少年プリズン

まさみ

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百六十話

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 サムライは窮地に立たされていた。
 檻の頂上に設置されたサーチライトが苛烈に照りつける中、サムライの不調を知って早々と賭けを投げた観客が足を踏み鳴らし、金網を揺すりたてて怒号を発している。
 「どうした腰抜けザムライ、日本人なら男気見せてみろ」
 「実家の道場じゃ十二人斬り殺した大量殺戮犯のくせに右手が痛くて刀も振れねえか」
 「マスの掻きすぎで腱鞘炎か?ブザマだぜ」
 「ご自慢の刀がへなちょこじゃあこれからサムライ名乗れねえぜ、へなちょこザムライに改名したらどうだ」
 賭けに負けたと早合点した腹いせか、金網に群がった囚人に飛距離が足らない唾を吐かれて侮辱されても目をくれもしない。巧みに木刀を振るい攻撃を薙ぎ払うも太刀筋を調整する右手が使えないため後手後手に回ざるをえない。鍔元にかけた右手には目に痛いほど白い包帯が巻かれているが、こうして熾烈な攻防戦を繰り広げている間も絶えず骨に響く激痛に苛まれているだろうことは想像に難くない。
 サムライは感情がおもてにでない種類の人間だが、額に薄らと滲んだ脂汗と照明を反射して襲い来るナイフを木刀で防ぐたびに右手首に走る激痛に歪む顔からは色濃い焦燥が漂ってくる。苦痛の皺を眉間に刻み、辛そうに顔をしかめてもなお木刀を握る手は緩めず、狂気にぎらつくナイフを臨機応変に木刀で弾き返す。
 「大丈夫かよ……」
 金網を掴んだロンが不安げに呟く。
 右手を負傷してもなお電光石火の冴えを見せる太刀筋をかいくぐり、サムライにとどめを刺そうとナイフを繰り出す少年の顔からは完全に余裕が消し飛んでいる。それも無理ない、背後では北棟の絶対権力者、ロシア人至上主義の恐怖政治を敷く皇帝が自分の戦いを見守っているのだ。
 背中に注がれる視線の重圧に、今ここでサムライを血祭りにあげて実力を証明しなければと強迫観念に駆られた少年が狂った奇声を発してナイフを振るう。氷点下の瞳をもつ北の皇帝に一挙手一投足を監視された状況下ではいかに優勢であろうと平常心を保つのはむずかしい。
 防御に徹するサムライを固唾を飲んで見守るロンの傍ら、苛立ち紛れに爪を噛むレイジからもまた最前までの余裕が消し飛んでいる。リングに立っていた時でさえ口元に絶やすことがなかった微笑が苦渋の色で塗り替えられ、サムライの背中を追う双眸には焦燥の火種が燻っている。
 「爪を噛むのは行儀わるい」
 レイジの素行をたしなめた僕自身、金網を掴んだ手がじっとり汗ばむ不快さに苛立ちを募らせて神経がおそろしく過敏になっていた。指摘され初めて自分が爪を噛んでいたことに気づいたのだろう、ばつが悪そうに手をおろしたレイジが忌々しげに僕を睨む。
 「……なんで言わなかったんだよ」
 何を責められてるかはわかってる。爪を噛めない苛立ちを解消しようと指をさまよわせてシャツの内側から金鎖を手繰り寄せる、サムライの劣勢に比例して募る不安をごまかすように十字架を弄る。
 「サムライの同房なら知ってたはずだ。いつからだ?」
 「昨夜からだ」
 「だろうな、一昨日までは何ともなかった。何があったんだよ」
 十字架を揉みながらレイジが言う。困った時の神頼みではないだろうが、本人は無意識にしているその動作が軽薄な言動が習慣化した普段とは隔たりがあって意外だった。神を神とも思わず好き勝手に振舞うレイジに隠された信心深い一面を垣間見た思いで十字架を揉む手の動きをぼんやり見つめていたら現実逃避の無反応を看破される。
 「聞いてんのかよ鍵屋崎。サムライはお前のために戦ってるんだ、ぼうっとしてる場合じゃねえだろ」
 『僕のために』。
