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誕生日は子作りえっち♡
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陸にとっては自分自身の誕生日よりも俺の誕生日の方がずっとずっと重要らしい。昔からそう主張し続けていたし、俺が陸の誕生日を祝うと「あ、今日誕生日か」と拍子抜けするような反応をすることがほとんどだった。
そんな俺たちの付き合いは長いもので、もう何度互いの誕生日を祝ったかわからない。陸はそろそろネタも尽きたのか、それとも今年は趣向を変えたいと思ったのか、一ヶ月ほど前に欲しいものを聞いてきた。
欲しいものと言っても、これがなかなか難しくて。もう子供じゃないし、お嫁さんに強請るような物は特に思い浮かばない。物欲は人並みにあるけれど、それを陸に買ってもらいたいとは思わない。そう告げるとすごく困った顔をするものだから。じゃあ、と提案した言葉に陸は顔を真っ赤にして「悠のえっち」と呟いた。
正直その表情だけでしばらくオカズには困らなかったので、まさかそれをまだ陸が覚えているなんて思ってもみなかったのだ。
……うん、我儘って言ってみるものだね。
「おかえり、悠」
バイトから帰ってくると休みだった陸が迎えてくれた。だがドアには近づこうとせず、柱の陰からぴょこっと顔だけを出している。
どうしたのだろうと思いつつもとりあえず施錠すると、陸の表情が真剣なものになる。何だろう、と思ったら、それまで隠れていた頭から下の部分も俺の前に現れる。
……後頭部をガツンと殴られたような衝撃だった。通常は服の下に隠されている部分が照明の下に晒されている。だが大事なところはちょうど黒のエプロンが隠していた。元々陸が愛用しているシンプルなデザインのそれは、そのままカフェで働いても絵になるなと普段から思っていた。色事とは無縁なそれを裸エプロンにチョイスするあたり、ギャップがヤバい。
「……悠?」
黙り込んでしまった俺に不安になったのか、陸が首を傾げる。そんな仕草も可愛いのだから俺のヒットポイントはまた大きく削られた。
「…………大丈夫なので続けてください」
思わず敬語になる。
「う、うん。その、……ご飯にする?お風呂にする?……それとも、…………お、俺?」
顔を真っ赤にしながら、つっかえつっかえ紡がれる言葉にじっと耳を傾ける。そんなの聞かれなくても決まっているが、羞恥に震えながら陸が言ってくれるのがエロすぎた。
ここであえて陸以外の選択肢を選ぶとどうなるのだろう、などと意地悪なことも考えたが、目の前のえっちな陸を選ばずにはいられなかった。
土足で上がり込みそうになるのを堪えて、なんとか靴を脱ぐ自分がひどく間抜けに思えた。やっとのことで靴を脱ぐと、俺の返事を今か今かと待っている陸を抱きしめる。
「ゆう……?」
「陸がいい」
それだけ言うと、陸の柔らかな唇を塞ぐ。重なってすぐに舌を陸の口内に侵入させる。
「んっ……ゆ、ゆう…………ここ、玄関」
キスの合間に陸が抵抗してくるが構わずまた舌を絡めとる。気持ちいいくせにドア一枚隔てた向こう側に広がる世界を気にして、少しだけ俺の胸を押し返してくる。
戸惑って奥に引っこもうとする陸の舌を捕まえて、俺の方へと引きずり込む。ビクビクと震える舌に軽く歯を立ててやると陸の体から力が抜けていく。
「ん……っ♡」
「可愛い、陸」
「あんっ♡……ゆう、ここじゃダメ……」
「このままえっちしたい」
