67 / 89
第三章
66、デビュタント(七、侯爵夫人の思惑)
しおりを挟む皇城がある敷地内で待機中のリックと彼の部下達は、サラとマティアス侯爵一家が戻ってくるまで馬車に不審者を近づかせないように警戒をしている。
周辺には今夜のデビュタントに参加している他の貴族の馬車や従者達も集まっていて、皆主人が戻ってくるのを待ちながら、マティアス家の家紋入りの馬車とリック達にちらちらと目を向けてくる者が多い。
(侯爵家の令嬢が聖女だという噂を聞いて、本当かどうか確かめたくて仕方がないと言った様子だな…。今はまだこの程度で済んでいるが、一般市民にも知れ渡れば混乱が生じるだろう。そうなればサラ殿は今よりもっと厳しい状況に置かれるかもしれない)
リックは複雑な面持ちで、腕組をして考え始める。
(意識のない人間を運び出すのは、至難の業だが不可能ではない。昨日までオリビア嬢は母親の侯爵夫人がいるグローリアにいるのではないかとも考えていたが、部下の報告によれば夫人が今日のデビュタントに来ているという…。寝たきりの娘を置いて夜会になど参加するはずがない。という事はオリビア嬢もこの王都の何処かにいると考えるべきだ)
ふと空を見上げると黄色く輝き出した月が浮かんでいる。再び視線を下ろしながら、リックは最近何度も繰り返し見てしまう夢の中で囁かれる、ある言葉を思い出して不快感に襲われて眉間にしわを寄せた。
『聖女を殺して。そして私を生き返らせて…』
その声に聞き覚えのあるリックは懐かしさと愛しさに抗えず、耳を塞ぐ事も聞こえないフリをする事も出来ず、声の余韻にすがるように最後まで聴き入ってしまう。そうして目覚めた朝は、彼は悪魔のようなセリフに毎夜耳を傾けてしまう自分を責めて、日中も思い出す度に自己嫌悪で吐き気に襲われるようになっていた。
(どうして俺はあの夢を見る度にサラ殿の顔を思い浮かべてしまうのか…。本物の聖女はオリビア嬢だと頭ではわかっているはずなのに。俺は彼女こそが本物の聖女であってほしいと、無意識にそう願っているのか?)
「アイゼン隊長」
部下に呼ばれたリックは顔を上げて、駆け寄って来る部下の姿を確認した。
「アイゼン隊長、パーティーはまだ終わっていませんが、侯爵家の皆様は全員帰宅されるそうです」
「わかった。正面に馬車を回そう」
自分の馬に騎乗したリックは、マティアス家の二台の馬車を皇城の入り口へと誘導して行く。
※ ※ ※
皇城のエントランスから外に出てきたサラとキース、そして侯爵夫妻は迎えの馬車が到着するのをしばらく待っている。
すぐにリック達がここへ来るとわかっていても、一日分のエネルギーを使い果たしてしまったサラの頭と体は十分な休息を追い求めていて、サラはキースの腕を頼りに寄りかかるようにして、ふらついてしまう脚で転ばないようにと何とか持ちこたえている状態だ。
(二人の皇子様のうち、どちらがオリビア様のお相手になるのかしら。小説に出てきた王子様は一人だけなのに、その名前を思い出せないのはもう仕方がないわ…。私のせいで未来が変わってしまうかもしれないと悩んでばかりいたけれど、今はただしばらくの間、何も考えず、こうしてキースの側で休みたい…)
サラがぼんやりとしていると馬の蹄の音が近づいてきて、リックを先頭にした二台の馬車がそれぞれ到着した。
リックが馬から降りてマティアス侯爵に一礼をすると、侯爵は隣にいるイザベラ夫人に対し、
「アイゼン隊長とキースに話がある。先に乗っていろ」
とだけ言って、その場から離れてしまった。キースが侯爵とリックを目で追いながら、
「父上が俺にも話があるようだ。先に馬車まで案内しよう」
と言ってくれたのだが、サラはこの時、前方にいる夫人が何故かまだ馬車に乗っていない事に気付き、先に乗る事が許されない状況を察してしまう。
「…ここで待っています」
「だが――」
何かを言いかけた所で「キース」と侯爵に名指しで呼ばれてしまった彼は、「すぐ戻るから」と言い残し、その場から離れて行った。
サラが心細さに耐えながら待っていると、侯爵夫人が急に振り向いて、美しい顔でにこりと微笑んだ。
「オリビア。今夜からお母様と、旦那様のお屋敷で一緒に暮らしましょう!」
「―――え?」
「だってそういうお約束だったでしょう?」
あまりの急展開にサラは思考が追いつかず焦り出す。キースの屋敷を出るまで数日間の猶予はあるだろうと思い込んでいたからだ。
(今夜からだなんて、急にどうして!?それに奥様もグローリアの領地を離れて、旦那様のお屋敷に一緒に住むという事!?)
