上 下
150 / 203
メリーバッドエンド

②人前でなんてしたくないです※

しおりを挟む
 
「んっ♡♡ふっ♡♡」

 壁に押し付けられた背中が悲鳴を上げるのに、与えられる快楽が痛みを麻痺させていく。気づけば自分から海斗の足にペニスを押し付けて腰を振っていた。

「可愛い、涼太……こっちにおしり向けよっか?」

 海斗が何かを囁くと、体が勝手にその通りに動いた。壁に手をついて海斗に尻を突き出すと、ペニスが期待に震えた。
 逃げなくてはいけなかったはずなのに、こうして海斗の言うことを聞いてしまう自分は何なのだろうか。海斗の言葉はまるで魔法のようにすんなりと涼太の中に入ってくるのだ。海斗もまたリセットボタンのような不思議なアイテムを持っていても不思議じゃない。

 制服のズボンを下着と一緒に下ろされ、地面に落とされる。上半身は制服のままなのに下半身には靴下と靴だけという間抜けな格好になってしまう。こんな所を誰かに見られたら、不味いのは涼太だ。

「んっ♡♡♡ああっ♡♡」
「こんなところで、誰かに見られちゃうかもって期待してるんだね。涼太は人前でするの好きだもんね」
「ちが、ぁっ♡♡」
「違わないよね。トロトロのアナル突き出して、ペニスからも涎垂らして。誰かに見て欲しいって顔してるよ」

 もし、また誰かに見られたら?きっと海斗は構わず涼太を犯すだろう。どんなに涼太が嫌がる素振りを見せたところでそれは第三者から見れば同意の、そういうプレイにしか見えないのかもしれない。

「俺はね、誰かに涼太を触らせる気は無いけど、涼太が俺のものって見せつけるのは好きなんだ」
「やっ♡♡あっ♡♡へんたいっ♡」
「ふふ、アナルが締まったよ?人前でセックスするの好きな変態は涼太もでしょ」

 人通りがないとはいえ、いつ誰が来るかわからない外で下半身を露出して指でアナルを弄られて。それなのにペニスは萎えることなく興奮して今にもイキそうになる。

「んぁっ♡♡あっ♡♡やっ♡♡」
「指だけじゃ足りないよね。すぐ入れてあげるね」
「やっ、だめっ♡♡」
「ここじゃ誰にも見てもらえないからダメ?じゃああっち行こうか」


 腕を引かれ、そのまま迷うことなく大通りに連れて行かれそうになる。慌てて足に力を込めるが腰が抜けそうになるばかりで踏ん張る力が残っていない。


「や、やだっ。海斗、そっちやだっ」
「でも涼太はここじゃ嫌なんだよね?」

 このままだと人前で挿入されてしまうかもしれない。三浦海斗とはそういう男だ。

「……こ、ここがいいから」

 海斗以外の人に見られたくないから、と小さく呟くと、海斗は満足したのか再び涼太を壁に向かせる。

「――あぁああっ♡♡♡」

 挿入された途端に涼太のペニスから精液が押し出され、壁を白く汚した。

しおりを挟む
感想 161

あなたにおすすめの小説

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

処理中です...