 その一言をこれほど重く、痛く受けとめたことはない。金網越しのリングでは鋭利なナイフに木刀の表面を削られながらも、右手を使えない不利を技量と胆力で克服すべくサムライが戦っている。額に汗を浮かべ顔には疲労の色濃く、吐息が乱れているのは捻挫の痛みが酷くなる一方だからだろうか。それでも弱音一つ吐かず降参する様子もなく、また、入り口で待つ僕らのもとに逃げ帰ることもなく孤高の剣を振るっている。
 「……サムライに怪我を負わせたのは、僕だ」
 息の塊が詰まったように喉が苦しくて声がでてこない。指に食い込むほどに金網を握り締め、木刀がナイフを弾く干戈の音を聞きながら顔を伏せる。胸が痛い。サムライが今苦しんでるのは僕のせいだ、僕はまた彼に迷惑をかけてしまった。とんだ足手まといだ、どれだけサムライに重荷を負わせれば気が済むんだ?
 僕の存在そのものがサムライの足枷になってる現状から目を伏せ、続ける。
 「転倒した僕を庇って下敷きになったせいで手首を捻挫したんだ、刀を握る大事な右手を。捻挫してからまだ一日しか経過してないのに試合にでるなんて無謀だ、手首を酷使すれば悪化するに決まってるのに馬鹿げてる。大事な右手を痛めつけてまで僕を、僕なんかを守る義務なんかこれっぽっちもないのに彼ときたら人の話なんか聞こうともしない。試合直前になっても天才の助言を頑として聞き入れずに『大丈夫だ』の一点張りで、」
 サムライは馬鹿だ。
 なんで僕なんかを庇う?僕なんかを助ける?僕はサムライになにもできないのに、誠意の対価を払うことさえできない卑劣な人間なのに何故自分の身を犠牲にしてまで僕なんかを助けようとする?
 「大丈夫なわけがないだろう!!」
 試合前、罪悪感と無力感に苦悩する僕を安心させようと木刀を握らせたサムライを思い出す。刀で人を打ち負かすことは得意でも人に教えることには慣れてないのがよくわかる、指の一本一本に誠意とぬくもりが通ってるかのような不器用かつ真摯な手つきだった。
 僕の手を優しく包みこんだ手の温度がよみがえり、サムライに心配されるばかりの自分の無力さがやりきれなくなって力一杯金網を殴りつける。
 「大丈夫なわけがない、辛いに決まってるやせ我慢に決まってる!この天才を見くびるなよ、友人の本音がわからないほど洞察力がないとでも思ってるのか?じゃあどうすればいいんだ、僕の為に戦うなと泣いて止めればよかったのか。そんなこと言えるわけがない、サムライに『助けてくれ』と泣いて頼んだ舌の根も乾かないうちに前言撤回しても彼は聞き入れない、僕が嘘をついてると看破してしまう」
 そうだ、僕はサムライに助けてほしい。売春班には二度と戻りたくない、もう男に体を売りたくない。口で嘘をついても心は嘘をつけない、自分の心にまで嘘をつけるほど僕は器用じゃない。サムライに戦って欲しくないのは本音だ、サムライが傷つくところなど見たくない。でも同じ位の比重で彼に頼りたいと、彼に助けてほしいと願ってしまう惰弱で卑劣な自分を否定できない。
 サムライは僕の嘘を見抜いていた、だから説得も意味を成さなかった。
 彼を戦場に向かわせたのは僕だ。責められるべきはサムライではなく僕だ、捻挫の責任を負うべき卑怯者は金網越しの安全圏でサムライの死闘を傍観しているこの鍵屋崎直だ。
 「……全責任は僕にある。反論はしない、非難は甘んじて受ける」 
 そう、すべての責任は天才のくせに嘘ひとつまともにつけなかった僕にある。
 いくら語彙が豊富でも肝心な時に舌が回らなければ、いや、表情を偽ることができなければ何の役にも立たない。嘘を無効化するサムライの視線の前では眼鏡のレンズなど何の役にも立たない、目に浮かぶ本音を隠すことさえできはしない。
 憮然とした顔つきで黙りこんだレイジを前に眼鏡を外す。
 「何の真似だよ?」
 すぐそばでロンの声がする。きちんと眼鏡の弦を畳んでから顔を上げ、霧に包まれたように曇った視界にレイジらしき影をとらえる。
