12 / 15
第11話 : 芹沢琥珀②
しおりを挟む
「へぇ……ここがタカナシ君の生まれ育った場所か」
「大げさですよ部長。それにこの前の廃墟探検のときに僕を拾いに来たじゃないですか」
蒼空と琥珀は蒼空の家から大学への最寄り駅のベンチに座っていた。隣では琥珀が先程自販機で購入したおしるこを美味しそうに飲んでいる。
「にしてもこの駅、ICカードすら使えず現金のみなの不便すぎないかい?」
「いやまぁ、昔からこんな感じなんでもう慣れましたね」
琥珀はおしるこを飲み終わると、飲み終わった缶をゴミ箱に捨てた。ベンチからはラーメン店「カテナチオ」の様子が見え、相変わらず人気なようで行列ができていた。
何故こんな事になっているか、それは1時間ほど前に遡る――。
「えっ、持ってきてないの!?」
琥珀がややオーバーリアクションといった感じで驚く。蒼空はずっと持ってきたバッグの中を漁っているが、目的の本は見つからない。
「普通に忘れてきたんじゃないのか?」
オビトが蒼空に尋ねる。
「いや、確かに持ってきたはず……家を出るときも、ちゃんとバッグの中に入れたのを確認したよ」
「じゃあ落としたとか?」
「結構分厚い大きめの本だったから、落としたのだとしたら流石に僕でも気づくよ」
おそらく、落としたのではないと蒼空は思っている。しかし、家を出る前にしっかり確認したのも確かだ。だが、その本は今蒼空の手にないのは事実だった。
「すみません部長。せっかく時間作ってもらったのに」
蒼空は琥珀に申し訳なくなり謝る。オカルトに精通している琥珀にあの本を見てもらえば何か分かるのではないかと思い、琥珀に時間を作ってもらったが、肝心の本を忘れてしまったら意味がない。
「謝る必要はないさタカナシ君。私は基本暇だからね。私が四六時中この部屋にいるのは君も知ってるだろう? それにその本に俄然興味が湧いてきた。まるで、その本が自ら意思を持っているみたいじゃないか」
琥珀は新しい玩具を見つけた子供のように口角を上げた。
「よし、その本を見に行こうか!」
琥珀はおもむろに立ち上がり高々とそう宣言した。
「見に行くったってソラは本を持ってきていませんけど、一体どうするんですか?」
「そんなの決まってるじゃないか。タカナシ君の家にその本を見に行くんだよ」
琥珀は何を当然のことを聞くんだというようにオビトを見る。
「それにタカナシ君は今怪我人だ。怪我人を一人で帰らせるような薄情な心を私は持ち合わせていないよ」
「確かに……」
オビトは琥珀に言いくるめられ、琥珀の提案に対し納得し始めているようだった。
「別に怪我っていうほどじゃ……」
蒼空は弁明しようとするが、琥珀はそれを見越したように言葉を遮る。
「それにタカナシ君は家に帰っても、その怪我のことをご家族に隠し通すような気がするんだよねぇ。だからご家族にちゃんと話をつけておこうと思ってね」
「確かに……ソラならやりかねませんね」
オビトは琥珀の言葉にうんうんと頷いている。蒼空は琥珀の言うように、母や妹には怪我のことをごまかすつもりだったので、気まずくて二人から目を逸らした。
「というわけで、タカナシ君。君の家にこれから行っていいかい?」
琥珀は蒼空に有無を言わせぬ雰囲気を身にまといながら蒼空に尋ねる。
もちろん、蒼空は「はい……」と素直に従うしかなかった。
「にしても、こういう時に限って私の車を修理中なんだよねぇ」
琥珀ははぁ……とため息をつく。琥珀は普段車で大学まで来ているのだが、車に不調が出たらしく。今週は車を修理に出していた。なので、彼女は移動手段として電車を使わざる負えなかった。
「この前の廃墟探検のせいじゃないですか? 帰りの山道であれだけ飛ばしてればああもなりますよ……」
「やっぱあれが原因かなぁ……」
廃墟探検のあとに彼女は唐突に「せっかくだしこれからドライブしよう!」と言い、山道をものすごいスピードで駆け抜けた。助手席に座っていた蒼空はまるで絶叫マシンにでも乗っているように感じ、気が気でなかった。
「にしても、なんであの廃墟へ探索しに行ったんですか?」
