151 / 203
メリーバッドエンド
③結局いつも通りです※
しおりを挟む「入れられただけでイッちゃったんだね」
白く汚れた壁を指摘され、イッたばかりの体を容赦なく突き上げられる。
「あっ♡♡だめ、だめっ♡♡まだ、やんっ♡♡」
「外で、誰かに見られるかもしれないのに。ペニス入れられただけで悦んで射精しちゃって。こんなところ見られたら変態だって思われるのは涼太の方だよ」
「ちが、ぁっ♡♡」
「こんな体で俺から逃げてどうする気だったの?もうお尻に入れられないとイケないよね」
「や、あぅ♡♡ちがっ♡♡♡」
海斗の言葉をどんなに否定したくても体内に挿入されたもののせいで上手く言葉にならない。違う、変態じゃない。変態なのは海斗だけで、涼太はまだまともなはずだ。海斗の言葉を鵜呑みにするな。
「涼太はどんなに逃げたって体が疼いて堪らなくなったと思うよ。お尻がムズムズして眠れなくなって、俺のところに『抱いて』って来ただろうね」
「やっ♡♡あっ♡あっ♡♡」
「本当のこと言われると恥ずかしくて気持ちよくなっちゃうね。口では違うって言ってもアナルは素直にキュンキュンしてる」
壁に頭を擦り付けるようにして快感に耐える。海斗の言葉を半分も理解できなくなってきたが、その言葉を否定しなければならないことだけはわかる。
結合部からは淫らな音が響いていて、海斗が奥を突き上げる度に肌と肌とがぶつかって別の音を立てる。
こんな淫らな音が響いていたら誰かが来てしまうのではないか。早く、早く行為を終わらせなければ。必死で腹に力を込めて海斗のものを締め付ける。
「も、はやく……イケよ」
さっさと終わらせてリセットして、この時間を無かったことにしたい。どうせ誰かに見られても、リセットすればいいのだけど。それでもできれば誰かに見られる前にリセットしたいし。
「『海斗の精子中にちょうだい』って言ってくれたらすぐイケそう」
「…………っ」
「言って貰えないとしばらくイケないかも」
仕方なく、だ。
誰かに見られる前に終わらせたいから。早く解放されたいから。
「……あっ♡♡か、かいとのせーし、ちょうだい……っ♡♡♡」
「もっといやらしく言ってくれたら出ちゃいそう」
「やっ♡♡かいとの、せーし、俺の中に注いで♡♡赤ちゃん孕ませて♡♡♡」
腰を引かれ、行き止まりだと思っていたところより更に奥にペニスが入り込んでくる。
「あっ♡だめっ♡♡赤ちゃんできちゃう♡♡♡」
こんな深く入ったらありもしない子宮に本当に精子が届いて妊娠してしまうんじゃないか。快楽に蕩けながらも恐怖する。
海斗の精液を受け止め、早くこの行為を無かったことにしてしまいたいと思いながら、重力に逆らえず目を閉じた。
結局いつも通りで何も変わらない。
……いや、今回は何か言っていたんじゃなかったっけ。
そこで涼太の思考は途切れた。
16
お気に入りに追加
4,504
あなたにおすすめの小説



久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる