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バッドエンド
⑪鏡の中の淫らな自分※
しおりを挟む「――ひうっ♡♡♡」
そこを軽く撫でていただけだった指がわずかに中に入り込んでくる。いつの間に用意したのか三浦の指はヌルつく何かで濡らされており、そのせいで涼太の尻穴はあっさり受け入れてしまう。
いや、いくら何でもそれぐらいであっさり受け入れられるだろうか。痛みもなく、違和感もない。ただ指が内壁を擦ると腹の奥がぞわぞわするような妙な感覚があった。
こんなのおかしい。
「あっ♡♡や、やだっ♡♡♡」
「誰かに見られたらどうしようって興奮してるんだね」
「してな……あぁっ♡♡」
ローションらしきものを足しているのか、中がどんどん濡らされていく。含みきれなかったそれが足を伝っていくくすぐったさえ涼太の体は快楽と受け取ってしまう。
誰かに見られたら……授業中だってトイレに行く可能性はゼロじゃない。もし入ってきた誰かにこんな姿を見られたら。
変態は三浦の方なのに、下半身に衣服を身につけていないのは涼太だけだし、尻穴に指を入れられて勃起して、こんな姿を見られたら変態と思われるのは涼太の方ではないか。
――グチュッ、ズチュッ……
恥ずかしい音が聞こえてきて、それに更に自身が興奮している。
「やっ♡♡♡やだっ♡♡♡」
否定の言葉を口にしていないと、勝手に恥ずかしい言葉を紡ぎそうで。嫌なはずなのに、涼太の口は油断すると「もっと」と声に出してしまいそうに思えた。
もっと、中を掻き回されたい。
もっと、熱いもので暴かれたい。
もっと、中を満たして欲しい。
そんなこと、思うはずがないのに。
「涼太、見てご覧」
「あっ♡♡や、なに……」
三浦に顔を上げさせられ、目の前には手洗い場の鏡があった。鏡の中にはとろんとした目つきの涼太と、それを背後から見つめている三浦が映っていた。
ギリギリ鏡に入らないところでは淫らな行為が行われているけれど、一応鏡に映った部分は衣服も着たままだ。だが涼太の表情は明らかに快楽に染まっている。
「えっちな顔してる……すっかり女の子になっちゃったね」
「おんなのこ……」
「お尻の穴に今すぐペニスを入れて欲しいって、顔に書いてあるよ」
そんなはずはない。でも鏡に映った涼太の表情はどこか色っぽくて、自分自身の顔なのにドキドキしてしまう。
見ていられなくて俯こうとするが、背後から顎に手を回され、前を向かされる。
「ちゃんと見て」
頬はほんのり赤く染まっている。目尻には涙が浮かんでいて、唇は唾液で濡れていた。色んなもので顔がぐちゃぐちゃなのにそれが性行為によるものだとありありとわかってしまう。
目を閉じればいいのに、目が離せない。
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