「やんっ♡♡ダメっ♡」
全然ダメって表情じゃないのにわずかに残る羞恥が抵抗を続けるようで、甘えるようにダメとかヤダとか言ってくるのは本当に逆効果だと思う。
もしかしてわざと煽っているんじゃないだろうか。でもこのままここで最後までしたら、たぶん後で拗ねるだろうし。
「ここではしないから、他にもプレゼント、貰ってもいい?」
裸エプロンをしてくれたのだから、もう一つのリクエストにも答えてくれるに違いない。陸があれをしてくれるなら今日は玄関でえっちしなくてもいいかなと思う。
陸はやはり顔を真っ赤にしたが、しばらく悩んだ後に結局頷いた。
「ベッドでいいなら……」
「もちろん」
そうと決まれば陸を寝室へ運ぶだけ。この後に起こることが楽しみで鼻歌を歌ったら陸に怒られてしまった。
「……本当に、するのか?」
往生際悪くそんなことを言ってくる陸に無言で頷く。
なかなか動こうとしない陸をじっと待ち続けていると、ようやく動いた。だが唯一身につけているエプロンを脱ごうとするので「着たままで」「え」陸がちょっと引いているのがわかったが、そこは譲れなかった。
「俺のことは置物だと思ってもらっていいから。ちゃんと動かずに見てるだけで我慢するから」
「…………」
陸の目が『そもそも見ても欲しくないんだけど』と語っていたが、気が付かないふりをする。
ようやく覚悟を決めたのか、エプロンで隠れている部分に手を伸ばす。先程の軽い触れ合いでもう勃起しているのがエプロン越しにもよく見えた。
「……んっ」
エプロンの向こうでそこに触れたようで、ゆっくりと扱き始める。先端がエプロンを押し上げている様子しか見えないが、隠れているのが逆にえっちだ。黒だから染みが目立たないのが残念だった。
「気持ちいい?」
「――んっ……あ、んんっ……」
「でも陸、ちんこだけでイケるの?」
「イケる……っ」
そうだろうか?
そのまましばらく扱いているが一向に射精する気配がない。
「ちゃんといつも通りにして欲しいな。ちんこだけじゃイケないでしょ?乳首が触って欲しそうにしてるよ」
「……ううぅ」
前だけで射精できないことを認めたくないのか、陸はなかなかそこ以外に触れようとしない。それでもエプロンの生地を押し上げてぷっくりといやらしく主張する乳首のことを指摘してやれば、耐えきれずに胸元に手を伸ばした。
「あんんっ♡」
エプロンの上から触れただけで随分と甘い声を漏らす。一度自分で触れてしまえば快楽が羞恥を上回ったようで、すぐにちんこを放り出して両手でぐりぐりと二つの乳首を弄り始めた。
「あっ♡♡んぁっ♡♡」
「陸、服の上から乳首触るの好きなんだね」
「ちが、あっ♡♡」
「でも陸が乳首触ると、ちんこもビクビクしてる。いつもそうやってちんこ放置しておっぱいばっかり触ってるの?」
「も、だまって……」
ついつい可愛くて口を出さずにはいられなくて、陸に怒られてしまう。だが陸に可愛らしく怒られたくらいではちょっかいかけるのをやめられない。
――ぴらっ
「あっ……こらっ!」
エプロンの裾をスカートを捲るみたいに捲り上げる。勃起したちんこの先走りがエプロンの裏地を濡らし、糸を引く。
今すぐむしゃぶりつきたくなるが、まだ我慢。
「陸がお尻弄ってるの、見たいな」
零れ落ちた先走りが尻の狭間へと流れていく。顔をこれ以上ないくらい真っ赤にした陸は、俺を軽く睨みつけると、それでも素直にそこへ手を伸ばした。結局陸もまたそこに触れたくてきっかけを待っていたのだろう。
「お尻こっちに向けて、ちゃんと見せて」
「悠のばかっ……」