 金網に肘をついて凭れ掛かったレイジをまっすぐに見つめ、口を開く。
 「殴れ」
 視界はぼやけているが、金網が鳴る音と影が身を起こした気配からわずかな動揺が伝わってきた。
 「サムライに怪我を負わせたのは僕だ。サムライは君の相棒で100人抜きを達成するのに欠かせない重要な戦力だ、つまり僕はサムライの足を引っ張ることでロンを守るために戦いに挑む君の足をも引っ張ってることになる。サムライを責める前に根本原因を断罪するのが人として正しい在り方だろう。さあ、遠慮せずにおもいきり殴れ。君に殴られるのはぞっとしないがサムライの手首の分の痛みは引きうけるつもりだ、覚悟はできている」
 自分がしたことの責任はとらなければならない。口にはしなかったがレイジに殴られたほうが気分が軽くなるのではないかという予感もあった。レイジが僕を殴るのは正しいことだ、サムライが敗北すればその時点で100人抜き不可能となり彼の敗北も自動的に決定する。それを踏まえればレイジには僕を殴る権利が発生する。
 眼鏡を手に持ち、前を向き、目を閉じる。
 「……まさか、本気じゃねえよな」
 金網から上体を起こしたレイジが大股に歩いてくるのが靴音でわかる。僕の方へ憤然と歩いてきたレイジが風切る唸りをあげてこぶしを振りかざし、風圧が顔面を叩き―
 金網がはげしく鳴る。
 目を開ける。横薙ぎに払われたこぶしが横の金網にめりこんでいる。 
 「……おまえ殴っても意味ねえっつの。天才だろ、ちょっとはわかれよ」
 あきれたようにぼやいたレイジが金網からこぶしを引きぬけば、上着の胸をなでおろす動作つきでロンが安堵の息を吐く。拍子抜けして眼鏡をかけなおした僕の目に映ったのはふてくされたレイジの横顔。
 「説教はあとまわしだ。おい聞いてるかサムライ、今すぐ戻ってこい!右手に怪我してんなら無理すんな、あとは俺に任せろ!」
 レイジの横顔からリングに視線を転じる。金網を背にし、追い詰められ逃げ場を失ったサムライが木刀の軌跡を交差させ、右から左から正面からと急所を狙い来るナイフを翻弄している。
 「サムライ帰ってこい!もういいよ、キーストアにかっこいいとこ見せたいのはわかるけど刀握れなくなったら元も子もねえだろ。つまんねえ意地張らずに俺とバトンタッチしちまえ」
 この距離でレイジの声が聞こえないはずはない。にもかかわらず無視を決め込み、意固地なまでに我を通すサムライを見てレイジの顔が険悪になる。どうにかサムライの注意を引きつけようと金網に手をかけて揺さぶりながら周囲の歓声すら圧する大声を張り上げる。
 「王様命令だ!逃げるのは恥じゃねえ、武士の誇りやらお固い信念やらにこだわってる場合じゃねえだろ。おまえが負けたらキーストアはどうなんだよ、また売春班に逆戻りで男にケツの穴もてあそばれるんだぜ。キーストアだけじゃねえロンだって……くそっ!無視してんじゃねえよ、いい加減にしねえと下の名前呼ぶぞ!?」
 レイジの声がむなしく響き渡る中、木刀を握り締めたサムライには一向に帰ってくる様子もなければ振り向く素振りさえない。腰に重心を移した防御姿勢には荒波と対峙する巌のように磐石の安定感がある。
 とどめの一撃が刺せず、木刀に鑢をかけるばかりの現状に痺れをきらした少年が両手でナイフの柄を握りこむ。
 「しつけえんだよっ」 
 頭を低めた突撃の姿勢から床を蹴り一気に加速、地に伏せるような低姿勢から足のバネを最大限に生かしてサムライの懐にとびこむ。木刀の下を抜けて遂にサムライの間合いに踏み込んだ少年が目前に迫った勝利に狂喜してナイフを突き出す。
 「解剖ショウのはじまりだ、ソラマメによく似た腎臓摘出してリングの照明にさらしてやるよ!麻酔ねえから痛いだろうがな!!」
 「!!サムライ避けろ、」
 金網にしがみついた視線の先、まばゆい照明を反射して白銀に輝くナイフが木刀で打ち払うこともできない至近距離からサムライの腹部へと吸い込まれ……
 