蒼空達が訪れた廃墟は今どき珍しい純日本風の屋敷で、壁にヒビが入り部屋の中も蜘蛛の巣もはっていた。どうやら持ち主がいなくなってからそれなりに年月が経過したようだった。しかし、そこは心霊スポットとして有名というわけでもなく、ネットで調べても何もヒットしなかった。
「うーんとねぇ。あの家には十年くらい前まで、いかにもって感じの剣客っぽい見た目のおじいちゃんが住んでたらしいの」
「この時代に剣客ですか……? にわかに信じがたいですけど」
「まぁ、噂だからね。ほんとのとこはどうか分からないよ。ただ、おじいちゃんがその家に住んでいたのは確かみたいだ。んで、そのおじいちゃんどうやら年代物の日本刀を隠し持ってたらしいんだ」
「それ、法律とか大丈夫なんですか……? でも、それ流石におじいさんの死後に回収されたんじゃないですか?」
「んー、それが探しても見つかなかったらしいんだよね。そもそも、そのおじいちゃんも死んだかどうかも分からないんだよね」
「じゃあ、部長はそのおじいさんの幽霊でも探しに行ったんですか?」
蒼空が尋ねると、琥珀は待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑い、人差し指を立て、チッチッチッと指を左右に振った。
「おじいさんにはそこまで興味はないんだ。私が興味あったのはおじいさんが持ってた刀の方だよ」
続けて琥珀は言う。
「その刀どうも妖刀って言われる類のいわくつきの刀らしくてさ。おじいちゃん以前に持っていた所有者は、皆ことごとく不審な死を遂げた……って噂だよ」
「つまり、先輩は僕達を連れてその妖刀を探しに行った……と」
「そういうこと。まぁ、結果は見ての通り。流石にそれなりに年月も経ってるし、誰かに持っていかれてるよね」
あー残念と琥珀はいつの間に買ったのか2本目のおしるこを飲み始めていた。
「僕達が呪われたらどうするんですかそれ……」
蒼空は呆れながら琥珀に抗議の目線を送るが、琥珀には全然響いていないようだった。
「マグレ君が何もないって言ってるし大丈夫大丈夫。それより、もう結構時間が経ったけどマグレ君はまだ戻ってこないのかなぁ」
琥珀は退屈そうに携帯をいじる。オビトは少し前に電話がかかってきたということで席を離れていた。
あの後、部室で琥珀が
「マグレ君はどうするんだい?」
と尋ねところオビトは、
「僕も行きます。先輩の言う通り、怪我をしている友人を放っておけませんから。ソラの家族には俺からもちゃんと怪我の説明するからな!」
と熱い目線を蒼空に送った。
オビトは時折漫画やアニメの熱血系主人公のようになるときがある。今回も何かが彼の心の火を滾らせたのだろう。
あの本を見てもらうのは別に問題ない。元々そのつもりで来たのであって、このような事態になったのは自分の不手際が原因だ。しかし、御堂による右手の怪我について二人から家族に説明されるのはとてもマズイ。
家に帰るのが憂鬱だななんて、そんな事を蒼空が考えていると――。
「あれ? そーちゃん?」
聞き覚えのある、いや先日聞いた声がした。気のせいだと思ったが、念のため声の聞こえた方を向く。
「やっぱりそーちゃんだー」
そこには明るめの茶髪の女の子が、こちらに向かって手を振っていた。そう、間違えようない。
声をかけてきたのは蒼空の幼馴染である七草陽菜だった。
「大げさですよ部長。それにこの前の廃墟探検のときに僕を拾いに来たじゃないですか」
蒼空と琥珀は蒼空の家から大学への最寄り駅のベンチに座っていた。隣では琥珀が先程自販機で購入したおしるこを美味しそうに飲んでいる。
「にしてもこの駅、ICカードすら使えず現金のみなの不便すぎないかい?」
「いやまぁ、昔からこんな感じなんでもう慣れましたね」
琥珀はおしるこを飲み終わると、飲み終わった缶をゴミ箱に捨てた。ベンチからはラーメン店「カテナチオ」の様子が見え、相変わらず人気なようで行列ができていた。
何故こんな事になっているか、それは1時間ほど前に遡る――。
「えっ、持ってきてないの!?」
