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姫・一
しおりを挟む「一年の転入生が来るそうだ。出迎えに行ってやって欲しい」
極々真面目な顔で生徒会の机に肘をつき、こちらをじっと見つめてくる生徒会長に舌打ちをして、あからさまに嫌そうな顔をする。嫌な予感しかしない。
「お断りします」
「そんな顔をするな、姫野。『高潔な姫』の名が泣くぞ」
「好きでそんな呼ばれ方をしているわけではありませんが」
生徒会副会長の姫野しずかは、生徒会長の隣で静かに微笑む嫋やかなお姫様。この学園内の、共通認識だ。ちなみに、女性と間違われる事が多いが、俺はれっきとした男である。
「理事長からの命令なんだ。転入生の出迎えは、姫野にさせろ、と」
「…………」
「頼む。報酬はずむから」
「絶対ですよ?」
にこりと笑ってやった。苦虫を噛み潰したような顔をした生徒会長の姉田一郎は、大きな溜息をついた。完全に存在を忘れていた他の生徒会の面子が、まわりで違う種類の溜息をついている。俺の笑顔に魅了されてしまったのだろう。無理もない。頬を染めた会計と書記をチラリと見ながら、俺は、生徒会室を後にした。
廊下を歩き、校門へ向かう。途中、一般の生徒達の羨望の眼差しを受けながら、学園の姫らしく、しとやかに移動する。皆がうっとりしてしまうのは仕方がない。この美貌だ。自惚れているわけではなく、事実なのだからしょうがない。ただ、べつに、俺自身は、自分の美しさになど、拘っていない。この学園に入ったばかりの頃、何か身体に悪いものを口にして腹を壊して少しおとなしくしていたら、美貌のおかげで得をする事が多かったので、今の所は猫を被っているだけだ。本当の俺は、ただのヤンキーあがり。中学の時の異名は、『悪鬼』だ。常に眉間に皺を寄せ、一人行動、口から流れるように出てくる罵詈雑言、少しでも怒らせたら半殺し、綺麗な花には棘がある代表だった。しかも、その棘には、猛毒が塗ってある。諸事情で、この新しい学園に入学する事になったが、そうでなければ、地元の高校で、生徒も教師も震え上がらせていた事だろう。
新しい男子校だ。俺達が最初の入学生だった。上級生の編入もなかったので、入学してすぐに、俺は生徒会副会長になった。なりたくてなったわけではない。既に生徒会長になる事が決定していた姉田一郎の差し金だ。俺としては、風紀委員になって学園の悪をバッタバッタと薙ぎ倒す気満々だったのだが、一郎にそれを阻止されたのだ。お前以上の悪はいない、と失礼な事を言い、おとなしく副会長の座に納まれと説得された。そうしたら、報酬をやる、と。それが目当てで入学した学校だ。俺は素直にそれに従った。
「姫野?」
校門への通路を歩いていると、突然声をかけられた。俺に気軽に声をかけられる生徒など、数えるほどしかいない。振り返ると、爽やかなイケメンが立っていた。
「やあ、こんにちは、王子クン」
風紀の副委員長、王子貴志。どこかの貴族のように洗練された仕草、爽やかな微笑み、身長185センチで、引き締まった肉体は、一般的な男子高生をも魅了した。聞くところによると、抱かれたい男ナンバーワンらしい。学園内に浸透した呼び名は、『笑顔の貴公子』だ。この男が怒っているところを、俺も未だに見た事がない。風紀委員として活動している間も、笑顔を絶やさない男。自分を棚上げして、胡散臭い奴だと俺は感じていた。
「どこに行くの?」
「一年生の転入生が来るらしくて、その出迎えです。六月の転入生なんて、中途半端ですよね」
ふふ、と笑ってみせた。エセ笑顔は、お手の物だ。王子の本物の微笑みには敵わないだろうけれど、俺だってこのぐらい出来るんだぞという妙な対抗意識だった。生徒会と風紀委員会で、特別仲が悪いわけでもないし、俺とこの男がいがみあっているわけでもない。一人で勝手にやっているゲームのようなものだ。
「副会長が、自らかい?」
