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バッドエンド002
⑮『お仕置き』※
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「涼太の考えてることなんてすぐわかるよ。俺が、涼太をちゃんと捕まえられるか試したかっただけだよね? そんなことしなくたって俺の涼太への愛は変わらないのに。捕まってお仕置きされるのが好きなんだね」
「ちが、っ」
「中、締まったね」
違うのに、『お仕置き』という単語に体が勝手に反応してしまう。涼太の体は最早涼太のものではなかった。
海斗の言葉に期待するように締め付けてしまい、それを指摘される。
「本当はなかなか俺が追いかけて来ないから不安だったんだよね」
違う。
本当に海斗から逃げ切れたのか不安だっただけで。
「飽きられちゃったんじゃないかって不安だったよね。ごめんね」
違う。
飽きられたならそれで良かったのに。
「や、……やだっ」
「ちゃんと来週から涼太と同じ大学に行けるように準備してあるんだ。驚かせたくて内緒にしてたんだ」
同じ大学?
涼太が連れ込まれたこの部屋は……涼太の住むアパートの向かいにそびえたつマンションの一室で、おそらくは海斗の今暮らしている部屋だ。
海斗に気取られないように引っ越しの準備を進めたつもりの涼太だったが、海斗の方はそれに気づきながら涼太を泳がせていたのだ。
「一緒の大学、楽しみだね」
「…………なんで」
「涼太が言ったんだよ。同じ大学に行きたいって」
「──んぅっ♡♡」
最奥をトントンとノックされるが、射精は許されない。それでも、中に注がれたらきっとイッてしまうだろう。想像しただけで腹の奥が甘く痺れる。
搾り取ろうとするように海斗のペニスを締め付けてしまった。最悪だ。
海斗から逃げたいのが本心であるはずなのに、体の方は中に出されたいと訴えている。
「だーめ」
「んぅっ♡♡」
「涼太が俺の愛を、ちゃんと理解できるまで……イかせてあげない」
悪魔のような言葉と共に射精を遮られる。
……こいつ、本当に悪魔なんじゃないだろうか。
「……や、イキたい……イかせて…………かいとぉ……」
情けないことに涙がポロポロと溢れる。
だって。海斗から逃げ出してから、もちろん一人ではイケなくて。自分で逃げ出したのだから海斗がいないことは当たり前なのに、このままずっとイケなかったらどうしようと不安になった。
だから、捕まったことにほんの少しだけ安心してしまったのだ。
……ほんの少しだけだけど。
「ちが、っ」
「中、締まったね」
違うのに、『お仕置き』という単語に体が勝手に反応してしまう。涼太の体は最早涼太のものではなかった。
海斗の言葉に期待するように締め付けてしまい、それを指摘される。
「本当はなかなか俺が追いかけて来ないから不安だったんだよね」
違う。
本当に海斗から逃げ切れたのか不安だっただけで。
「飽きられちゃったんじゃないかって不安だったよね。ごめんね」
違う。
飽きられたならそれで良かったのに。
「や、……やだっ」
「ちゃんと来週から涼太と同じ大学に行けるように準備してあるんだ。驚かせたくて内緒にしてたんだ」
同じ大学?
涼太が連れ込まれたこの部屋は……涼太の住むアパートの向かいにそびえたつマンションの一室で、おそらくは海斗の今暮らしている部屋だ。
海斗に気取られないように引っ越しの準備を進めたつもりの涼太だったが、海斗の方はそれに気づきながら涼太を泳がせていたのだ。
「一緒の大学、楽しみだね」
「…………なんで」
「涼太が言ったんだよ。同じ大学に行きたいって」
「──んぅっ♡♡」
最奥をトントンとノックされるが、射精は許されない。それでも、中に注がれたらきっとイッてしまうだろう。想像しただけで腹の奥が甘く痺れる。
搾り取ろうとするように海斗のペニスを締め付けてしまった。最悪だ。
海斗から逃げたいのが本心であるはずなのに、体の方は中に出されたいと訴えている。
「だーめ」
「んぅっ♡♡」
「涼太が俺の愛を、ちゃんと理解できるまで……イかせてあげない」
悪魔のような言葉と共に射精を遮られる。
……こいつ、本当に悪魔なんじゃないだろうか。
「……や、イキたい……イかせて…………かいとぉ……」
情けないことに涙がポロポロと溢れる。
だって。海斗から逃げ出してから、もちろん一人ではイケなくて。自分で逃げ出したのだから海斗がいないことは当たり前なのに、このままずっとイケなかったらどうしようと不安になった。
だから、捕まったことにほんの少しだけ安心してしまったのだ。
……ほんの少しだけだけど。
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