149 / 203
メリーバッドエンド
①捕まりました※
しおりを挟む
A、海斗に捕まる
捕まったら終わりだ。そう走っているつもりだが、もう無理なんじゃないかと思えてくる。だってアイツ余裕そうだし。このまま涼太が海斗から逃げ切るなんて奇跡、起きるだろうか?
だいたいこれが最後の勝負にすると言ったけど、捕まったところでこちらにはリセットボタンがあるのだ。捕まったらまた逃げればいいのではないか。
酸素が回らなくなり痛む頭でそう思った時、後ろから強く腕を引かれた。
「んっ……ふぅっ」
唇が重ねられ、息を軽く吹き込まれる。体が酸素を求めていたせいもあって夢中でそれを受け入れた。
そうだ、捕まったって今までと変わらない。海斗はこれで最後にしようかと言ったけど、リセットボタンはこちらにあるのだ。嫌だったらまたリセットして、今度はもっとうまく逃げればいいのだ。
「もう逃げないの?」
キスの合間に何か聞かれたような気がしたけれど、返事をする前にまた唇を塞がれる。口内に舌が入り込んできて、無意識にそれに自分の舌を絡めた。
「……んっ♡ふっ♡」
キスが深くなると今度はそのせいで頭がぼうっとしてくる。キスは嫌いじゃない。気持ちいいし嫌悪感もない。じゃあ何がダメなんだったっけ。
いや、こんな外でいやらしいキスなんてしてたらダメだって。靄がかかったみたいな理性をわずかに取り戻して、軽く海斗の胸を押し返す。
「大丈夫、誰も通らないよ」
それに見られたらリセットすればいいんじゃない?事も無げにそう囁く海斗に、たしかにそうかもしれないなと思い直す。涼太が捕まったのはちょうど人通りの少ない路地裏だったし、万が一見られてもリセットボタンを押せばいいのだ。
海斗の声は心地よくて、囁かれるだけで体の力が抜けていく。抵抗しないといけないのに、逃げないといけないのに。
「……あっ♡」
背後に回された手がズボン越しに尻を揉むだけで腰が抜けそうになる。へなへなと座り込みそうになるが海斗の足が股間に差し込まれてそれを許してくれない。
ふらつく体を壁際まで追い詰められ、ますます逃げ場が無くなる。
「んっ♡♡ふっ♡♡んんっ♡」
壁に磔にされるようにキスをされ、股間を足で刺激され、いつしか尻を揉む手がズボンの中に入り込む。下着の上から尻穴をツンツンとつつかれる度にその先を期待して甘い声が漏れてしまう。
捕まったら終わりだ。そう走っているつもりだが、もう無理なんじゃないかと思えてくる。だってアイツ余裕そうだし。このまま涼太が海斗から逃げ切るなんて奇跡、起きるだろうか?
だいたいこれが最後の勝負にすると言ったけど、捕まったところでこちらにはリセットボタンがあるのだ。捕まったらまた逃げればいいのではないか。
酸素が回らなくなり痛む頭でそう思った時、後ろから強く腕を引かれた。
「んっ……ふぅっ」
唇が重ねられ、息を軽く吹き込まれる。体が酸素を求めていたせいもあって夢中でそれを受け入れた。
そうだ、捕まったって今までと変わらない。海斗はこれで最後にしようかと言ったけど、リセットボタンはこちらにあるのだ。嫌だったらまたリセットして、今度はもっとうまく逃げればいいのだ。
「もう逃げないの?」
キスの合間に何か聞かれたような気がしたけれど、返事をする前にまた唇を塞がれる。口内に舌が入り込んできて、無意識にそれに自分の舌を絡めた。
「……んっ♡ふっ♡」
キスが深くなると今度はそのせいで頭がぼうっとしてくる。キスは嫌いじゃない。気持ちいいし嫌悪感もない。じゃあ何がダメなんだったっけ。
いや、こんな外でいやらしいキスなんてしてたらダメだって。靄がかかったみたいな理性をわずかに取り戻して、軽く海斗の胸を押し返す。
「大丈夫、誰も通らないよ」
それに見られたらリセットすればいいんじゃない?事も無げにそう囁く海斗に、たしかにそうかもしれないなと思い直す。涼太が捕まったのはちょうど人通りの少ない路地裏だったし、万が一見られてもリセットボタンを押せばいいのだ。
海斗の声は心地よくて、囁かれるだけで体の力が抜けていく。抵抗しないといけないのに、逃げないといけないのに。
「……あっ♡」
背後に回された手がズボン越しに尻を揉むだけで腰が抜けそうになる。へなへなと座り込みそうになるが海斗の足が股間に差し込まれてそれを許してくれない。
ふらつく体を壁際まで追い詰められ、ますます逃げ場が無くなる。
「んっ♡♡ふっ♡♡んんっ♡」
壁に磔にされるようにキスをされ、股間を足で刺激され、いつしか尻を揉む手がズボンの中に入り込む。下着の上から尻穴をツンツンとつつかれる度にその先を期待して甘い声が漏れてしまう。
14
お気に入りに追加
4,482
あなたにおすすめの小説
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる