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水族館と2人
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今日は雨。しかし、4人は出かける準備をしていた。
「私はもう出られますよ~」
「俺も出られるけど・・・コムギがまだトイレだな」
「僕も出られるよ~」
それから数分して、コムギがトイレから出てくると、4人は家を出た。
4人が遊びに来たのは、水族館だった。周りは薄暗く、大きな水槽が青く光っている、幻想的な場所だった。
「わぁ~~~~!!」
「綺麗だね、コユリ」
「はわわ・・・レ、レンさん!凄いです!魚さんがいっぱいです!」
「だな。水族館、初めてか?」
その質問に「はいっ!」と元気よく答えると、小走りで水槽の前に行ってしまった。それに続いて、双子2人も水槽に走っていった。今日は休日で人が多いため、見失わないようにレンも3人の元へ向かった。
最初の水槽には、夏のビーチをイメージした水槽で、8月の今日にぴったりだった。砂浜にはヤドカリ、海にはイソギンチャクとカクレクマノミがいた。まだ序盤なのにも関わらず、3人はその水槽から離れなかった。
「ほら、あっち淡水魚いるぞ」
「たんすいぎょ・・・?わっ!なにあれ!可愛い!」
アオイは走り去ってしまった。双子2人は近くにあった触れるプールに行き、はしゃいでいた。
「まったく・・・」
レンは呆れながらも、3人のはしゃぐ様子を満足気に見つめた。それから数分しても、3人のテンションはマックスだったので、レンが3人を連れて、奥の巨大水槽へ向かった。
「わぁぁぁ!!あれ、あれってイワシですか!?あんな大群初めて!!」
アオイの声は本当に驚いているそれで、連れて来たレンは誇らしい気持ちだった。双子も水槽にべっとりと張り付き、「写真撮って!」と懇願した。せっかくなので、皆で記念写真を撮った。
「あのイワシ・・・凄く状態がいいですね・・・」
「美味しそう・・・」
アオイはうっとりとそう言った。生きていて、展示されているイワシの前で。
「・・・・ん?」
「えっ?」
「アオイ、食べようとしないで?」
そう言うと、アオイは顔を赤くして「で、ですよね!?!?すみませんっ!」と言った。そのやり取りを双子はクスクスと笑いながら見ていた。
次のエリアにはライトアップされたクラゲがいたのだが、子供たちには面白くないようで、次の鮫のいる水槽へ行ってしまった。双子の2人は案外しっかりしているので、2人一緒にいることを約束し、別行動を許した。
「綺麗ですね・・・ミズクラゲというらしいですよ~」
そう言ってクラゲの柔い光に照らされるアオイは、どこか幻想的で、いつもの美しさとは違った美しさがあった。レンはクラゲよりもそちらへ目線がいった。
「レンさん!これ、赤いです!これは紫!ライトアップって綺麗です!!」
子供の様にはしゃぐアオイは、レンを手を引き、お気に入りのクラゲの所へ連れて行った。
「アオイ」
「どうしました?」
「クラゲも綺麗だけど・・・」
レンはアオイの頬を撫で、笑った。
「アオイの方が綺麗かな」
「・・・・・っ!!!」
アオイの顔はたちまち赤くなり、レンを「バカァ!」と罵った。しかし、その顔はどこか嬉しそうだった。
それからも、1時間ほど水槽を巡り、最後にぺんぎんのショーを見てお出かけは終わった。帰りの車には、すっかり眠ってしまった双子2人と、満足気なアオイとレンがいた。
「私はもう出られますよ~」
「俺も出られるけど・・・コムギがまだトイレだな」
「僕も出られるよ~」
それから数分して、コムギがトイレから出てくると、4人は家を出た。
4人が遊びに来たのは、水族館だった。周りは薄暗く、大きな水槽が青く光っている、幻想的な場所だった。
「わぁ~~~~!!」
「綺麗だね、コユリ」
「はわわ・・・レ、レンさん!凄いです!魚さんがいっぱいです!」
「だな。水族館、初めてか?」
その質問に「はいっ!」と元気よく答えると、小走りで水槽の前に行ってしまった。それに続いて、双子2人も水槽に走っていった。今日は休日で人が多いため、見失わないようにレンも3人の元へ向かった。
最初の水槽には、夏のビーチをイメージした水槽で、8月の今日にぴったりだった。砂浜にはヤドカリ、海にはイソギンチャクとカクレクマノミがいた。まだ序盤なのにも関わらず、3人はその水槽から離れなかった。
「ほら、あっち淡水魚いるぞ」
「たんすいぎょ・・・?わっ!なにあれ!可愛い!」
アオイは走り去ってしまった。双子2人は近くにあった触れるプールに行き、はしゃいでいた。
「まったく・・・」
レンは呆れながらも、3人のはしゃぐ様子を満足気に見つめた。それから数分しても、3人のテンションはマックスだったので、レンが3人を連れて、奥の巨大水槽へ向かった。
「わぁぁぁ!!あれ、あれってイワシですか!?あんな大群初めて!!」
アオイの声は本当に驚いているそれで、連れて来たレンは誇らしい気持ちだった。双子も水槽にべっとりと張り付き、「写真撮って!」と懇願した。せっかくなので、皆で記念写真を撮った。
「あのイワシ・・・凄く状態がいいですね・・・」
「美味しそう・・・」
アオイはうっとりとそう言った。生きていて、展示されているイワシの前で。
「・・・・ん?」
「えっ?」
「アオイ、食べようとしないで?」
そう言うと、アオイは顔を赤くして「で、ですよね!?!?すみませんっ!」と言った。そのやり取りを双子はクスクスと笑いながら見ていた。
次のエリアにはライトアップされたクラゲがいたのだが、子供たちには面白くないようで、次の鮫のいる水槽へ行ってしまった。双子の2人は案外しっかりしているので、2人一緒にいることを約束し、別行動を許した。
「綺麗ですね・・・ミズクラゲというらしいですよ~」
そう言ってクラゲの柔い光に照らされるアオイは、どこか幻想的で、いつもの美しさとは違った美しさがあった。レンはクラゲよりもそちらへ目線がいった。
「レンさん!これ、赤いです!これは紫!ライトアップって綺麗です!!」
子供の様にはしゃぐアオイは、レンを手を引き、お気に入りのクラゲの所へ連れて行った。
「アオイ」
「どうしました?」
「クラゲも綺麗だけど・・・」
レンはアオイの頬を撫で、笑った。
「アオイの方が綺麗かな」
「・・・・・っ!!!」
アオイの顔はたちまち赤くなり、レンを「バカァ!」と罵った。しかし、その顔はどこか嬉しそうだった。
それからも、1時間ほど水槽を巡り、最後にぺんぎんのショーを見てお出かけは終わった。帰りの車には、すっかり眠ってしまった双子2人と、満足気なアオイとレンがいた。
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