俺の言う通り四つん這いになった陸は、可愛らしいお尻をこちらへ向けてくれる。裸エプロンの何がエロいって、体の後ろ半分は何も隠れていないところだと思う。
本当は尻たぶからお尻の穴まで余す所なく舐め回してやりたいが、今日の目的は陸のえっちなオナニーを眺めることだ。
ベッドサイドの引き出しからローションを取り出した陸は、それを手のひらにあけて、指に纏わせた。やはり普段からお尻も弄っているのだろう。こちらに突き出した尻にそっと指を近づける。
「――あっ♡♡」
軽く穴をつんつんと突き、それから僅かに指をめり込ませる。ローションに濡れているせいもあってか楽に飲み込んでいく。
「気持ちいい?」
陸はこくこくと小さく何度も頷いて、細い指を何度も出し入れする。指一本で足りるのだろうか。
「あっ♡♡♡ゆぅ……ゆうっ♡♡」
やはり足りなかったらしくすぐに指が三本までに増やされる。ぐちぐちと淫らな音を立てながら甘く名前を呼ばれた。もしかして普段もこんな風に俺の名前を呼びながらしているのだろうか?だとしたらもったいないことをした。もっと早く見たかった。
陸の小さな穴がいやらしく広がっている様子をじっくり眺める。ローションに濡れたアナルの中をかき回して、腰を揺らし、ベッドにちんこを擦り付けて。こんなえっちな姿、録画しておくんだった……。
「イケない……悠くんの、欲し……」
グズグズのとろとろになった陸がすすり泣くように呟く。どうやら指だけでは上手くイケないらしい。
本当はもっと見ていたかったけど俺のちんこもなかなか限界だった。陸のお誘いに簡単に理性は崩れた。
陸に指をアナルから抜かせ、ヒクヒクと収縮するそこを指で開かせる。僅かに中のねっとりとした部分が見えて思わずごくりと喉を鳴らした。
「悠くんの入れて……」
「俺の、何を?」
「悠くんのちんこ、俺のここに……子作りえっちしたい」
陸が何を望んでいるのかなんてわかっていたけど、わからない振りをして卑猥な言葉を言わせる。
理性のとろけた陸はよく俺を昔のように「悠くん」と呼ぶけど、どうも無自覚らしい。指摘したら恥ずかしがるんだろうな。
「んぁあああっ♡♡♡」
期待に震えるそこにちんこをあてがい、一気に挿入する。陸はそれだけであっさりとイッたようでビクビクと体を跳ねさせている。
「あっ♡だめ、まだ……っ♡」
「陸ははやく子作りしたいんだもんね」
「あんっ♡♡まだ、イッてるのに♡♡♡」
「裸エプロンで、俺が帰ってくるの待ってる間、ずっと妄想してた?お尻も弄って待ってたんでしょ。もっと見たかったのになあ」
「ああっ♡♡あっ♡♡んんっ♡やっ♡」
イッたばかりで辛いと訴える陸を無視して、陸の好きなところばかり突く。アナルがぎゅうっと締め付けてきて気持ちいいし、陸も感じているのだろう。
「子作りってどうしたらいいんだっけ?陸、言えるよね?」
「ひぁっ♡♡♡こづくり、……あっ♡♡俺の中に悠くんのせーし出して♡♡♡」
「中ってここ?」
「あんっ♡♡もっと、もっとおくぅ♡♡♡子宮にほしいの♡♡♡」
「よくできました」
「――ひぁんんんっ♡♡♡」
可愛い陸のおねだり通り、行き止まりを更に突き上げる。
「やっ♡♡あっ♡♡♡」
「いっぱいとんとんしてあげるね」
「あああっ♡♡あっ♡♡とんとん♡だめ、だめぇっ♡♡」
「子宮口開けて?陸が欲しいって言ったんだよ?」
「あっ♡♡おく、やだっ♡♡だめっ♡♡♡ふかいのっ♡♡♡」
行き止まりをとんとんすると少しずつ奥が開いて、結腸口に招き入れてもらう。男である陸に子宮は無いし、どんなに中出ししても妊娠しないことはわかっているが、いつももしかしたら、と思ってしまう。だってこんなにえっちな奥さんなんだし、妊娠くらいしてもおかしくないんじゃないか。
自分の子供が欲しいとはあまり思わない。俺によく似た男だったら絶対陸を欲するだろうから。陸の一番が自分でなくなることも耐えられない。けれどそれ以上に陸を俺に縛り付けておく要素として、子供は居てもいいのではないかとも思う。陸に似たら可愛いだろうし。
「やっ♡♡♡だめ、ゆうくん♡♡♡ゆうくん♡♡♡」
ダメと言いながら陸のちんこが潮を吹き出した。感じすぎて訳が分からなくなっているようだ。後でぐしょぐしょになったシーツを取替えないと、また拗ねるだろう。
唯一身につけているエプロンが色んなものを吸って重くなっている。これは記念に貰って、新しいエプロンを買ってあげようかな。
ぐずぐずになってしまった陸はポロポロと泣きじゃくりながら気持ちよさそうに鳴いている。
「赤ちゃん作ろうね」
「んぁああっ♡♡♡」
腰が引いて逃げそうになる陸の薄い腹を押しながら、一番深いところで射精する。また陸のちんこから透明な液体が吹き出して、シーツやらエプロンやらを濡らす。
そんな様子が綺麗だなと思っていると、また自身が硬度を取り戻してしまう。
「……はぁ、んっ♡あっ♡……ゆうくん?も、もう無理」
抜かずにまたゆっくりと腰を動かし始めると無理と言いながらも甘い声を上げる可愛いお嫁さん。
そろそろ顔が見たかったので挿入したまま陸の体をぐるりと回し、正常位でベッドに押し倒す。涙とか涎とかでぐちゃぐちゃになった顔が可愛くて、顔の液体を舐めとってやった。
「可愛い、陸……ミルクもちょうだい?」
エプロンをずらし、乳首を吸う。妊娠したらミルクが出るけど、それを赤ん坊に独り占めされるのは嫌だなと思う。そんな心の狭い父親でいいのだろうか。いや、男だから妊娠しないけど、万が一ということもあって。
えっちな乳首を吸う度に陸の中がきゅんきゅんと締まって、やっぱりミルクが出そうだなと思う。だってこんなにえっちなんだもん。俺が陸の赤ちゃんになったらいいんじゃないかと天才すぎることを考えた。
「あっ♡♡ミルクでない……でないからぁっ♡♡♡」
「――ちゅっ。大丈夫、陸なら出せるよ」
「むりっ♡♡♡ゆうくん、だめっ♡♡」
乳首を吸われながら奥を突かれるのが余程気持ちいいのか、首を振りながらすすり泣いている。
「ゆうくん♡♡あっ♡♡や、ゆうくん♡♡♡」
訳が分からなくなっても俺の名前を呼び続ける陸は本当に可愛い。ちゅぱっと乳首を吸ってやると淫らに体をくねらせて、吸われていない方の乳首も真っ赤に勃起している。黒いエプロンに白い肌、真っ赤な乳首というコントラストが最高だ。
「陸、また精子受け止めてね」
「ひんっ♡♡♡あっ♡♡♡あぁあああっ♡♡♡」
上から体重をかけながらまた射精すると、先程出したものと混ざりあって僅かに陸の腹がふくれる。このまま何回も出したら妊娠したみたいになるんじゃないだろうかと不埒なことを考える。
「ゆうくん……」
疲弊して今にも意識を手放しそうな陸が、むにゃむにゃと言葉を紡ぐ。
「誕生日、おめでとう……」
やっとそう告げると誕生日プレゼントはすやすやと眠ってしまった。後にはまた痛いくらいに勃起した俺のちんこと、ぐちゃぐちゃでドロドロのシーツとエプロンだけが残された。
陸の中も綺麗にしてやらないといけないし、シーツも替えたい。でもその前に眠っている陸をもう一回だけ抱いても許されるだろうか?
