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バッドエンド
【ハピエンorトゥルーエンド後】覚悟するのは自分の方だった
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海斗と付き合って初めてのバレンタイン。いつもだったら可愛い女の子からチョコが貰えやしないかとソワソワしていた涼太だったが、今年ばかりはそうもいかなかった。そんなふうに余所見なんてしたら海斗に何をされるかわからない。
あと、まあ、今年は海斗と付き合っているわけで。一応受け身である自分がチョコを用意した方がいいのでは?と思ってみたりなんかして。恋人がいるバレンタインというやつにほんの少しだけ浮かれている自分もいるのだった。
とはいえチョコレート売り場に行くのはハードルが高い。涼太が思いついたのは通販サイトで製菓用のチョコを買い、それを家族がいない隙に溶かしてまた固めるという方法だった。
甘く香るこの匂いが、果たして家族が帰ってくるまでに無くなってくれるか。思いついた過去の自分を責めたくなるがやってしまったものは仕方ない。
張り切りすぎるものでは無い。でも、海斗に喜んで欲しいという気持ちは確かにあって。そんな甘ったるい気持ちとは別に、あの男をぎゃふんと言わせてやりたい気持ちもあった。
「……覚悟しろよ」
呪文のように呟きながら、同じく通販サイトで買った怪しげなそれを、そっと溶かしたチョコに振りかけた。
※※※
今年の二月十四日は平日だった。
いや、これが土日だったとしてもこの光景が週末か休み明けにズレただけで何も変わらなかっただろう。涼太は生まれて初めて下駄箱がチョコで溢れ返った光景を見た。もちろん自分の下駄箱ではない。海斗の下駄箱だ。
海斗はそれらを丁寧に持参した紙袋に収めていく。え、ここに入れる靴履いてトイレとか行くよな。外で犬の糞とか踏んでるかもしれないよな。そんなところに食べ物入れるってどうなんだ。
もちろん涼太の下駄箱には上履きしか入っていなかった。そりゃあまあ、食べ物はこんなところにいれるものじゃないから、当たり前だろう。
教室に着くと海斗の机が大変なことになっていた。机の中に入り切らなくなって机の上にこんもりと盛られた包み。中身はそりゃあ、チョコだろうな。
そんな漫画でしか見ないような光景を目の当たりにして、そういえばコイツはただの変態ではなくイケメンなのだったと思い出す。
チラリと覗き込んだ自分の机の中にはもちろん、置いたままになっていたノートが少し見えただけだった。イケメンなんて爆発したらいいのに。
「なあに、涼太」
じっと睨んでいたのを何故か見つめていたと勘違いしたらしきおめでたい男はとろけるような笑みをこちらに浮かべる。それを見たクラスメイトたちが次々に倒れていった。
「別に」
俺だって女の子からチョコが欲しいとか、ずるいとか、思ったことは色々あったのだがどれも口にする気にはなれなかった。
ただ自身のカバンの奥底に押し込まれたチョコをどうしたものかと、こっそりとため息を吐いた。
※※※
元々放課後は海斗の家に行くことになっていた。というか毎日一緒にいたので特に約束がなくてもそんなものだった。
学校でもずっと一緒にいたためカバンの奥底にあるチョコを処分する隙はなく、そのくせ海斗の紙袋の中身は増えていく。帰ったら数えてやろうと思っていられたのはまだ紙袋が一つだった頃だけだ。お前、ホント、いくつ貰うんだよ。
普通恋人がいるからとか言って断らないだろうか。だんだん腹が立ってきて、紙袋を睨みつける。
「はい」
「…………は?」
なのに、どういうわけか、家に着いてすぐにチョコのぎっしり詰まった紙袋たちを渡された。
え、それお前が貰ったやつだよな。何でそれ俺に渡してくるの?重いから持てってこと?今更?
「涼太この間言ってたよね。羨ましいって」
「はあ?」
「フレイムでさ、正岡焔がチョコ沢山貰ってたやつ」
前回の『炎の戦士フレイム』の内容を思い出す。たしか、バレンタイン回で、主人公の正岡焔は沢山のチョコを贈られていた。漫画みたいだなと思いながら確かに涼太は「羨ましい」と呟いた記憶がある。しかも、隣で海斗が一緒に見ていた。
「……いや、でもそれお前が貰ったやつじゃん。そんなの貰っても……」
「そっか」
海斗はつまらなそうに紙袋をゴミ箱へ放り込んだ。
「ちょ、なんで!」
慌てる涼太に、あっさりとプレゼントたちを捨ててしまった海斗は首を傾げる。
「だって涼太がいらないなら俺もいらないし」
「だからって捨てるなよ」
「だって涼太が言ったんだよ。お前もあれくらいチョコ貰うんだろうなって、目をキラキラさせて」
……そんなこと言っただろうか。言ったかもしれない。
だからって、海斗がこんなことをするとは思わなかった。付き合ってから忘れていたがこいつの思考回路はおかしいのだ。迂闊なことを呟いた過去の自分を責めようとしても仕方がない。
「涼太が喜ぶかと思ったのに」
「……せっかく貰ったんだから、食べろよ」
「全部なんて食べれないんだからいっそ全部捨てた方が公平だと思うよ」
贈り物の一つ一つに込められた気持ちを考えると、食べてやれよと思うのだけど、たしかに量が量である。賞味期限内に食べ切るには一日何箱食べればいいのか。
「それに、俺は涼太から貰えればそれでいいから」
「へ」
いつから気づいていたのか、勝手に涼太のカバンの奥底から海斗に渡すはずだったチョコを奪われていた。
……海斗へのじゃなかったらどうする気だったんだろう。
見た目だって不格好だし、女子たちの贈ったチョコ達とは雲泥の差だ。それなのに海斗はそれが欲しいと、それしか欲しくないと言う。
そんなのおかしいと思うのに、女の子たちの気持ちもきちんと受け取るべきだと思うのに、それが嬉しいなんて涼太もまた酷い人間なのかもしれない。
そんなことをしみじみと考えている間に「風呂敷にタッパーって、お弁当みたいだね」と言いながら涼太のチョコを開けている。恥ずかしくて、可愛らしくラッピングする気にはなれなかったのだ。
溶かして、生クリームを混ぜて、また固めただけ。形も不揃いだし、絶対女の子たちの手作りチョコの方が綺麗だし美味しい。それなのに海斗は躊躇いなく一つ、口の中に放り込む。
「うん、美味しい」
なんて言ってくれるものだから、それだけで満たされた気持ちになって。来年もまた作ってやってもいいかな、もっとちゃんとしたの作れるように調べてもいいかな、なんて思ってしまう。
チョコと生クリームと、それから――
「…………あ」
それから、たっぷりの媚薬を放り込んだことを、今更思い出した。
※※※
気がついた時には手遅れで、すぐに息を荒くした海斗にカーペットへ押し倒された。冗談のつもりで買ったのに、まさか本当に効き目があるのだろうか。
「か、海斗?」
「涼太、チョコに何か入れた?」
「えっと…………生クリーム?」
海斗の声はいつになく低い。
怖くて「媚薬」とは答えずにいると、引きちぎるような勢いで服を脱がされる。
「ごめん、ちょっと余裕ない」
謝られてすぐキスされる。チョコの匂いと味がした。
「ん……んっ♡♡」
縮こまっていた舌を引きずり出され、食まれる。このまま舌から全部食べられてしまいそうだった。
そうして唇が腫れぼったくなって、舌が痛いくらいになった頃、ようやく解放される。
「……わっ!ちょ、だめ……っ♡」
キスの嵐が去ったかと思えば今度は足を大きく開かされ、アナルに指が触れてくる。いつの間に用意したのかローションで濡らされており、あっさり体内へ侵入してきた。
「やっ♡♡いきなり♡♡♡」
少し濡れたかと思うとすぐに指の数を増やされた。すっかり異物に慣らされている涼太のアナルは簡単に三本の指を咥え込み、ギュウギュウに締め付けてしまう。
