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バッドエンド002
④「……ほしい」※
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ゆっくりと中をひらかれていく感覚。腹の中からじわじわと何かが広がって、そこにこの後挿入されるであろう熱を思い出す。
「気持ちいい?」
聞かれて、首を横に振る。バレバレの嘘だったけれど認めたくはなかった。
初めて犯された時は痛くて、全然気持ち良くなかったし、ひどく惨めだった。中だって裂けたし、とにかく最悪だった。
リセットして、それが無かったことになって、傷だってそもそも存在しなかった。海斗にされた全てのことが、海斗の記憶と共に消えたのに。
犯されて、リセットして、犯されて。
痛みがなくなって、それを快楽と受け入れるようになっていったのはいつからだっただろう。
「……ぁあっ♡♡♡」
海斗は容易く涼太の弱い所を見つけ、執拗にそこだけを狙ってくる。
「そこばっか……や、……♡」
「気持ち良くないなら別に大丈夫じゃないかな」
「ぁっ♡やっ♡♡だめ♡♡♡」
涼太が認めるまで続けるつもりなのか。どんなに否定したところで声は抑えられないし、ペニスは勃起して先走りを零し続けている。
ペニスに触れられなくたって射精できる。むしろ、ペニスへの刺激だけでは射精できない。
気持ち良いと認めてしまったら、もう元に戻ることはきっとできないのだ。
「だめ、イク♡♡イク♡♡♡」
「いいよ、イッて」
「や、ぁあああああっ♡♡♡♡」
いいよ、は許可などではなく甘い命令だ。同時にそこを抉られ、我慢なんて出来るはずがなかった。
目の奥がチカチカして、弾ける。同時に中から指を抜かれた。
「…………ぁ」
欲しい。唐突に、ただそれだけが涼太を支配する。
アナルがヒクヒクして、そこを貫かれたいと訴える。
今更一回くらい変わらないし、またリセットしたっていいし。自分にそう言い訳しながらも、それではいけなかったような気が、ほんの少しだけして。
「ねえ、涼太」
「――んんっ♡♡」
待ち望んでいた熱が押し当てられる。
「入れて欲しい?」
問われ、頷きかけて、ダメだと理性の声がする。
「……ほしい」
気がつけばそう口にしていた。
「気持ちいい?」
聞かれて、首を横に振る。バレバレの嘘だったけれど認めたくはなかった。
初めて犯された時は痛くて、全然気持ち良くなかったし、ひどく惨めだった。中だって裂けたし、とにかく最悪だった。
リセットして、それが無かったことになって、傷だってそもそも存在しなかった。海斗にされた全てのことが、海斗の記憶と共に消えたのに。
犯されて、リセットして、犯されて。
痛みがなくなって、それを快楽と受け入れるようになっていったのはいつからだっただろう。
「……ぁあっ♡♡♡」
海斗は容易く涼太の弱い所を見つけ、執拗にそこだけを狙ってくる。
「そこばっか……や、……♡」
「気持ち良くないなら別に大丈夫じゃないかな」
「ぁっ♡やっ♡♡だめ♡♡♡」
涼太が認めるまで続けるつもりなのか。どんなに否定したところで声は抑えられないし、ペニスは勃起して先走りを零し続けている。
ペニスに触れられなくたって射精できる。むしろ、ペニスへの刺激だけでは射精できない。
気持ち良いと認めてしまったら、もう元に戻ることはきっとできないのだ。
「だめ、イク♡♡イク♡♡♡」
「いいよ、イッて」
「や、ぁあああああっ♡♡♡♡」
いいよ、は許可などではなく甘い命令だ。同時にそこを抉られ、我慢なんて出来るはずがなかった。
目の奥がチカチカして、弾ける。同時に中から指を抜かれた。
「…………ぁ」
欲しい。唐突に、ただそれだけが涼太を支配する。
アナルがヒクヒクして、そこを貫かれたいと訴える。
今更一回くらい変わらないし、またリセットしたっていいし。自分にそう言い訳しながらも、それではいけなかったような気が、ほんの少しだけして。
「ねえ、涼太」
「――んんっ♡♡」
待ち望んでいた熱が押し当てられる。
「入れて欲しい?」
問われ、頷きかけて、ダメだと理性の声がする。
「……ほしい」
気がつけばそう口にしていた。
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