こめかみに銃口を突きつけ引き金をひく。ガチン、ガチン、ガチン」
 撃鉄が上がる音が耳にこびりついてる、こめかみにめりこむ固い銃口の感触も。引き金を引きながら客は笑っていた。最高の喜劇でも観るように口を弛緩させヨダレをたらして、頭のネジが一本二本はずれたようなけたたましい哄笑をあげていた。
 そして今、銃を握ってるのは記憶の中の男ではなく、この僕だ。ビバリーの眉間に銃口を押し当て、生殺与奪の権を掌握してるのはこの僕。他人の命を自由にできる優越感に酔いながら引き金に指をかける。
 「!!」
 ビバリーが固く目を閉じる。はずれ。緊張から安堵へ、恐怖から安息へと表情を塗り替えたビバリーをよそに自分のこめかみに銃口を移して引き金を引く。ガチン。弾倉が回り、ビバリーの顔筋が強張る。
 「あと二発でどっちかが死ぬ」
 「や、めましょうよリョウさん……」
 気弱に制止するビバリーの額に銃口を突き付ける。やめる?とんでもない、せっかく楽しくなってきたのにと舌なめずりをする。 
 「話の続き。先にロシアンルーレットを始めたのは客で、五発目もハズレだった。全弾六発。ということは、六発目の僕があたるのは確実。今とそっくりおんなじ状況だ」
 床にへたりこんだビバリーが膝で這うようにあとじさろうとするのを銃口で制し、片膝乗り出す。青白い液晶画面では試合が生中継され、地下停留場の賑わいが耳障りな雑音として漏れ聞こえる。裸電球の光熱は房全体を照らすにはあまりに乏しく、壁や床や天井の隅には埃っぽい闇が蟠ってる。
 怪物がひそむ深淵に似た不気味な闇。 
 裸電球の周囲だけ明るい房の真ん中に対座し、胡散臭い微笑とともに引き金を引く。ビバリーが下唇を噛み、俯く。弾は出なかった。五発目もはずれ、残り一発。額におびただしい脂汗を浮かべたビバリーが背骨を引きぬかれるような脱力感とともに尻餅をつく。安堵のあまり腰が抜けたらしい。上着の胸を喘がせ、呼吸を浅くするビバリーに鼻を鳴らし、自分のこめかみに銃をあてがう。
 「その客は残り一発の銃を僕のこめかみに突き付けた。僕はがたがた震えた。怖くて怖くて震えが止まらなくてなんでもするから許してと命乞いした。喉の奥までペニスをくわえこんで吐きそうになっても我慢するから、スカトロでもなんでも嫌がらないから助けてと涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして命乞いした。でも客は全然聞いてくれなくて、すごい楽しそうな笑顔で引き金を引いて」
 ガチン。記憶の中で聞いた鈍い音が耳によみがえる。
 その途端、股間から迸り太股をぬらした熱い液体の感触も。恐怖で頭が真っ白になり、腰が抜けて立てず、おしっこをもらした僕を見てそいつは大笑いした。湯気たてるシーツにへたりこみ、羞恥に赤面した僕は唇を噛んで俯くしかなくて、目が涙で潤んで視界が滲んで、だから客の顔が思い出せないのかと回り道の理解に至る。
 「残念、今度も僕の負けみたい」
 寂しげに微笑み、引き金にかけた指に圧力を加える。ビバリーが何かを叫び両手を広げて僕へと覆い被さる―
 『Stop!!』
 押し倒された衝撃に視界が反転した。 
 後頭部と背中が床に衝突、僕に馬乗りになったビバリーが指をこじ開けて銃を毟り取りおもいきり投げる。銃が壁に跳ね返る鈍い音。壁に跳ね返り、ベッドで弾んだ銃が僕の顔の横に落下する。僕の胴に跨ったビバリーが怒りに紅潮した顔で怒鳴る。
 『Fack,Fack you!!』
 両手で襟首を掴み、僕を引きずり起こしたビバリーが唾をとばしてがなりたてる。
 「あんたなに考えてんだ、頭おかしいんじゃないスか、自殺するつもりっスか!?ふざけんな、あんたが自殺したら脳漿かき集めるのは僕なんスよ、リョウさんの死体を処理班に引き渡すのなんかいやっス、僕の目の前で自殺されたら一生トラウマになります、冗談じゃない東京プリズン出てからも悪夢で付き纏われなきゃなんねーなんてお断りっス!!」