 「踏み込みが浅い」

 直角に折れた膝が、楔を打つように少年の鳩尾を直撃する。
 「!!」
 木刀を警戒するあまり足元への注意がおろそかになっていた。
 不意の膝蹴りに体勢を崩し、サムライの脇腹をかすめるように前傾してゆく。サッとサムライが避けたせいで抑止力を失い金網に激突した少年のナイフが柄まで網目に刺さって抜けなくなる。
 「なっ……、」
 不測の事態に気が動転した少年は汗でぬめった手でナイフを引きぬこうと悪戦苦闘するが、焦りが募る一方で一向に抜けない。恐慌をきたした少年の背後に衣擦れの音さえたてない足運びで回りこんだサムライが、左手に木刀をさげたままの無防備な立ち姿を照明にさらす。
 「抜けないなら手を貸すが」
 はじかれるように振り向いた少年の顔が恐怖にこわばる。声さえかけなければ完全に死角をとることができたのにサムライはあえてそうしなかった。それどころか、網目に嵌まったナイフを引きぬこうと額に汗して苦労している少年に助力を申し出たではないか。サムライの体に流れる誇り高い武士の血が、武器を持たない相手を背後から不意打ちするという卑劣な戦略を拒んだのだろう。
 ―「うあああああああああああああああっあああああっ!!」―
 いつのまにか敵に背後をとられ、武器のナイフを失い無防備な素手となり、あまつさえその一部始終がサーシャの監視下にある現実に直面して理性の糸が切れたのだろう。言葉にならない雄叫びを撒き散らして方向転換、そのまま入り口へ逃げ帰ればいいものをサーシャと目が合って金縛りにあったように停止。
 「北の恥さらしが。獲物の喉笛を掻き切れず尻尾を巻いて帰ってきた猟犬の末路を知りたいか?常時交替可能な制度に甘えて恥をさらすのは許さん、棒を振り回すしか芸のない猿ごときを倒すのに交替など不要だろう」
 氷のような無表情のサーシャが鞘からナイフを抜き放つ。その輝きにも増して彼を戦慄させたのはアイスブルーの瞳の狂気。サーシャなら表情ひとつ変えず、アイスブルーの目にためらいの波紋ひとつ生じさせずに醜態をさらした自分の首を掻き切ると確信した少年がまたしても方向転換。一歩でも遠くサーシャから逃れたい一心で策も何もなくサムライに突っ込んでゆく。
 「あああああっ、ああっ!?いやだ殺されるのはいやだ許してくださいサーシャ様なんでもすっ、」
 「哀れだな」
 木刀が少年を打ちのめした瞬間は速すぎて誰にも、僕にも見えなかった。 
 膝から下が崩れるように屑折れた少年を見下ろすサムライの目には勝者の愉悦ではなく同情の念が浮かんでいた。おそらくこの一撃のために防戦に徹して余力を蓄えていたのだろう、竹を割るように肩へと振り下ろされた太刀筋には見る者の心胆寒からしめる稲妻の冴えがあった。

 「勝者サムライ、十一試合目もサムライ・レイジペアの勝利!!時間切れにつき今日の試合は以上をもって終了!」

 試合終了を告げるゴングがけたたましく鳴り響く。先に僕は一晩で消化される試合数は決まっておらず、サムライとレイジの体力が保つまでのスタミナ勝負と述べたが明日には通常通りの強制労働が控えているため時間無制限というわけにはいかず、時間切れと同時に必然試合が区切られることになる。
 まだまだ観たりない暴れたりないと無粋なゴングに水をさされた囚人が金網を揺する中、左手に木刀をさげたサムライが物言わずこちらに引き返してくる。 
 
 無事でよかった。

 サムライの顔を残り1メートルの距離ではっきり確認したその瞬間、四肢から力が抜けて自然と金網に凭れ掛かる格好になる。試合を終えてみれば本人は拍子抜けするほど泰然自若として、盾代わりにした際に木刀についた傷を検分していた。
 木刀よりも自分の右手を心配しろ、と忠告しかけた僕を気迫で押しのけるようにレイジが前に出る。
 「………サムライ、ちょーっと顔貸せよ」
 軽く顎をしゃくったレイジの笑みには一触即発の危うさが漂っていた。
 「心得た」
 「雲行きが怪しいですね」
 レイジの背中について歩き出したサムライを追い駆け出そうとして後ろから声をかけられる。ロンと同時に振り向けばホセがいた。存在感がないせいかたった今まで近距離にいたことを忘れていた。無骨な黒縁眼鏡の奥、物分りよく柔和な目をしばたたかせてホセが言う。
 「お気づきですかお二人とも、レイジくんは今非常に怒っています。吾輩忠告しますが、レイジくんと彼とを二人きりにしないほうがいい。ちゃんと見張ってないとペア戦50組100人抜きどころではなくなります」
 「どういう意味だ?」
 「リングに上がる前にどちらかが再起不能になるかもしれないという意味です」
 その言葉に悪寒が走ったのは気のせいではない。眼鏡のブリッジを中指で押し上げたホセが愉快げにほくそ笑む。今宵の出し物は終了のゴングが鳴りリングを下りてからが本番だとばかりに。
 「いやはや、レイジくんは怒り憎しみを抑えつけるのが本当に下手だ」
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