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姫・三
しおりを挟む「めぐタンて……」
王子の勢いに気圧されて固まっていると、その手に抱えられた抱き枕を目の前にズイと差し出された。ビニールの巻かれたスカート部分がちょうど目の前にきて慌てる。直接ちんこを擦り付けていたのだろう、やはりというか、濡れていた。それを目の前に出されて顔を背けると、ぴちゃりと頬に濡れた感触がきた。
「顔を背けるな。謝れ」
「き……きえええええ!! やめろ! 謝るから、精液のついた枕なんか顔に押し付けるなあああ!!」
「枕じゃない! めぐタンだ!」
「やだやだやだや……ッ、ぶえええ! ぺッ、ぺッ!」
ぐりぐりと押し付けられた枕が、口を開けて叫んでいた俺の唇にあたり、そこについていた青臭い汁が、唇から口中に少し入ってしまった。え、これどういう状況? 今まで、男達に襲われそうになった事は何度もある。ちんこを口に擦り付けられて銜えろだのなんだの、危機一髪の時もあった。もちろん、そいつらは、半殺しだ。半殺しされるのも、自業自得なのだ。だが、今はどうだ。
この状況を作り出したのは、俺のデリカシーの無さだ。自慰に耽っていたルームメイトの部屋を勝手に開け、多分隠しておきたいだろう性癖を勝手に見て、謝りもせずに逃げてきた。追いかけては来られたが、俺を襲う為ではない。この、めぐタンとかいう抱き枕に謝れと怒っているだけだ。これを半殺しにしたら、本当に俺はただの悪鬼になってしまう。
「おい、姫野、泣いたって無駄だ。俺は、お前がめぐタンに謝るまでは一歩も引かないからな!」
さっきまで、『キミ』なんて呼んでいたくせに、もう『お前』呼びだ。
「は? 泣いてねえし!」
「いいから謝れ!」
普段、穏やかな奴が怒ると手に負えない。それぐらいは、腐男子としてBL小説を読みまくっているので知っている。そういうシチュエーションの本も大好物だ。イントラネットの王子攻の小説も王子受の小説も、だいたいそんなキャラ付けがされている。仕方ない。王子はそういうキャラだからな。ただ、ちょっと怒る内容が、誰もが想像つかない内容なだけだ。謝るなんて事はあまりしない俺だが、この茶番に付き合ってやることにした。
「めぐタン、悪かった!」
言った途端、抱き枕の圧力が消え、頭を撫でられた。顔から怒りの表情を消した王子が、俺の頭をその大きな手で撫でている。
「よくできました」
「…………」
「姫野は、ちゃんと謝れる奴だったんだな。怒ったりして悪かった。びっくりしただろ?」
「お……まえ……この手! オナってた手だろ? 洗ってねぇよな!」
「当たり前だろ? すぐに飛び出してきたんだから。拭かずに下着を穿いたから、股間が濡れてるんだし」
「ちょ、濡れてるんだし、じゃねえよ! そんな手で俺の頭を撫でるんじゃねえ! つか、顔と口にもお前の精液ついてる! やばい!」
王子を押し退けて、浴室に駆け込んだ。一気に服を脱ぎ、真っ裸になってシャワーの湯を浴びる。他人の精液が顔や頭についているなんて、拷問でしかなかった。もともと、自慰もほとんどしない淡白な俺だ。小さな頃から性的対象として男に見られてきたせいで、そういったものに嫌悪感を抱いてしまうのだ。王子め、あんな爽やかな顔して、昼間から自慰に耽るとは。確かに、性的興味がないとは言っていなかった。男が気持ち悪いだけで、女には興味はありそうだった。だが、心の奥底で、なんとなく、王子はストイックな気がしていたのだ。抱き枕にプリントされた女に、あんなことをするようには見えなかった。
「入るぞ」
「は?」
突然、扉が開いて、全裸の王子が入ってきた。何事も無かったように隣に立ち、もう一つのシャワーヘッドを手にした。浴室は、広い。二人同時にシャワーを浴びられれば、朝の支度の時間短縮にもなる。それを意図して作られてはいるが、俺は、王子と一緒に風呂に入る気は、更々なかった。
「何か文句でも?」
「あたりまえだろ。なんで勝手に入ってきてんだよ!」
「二人で使う為に、シャワーも二つあると思うんだが?」