ただそれだけのことでこんなに感じてしまう自分が怖いのに、海斗は待ってくれず、涼太の気持ちいいところばかり責めてくる。
「イク♡♡♡イキたい♡♡♡」
いつもだったらもうイカせてくれているはずなのに、今日は焦らされている。気持ちいいところには触れてくるのに決定的な刺激は与えられない。
「……あっ♡♡」
「入れるね」
指が抜かれ、そこに熱いものが押し当てられる。何だかいつもより大きいような気がする。それにすごく硬いような……。
まだイカせて貰えていないのに、そんなもので貫かれたらどうなってしまうのか。想像しただけでゾクゾクする。
「ま、まって――あぁあああっ♡♡♡♡♡」
ずん、と一息に腹を突かれる。その刺激で涼太のペニスは白濁を吐き出していた。
イッたばかりで中がうねっているのに休ませてもらえない。
「あっ♡♡や♡♡♡また、イク♡♡♡やっ♡♡♡」
必死で訴えたところで聞こえていないのか、パンパンと肌と肌とがぶつかり合う音が響く。
「かいと、やっ♡♡も、むり……あんっ♡♡♡♡」
「涼太、涼太……」
「うあっ♡♡はげし♡♡♡」
内臓を引きずり出されて、それからまた無理やり押し戻されているみたいだった。中でローションが泡立ち、ぱちゅぱちゅと音を立てても、海斗は止まってくれない。
「んあっ♡♡やっ♡♡♡」
「……愛してる、涼太」
普段恥ずかしいことばかり言って涼太を責めてくるのに。今日の海斗は本当に余裕が無いらしい。
乳首に歯を立てられ、「ひっ♡♡」また射精してしまう。そうしてビクビクと体を震わせているところにたっぷりと精を注ぎ込まれた。
ようやく解放されると思って深いため息を吐いたが、中のものがまだ勃起していることに気づく。
「か、かいと?」
「ごめん、もう少し」
せめてベッドに、と懇願しようとした唇を塞がれ、またピストンが再開される。
結局涼太がベッドへ運んでもらえたのは、アナルが三度目の精液を飲み込んだ頃だったのだが、もちろんベッドに運ばれた後も海斗は止まらなかった。
これ、ぎゃふんと言わされたの俺じゃないか。
もう二度と海斗に媚薬なんて盛るものか。
この事件をすっかり忘れた涼太は一ヶ月後に海斗から貰ったチョコを何の疑いもなく食べ、それにしっかり三倍の量の媚薬が入っていたのは別の話。
あと、まあ、今年は海斗と付き合っているわけで。一応受け身である自分がチョコを用意した方がいいのでは?と思ってみたりなんかして。恋人がいるバレンタインというやつにほんの少しだけ浮かれている自分もいるのだった。
とはいえチョコレート売り場に行くのはハードルが高い。涼太が思いついたのは通販サイトで製菓用のチョコを買い、それを家族がいない隙に溶かしてまた固めるという方法だった。
甘く香るこの匂いが、果たして家族が帰ってくるまでに無くなってくれるか。思いついた過去の自分を責めたくなるがやってしまったものは仕方ない。
張り切りすぎるものでは無い。でも、海斗に喜んで欲しいという気持ちは確かにあって。そんな甘ったるい気持ちとは別に、あの男をぎゃふんと言わせてやりたい気持ちもあった。
「……覚悟しろよ」
呪文のように呟きながら、同じく通販サイトで買った怪しげなそれを、そっと溶かしたチョコに振りかけた。
※※※
今年の二月十四日は平日だった。
いや、これが土日だったとしてもこの光景が週末か休み明けにズレただけで何も変わらなかっただろう。涼太は生まれて初めて下駄箱がチョコで溢れ返った光景を見た。もちろん自分の下駄箱ではない。海斗の下駄箱だ。
海斗はそれらを丁寧に持参した紙袋に収めていく。え、ここに入れる靴履いてトイレとか行くよな。外で犬の糞とか踏んでるかもしれないよな。そんなところに食べ物入れるってどうなんだ。
もちろん涼太の下駄箱には上履きしか入っていなかった。そりゃあまあ、食べ物はこんなところにいれるものじゃないから、当たり前だろう。