「理事長に指名されてしまって。気は進まないんですけど、仕方ないですね」
「一緒に行こうか?」
「え?」
「お姫様をエスコートするのは、王子の仕事だよ?」
手を取られた。そのまま、甲に唇を落とされた。流れるようなその所作に、呆気にとられたまま、俺はアホ面を晒していた。
「は?」
「なんてね」
くすりと笑い、片目を瞑っている。どうやら、冗談を言われたらしい。王子は、冗談も王子っぽいなと感心した。俺も控えめに微笑んで、小さく手を振り、背を向けた。ちらりと後ろを見ると、王子は、爽やかに微笑みながら俺を見送ってくれていた。
◆◆◆
「つくり笑顔、やめろ」
自分の耳を疑った。門の前で待っていた小さい学生。一年の転入生、花野嵐。もじゃもじゃ頭に瓶底メガネ。これは、あれだ。あのテンプレートのアレだ。そういえば、アレも、生徒会の副会長が、迎えに行って、そこでつくり笑顔をやめろとかなんとか言われて、逆に気に入ってしまうパターンだった。だが、俺は違う。
「もう一度言ってみろ」
「……つくり笑顔をやめ……ひい!」
襟を掴んだ。そのまま持ち上げた。足をジタバタさせながら、花野は苦しそうに悶えた。
「てめぇは、一年のくせに、時間を割いて迎えに来て、安心させるように微笑んでやった上級生に対して、そういうぞんざいな口を叩くのか?」
「なッ、なにこの人! ちょ……離せ! 離せよ! オレがどういう存在なのかわかってんのか? 俺は理事長の甥っ子で……」
「口で言っただけじゃわからないみたいだな……」
久しぶりにキレそうだ。なるほど、理事長の考えはわかった。この、勘違い野郎を、俺に任せると、そういう事だな。俺が、甘ったれた根性を一から叩き直してやる。元々俺はキレやすいキャラだ。今までの一年、穏やかに暮らしていたのは、周りが良い子達だったからで、本来は、ほんの少しの事でキレるのだ。
口角があがっていく。自分が酷く凶悪な顔をしているのがわかる。花野はそんな俺を見てぎょっとした。しかし、その後、にやりと笑うと、俺の口元に自分の頬を差し出してこようとしてきた。
「なんだ、オレにキスしたいのかー? だったら言ってくれればいいのに。ほら、とっととしろ」
「はぁ?」
「オレの事が好きになっちゃったんだろ? それともオレからしてやろうか? お前ぐらい綺麗な顔してる奴なら、大歓迎だぞ!」
「キモい!!」
「うわあ!」
地面に叩きつけてやった。衝撃でピクピク動いている花野に近付き、喉を足で押さえてやる。下から、苦しそうな呻き声が聞こえた。
「理事長から、お前の躾を暗に仰せつかったようなんでね、俺のやり方で、躾けてやるよ。まずは、二度と俺に生意気な口をきけないように、喉を潰してやるか」
「うッ、うわああああ!!」
「運がよけりゃ生きてられるぜ!」
踏みつける為に足に体重をかけようとしたところで、後ろから何かが腹に巻き付き、持ち上げられた。足がふわふわする。真下にいた花野は、目を大きく見開いたまま、何も言えずに、股間を濡らしていた。恐ろしさのあまり、失禁したようだ。
「まあまあ、落ち着いて」
耳元で、のんびりした声が聞こえた。つい先刻、聞いた声だ。
「あれ? 王子クン?」
「そう、俺です。殺人は駄目だよ、姫野」
ふわりと地面におろされた。向きを変え、見つめ合う形で。王子は、暴行の止め方も王子なんだなと再び感心してしまう。
「今の、見てましたか?」
「はい、見てましたね」
「やっべ」
「おしとやかなのかと思ってたら、結構なおてんば姫だったね」
「そこは姫のままなのか?」
「姫野は、どんな感じでも姫だよ」
くすくすと楽しそうに笑う王子に、毒気を抜かれてしまった。いつもなら、キレだしたらしばらくは怒りがおさまらないのだが、今はもう、心が凪いでいる。今度から、心の中では『癒しの賢者』と呼んでやろう。俺はそう決めた。
「おッ、おい! お前ら! 俺を無視してイチャイチャするな!」