だって俺の貰った誕生日プレゼントな訳だし。
もちろん許されなかった俺は誕生日早々奥さんを怒らせてしまったのだけど、俺の誕生日だからと早めに許して貰えたのだった。誕生日っていいなと思う出来事だった。
『そうだな、陸の裸エプロンが見たい。それで『ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?』ってやつして欲しいな』
『……悠のえっち』
『あとね、陸のオナニーが見たい。いつもどんな風にしてるのか特等席で見てみたいな』
『ばか!』
―――――――
8/13は悠くんの誕生日でした!遅刻しましたが何とかアップ出来て良かったです。
久しぶりにこの2人書いたらアツアツ(死語)でした~
そんな俺たちの付き合いは長いもので、もう何度互いの誕生日を祝ったかわからない。陸はそろそろネタも尽きたのか、それとも今年は趣向を変えたいと思ったのか、一ヶ月ほど前に欲しいものを聞いてきた。
欲しいものと言っても、これがなかなか難しくて。もう子供じゃないし、お嫁さんに強請るような物は特に思い浮かばない。物欲は人並みにあるけれど、それを陸に買ってもらいたいとは思わない。そう告げるとすごく困った顔をするものだから。じゃあ、と提案した言葉に陸は顔を真っ赤にして「悠のえっち」と呟いた。
正直その表情だけでしばらくオカズには困らなかったので、まさかそれをまだ陸が覚えているなんて思ってもみなかったのだ。
……うん、我儘って言ってみるものだね。
「おかえり、悠」
バイトから帰ってくると休みだった陸が迎えてくれた。だがドアには近づこうとせず、柱の陰からぴょこっと顔だけを出している。
どうしたのだろうと思いつつもとりあえず施錠すると、陸の表情が真剣なものになる。何だろう、と思ったら、それまで隠れていた頭から下の部分も俺の前に現れる。
……後頭部をガツンと殴られたような衝撃だった。通常は服の下に隠されている部分が照明の下に晒されている。だが大事なところはちょうど黒のエプロンが隠していた。元々陸が愛用しているシンプルなデザインのそれは、そのままカフェで働いても絵になるなと普段から思っていた。色事とは無縁なそれを裸エプロンにチョイスするあたり、ギャップがヤバい。
「……悠?」
黙り込んでしまった俺に不安になったのか、陸が首を傾げる。そんな仕草も可愛いのだから俺のヒットポイントはまた大きく削られた。
「…………大丈夫なので続けてください」
思わず敬語になる。
「う、うん。その、……ご飯にする?お風呂にする?……それとも、…………お、俺?」
顔を真っ赤にしながら、つっかえつっかえ紡がれる言葉にじっと耳を傾ける。そんなの聞かれなくても決まっているが、羞恥に震えながら陸が言ってくれるのがエロすぎた。
ここであえて陸以外の選択肢を選ぶとどうなるのだろう、などと意地悪なことも考えたが、目の前のえっちな陸を選ばずにはいられなかった。
土足で上がり込みそうになるのを堪えて、なんとか靴を脱ぐ自分がひどく間抜けに思えた。やっとのことで靴を脱ぐと、俺の返事を今か今かと待っている陸を抱きしめる。
「ゆう……?」
「陸がいい」
それだけ言うと、陸の柔らかな唇を塞ぐ。重なってすぐに舌を陸の口内に侵入させる。
「んっ……ゆ、ゆう…………ここ、玄関」
キスの合間に陸が抵抗してくるが構わずまた舌を絡めとる。気持ちいいくせにドア一枚隔てた向こう側に広がる世界を気にして、少しだけ俺の胸を押し返してくる。
戸惑って奥に引っこもうとする陸の舌を捕まえて、俺の方へと引きずり込む。ビクビクと震える舌に軽く歯を立ててやると陸の体から力が抜けていく。
「ん……っ♡」
「可愛い、陸」
「あんっ♡……ゆう、ここじゃダメ……」
「このままえっちしたい」
「やんっ♡♡ダメっ♡」
全然ダメって表情じゃないのにわずかに残る羞恥が抵抗を続けるようで、甘えるようにダメとかヤダとか言ってくるのは本当に逆効果だと思う。
もしかしてわざと煽っているんじゃないだろうか。でもこのままここで最後までしたら、たぶん後で拗ねるだろうし。
「ここではしないから、他にもプレゼント、貰ってもいい?」
裸エプロンをしてくれたのだから、もう一つのリクエストにも答えてくれるに違いない。陸があれをしてくれるなら今日は玄関でえっちしなくてもいいかなと思う。
陸はやはり顔を真っ赤にしたが、しばらく悩んだ後に結局頷いた。
「ベッドでいいなら……」
「もちろん」
そうと決まれば陸を寝室へ運ぶだけ。この後に起こることが楽しみで鼻歌を歌ったら陸に怒られてしまった。
「……本当に、するのか?」
往生際悪くそんなことを言ってくる陸に無言で頷く。
なかなか動こうとしない陸をじっと待ち続けていると、ようやく動いた。だが唯一身につけているエプロンを脱ごうとするので「着たままで」「え」陸がちょっと引いているのがわかったが、そこは譲れなかった。
「俺のことは置物だと思ってもらっていいから。ちゃんと動かずに見てるだけで我慢するから」
「…………」
陸の目が『そもそも見ても欲しくないんだけど』と語っていたが、気が付かないふりをする。
ようやく覚悟を決めたのか、エプロンで隠れている部分に手を伸ばす。先程の軽い触れ合いでもう勃起しているのがエプロン越しにもよく見えた。
「……んっ」
エプロンの向こうでそこに触れたようで、ゆっくりと扱き始める。先端がエプロンを押し上げている様子しか見えないが、隠れているのが逆にえっちだ。黒だから染みが目立たないのが残念だった。
「気持ちいい?」
「――んっ……あ、んんっ……」
「でも陸、ちんこだけでイケるの?」
「イケる……っ」
そうだろうか?
そのまましばらく扱いているが一向に射精する気配がない。
「ちゃんといつも通りにして欲しいな。ちんこだけじゃイケないでしょ?乳首が触って欲しそうにしてるよ」
「……ううぅ」
前だけで射精できないことを認めたくないのか、陸はなかなかそこ以外に触れようとしない。それでもエプロンの生地を押し上げてぷっくりといやらしく主張する乳首のことを指摘してやれば、耐えきれずに胸元に手を伸ばした。
「あんんっ♡」
エプロンの上から触れただけで随分と甘い声を漏らす。一度自分で触れてしまえば快楽が羞恥を上回ったようで、すぐにちんこを放り出して両手でぐりぐりと二つの乳首を弄り始めた。
「あっ♡♡んぁっ♡♡」
「陸、服の上から乳首触るの好きなんだね」
「ちが、あっ♡♡」
「でも陸が乳首触ると、ちんこもビクビクしてる。いつもそうやってちんこ放置しておっぱいばっかり触ってるの?」
「も、だまって……」
ついつい可愛くて口を出さずにはいられなくて、陸に怒られてしまう。だが陸に可愛らしく怒られたくらいではちょっかいかけるのをやめられない。
――ぴらっ
「あっ……こらっ!」
エプロンの裾をスカートを捲るみたいに捲り上げる。勃起したちんこの先走りがエプロンの裏地を濡らし、糸を引く。
今すぐむしゃぶりつきたくなるが、まだ我慢。
「陸がお尻弄ってるの、見たいな」
零れ落ちた先走りが尻の狭間へと流れていく。顔をこれ以上ないくらい真っ赤にした陸は、俺を軽く睨みつけると、それでも素直にそこへ手を伸ばした。結局陸もまたそこに触れたくてきっかけを待っていたのだろう。
「お尻こっちに向けて、ちゃんと見せて」
「悠のばかっ……」
俺の言う通り四つん這いになった陸は、可愛らしいお尻をこちらへ向けてくれる。裸エプロンの何がエロいって、体の後ろ半分は何も隠れていないところだと思う。
本当は尻たぶからお尻の穴まで余す所なく舐め回してやりたいが、今日の目的は陸のえっちなオナニーを眺めることだ。