教室に着くと海斗の机が大変なことになっていた。机の中に入り切らなくなって机の上にこんもりと盛られた包み。中身はそりゃあ、チョコだろうな。
そんな漫画でしか見ないような光景を目の当たりにして、そういえばコイツはただの変態ではなくイケメンなのだったと思い出す。
チラリと覗き込んだ自分の机の中にはもちろん、置いたままになっていたノートが少し見えただけだった。イケメンなんて爆発したらいいのに。
「なあに、涼太」
じっと睨んでいたのを何故か見つめていたと勘違いしたらしきおめでたい男はとろけるような笑みをこちらに浮かべる。それを見たクラスメイトたちが次々に倒れていった。
「別に」
俺だって女の子からチョコが欲しいとか、ずるいとか、思ったことは色々あったのだがどれも口にする気にはなれなかった。
ただ自身のカバンの奥底に押し込まれたチョコをどうしたものかと、こっそりとため息を吐いた。
※※※
元々放課後は海斗の家に行くことになっていた。というか毎日一緒にいたので特に約束がなくてもそんなものだった。
学校でもずっと一緒にいたためカバンの奥底にあるチョコを処分する隙はなく、そのくせ海斗の紙袋の中身は増えていく。帰ったら数えてやろうと思っていられたのはまだ紙袋が一つだった頃だけだ。お前、ホント、いくつ貰うんだよ。
普通恋人がいるからとか言って断らないだろうか。だんだん腹が立ってきて、紙袋を睨みつける。
「はい」
「…………は?」
なのに、どういうわけか、家に着いてすぐにチョコのぎっしり詰まった紙袋たちを渡された。
え、それお前が貰ったやつだよな。何でそれ俺に渡してくるの?重いから持てってこと?今更?
「涼太この間言ってたよね。羨ましいって」
「はあ?」
「フレイムでさ、正岡焔がチョコ沢山貰ってたやつ」
前回の『炎の戦士フレイム』の内容を思い出す。たしか、バレンタイン回で、主人公の正岡焔は沢山のチョコを贈られていた。漫画みたいだなと思いながら確かに涼太は「羨ましい」と呟いた記憶がある。しかも、隣で海斗が一緒に見ていた。
「……いや、でもそれお前が貰ったやつじゃん。そんなの貰っても……」
「そっか」
海斗はつまらなそうに紙袋をゴミ箱へ放り込んだ。
「ちょ、なんで!」
慌てる涼太に、あっさりとプレゼントたちを捨ててしまった海斗は首を傾げる。
「だって涼太がいらないなら俺もいらないし」
「だからって捨てるなよ」
「だって涼太が言ったんだよ。お前もあれくらいチョコ貰うんだろうなって、目をキラキラさせて」
……そんなこと言っただろうか。言ったかもしれない。
だからって、海斗がこんなことをするとは思わなかった。付き合ってから忘れていたがこいつの思考回路はおかしいのだ。迂闊なことを呟いた過去の自分を責めようとしても仕方がない。
「涼太が喜ぶかと思ったのに」
「……せっかく貰ったんだから、食べろよ」
「全部なんて食べれないんだからいっそ全部捨てた方が公平だと思うよ」
贈り物の一つ一つに込められた気持ちを考えると、食べてやれよと思うのだけど、たしかに量が量である。賞味期限内に食べ切るには一日何箱食べればいいのか。
「それに、俺は涼太から貰えればそれでいいから」
「へ」
いつから気づいていたのか、勝手に涼太のカバンの奥底から海斗に渡すはずだったチョコを奪われていた。
……海斗へのじゃなかったらどうする気だったんだろう。
見た目だって不格好だし、女子たちの贈ったチョコ達とは雲泥の差だ。それなのに海斗はそれが欲しいと、それしか欲しくないと言う。
そんなのおかしいと思うのに、女の子たちの気持ちもきちんと受け取るべきだと思うのに、それが嬉しいなんて涼太もまた酷い人間なのかもしれない。
そんなことをしみじみと考えている間に「風呂敷にタッパーって、お弁当みたいだね」と言いながら涼太のチョコを開けている。恥ずかしくて、可愛らしくラッピングする気にはなれなかったのだ。