あれだけ痛め付けられても言葉を改めない花野は、今度は王子にも噛み付き始めた。調教し甲斐がある。楽しい玩具をありがとうと、後で理事長に礼を言わねばなるまい。
「うるせぇぞ、しょんべん小僧」
「な……ッ、これは! そういうんじゃなくて!」
「お漏らししたのは事実だろ。それと、俺らはべつにイチャイチャなんてしてねぇぞ。普通に喋ってるだけだろ。構ってちゃんかてめぇは」
「く……口汚い…………お? そっちのお前、綺麗な顔してるな」
少し頭が緩いのだろうか。花野は俺の横に立つ王子を見て、目をキラキラさせた。
「え? 俺?」
「お前ぐらい綺麗な顔してる奴なら、オレを好きになる事を許すぞ?」
「許してもらえなくて結構だよ? キミの事を好きになる事は絶対無いから」
王子がきっぱり断った。少し意外だ。優しい男なので、断り方も、きっと優しいのだろうと思っていた。
「こ、これでもかよ! あとになって好きになりましたって言っても、遅いんだからな!」
花野は、自分の髪を引っ張った。ずるりと取れたカツラの中から、栗色のサラサラヘアーが現れる。瓶底メガネを外すと、大きな瞳、長い睫が現れた。まるで少女のような顔立ちだ。ちらりと隣を見る。王子の顔からは、微笑みが消えていた。真顔になると、目が怖い。冷たそうな印象を受ける。
「うーん。さっきよりは綺麗な顔してると思うけど……」
そこで、王子は俺の顔を見詰めた。
「え? なに?」
にこりと笑っている。王子は何も答えず、そのまま、目線を再び花野に戻し、苦笑いをした。
「ものすごく綺麗な顔を頻繁に見てるせいなのかな、普通の顔にしか見えないんだよね」
「おッ、いい事言うな、王子!」
「お褒めにあずかり、光栄です、姫」
「苦しゅうないぞ! ははは!」
「な……な…………ッ」
まだ尻もちをついたままの花野が、何かを言おうとしている。どうやら、いまだに心が折れていないようだ。もう少し、傷つけておきたい。従順な犬にする為に。思案していると、王子が腰を折って、花野の顔を覗き込みながら口を開いた。
「キミね、自分が思っているよりも、美しい顔してないよ? 誰にだって好みというものもあるしね。ところが、ここにいる姫野は、そういう好みなどをすっ飛ばして、誰からも好かれる顔なんだよ。それ、わかる?」
「…………うう……」
「それと、俺、可愛い女の子にしか興味ないから。キミなんかよりずっと綺麗だったり可愛かったりする男の子に言い寄られたとしても、気持ち悪いだけなんだ。そこのところ、よろしくね」
「うっわぁ。辛辣」
花野の心がポキっと折れる音が聞こえてくるようだ。それにしても王子の冷たさは半端ない。よほど男に言い寄られる事が嫌らしい。
「なんで? 姫野だって、そうだろう? そんな顔をしているんだ。今まで、大変だったんじゃないか?」
「あ? 別に?」
「そうなのか?」
「まあ、言い寄ってくる種類が、王子とは違うからかな。お前のとこに来るのって、『抱いてください』みたいな生徒ばっかりだろ? なんたって抱かれたい男ナンバーワンだもんな」
「姫野は違うのか?」
「俺は違うよ。俺は、抱きたい男のナンバーワンらしいよ? まあ、それだって、この学園の生徒は皆良い子だからさ、そんな風に言ってくる奴はいないわけ。遠巻きに眺められてる分には、なんとも思わねぇしな。中学の時は、俺を犯そうとしてくる奴がわらわらいたけど、全部半殺しにしてやった。俺、見かけによらず強いからね。おかげで、こんな美貌を持ってるのに、後ろの穴は新品だぜ?」
すげぇだろ。そう言ってやると、王子は目を見開いたまま固まってしまった。まあ、今まで、お姫様だかなんだか、おしとやかに過ごしていた俺が、こんな中身だったのだから、無理もない。
「…………俺は、男にばかり言い寄られて……だけど、相手を殴るわけにもいかず……」
「そうだな~。王子を追っかけてるのって、わりと小動物みたいな奴が多いもんな。殴れねぇよなぁ。あれ? 中学の時はどうだったんだ? 女だって、ほっとかねぇだろ、お前ぐらいかっこよかったら」
