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番外編「魔法少女コウヘイ」
しおりを挟む俺、佐々木耕平。ごく普通の男子大学生。一応酒も飲める年齢。
そんな俺がある日、魔法少女になって敵と戦うことになった。
……いや、敵って何だよ。
あと、男なのに魔法少女って何だよ。
番外編「魔法少女コウヘイ」
そもそも諸悪の根源は鶴見博だった。ある日道端で俺の手におかしなブレスレットをはめると「魔法少女になって世界を救わないか」と電波すぎることを言ってきた男。勝手にはめられたブレスレットは呪われた装備だったのかちっとも外れず、異常事態が発生すれば勝手に変身してしまう始末。
ヒラヒラのスカートは俺には恐ろしいほど似合わず、これで戦うのか、と遠くを見つめて現実逃避したくなった。敵とやらを倒さなければ元に戻れない仕様らしい。
ならば敵を倒すしかない。謎の触手と美少年を倒そうと向かっていけばあっさりと触手に捕らえられた。あれ、魔法少女ってこんなに弱いの?
「いいね、好みだ」
少年はそう言うと俺のスカートをめくった。
「っ!!!」
「可愛いパンツだね」
変身した瞬間に下着も変わっており、いつの間にか俺のパンツは可愛らしいイチゴ柄のパンツになっていた。大学生にもなって、男が、イチゴパンツ。しかも女物だ。女装させられるは、少年に恥ずかしいパンツは見られるは、最悪だ。今すぐ消えてしまいたいが腹に巻き付く触手がそうさせてくれない。
「ちょうどいい、エネルギーはコウヘイから貰おうかな」
「エネルギー……?」
少年は地球にエネルギーを調達に来たという。しかも、少年の姿をしてはいるが中身は結構なおっさんだったらしい。人は見かけによらないのか、宇宙人だからなのか。
俺からエネルギーを取るってどういうことだろう?殺すとか?弱すぎて簡単に殺されそうだけど、これは大ピンチなのではないか。
「大丈夫、ちょっと気持ち良くなるだけだから」
「ひっ」
たしかにこの発言は親父臭い。スカートを捲られ、下着の上からペニスを掴まれる。急所を握り込まれた俺はますます抵抗できず、目の前の少年にされるがままになっていた。
「や、やめ……」
「大丈夫、気持ちいいことしかしないよ」
どう考えても変態の発言だ。そのままさわさわと尻を撫でられる。スカートと女物の下着の防御力の低さには驚かされる。よくこんな格好で外を出歩けるものだ。うちの妹は大丈夫だろうか。
触手に捕まったまま少年に尻を撫でられたり、ペニスを扱かれたりとしているとだんだんおかしな気分になってくる。
「や、やだぁっ♡」
「すぐ女の子にしてあげるね」
細い触手が俺の口をこじ開け、中に入り込む。ネトネトしたおかしな液体が口内に入ってきて、吐き出そうとしたが触手が邪魔をする。結局唾液と一緒に飲み込んでしまうが、喉が焼けるように熱く感じた。
「ひっ♡♡あっ♡♡」
別の触手がシャツを捲り上げ、乳首をすり潰すように刺激してくる。痛いくらいなのに何故かペニスは勃起したまま萎えず、口角からははしたなく涎が垂れていた。
パンツの上からぐりぐりとアナルを刺激されると、体の内側から何かが溢れてくるように感じた。もちろん気のせいだと思ったのだが、少年が二度、三度とそこを弄る度にやはり同じ感覚がし、だんだんと下着が濡れていく。少年が濡らしているのだろうかとも思ったが、どうもそうではないようだった。
「コウヘイのパンツ、愛液でぐっしょりしてる」
「え……何で、あっ♡♡」
たしかに下着の前の部分はペニスの先走りで濡れていたが、濡れていたのはそこだけではなかった。尻穴の触れる、バックの部分はもっとしっかりと濡れており、下着越しだというのに少年の指を濡らしていた。
そんなはずは、ない。尻穴が勝手に濡れるなんてそんなことが。きっと少年のマジックだ。俺の下着を濡らして勘違いさせようとしているのだ。そう思うのに、腹の中がひどく熱く、疼く尻穴から何かが流れ落ちていく感覚がし続けている。
「このまま入るかな?」
「あっ♡♡だ、だめっ」
パンツ越しにトントンとアナルをノックされ、そこが勝手に口を開く。そのままパンツの布と共に少年の指が中に入ってくる。
「やっ♡♡やだっ♡♡」
「ちゃんと濡れてるから大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないからぁっ♡♡」
大丈夫じゃない。勝手にアナルが濡れるという時点でおかしいし、パンツごと挿入されているという事実が何より恐ろしい。
「へんたいっ♡♡♡やだ、やめて……っ♡♡」
言葉だけでも抵抗しようとするがもちろんやめてもらえるはずもなく、指の数を増やされ、中を広げられていく。
「可愛い、コウヘイ♡魔法少女なんて趣味じゃなかったけど、コウヘイならいいな。星に連れて帰りたい」
「ひぁっ♡♡ズプズプしちゃ、だめっ♡♡」
「このまま入れたいな」
「ひっ」
指を抜かれ、代わりにパンツ越しに少年の男性器を押し付けられる。え、この見た目でこの太さ……しかもこのまま入れる気?俺、死ぬ?
「や、やだぁっ」
あまりの恐怖にみっともなく泣きじゃくると、さすがに可哀想に思ってくれたのか、少年がペニスを離してくれる。ついでに触手も俺の体から離れていく。
これで逃げられる?ぐすぐすと泣きながら少年の様子を窺う。
「ごめんね、いきなりじゃ怖かったね」
少年が俺の髪を撫でてくるが、慰めているつもりだろうか。いきなりじゃなくたって怖いし嫌に決まっている。もう涙は止まっていたがまだ泣いているフリをする。
「僕の星でゆっくり慣れようね」
「へ」
気が付けば俺の首には首輪が付いていて、リードは少年が握っていた。
そのまま少年の故郷の星へ連れていかれ、毎晩毎晩エネルギー回収という名目でセックスすることになるのだが、俺はまだわかっていなかった。
「耕平が魔法少女にならなくて本当に良かった!」
「……いや、そんなアホな話にはならないだろ」
「俺が耕平のことを守るからね」
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