溶かして、生クリームを混ぜて、また固めただけ。形も不揃いだし、絶対女の子たちの手作りチョコの方が綺麗だし美味しい。それなのに海斗は躊躇いなく一つ、口の中に放り込む。
「うん、美味しい」
なんて言ってくれるものだから、それだけで満たされた気持ちになって。来年もまた作ってやってもいいかな、もっとちゃんとしたの作れるように調べてもいいかな、なんて思ってしまう。
チョコと生クリームと、それから――
「…………あ」
それから、たっぷりの媚薬を放り込んだことを、今更思い出した。
※※※
気がついた時には手遅れで、すぐに息を荒くした海斗にカーペットへ押し倒された。冗談のつもりで買ったのに、まさか本当に効き目があるのだろうか。
「か、海斗?」
「涼太、チョコに何か入れた?」
「えっと…………生クリーム?」
海斗の声はいつになく低い。
怖くて「媚薬」とは答えずにいると、引きちぎるような勢いで服を脱がされる。
「ごめん、ちょっと余裕ない」
謝られてすぐキスされる。チョコの匂いと味がした。
「ん……んっ♡♡」
縮こまっていた舌を引きずり出され、食まれる。このまま舌から全部食べられてしまいそうだった。
そうして唇が腫れぼったくなって、舌が痛いくらいになった頃、ようやく解放される。
「……わっ!ちょ、だめ……っ♡」
キスの嵐が去ったかと思えば今度は足を大きく開かされ、アナルに指が触れてくる。いつの間に用意したのかローションで濡らされており、あっさり体内へ侵入してきた。
「やっ♡♡いきなり♡♡♡」
少し濡れたかと思うとすぐに指の数を増やされた。すっかり異物に慣らされている涼太のアナルは簡単に三本の指を咥え込み、ギュウギュウに締め付けてしまう。
ただそれだけのことでこんなに感じてしまう自分が怖いのに、海斗は待ってくれず、涼太の気持ちいいところばかり責めてくる。
「イク♡♡♡イキたい♡♡♡」
いつもだったらもうイカせてくれているはずなのに、今日は焦らされている。気持ちいいところには触れてくるのに決定的な刺激は与えられない。
「……あっ♡♡」
「入れるね」
指が抜かれ、そこに熱いものが押し当てられる。何だかいつもより大きいような気がする。それにすごく硬いような……。
まだイカせて貰えていないのに、そんなもので貫かれたらどうなってしまうのか。想像しただけでゾクゾクする。
「ま、まって――あぁあああっ♡♡♡♡♡」
ずん、と一息に腹を突かれる。その刺激で涼太のペニスは白濁を吐き出していた。
イッたばかりで中がうねっているのに休ませてもらえない。
「あっ♡♡や♡♡♡また、イク♡♡♡やっ♡♡♡」
必死で訴えたところで聞こえていないのか、パンパンと肌と肌とがぶつかり合う音が響く。
「かいと、やっ♡♡も、むり……あんっ♡♡♡♡」
「涼太、涼太……」
「うあっ♡♡はげし♡♡♡」
内臓を引きずり出されて、それからまた無理やり押し戻されているみたいだった。中でローションが泡立ち、ぱちゅぱちゅと音を立てても、海斗は止まってくれない。
「んあっ♡♡やっ♡♡♡」
「……愛してる、涼太」
普段恥ずかしいことばかり言って涼太を責めてくるのに。今日の海斗は本当に余裕が無いらしい。
乳首に歯を立てられ、「ひっ♡♡」また射精してしまう。そうしてビクビクと体を震わせているところにたっぷりと精を注ぎ込まれた。
ようやく解放されると思って深いため息を吐いたが、中のものがまだ勃起していることに気づく。
「か、かいと?」
「ごめん、もう少し」
せめてベッドに、と懇願しようとした唇を塞がれ、またピストンが再開される。
結局涼太がベッドへ運んでもらえたのは、アナルが三度目の精液を飲み込んだ頃だったのだが、もちろんベッドに運ばれた後も海斗は止まらなかった。
これ、ぎゃふんと言わされたの俺じゃないか。
もう二度と海斗に媚薬なんて盛るものか。
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