 意識がぼんやりして、ビバリーのお説教が子守唄みたいに心地いいのはきっと頭を打ったせいだ。僕に銃口を突き付けられたくせに、笑いながら引き金を引かれたくせに、なんでビバリーはこんな一生懸命になれるんだろう、僕なんかために一生懸命怒ってるんだろう?直接本人に聞きたい欲求を押し殺すのに苦労した。ビバリーは本気で怒っていて、目尻に薄らと涙さえ浮かべていて、僕が余計な口をきこうものなら横っ面張り飛ばしかねない剣幕だ。たった今自分が殺されかけたってのに、自分を殺しかけた張本人を心底心配して、身を呈して庇ってバっカじゃないか。
 本当にもう、救いようのないバカだ。
 「……マジになんないでよ、ビバリーてば。ほんの冗談。弾なんて入れとくわけないじゃん」
 「は?」
 襟首を掴まれ、息苦しく言い訳すればビバリーの目が点になる。握力が緩んだ隙にビバリーの手をふりほどき、皺くちゃの上着を手のひらで撫で付ける。
 「六発ともちゃんと抜いといた。引き金引いても弾なんかでるわけなかったの、最初から」
 割食って自殺する気なんかさらさらない、ビバリーを殺す気もない。抜かりなく全弾抜いたうえでロシアンルーレットを提案したんだからどっちも死ぬわけないのだ。悪ノリしたのは認めるけど鵜呑みにするビバリーも間抜けだ。まあ僕の演技にころりと騙されたんだと思えば悪い気はしない。
 反省の色などかけらもなく、しれっと取り澄ました僕の視線の先でビバリーがあんぐり口を開ける。ちょっと悪いことしたなと、今さら後悔の念が押し寄せる。
 それはそれ、これはこれ。
 そばに転がった銃を拾い上げ、愉快な想像を巡らす。
 「さて、この銃どうしよっか。東京プリズンには看守に恨み持ってる囚人がわんさかいるし囚人間でも争いが絶えないし裏に流せばお金になる……あっ」
 手の中から忽然と銃が消失。
 放心状態から覚醒し、正気に戻ったビバリーが慌てふためき銃を取り上げたのだ。
 「だからヤだったんスよリョウさんにバラすのは、ろくでもないことしか考えないんスから!決めた、この銃は安田さんに返します!リョウさんに銃渡したら確実に死人がでます、間接的にも直接的にも殺人行為に関与するのは良心の危機です」
 「そんなあ!つれないこと言わないで、お金は山分けするからさ」
 「駄目ったら駄目っス」
 ビバリーに断固拒否され、不服げに唇をとがらす。
 「安田に返すって具体的にどうすんのさ、副所長の執務室直接訪ねても入れてくれるわけないじゃん。犬と囚人お断りなんだからさ」
 「直接渡すのが無理なら信用できる人間にお願いすればいいだけっス」
 「信用できる人間なんて東京プリズンにいたっけ。地獄で慈善家さがすようなもんじゃない」
 「信用できる看守にはひとり心当たりがあります。囚人の人望厚く親切で気が利いて、僕が銃拾ったこと伏せてくれる素晴らしい看守サンが!」
 ビバリーの説明で誰だか予想がついた。そんな看守、東京プリズンにはひとりしかいない。なるほど、彼に銃を預ければ安全安心万全だ。銃は安田のもとに戻り、失職の危機は回避。
 「ま、いっか。金にできないのは残念だけど、鍵屋崎の思惑はずれてざまあみろだし」
 「?親殺しに何の関係が」
 「気にしないで、こっちの話」
 好奇心旺盛なビバリーにつれない返事をすれば、ロシアンルーレットに無理矢理付き合わされた意趣返しか、はいそうですかと素直に納得できないビバリーが「リョウさんあんたまだ何か隠してるんじゃ」と怖い顔で食い下がり―……
 その時だ、画面の中で異変が起きたのは。
 画面を隔ててもうるさいほどに歓声が膨れ上がり、異様な熱狂に会場が沸き、さかんに殴り合っていた二人のうち片方ががくりと膝をついた。
 先に倒れたのは、ロンだった。
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