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バッドエンド

⑫何を言ってるか全然わかりません※

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 いったいどうすればいいのだろう。自分の体なのに、自分の体じゃないみたいだ。

「あっ♡♡だ、めっ♡♡♡」

 ――ぬちゅっ♡♡ぐちゅっ♡♡

 鏡の中の涼太の表情は雌のそれで、心底やめて欲しいと思って口にしているはずなのに、これではいやらしく続きを強請っているようにしか見えなかった。どうして自分の体はこんなことになってしまったのだろう。どうして三浦は涼太にこんなことをするのだろう。何も考えられず、ただ三浦のすることを体が受け入れていく。
 アナルを指で掻き混ぜられて、それだけのことが立っていられないくらいの快感として体が受け入れていく。

「や、もう……っ♡♡♡」
「もう、どうして欲しい?」

 もう、抜いて欲しいに決まってる。解放して欲しい。こんな、最悪な行為。
 そう口にしたいのに、涼太の口はちっともハッキリとした言葉を言おうとしない。体内から三浦の指が抜けて、熱いものがそこに押し当てられる。
 ……欲しい。
 自然とそんな言葉が出かけて、唾と一緒に飲み込んだ。

「……あっ♡」

 押し当てられたペニスがわずかに中へ入り込むと、やたらと甘い音が鼻をすり抜けた。アナルが勝手にヒクヒクと口を開く。

 鏡に映っていたのは、どう見ても挿入を期待している、雌の表情。

「――やぁあああんっ♡♡♡」

 次の瞬間には、熱に貫かれた。

 指で慣らされたとはいえ、本来受け入れるための場所ではないはずのそこは、何故かあっさりペニスを飲み込んでしまう。体の内側から焼かれているように熱いのに痛みはなく。それどころか熱が内壁を抉る度に頭の奥がチカチカして背筋を何かが駆け抜けていく。
 挿入の刺激で涼太のペニスは精を吐き出しており、手洗い場の死角を白く汚していた。三浦からは見えないだろうけれど、それでも涼太が達していたことはバレバレだったようで「入れられただけでイケたね」耳元でいやらしく囁かれる。

「やっ♡♡やだ、ぬいて……っ♡♡」
「あんまり大きな声出してると誰かに見られちゃうよ」

 見られて困るのはこの男だって同じはずなのに、慌てた様子もなく腰を掴まれ、ペニスがもっと奥まで突き上げてくる。

「だっ……め……っ♡♡♡や、やだっ♡♡」
「涼太のいやらしい表情を他人に見られたくはないけど、涼太が俺のものってことは見せびらかしたいんだよね」
「お前のじゃ、な……あっ♡♡」
「早く、俺のものになって……ここにいっぱい出したら、涼太もいい加減覚えてくれるよね」


 ……三浦が何を言ってるのか全然わからない。
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