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夏の夜
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ある夏の夜の事。双子もすっかりレンの家に慣れ、今日も寝かしつけるとすぐに眠ってしまった。
今年の夏はあまり暑くなく、代わりに雨が多かった。しかし、今日は1日晴れていたので、過ごしやすい日だった。アオイが想いを伝えてから数週間。2人は完全に恋人になった。優しいキスも体験し、キスの後は寄り添って眠った。今日は2人同じ時間に寝る事にした。
「眠い筈なのに・・・なんだか眠くないんですよねぇ」
アオイは寝間着でベッドに座った。
その時だった。
ドサッ。
レンが、アオイを押し倒した。アオイは、特に動揺せず、ベッドの横にある窓を見つめた。外では、夏の虫が鳴いている。
「・・・虫が、鳴いていますね」
アオイは呟いた。青い瞳は、ベッドルームのランプに照らされ輝いている。
「あぁ・・・・・静かな夜に、打ってつけの事、するか?」
レンもそう呟いた。
アオイは、
「はい」
ただそう言った。
火照る体。絡む指先。荒くなる息。
2人は、夜のひと時を共にした。
今年の夏はあまり暑くなく、代わりに雨が多かった。しかし、今日は1日晴れていたので、過ごしやすい日だった。アオイが想いを伝えてから数週間。2人は完全に恋人になった。優しいキスも体験し、キスの後は寄り添って眠った。今日は2人同じ時間に寝る事にした。
「眠い筈なのに・・・なんだか眠くないんですよねぇ」
アオイは寝間着でベッドに座った。
その時だった。
ドサッ。
レンが、アオイを押し倒した。アオイは、特に動揺せず、ベッドの横にある窓を見つめた。外では、夏の虫が鳴いている。
「・・・虫が、鳴いていますね」
アオイは呟いた。青い瞳は、ベッドルームのランプに照らされ輝いている。
「あぁ・・・・・静かな夜に、打ってつけの事、するか?」
レンもそう呟いた。
アオイは、
「はい」
ただそう言った。
火照る体。絡む指先。荒くなる息。
2人は、夜のひと時を共にした。
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