琥珀がややオーバーリアクションといった感じで驚く。蒼空はずっと持ってきたバッグの中を漁っているが、目的の本は見つからない。
「普通に忘れてきたんじゃないのか?」
オビトが蒼空に尋ねる。
「いや、確かに持ってきたはず……家を出るときも、ちゃんとバッグの中に入れたのを確認したよ」
「じゃあ落としたとか?」
「結構分厚い大きめの本だったから、落としたのだとしたら流石に僕でも気づくよ」
おそらく、落としたのではないと蒼空は思っている。しかし、家を出る前にしっかり確認したのも確かだ。だが、その本は今蒼空の手にないのは事実だった。
「すみません部長。せっかく時間作ってもらったのに」
蒼空は琥珀に申し訳なくなり謝る。オカルトに精通している琥珀にあの本を見てもらえば何か分かるのではないかと思い、琥珀に時間を作ってもらったが、肝心の本を忘れてしまったら意味がない。
「謝る必要はないさタカナシ君。私は基本暇だからね。私が四六時中この部屋にいるのは君も知ってるだろう? それにその本に俄然興味が湧いてきた。まるで、その本が自ら意思を持っているみたいじゃないか」
琥珀は新しい玩具を見つけた子供のように口角を上げた。
「よし、その本を見に行こうか!」
琥珀はおもむろに立ち上がり高々とそう宣言した。
「見に行くったってソラは本を持ってきていませんけど、一体どうするんですか?」
「そんなの決まってるじゃないか。タカナシ君の家にその本を見に行くんだよ」
琥珀は何を当然のことを聞くんだというようにオビトを見る。
「それにタカナシ君は今怪我人だ。怪我人を一人で帰らせるような薄情な心を私は持ち合わせていないよ」
「確かに……」
オビトは琥珀に言いくるめられ、琥珀の提案に対し納得し始めているようだった。
「別に怪我っていうほどじゃ……」
蒼空は弁明しようとするが、琥珀はそれを見越したように言葉を遮る。
「それにタカナシ君は家に帰っても、その怪我のことをご家族に隠し通すような気がするんだよねぇ。だからご家族にちゃんと話をつけておこうと思ってね」
「確かに……ソラならやりかねませんね」
オビトは琥珀の言葉にうんうんと頷いている。蒼空は琥珀の言うように、母や妹には怪我のことをごまかすつもりだったので、気まずくて二人から目を逸らした。
「というわけで、タカナシ君。君の家にこれから行っていいかい?」
琥珀は蒼空に有無を言わせぬ雰囲気を身にまといながら蒼空に尋ねる。
もちろん、蒼空は「はい……」と素直に従うしかなかった。
「にしても、こういう時に限って私の車を修理中なんだよねぇ」
琥珀ははぁ……とため息をつく。琥珀は普段車で大学まで来ているのだが、車に不調が出たらしく。今週は車を修理に出していた。なので、彼女は移動手段として電車を使わざる負えなかった。
「この前の廃墟探検のせいじゃないですか? 帰りの山道であれだけ飛ばしてればああもなりますよ……」
「やっぱあれが原因かなぁ……」
廃墟探検のあとに彼女は唐突に「せっかくだしこれからドライブしよう!」と言い、山道をものすごいスピードで駆け抜けた。助手席に座っていた蒼空はまるで絶叫マシンにでも乗っているように感じ、気が気でなかった。
「にしても、なんであの廃墟へ探索しに行ったんですか?」
蒼空達が訪れた廃墟は今どき珍しい純日本風の屋敷で、壁にヒビが入り部屋の中も蜘蛛の巣もはっていた。どうやら持ち主がいなくなってからそれなりに年月が経過したようだった。しかし、そこは心霊スポットとして有名というわけでもなく、ネットで調べても何もヒットしなかった。
「うーんとねぇ。あの家には十年くらい前まで、いかにもって感じの剣客っぽい見た目のおじいちゃんが住んでたらしいの」
「この時代に剣客ですか……? にわかに信じがたいですけど」
「まぁ、噂だからね。ほんとのとこはどうか分からないよ。ただ、おじいちゃんがその家に住んでいたのは確かみたいだ。んで、そのおじいちゃんどうやら年代物の日本刀を隠し持ってたらしいんだ」
「それ、法律とか大丈夫なんですか……? でも、それ流石におじいさんの死後に回収されたんじゃないですか?」
