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バッドエンド002

⑭逃げることは不可能でした※

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 ※※※


 足枷からは銀色の鎖が、ベッドの支柱へと伸びていた。鎖にはある程度の長さがあるため室内を歩き回るには十分だが、外に出るには短い。

「……あっ♡♡や、イキたい……っ♡」

 四つん這いになり尻だけを高く上げさせられ、海斗のペニスを咥え込んでいる。深いところを突かれて射精しそうになる度に動きが止まり、一向に吐き出せない熱を持て余し続けていた。
 せめて深すぎる挿入から逃れようとしても、力が入らない上に腹をぐっと押され、更に中のものを意識してしまう。

「涼太の好きな結腸まで入ってるね」
「好きじゃな……やだぁ……っ♡」

 付き合うフリをしてから何度犯されてもそこは慣れなかった。深すぎて内臓まで犯されているような恐怖があって、それなのに体は海斗を受け入れてしまう。いつもだったらそこまで挿入された瞬間に射精するか潮を吹くかしているのに、今日はいつまでも許してもらえずにいる。

「ふかいの、だめ…………おなか、やぶれる……」
「大丈夫、破れないよ」

 大丈夫な訳がない。これ以上ないほど深いところを犯され、体の内側から食い破られそうで。なのに痛みはなくて、惨めすぎて泣きたくなる。

「う、あっ♡♡んっ♡」

 揺さぶられ、みっともなく泣きじゃくって、また中途半端なところで投げ出される。このまま殺されるんじゃないかとひやりとしたところで、腹を撫でられた。

「涼太はまだわかってないみたいだから」
「んうっ♡♡や、イキたい……おねがい……っ♡」
「リセットボタンはもう無いし、俺から逃げたりなんてできないのに。こんな敏感な体でどうするつもりだったのかな」

 何度も何度も、イキそうになると動きが止まり、波が通り過ぎるとまた揺さぶられる。逃げられないんだよと何度も囁かれながら。

「涼太は俺の、俺だけのものだよ。今度こそ、ちゃんとわかるまでいっぱいシようね」
「ああっ♡♡だめ、もう……むりぃ」
「だーめ」
「──んぁっ♡♡♡」

 とん、と行き止まりをノックされたが、同時にペニスを強く握られたせいで何も出せなかった。

「ああっ♡♡」
「こんなにいやらしく締め付けてきて、俺のペニスがないとイケないのに……どうして俺から逃げようとしたの?」
「ちが、あっ♡♡♡」

 自分でも何を否定しようとしているのかわからなかった。海斗から逃げようとしたのを勘違いだと誤魔化したいのか、挿入されないと射精できないことを否定したかったのか。

 何にしても、リセットボタンを失った涼太が海斗から逃げることなんて不可能だったことはよくわかった。
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