「お…お待ち下さい…!わ…、私が…こんな事を言える立場ではない事は、よく理解しております。でも…あまりにも急な事で、何も準備が出来ていません…!」
「どうしてそんな事を言うの?私の言う事がきけないの?」
夫人はサラを見下すような目つきで見ている。あまりにも強烈な眼差しを向けられたサラは、怖くなりすぐに謝ってしまう。
「――もっ、申し訳ございません!そんなつもりじゃありません!でも…!」
「大丈夫、何も心配いらないわ。ちゃんと部屋も準備させてあるから、貴方はその身一つで十分よ。さ、先に馬車に乗って旦那様を待っていましょう」
(そんな…!キースとこんなお別れになるなんて、それだけは嫌!!)
侯爵夫人が近づいてきてサラの手を捕まえようとした時に、思わず後ずさりをしてよろけてしまったサラの体を、背後から支えてくれる別の人物がいつの間にか立っていた。
「大丈夫ですか?」
リックがサラの両肩を支えて、後ろから優しい声をかけてくれた。
「あ…、ありがとう、リック…」
すると今度はサラと侯爵夫人の間に別の人物が割り込んできて、夫人に向かって牽制する。
「夫人、彼女は俺が連れて帰ります。彼女はもう普通の貴族令嬢ではない。聖女の面倒を見るのは貴方には荷が重すぎて、この先不安でしょう。全てこの私に任せて、どうぞ安心して父上とお帰り下さい」
キースの発言に夫人が肩を震わせて反論する。
「なッ、何の権限があって、貴方がそんな事をおっしゃるの!?」
「何の騒ぎだ」
後からやって来た侯爵も、誰への質問と言わず、不機嫌そうにその場にいる全員に問いかけた。
「旦那様!オリビアはこの私と一緒にいるべきなのに、キース様が連れて帰ると言い出したうえに、私から娘を一生取り上げるような事を仰るのです。どうしてそのような事を言われなくてはいけないのですか!?」
「私はそのように言ったつもりはありませんが、夫人が彼女に会いたければ事前にご連絡を下さい。ですが今後は忙しくなるので、早めに教えて頂けるとありがたいですね」
「何をおっしゃるの!娘は連れて行きます!オリビア、こっちへ来なさい!」
夫人の目は狂気が見え隠れしている。何としてもサラを連れて行こうとしているようだが、一連のやり取りを黙って見ていた侯爵は、冷ややかな態度を露わにする。
「…オリビア、キースの屋敷に帰りなさい。イザベラ、娘の事はあきらめろ」
「な、何故ですか!?旦那様!」
「キースの言う通りだ。イザベラ、王都に不慣れなお前が聖女の管理監督をするのには無理がある。どうしてもこの娘の側に居たいと言うのなら、お前がキースの屋敷に移り住みなさい」
「そ、そんな…!」
夫人はそれ以上言い返すことなく、渋々と侯爵の屋敷へ向かう馬車へと乗り込んだ。侯爵もその馬車に乗り込む前に、キースに向かってこう告げる。
「キース、明日の昼に騎士団の執務室に来なさい。今後の対策を伝える」
「はい。承知しました」
侯爵夫妻を乗せた馬車が先に出発すると、そこは嵐が去った後のような静けさが漂っている。リック以外の他の護衛騎士達も見守る中、キースは振り返ってサラに優しく声をかけた。
「疲れただろう?私達も屋敷へ帰ろう。リック、隊員達の士気を乱してすまない。帰りも頼んだぞ」