「そうだけど! 俺は男に襲われそうになった過去がありすぎるから、そういうの警戒してんだよ!」
「は? 俺にはめぐタンがいるんだから、姫野の事なんか襲う筈がない」
「わかってても、警戒すんだ! 身体を洗ってやるって言いながら無理矢理ケツの穴に指を突っ込まれた事のある人間の気持ちが、お前にはわからねぇだろうな!」
「…………え?」
「もういい! お前が出て行かないなら、俺が出ていく!」
泡を適当に洗い流し、浴室を後にした。金子達は新しいタオルと部屋着をプレゼントしてくれたらしい。二つある棚の片方に、見覚えのある字でメッセージとともに置いてあった。あいつら、少し過保護すぎじゃないだろうか。下着まで置いてあったので、本当に驚いた。部屋着を着ると、白くてもこもこの、超絶可愛らしい上下だ。足の露出度が高すぎる。ホットパンツを穿く悪鬼。まるで冗談だ。王子に気をつけろと言うわりには、童貞を煽るような衣装。ちぐはぐすぎて、溜息が出る。しかし、俺にこれを着てもらいたいという願望はよくわかった。あとで写メでも送ってやろう。
濡れた髪をそのままに、タオルを被ったまま自室へ戻る。スマホを手に取り、一郎に電話をした。一度、同室の手続きをしてしまったら、その年度は変更が出来ない。だが、このままでは、俺の神経がおかしくなってしまう。一郎は、五分で行くと言って、電話を切った。
「王子は?」
「まだ風呂」
「すごい格好だな、姫野」
「金子クン達の贈り物です」
五分で駆けつけてくれたのは、一郎と、風紀委員長の狩場だ。デリカシーのない男と同室など、頭がおかしくなりそうなので、立会人のもとでルールを作りたいと話したのだ。生徒会長の一郎だけでも十分ではあったが、一郎と狩場のツーショットを見て、気分を浮上させたい気持ちから、狩場も呼んできてもらった。ああ、やはり二人は絵になる。見ているだけで、ささくれ立った気持ちが、落ち着いてくる。
「こら」
「痛ッ」
「あんた、さっきの切羽詰った声は演技で、アタシ達のツーショットが見たいだけなんて事ないわよね? だらしない顔をしすぎよ」
「な……ッ、ちげぇし! ホントに困ってんだよ!」
一郎の拳骨。これは地味に痛いのだ。俺を殴った後に耳元に顔を寄せてきて、ひそひそと囁く。俺も、極力小さな声で返事をした。後ろをついてきていた狩場が、何か呻き声をあげて、その場に蹲ってしまう。
「く……これが王道カプの威力か……」
王道カプなどと聞こえたが、まさか狩場がそんな言葉を吐く筈もない。聞き間違いだろうと、蹲る狩場の横に跪き、顔を覗き込んだ。
「委員長? 大丈夫ですか? もしかして、具合が悪いですか?」
「……いや、大丈夫だ。それより、姉田に叱られたんだろう? そんな格好をしたら、姫野なんてすぐに襲われちゃうからな」
「はい?」
見当違いな事を言われ、首を傾げる。一郎は、格好の事は何も気にしていない。それに、俺がどんな格好をしようが、一郎には関係ない筈だ。不思議に思っていると、狩場の大きな手が、俺の頬を撫でた。
「鈍感なのも魅力だが、自分に向けられる愛情というものを、もう少し理解した方がいい。こんなに綺麗な足を、簡単に他の男に見せるなんて、言語道断だ」
「……愛情? 鈍感? 綺麗な足?」
益々混乱していると、今度は、先を歩いていた一郎が、リビングルームに倒れ込んでしまった。狩場の手を払い除けて、一郎の元に向かう。顔を覗き込むと、妙に幸せそうだ。
「本命カプ、リアルでキタコレ……」
「はぁ?」
思わぬところで、一郎の本命カプを知ってしまった。狩場×俺、らしい。その呟きは、狩場の耳にも届いていたようで、眉間に皺を寄せながら、俺達に近付いてきた。
「よせ。俺は、俺が関係する話は地雷なんだ」
「あら。案外心が狭いのね。この子なんて、自分が受にまわってる話だって平気で読むわよ?」
「人それぞれだ。っていうか、姉田、オネエ言葉?」
「これが通常モードよ。ちなみに、アタシとしずかは、そういう関係ではありませーん」
ああ、癒される。推しが楽しそうに会話しているだけなのに、萌が半端ない。癒されつつの萌だ。完全復活。そう思っていたのに、浴室の扉から現れた王子によって、俺は再び恐怖に陥れられた。
「お前! 何着てんだよ!」
大柄な男が、俺に突進してくる。それだけで、恐怖を覚えるのは仕方のない事だと思う。もう、癒しの王子はどこにもいない。こんな事なら同室になんてならなければ良かったなと思う。同室にならなければ、王子は今まで通り、たまに会話するぐらいの癒しの存在であった筈だ。
「うわ! ちょ!」
「脱げ! それは、めぐタンがクリスマスイベントで着ていた衣装だろ! どこで手に入れたんだ! お前みたいな男が着れる代物ではないぞ!」
「知らねえよ! 金子達に貰ったんだから、俺が知るわけねえだろ!」
「金子? 会計か? あいつどこで……俺でさえ入手できなかったのに! おい、脱げ!」
「やあめえろおおお!!」
王子の手がホットパンツにかかり、ずるりと脱がされた瞬間に俺の中の何かがキレた。脱がされたホットパンツをそのまま王子に叩きつけ、ふわふわのセーターのようなものも自ら脱いだ。俺の足に抱き付いていた王子の頭にそれをかけ、自由な方の足で、顎を蹴り上げる。油断していたからだろうか、王子はそのまま後ろに倒れた。俺はパンツ一丁で馬乗りになり、王子の顔を数回殴った。同室のよしみだ。数回でやめておいてやる。王子の上から身を引き、立ち上がって胸の辺りをおもいきり踏みつけた。カエルの潰れたような声が下から聞こえてきたが、無視して尻も蹴飛ばし、ようやく落ち着いたので自室へ戻る。
短パンと、『喧嘩上等』と書いてあるTシャツを身に着け、リビングへ戻ると、三人とも、先刻と全く同じ場所にいた。王子は上半身を起こして俯いている。他の二人は、悶えていた。あの変態達は、俺達の様子を見て、何か妄想しているのだろう。腐男子だから俺にはわかる。俺も同じ立場だったら、あちらの側だ。
「こっち集まれ」
声をかける。三人は、素直にソファの方まで歩いてきた。王子の顔からは怒りの表情が抜け、俺に殴られた痕だけが残っている。口の端を切ったらしい。手の甲で、唇を拭っていた。
「ごめん。やりすぎた」
「本当だな。お前、割と最低だよな。何が笑顔の貴公子だよ」
「めぐタンの事になると、頭に血がのぼって、何も考えられなくなる。お前だって、男ならわかるだろ?」
「めぐタンなんて知らねえよ」
「知らないのか!? 今人気のアイドルグループの一員だぞ? 小生意気な顔をして、ファンを翻弄するんだ。ツンデレキャラとして、テレビでも大人気……」
「俺、テレビなんて見ないから」
「そうか……」
残念そうな顔をしても無駄だ。俺は怒っているのだ。今後、『めぐタン』とやらの話をふられても、絶対に乗ってやらない。そう決心した。王子には甘い顔などしてやるものか。狩場が、猫を被っていない俺を見て、たいそう驚いていたが、それよりもオネエキャラの一郎の方がインパクトは強かったらしく、すんなり受け入れてくれた。
そんな事よりも、はやく目的を達成させたい。立会人のもと、俺は自分の希望を述べた。勝手に部屋の扉を開けた事は謝る。だから、互いの部屋に用事がある時は、まずノックをする事。それをルールのひとつめにしたい。ふたつめは、自慰をした後に、その精液などを触った手で、共有スペースやお互いに触れないこと。そしてみっつめは、風呂は別々に使用すること。
「簡単なことだろ?」
「風呂に関しては、何故そこまで拘るんだ? 俺は、お前の裸なんかに興味はないと言っただろう?」
「お前が俺に興味があってもなくても関係ない。これは、俺の心の問題だ」
「心の問題って……」
「それについては、アタシから説明するわ」
隣に腰掛けていた一郎が、俺の頭を撫でながら、俺の過去を話し出した。今となっては昔話で、笑って話せるものではあるが、どうしても心が受け付けないものもある。そういう話だ。
俺は、小さな頃から、本当にお姫様のように皆から可愛がられて育った。だから、小学五年生ぐらいまでは、それはそれは素直な、天使と呼ばれる美少年だったのだ。甘やかされまくって育った俺は、誰を疑う事も知らなかった。自分を性的な目で見ている親戚がいるなんて事も、考えもしなかった。
特に可愛がってくれる親戚がいた。十歳年上のイケメンだ。そのイケメンが、一緒に温泉に行こうと誘ってくれた。周りの大人達は、あまりいい顔はしなかったが、俺自身が行く気満々だったので渋々承知してくれた。そこで、事件は起きたのだ。俺の心に傷を残す事件が。
部屋風呂のあった温泉。俺はそいつと一緒に風呂に入った。体を洗ってあげると言われたが、そこまで子供ではないと断った。だが、相手は執拗に俺に触れてきた。嫌だというのに無理矢理俺の手首を掴み、洗い場の椅子に座らせた。後ろからぬるりとした手で身体中を弄られる。不安になって周囲を見渡したが、部屋風呂だ。誰がいる筈もない。俺は、それまで、そいつを兄のように慕っていた。いつもの冗談だと思い込もうとしたが、背中をスウと降りてきた手が、俺の尻の穴に触れ、そこから指を挿入された途端、大きな悲鳴が出た。殺される。俺は、そう叫んだ。部屋風呂といっても、外に面した場所だ。近くの部屋の客が俺の悲鳴を聞きつけて、フロントに電話をしてくれた。マスターキーで駆け込んできた従業員が見たのは、真っ赤な顔で、号泣しながら逃げてくる俺だった。
以来、俺は、誰の事も信用できない。誰かから触れられるのも、誰かと風呂に入るのも、絶対に許せない。例外は一郎だけだ。一郎は俺に不埒な真似はしない。それと、受の人。受の人は、そういう事はしない。
その事件から後、荒れたのだ。腐男子になる前は、世界中の男が自分の敵だと思っていた。倒すべき相手であると。俺はどんどん綺麗になって、性的な目で見られる事が多くなった。何かされたら殺してもいい。集団に襲われてチンコを銜えさせられそうになった時は、かたくなにそれを拒んだが、最終的には噛み付いてやった。8針を縫う大怪我だ。大慌てしている奴らを嘲笑っていたら、そのうち助けが来た。使えないボディガードが俺の縄を解いた瞬間、逃げ惑う男達を一人一人捕まえて半殺しにしてやった。薬をかがされて拉致されていなければ、チンコに噛み付くなどという気持ち悪い事もしないで済んだのに、と、いつも以上に暴れた。
「なあ、ちょっと待った。俺、さっき姫野のほっぺたとか触ったけど、嫌がられなかったよな。なんで?」
「え、風紀委員長は、受の人だから」
「受じゃねえよ!!」
一郎×狩場で妄想している俺にしてみれば、狩場は受の人だ。
「ごめん」
王子が、俯いたまま小さな声を出した。
「王子?」
「ごめん。俺、お前に嫌な事を思い出させてしまったんだな。最低だった」
「…………その時その時が嫌なだけだ。さっきはシャワー浴びながら、最悪な気分だったけど、今はなんとも思ってない。今後、そういう事がないようにしてもらえればいいんだ」
「めぐタンの衣装も……無理矢理脱がした……」
「だから、それに対しても、俺はちゃんと殴ってやっただろ。それですっきりしたんだから、もういいんだよ! しつけぇ!」
「姫野……男前だなぁ……」
王子の隣で、狩場が口笛を吹いた。そんなんじゃねえよと言って立ち上がった。
「とにかく! ルールはそういう事だから! ちゃんと守れよ! それと、俺のキャラとか、金子達にバラすんじゃねえぞ!」
「他の生徒にはバラしてもいいのか?」
「馬鹿じゃねえの!? そしたら、必然的にあいつらにもバレるだろ!」
狩場が、噴き出した。この余裕のある態度にいちいち苛立つ。お前なんか一郎に掘られてしまえと呪いの言葉を吐いて、自室に戻った。
「俺は受じゃねえっつうの!」
「姫は自分勝手ねぇ。呼びつけておいて、自分の話が終わると部屋に籠っちゃうんだから」
リビングから自分の文句を言う声が聞こえてくるが、今日はもうそれどころじゃなかった。掲示板で、生徒会長×風紀委員長の素晴らしさを皆に普及しよう。そして、BL作品を書いてもらおう。愛用のパソコンの電源を入れ、俺はにやにやと口を歪めていった。
(つづく)
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