上 下
116 / 203
三部 賭け

4-⑤自分の声を聞かされながら※

しおりを挟む
 
 卑猥な言葉を投げかけられ、耳を塞ぐことも許されず、自分が録音した自分の喘ぎ声を聞かされ続ける。
 最悪だ。何故録音なんてしてしまったんだろうか。いつも涼太の考えた作戦は上手くいかない気がする。

「やだ、もう…………」
「うん、俺も限界だからそろそろ入れるね」

 そういう意味じゃなくてスマホから流れる音声を止めて欲しかったのに、海斗は涼太の中から試験管を抜くと、それをまた教室の床に放り出した。海斗の中出しした精液に汚れ、涼太の中の熱で曇ったそれが転がるのを、見ていられずに目を逸らす。

「すごい、とろとろ……」
「あんっ♡♡♡」

 試験管が取り払われたアナルを広げられて、そこに海斗のペニスをあてがわれる。嫌だと思いながらもそこは期待して咥えこもうとするし、強請るみたいな声が出た。
 この、甘い、女みたいな声を出しているのは誰だろう。それがスマホから聞こえてきているのか、それとも自分の口から出ているのか、もうよくわからなかった。


 ――やんっ♡かいと、かいとぉっ♡♡♡


 ぬちゃ、と卑猥な音を立ててペニスが挿入される。気持ちいい。自分のはしたない声をBGMにしながら、快楽に溺れる。

 ――あっ♡♡そんなにしちゃ、だめっ♡♡♡へんになるっ♡♡

「いいよ、変になって」

「あっ♡♡やっ♡♡♡んっ♡♡」

 スマホからは甘い自分の声。結合部からはぱちゅぱちゅと精液やローションが立てる淫らな音。
 耳を塞ぎたくてもできず、嫌なのにその音で興奮してしまう自分がいる。

「涼太、ほら、気持ちよさそうな声。女の子よりずっと可愛い」
「はうっ♡♡あんっ、やっ♡♡♡」
「もう俺に入れられないとイケないよね?」
「やっ、ちがっ♡♡♡ちがうの……っ♡♡♡」
「それとも誰のペニスでもいいの?俺のじゃないとダメなようにちゃんと躾てあげないとね」


 自分の口からこんなに甘い声が出るなんて気づかなかった。スマホからだけじゃなくて、今まさに、涼太の口から漏れる喘ぎ声が、こんなにも海斗に媚びているなんて。

「また中に出してあげるね。涼太は中出し大好きだもんね」
「やっ、やだぁっ♡♡中に、出さないで……っ♡♡♡」
「中がきゅんって締まったね。期待してるんだ?」

 そんなはずは無い。そう思うのに、海斗の言葉は呪詛のように涼太の中に入り込む。
 また、お腹いっぱいになるまで精液を注ぎ込まれてしまうのか。ドクドクと注がれる感覚に、涼太自身もまた、射精していた。


――――――――

えみさん
録音通報

尿道責めをリクエストしてくださった、
わらび餅さん、あきおさん、餡子さん

ありがとうございました!
尿道責めはリクエスト多かったのでたぶんまた書きます(ㅅ´ ˘ `)♡
しおりを挟む
感想 161

あなたにおすすめの小説

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

処理中です...