「はい。その前に確認ですが、屋敷まで馬車を飛ばさずとも、隣にある騎士館の貴賓室で一泊するのはいかがでしょうか?お嬢様はかなりお疲れのご様子です」
リックからのこの提案に、キースも真剣な表情で頷いている。
「そうだな。彼の言う通りだ。君はどうしたい?」
そう尋ねられたサラは込み上がる感情を抑えきれず、胸に手を当てて張り詰めた声を必死に絞り出した。
「…帰り…たい。一緒に帰りたいです…!他の皆にも会いたい。ギルバートにも、エレナにも…!」
涙を浮かべながら強く主張するサラの言葉を、キースとリックはそのまま受け止めて頷いてくれる。
「あぁ、帰ろう。皆が君の帰りを待っているはずだ。リック、我々もすぐに出発しよう」
「承知しました」
サラの頬を流れ落ちていく涙をそっと拭き取ったキースは、サラの手を優しく握って引き寄せ、二人は自然とそのまま馬車に向かって歩き出した。リックは二人の姿を見て、何とも言えない気持ちを味わっていた。
マティアス侯爵の屋敷へ向かう馬車の中で、夫人は侯爵に悔しげに問いかける。
「旦那様…本当にこれで宜しかったのですか?」
「―――お前を今夜のデビュタントに連れて行ったのは、あの娘をマティアス家の長女として世間に認めさせる為だ。一人だけ瞳の色が違うせいで不義の子だと囁かれぬよう、母親らしく演じろとは言ったが、面倒をみろとまでは言っていない」
「私は納得しておりません…!何故あの娘を殺してしまわないのですか!?あの娘が死ねばきっとオリビアは力を取り戻して目を覚ましてくれるはずです!オリビアなら私の言う事を聞いて、もっと旦那様のお役に立てます!」
「あの娘を殺せばオリビアが生き返ると言うのか?」
侯爵は怒りを抑えてはいるが、ぐっと耐えて夫人を睨みつける。
「……イザベラ。何をまた勘違いしているのか知らないが、あの娘をどうするか、それを決めるのはこの私だ。そしてお前は私にとって単なる戒めの存在に過ぎない。妻の死にお前が関わっていた事と知った時は、どれほど己を憎み、何度お前を殺してやろうと思ったか…!」
「だ、旦那様…!」
「全くどこまでも狂った女だ。俺に殺されそうな目で蔑まされながら、恍惚と女の顔を晒している。呆れて物も言えない。グローリアに帰って静かに余生を過ごせ」
「い、いや…嫌です!お願い、私を見捨てないで下さいませ!オリビアの体が王都にある以上、旦那様はもうグローリアへ来るつもりなどないのでしょう!?どうか貴方のお側において下さい!せめてオリビアの側で!お願いです、旦那様…!」
「オリビアは面会謝絶でお前も近づく事は許されない。それからあの娘にも手を出すな。それだけは決して破ってはいけない。いいな」
「…はい」
侯爵はそれから後は夫人を見ようとせず、窓の外に視線を投げているが、一瞬浮かべた苦悶の表情に夫人が気づく事はなかった。何故ならイザベラは哀れな女を演じながら、内心ではサラに対する激しい嫉妬心を抱いて荒れていたからだ。
(どうして…どうして!?旦那様は私の事を田舎に捨て置いているくせに、何故あの小娘にこれほど執着するの!?もともと金で身を売られた奴隷だったのよ!私だってオリビアさえいれば、もっと旦那様のお役に立てるはずだったのに、どうしてオリビアも自分が聖女だと私に言ってくれなかったの!?どうして皆、私の幸せを邪魔しようとするの!?)