「んー、それが探しても見つかなかったらしいんだよね。そもそも、そのおじいちゃんも死んだかどうかも分からないんだよね」
「じゃあ、部長はそのおじいさんの幽霊でも探しに行ったんですか?」
蒼空が尋ねると、琥珀は待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑い、人差し指を立て、チッチッチッと指を左右に振った。
「おじいさんにはそこまで興味はないんだ。私が興味あったのはおじいさんが持ってた刀の方だよ」
続けて琥珀は言う。
「その刀どうも妖刀って言われる類のいわくつきの刀らしくてさ。おじいちゃん以前に持っていた所有者は、皆ことごとく不審な死を遂げた……って噂だよ」
「つまり、先輩は僕達を連れてその妖刀を探しに行った……と」
「そういうこと。まぁ、結果は見ての通り。流石にそれなりに年月も経ってるし、誰かに持っていかれてるよね」
あー残念と琥珀はいつの間に買ったのか2本目のおしるこを飲み始めていた。
「僕達が呪われたらどうするんですかそれ……」
蒼空は呆れながら琥珀に抗議の目線を送るが、琥珀には全然響いていないようだった。
「マグレ君が何もないって言ってるし大丈夫大丈夫。それより、もう結構時間が経ったけどマグレ君はまだ戻ってこないのかなぁ」
琥珀は退屈そうに携帯をいじる。オビトは少し前に電話がかかってきたということで席を離れていた。
あの後、部室で琥珀が
「マグレ君はどうするんだい?」
と尋ねところオビトは、
「僕も行きます。先輩の言う通り、怪我をしている友人を放っておけませんから。ソラの家族には俺からもちゃんと怪我の説明するからな!」
と熱い目線を蒼空に送った。
オビトは時折漫画やアニメの熱血系主人公のようになるときがある。今回も何かが彼の心の火を滾らせたのだろう。
あの本を見てもらうのは別に問題ない。元々そのつもりで来たのであって、このような事態になったのは自分の不手際が原因だ。しかし、御堂による右手の怪我について二人から家族に説明されるのはとてもマズイ。
家に帰るのが憂鬱だななんて、そんな事を蒼空が考えていると――。
「あれ? そーちゃん?」
聞き覚えのある、いや先日聞いた声がした。気のせいだと思ったが、念のため声の聞こえた方を向く。
「やっぱりそーちゃんだー」
そこには明るめの茶髪の女の子が、こちらに向かって手を振っていた。そう、間違えようない。
声をかけてきたのは蒼空の幼馴染である七草陽菜だった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
最終死発電車
真霜ナオ
ホラー
バイト帰りの大学生・清瀬蒼真は、いつものように終電へと乗り込む。
直後、車体に大きな衝撃が走り、車内の様子は一変していた。
外に出ようとした乗客の一人は身体が溶け出し、おぞましい化け物まで現れる。
生き残るためには、先頭車両を目指すしかないと知る。
「第6回ホラー・ミステリー小説大賞」奨励賞をいただきました!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
鋼月の軌跡
チョコレ
SF
月が目覚め、地球が揺れる─廃機で挑む熱狂のロボットバトル!
未知の鉱物ルナリウムがもたらした月面開発とムーンギアバトル。廃棄された機体を修復した少年が、謎の少女ルナと出会い、世界を揺るがす戦いへと挑む近未来SFロボットアクション!
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
Wild in Blood~episode dawning~
まりの
SF
受けた依頼は必ず完遂するのがモットーの何でも屋アイザック・シモンズはメンフクロウのA・H。G・A・N・P発足までの黎明期、アジアを舞台に自称「紳士」が自慢のスピードと特殊聴力で難題に挑む
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる