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バッドエンド

⑬好きになるはずないですよね?※

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 ※※※

 中にたっぷり出された後、チャイムが鳴ったため個室に連れ込まれた。蓋を閉めた便座に座った三浦の上に、向かい合うように座らされ、挿入される。自身の体重のせいで先程までよりずっと深く突き刺さるのが嫌で、何とか逃げ出したくてもがこうとするが、力が入らず上手く逃げられない。
 それどころか体内のそれが気持ちいいところに当たってしまい、まるで自分から淫らに腰を振っているようだと気づいて動きを止めた。

「いいよ、涼太の好きに動いて」

 そうじゃない。自分はここから逃げ出したいだけで。そう言いたかったのに、口を開けばとんでもない声しか出ないような気がして、唇を噛み締める。
 幸いトイレに入ってきた生徒はいないようだし、ほんの十分ほど我慢すればまた次の授業が始まるだろう。
 涼太が動かなくなると、三浦の両手がしっかりと腰を掴む。そのまま涼太の体が持ち上げられる。

「うあっ♡♡」

 体が不安定で、慌てて三浦にしがみつく。三浦は腰を掴んだまま涼太の体を揺さぶり始める。

「やっ♡♡あっ♡♡♡」
「可愛い、涼太」

 下から串刺しにされて揺さぶられて、振り落とされないように必死でしがみつけば三浦は嬉しそうに鼻の下を伸ばす。そのだらしない顔を見せてやればクラスの女子たちもドン引きするのではないか……いや、それでもイケメンなままなのがムカつく。
 漏れそうになる声を抑えようと三浦の肩に歯を立てる。少しでも苦痛を与えられればとも思った。

 それなのに「涼太が俺に痕をつけてくれるなんて嬉しいな」と喜ばれてしまった。

「好き、愛してる……ねえ、涼太は俺の事――」

 好き?
 いきなりレイプされて、好きになんてなるはずがないし、そんなこと信じられない。好きな相手に、こんな酷いことはしないはずだ。

 三浦の肩に思い切り噛み付いてやって、それから言い放つ。

「……お前なんか、嫌い」

 三浦の目が泣き出す直前みたいに見えて、本当に三浦は涼太のことが好きだったのかもしれないと気づいた。だからといって三浦のしたことは到底許せるものでは無いし、三浦のことを好きになれるはずもない。

「そっか、やっぱりダメか……」

 やっぱりって思うくらいならこんなことしなければいいのに。そしたら涼太だってもしかしたら……。

「やっぱりもっと体に言い聞かせないとダメかな」
「へ……うぁっ♡♡や、やだ♡♡」

 先程までよりずっと激しく揺さぶられ、腰を持ち上げられては乱暴に落とされる。中に出された精液がちゃぷちゃぷと恥ずかしい音を立てて、耳を塞ぎたくなる。

「やっ♡♡きら、い♡♡♡やだぁ♡♡」
「うん、でも涼太は俺のペニスは好きだもんね。ギュウギュウに締め付けて精液飲みたがってる。もうすぐきっと俺のことも好きになってくれるよね」

 ……ヤバい、こいつ。逃げないと不味い……。

 逃げないと、と思うのに、段々と涼太の意識は快楽に飲まれていった。


 消えそうになる意識の中で『次は』ちゃんと逃げないと、と思ったような気がした。

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