ベッドサイドの引き出しからローションを取り出した陸は、それを手のひらにあけて、指に纏わせた。やはり普段からお尻も弄っているのだろう。こちらに突き出した尻にそっと指を近づける。
「――あっ♡♡」
軽く穴をつんつんと突き、それから僅かに指をめり込ませる。ローションに濡れているせいもあってか楽に飲み込んでいく。
「気持ちいい?」
陸はこくこくと小さく何度も頷いて、細い指を何度も出し入れする。指一本で足りるのだろうか。
「あっ♡♡♡ゆぅ……ゆうっ♡♡」
やはり足りなかったらしくすぐに指が三本までに増やされる。ぐちぐちと淫らな音を立てながら甘く名前を呼ばれた。もしかして普段もこんな風に俺の名前を呼びながらしているのだろうか?だとしたらもったいないことをした。もっと早く見たかった。
陸の小さな穴がいやらしく広がっている様子をじっくり眺める。ローションに濡れたアナルの中をかき回して、腰を揺らし、ベッドにちんこを擦り付けて。こんなえっちな姿、録画しておくんだった……。
「イケない……悠くんの、欲し……」
グズグズのとろとろになった陸がすすり泣くように呟く。どうやら指だけでは上手くイケないらしい。
本当はもっと見ていたかったけど俺のちんこもなかなか限界だった。陸のお誘いに簡単に理性は崩れた。
陸に指をアナルから抜かせ、ヒクヒクと収縮するそこを指で開かせる。僅かに中のねっとりとした部分が見えて思わずごくりと喉を鳴らした。
「悠くんの入れて……」
「俺の、何を?」
「悠くんのちんこ、俺のここに……子作りえっちしたい」
陸が何を望んでいるのかなんてわかっていたけど、わからない振りをして卑猥な言葉を言わせる。
理性のとろけた陸はよく俺を昔のように「悠くん」と呼ぶけど、どうも無自覚らしい。指摘したら恥ずかしがるんだろうな。
「んぁあああっ♡♡♡」
期待に震えるそこにちんこをあてがい、一気に挿入する。陸はそれだけであっさりとイッたようでビクビクと体を跳ねさせている。
「あっ♡だめ、まだ……っ♡」
「陸ははやく子作りしたいんだもんね」
「あんっ♡♡まだ、イッてるのに♡♡♡」
「裸エプロンで、俺が帰ってくるの待ってる間、ずっと妄想してた?お尻も弄って待ってたんでしょ。もっと見たかったのになあ」
「ああっ♡♡あっ♡♡んんっ♡やっ♡」
イッたばかりで辛いと訴える陸を無視して、陸の好きなところばかり突く。アナルがぎゅうっと締め付けてきて気持ちいいし、陸も感じているのだろう。
「子作りってどうしたらいいんだっけ?陸、言えるよね?」
「ひぁっ♡♡♡こづくり、……あっ♡♡俺の中に悠くんのせーし出して♡♡♡」
「中ってここ?」
「あんっ♡♡もっと、もっとおくぅ♡♡♡子宮にほしいの♡♡♡」
「よくできました」
「――ひぁんんんっ♡♡♡」
可愛い陸のおねだり通り、行き止まりを更に突き上げる。
「やっ♡♡あっ♡♡♡」
「いっぱいとんとんしてあげるね」
「あああっ♡♡あっ♡♡とんとん♡だめ、だめぇっ♡♡」
「子宮口開けて?陸が欲しいって言ったんだよ?」
「あっ♡♡おく、やだっ♡♡だめっ♡♡♡ふかいのっ♡♡♡」
行き止まりをとんとんすると少しずつ奥が開いて、結腸口に招き入れてもらう。男である陸に子宮は無いし、どんなに中出ししても妊娠しないことはわかっているが、いつももしかしたら、と思ってしまう。だってこんなにえっちな奥さんなんだし、妊娠くらいしてもおかしくないんじゃないか。
自分の子供が欲しいとはあまり思わない。俺によく似た男だったら絶対陸を欲するだろうから。陸の一番が自分でなくなることも耐えられない。けれどそれ以上に陸を俺に縛り付けておく要素として、子供は居てもいいのではないかとも思う。陸に似たら可愛いだろうし。
「やっ♡♡♡だめ、ゆうくん♡♡♡ゆうくん♡♡♡」