「中学の時は、全然モテなかった」
「はぁ? 高校デビュー? しかも男子校でって! 傑作!」
腹を抱えてゲラゲラ笑う。思いやりなどという言葉は、俺の辞書にはない。それにしても不思議だ。王子は、入学式の時には既に皆を魅了していた筈だ。生徒会の面子と、風紀委員の面子は、そのビジュアルで選ばれたようなものだった。無理矢理生徒会に入れられた俺は例外にしても。中学から高校への数週間で、そんな劇的に変わるものだろうか。
「なあ、姫野」
「あ?」
「寮なんだが、この六月に、部屋の編成が変わるのは聞いたか?」
「ああ、聞いたよ?」
理事長が趣味で作った学校のわりに、生徒数が増えてしまった。全寮制をうたっているのに、このままでは部屋数が不足してしまう。だから、今までは一人部屋だった生徒も、六月の新編成で二人部屋に変わる。当然、俺にもその話は来ていた。一郎と同じ部屋を希望しようとしたが、生徒会長と風紀委員長だけは、優遇制度で一人部屋のままなのだそうだ。
「俺と同室になってくれないか?」
「はぁ?」
「さっきのあれ、憶えているか? 手の甲にキスを落とす冗談。あれをやって、赤面しなかったのは、キミだけなんだ」
「え、お前、馬鹿じゃね? あれを全部の生徒にやったの? 自分を自分で追い込んでるよ?」
「全員ではない。俺に興味が無さそうな生徒にだけだ」
そう言って、ふわりと微笑む。俺にはもう、腹黒い微笑みにしか見えなかった。あの冷徹さを見てしまったあとだ。癒される筈がない。
「わー……興味が無さそうな奴さえも赤面させるとか……王子半端ねぇな~。でもま、いいよそれで。俺も、自分の部屋でまで猫被っていたくないしさ。お前になら、正体ばれてるし、いいだろ。あ、じゃあ、俺の分の手続きもしといて。自分でやるの、めんどくせー」
「…………やっておくけど……本当に、完全にキャラが変わったな」
「他ではちゃんと猫被るから」
「そんな面倒くさがりで、今までどうしてきたんだ?」
「そういうのは、全部一郎がやってくれてたからな。ま、とりあえず、こいつ連れてくわ。あとよろしくー」
「一郎……? 生徒会長の事か……?」
後ろでブツブツと何か言っているが、それを無視して、花野の首根っこを捕まえた。呆然と何か呟いていた花野は、それだけでビクリと跳ね、真っ青になる。よしよし、いい傾向だ。このまま、従順な犬として調教しよう。
「おら、立て。行くぞ」
「どッ、どこに?」
「どこだっていい。ご主人様の命令には従え!」
「ちょ、ご主人て……あ、やめろ、引きずるな、わあああ! 誰か助けてえええ!」
「うるせえ!」
ごちりと拳骨を落とすと、花野は静かになった。体から力も抜けてしまっているので、仕方なく、引きずって移動する。頼んだぞーと後ろに声をかけたが、王子からは何の返答もなかった。
「ひッ、姫様! そんな重いものを持ってはお体に障ります!」
俺の帰りが遅いので心配したのだろう。会計の金子が、途中まで迎えにきていて、俺の姿をみて飛び上がって驚いた。筋肉もりもりな男が俺を心配しておろおろする様子は大変可愛らしい。俺はニコリと微笑んで、引きずっていた花野の身柄を手渡した。
「じゃあ、代わりに生徒会まで連れてっていただいてもいいですか? ボクが非力なもので、彼には悪い事をしました」
「と、とんでもない! この者が、姫様に迷惑をかけたのでしょう。そんな細腕で、ここまでこんな重い物を引いてきたとは……金子は姫様が気の毒すぎて涙が……ううう」
「泣かないでください金子クン。悪いけど、お願いします」
「はいッ! 喜んで!」
嬉々として花野を運ぶ金子の後に続く。誰にも見えないように口を押えてひひひと笑った。ああ、面白い。
それを、モニターで見ていた一郎に、生徒会長の執務室へ入った途端、拳骨をもらった。
(つづく)
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