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バッドエンド002

③初めてなのに※

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 そんなわけあるか、と言葉にする前にキスで口を塞がれる。押さえつけられていた両腕は自由になったが、その代わり海斗の両手は涼太の二つの乳首をしっかり捉えていた。ぐりぐりとゲームのスティックを弄るように刺激され、自分の口から発せられたやたら甘い声は海斗の口内へ吸い込まれていく。

「んぅっ♡♡んんっ♡♡♡」

 射精したばかりなのにまた下半身に熱が集まっていく。こいつ、本当に何度でもイかせる気だ。
 恐ろしくなって突き飛ばそうとするが、もちろん、力の入らない体ではビクともしない。

「んぐっ♡♡ふ♡♡」

 口内を蹂躙されたまま乳首への刺激も止まらない。下着の中で呆気なく熱が弾ける。
 それなのに、また――

「ぅうっ♡♡んっ♡♡」

 下着どころかズボンまで精液でじっとりと濡れていて下半身が重い。涼太が射精したことなんてそれが無くたって丸わかりだろうに、海斗は気づかぬフリで二つの突起を苛め続ける。
 ヤバい、またイク…………変になる。

「そろそろ脱ぎたくなってきた?」

 いつの間にか離れた唇がそう尋ねてきて、意味を咀嚼する前に頷いていた。


 するりと下半身から衣服を抜き取られた。

「またイッちゃいそうだね」

 勃起したままのペニスに指摘される。散々弄られた乳首はジンジンして痛いくらいなのに、また触れられたいと思ってしまっている。

「次はこっちだよ」
「――ひっ♡♡」

 足を大きく開かされ、狭間を指がなぞる。

「……ぁっ♡」

 たったそれだけなのに、涼太の体はその先の行為を想像して、海斗を受け入れようとし始める。そこに指を咥えこもうと穴がヒクヒクと震えた。

「あっ♡♡……ぅっ♡♡」
「すごいね、もう入っちゃいそう……でも初めてだからちゃんと慣らさないと」
「や、やだ……ぁあっ♡♡」


 初めて、という単語が涼太の理性をわずかに刺激する。
 このままだと、また、犯されてしまう。だが今更抵抗を思い出したところで遅すぎる。
 ヒクつくそこに、ローションで濡れた指が押し当てられる。逃げなければ。でも、どこへ?

「ひっ♡♡」
「ぬるぬるだから簡単に入ったね」
「や、ぬいて……ぅぁっ♡♡」

 拒絶しなければ。受け入れてしまいそうになるのを堪えて、せめて口だけは海斗を拒絶しようとする。こんなこと、本当は知らなかったのに、ローションで濡れた指は簡単にアナルに入り込む。時間と共に体だってリセットされているはずなのに、どうしてかアナルが異物をすんなり受け入れてしまうようになった。
 全部、三浦海斗がいけない。
 海斗から逃げないといけなかったのに。
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