ダメと言いながら陸のちんこが潮を吹き出した。感じすぎて訳が分からなくなっているようだ。後でぐしょぐしょになったシーツを取替えないと、また拗ねるだろう。
唯一身につけているエプロンが色んなものを吸って重くなっている。これは記念に貰って、新しいエプロンを買ってあげようかな。
ぐずぐずになってしまった陸はポロポロと泣きじゃくりながら気持ちよさそうに鳴いている。
「赤ちゃん作ろうね」
「んぁああっ♡♡♡」
腰が引いて逃げそうになる陸の薄い腹を押しながら、一番深いところで射精する。また陸のちんこから透明な液体が吹き出して、シーツやらエプロンやらを濡らす。
そんな様子が綺麗だなと思っていると、また自身が硬度を取り戻してしまう。
「……はぁ、んっ♡あっ♡……ゆうくん?も、もう無理」
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そろそろ顔が見たかったので挿入したまま陸の体をぐるりと回し、正常位でベッドに押し倒す。涙とか涎とかでぐちゃぐちゃになった顔が可愛くて、顔の液体を舐めとってやった。
「可愛い、陸……ミルクもちょうだい?」
エプロンをずらし、乳首を吸う。妊娠したらミルクが出るけど、それを赤ん坊に独り占めされるのは嫌だなと思う。そんな心の狭い父親でいいのだろうか。いや、男だから妊娠しないけど、万が一ということもあって。
えっちな乳首を吸う度に陸の中がきゅんきゅんと締まって、やっぱりミルクが出そうだなと思う。だってこんなにえっちなんだもん。俺が陸の赤ちゃんになったらいいんじゃないかと天才すぎることを考えた。
「あっ♡♡ミルクでない……でないからぁっ♡♡♡」
「――ちゅっ。大丈夫、陸なら出せるよ」
「むりっ♡♡♡ゆうくん、だめっ♡♡」
乳首を吸われながら奥を突かれるのが余程気持ちいいのか、首を振りながらすすり泣いている。
「ゆうくん♡♡あっ♡♡や、ゆうくん♡♡♡」
訳が分からなくなっても俺の名前を呼び続ける陸は本当に可愛い。ちゅぱっと乳首を吸ってやると淫らに体をくねらせて、吸われていない方の乳首も真っ赤に勃起している。黒いエプロンに白い肌、真っ赤な乳首というコントラストが最高だ。
「陸、また精子受け止めてね」
「ひんっ♡♡♡あっ♡♡♡あぁあああっ♡♡♡」
上から体重をかけながらまた射精すると、先程出したものと混ざりあって僅かに陸の腹がふくれる。このまま何回も出したら妊娠したみたいになるんじゃないだろうかと不埒なことを考える。
「ゆうくん……」
疲弊して今にも意識を手放しそうな陸が、むにゃむにゃと言葉を紡ぐ。
「誕生日、おめでとう……」
やっとそう告げると誕生日プレゼントはすやすやと眠ってしまった。後にはまた痛いくらいに勃起した俺のちんこと、ぐちゃぐちゃでドロドロのシーツとエプロンだけが残された。
陸の中も綺麗にしてやらないといけないし、シーツも替えたい。でもその前に眠っている陸をもう一回だけ抱いても許されるだろうか?
だって俺の貰った誕生日プレゼントな訳だし。
もちろん許されなかった俺は誕生日早々奥さんを怒らせてしまったのだけど、俺の誕生日だからと早めに許して貰えたのだった。誕生日っていいなと思う出来事だった。
『そうだな、陸の裸エプロンが見たい。それで『ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?』ってやつして欲しいな』
『……悠のえっち』
『あとね、陸のオナニーが見たい。いつもどんな風にしてるのか特等席で見てみたいな』
『ばか!』
―――――――
8/13は悠くんの誕生日でした!遅刻しましたが何とかアップ出来て良かったです。
久しぶりにこの2人書いたらアツアツ(死語)でした~
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