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。
聖女は妹ではありません。本物の聖女は、私の方です
光子
恋愛
私の双子の妹の《エミル》は、聖女として産まれた。
特別な力を持ち、心優しく、いつも愛を囁く妹は、何の力も持たない、出来損ないの双子の姉である私にも優しかった。
「《ユウナ》お姉様、大好きです。ずっと、仲良しの姉妹でいましょうね」
傍から見れば、エミルは姉想いの可愛い妹で、『あんな素敵な妹がいて良かったわね』なんて、皆から声を掛けられた。
でも違う、私と同じ顔をした双子の妹は、私を好きと言いながら、執着に近い感情を向けて、私を独り占めしようと、全てを私に似せ、奪い、閉じ込めた。
冷たく突き放せば、妹はシクシクと泣き、聖女である妹を溺愛する両親、婚約者、町の人達に、酷い姉だと責められる。
私は妹が大嫌いだった。
でも、それでも家族だから、たった一人の、双子の片割れだからと、ずっと我慢してきた。
「ユウナお姉様、私、ユウナお姉様の婚約者を好きになってしまいました。《ルキ》様は、私の想いに応えて、ユウナお姉様よりも私を好きだと言ってくれました。だから、ユウナお姉様の婚約者を、私に下さいね。ユウナお姉様、大好きです」
――――ずっと我慢してたけど、もう限界。
好きって言えば何でも許される免罪符じゃないのよ?
今まで家族だからって、双子の片割れだからって我慢してたけど、もう無理。
丁度良いことに、両親から家を出て行けと追い出されたので、このまま家を出ることにします。
さようなら、もう二度と貴女達を家族だなんて思わない。
泣いて助けを求めて来ても、絶対に助けてあげない。
本物の聖女は私の方なのに、馬鹿な人達。
不定期更新。
この作品は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
流石に異世界でもこのチートはやばくない?
裏おきな
ファンタジー
片桐蓮《かたぎりれん》40歳独身駄目サラリーマンが趣味のリサイクルとレストアの資材集めに解体業者の資材置き場に行ったらまさかの異世界転移してしまった!そこに現れたのが守護神獣になっていた昔飼っていた犬のラクス。
異世界転移で手に入れた無限鍛冶
のチート能力で異世界を生きて行く事になった!
この作品は約1年半前に初めて「なろう」で書いた物を加筆修正して上げていきます。
結界魔法しか使えない役立たずの聖女と言うなら国を見捨てることにします
黒木 楓
恋愛
伯爵令嬢の私ミーシアは、妹のミリザに従う日々を送っていた。
家族はミリザを溺愛しているから、私を助ける人はいない。
それでも16歳になって聖女と判明したことで、私はラザン王子と婚約が決まり家族から離れることができた。
婚約してから2年が経ち、ミリザが16歳となって聖女と判明する。
結界魔法しか使えなかった私と違い、ミリザは様々な魔法が使えた。
「結界魔法しか使えない聖女は役立たずだ。俺はミリザを王妃にする」
婚約者を変えたいラザン王子の宣言と人々の賛同する声を聞き、全てが嫌になった私は国を見捨てることを決意する。
今まで国が繁栄していたのは私の結界があったからなのに、国の人達はミリザの力と思い込んでいた。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております
【2024年12月31日改稿のためいったん作品取り下げとします】ヒロインなんかじゃいられない!!男爵令嬢アンジェリカの婿取り事情
ayame
ファンタジー
【作品取り下げについてのお知らせ:2024年12月31日をもちまして改稿のために一旦取り下げます。なおなろう版はそのまま残します。引き続き読みたい!という方は恐縮ですが、なろうにて同じタイトルで検索してみてください】気がつけば乙女ゲームとやらに転生していた前世アラサーの私。しかもポジションはピンクの髪のおバカなヒロイン。……あの、乙女ゲームが好きだったのは私じゃなく、妹なんですけど。ゴリ押ししてくる妹から話半分に聞いていただけで私は門外漢なんだってば! え?王子?攻略対象?? 困ります、だって私、貧乏男爵家を継がなきゃならない立場ですから。嫁になんか行ってられません、欲しいのは従順な婿様です! それにしてもこの領地、特産品が何もないな。ここはひとつ、NGO職員として途上国支援をしてきた前世の知識を生かして、王国一の繁栄を築いてやろうじゃないの!
男爵家に引き取られたヒロインポジの元アラサー女が、恋より領地経営に情熱を注ぐお話。(…恋もたぶんある、かな?)
※現在10歳※攻略対象は中盤まで出番なし※領地経営メイン※コメ返は気まぐれになりますがそれでもよろしければぜひ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる