リセットしてもヤンデレに犯される俺の話

多崎リクト

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三部 賭け

4-①通報するつもりだったんです※

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「やっ♡やだっ、やだぁっ♡♡」
「そんなこと言っていやらしく飲み込んでるのに?ほら、こうするとキュンキュンして、締め付けてくるのに?」

 今回もあっさり捕まって、理科室に引きずり込まれて、あっさり犯されている。即ハメAVか、と思わず自分に言いたくなる。
 涼太だって逃げたい。ハメられたくなんてない。それなのにどこからともなく現れる海斗は簡単に涼太を捕まえてしまうのだ。

 こんな状態で、本当に海斗から逃げられるのだろうか。
 だが、今回は捕まってからの作戦があるのだ。今に見ていろ、次に泣くのはお前だ。
 そう思いながらも気持ちいいところをペニスで突かれると、涙が出てくるのは涼太の方だった。

「やっ♡♡やだっ♡♡♡ぬいてぇっ……っ♡♡」

 ……結局また中出しされたけど、一回で済んだし、ちゃんと最後まで嫌だって言い続けた。
 ペニスを抜かれると中に出された精液が溢れてきて床を汚すが、構わず、その辺に散らばっている服をかき集める。そして、服のポケットに入っていたスマホを海斗に向ける。


「お前の犯罪の証拠は録音してある!警察に突き出されたくなかったら、今後一切俺に近づくな!」

 下半身が丸出しの状態なので決まらなかったが、まあいいだろう。

「……ふーん」

 海斗は絶体絶命のピンチのはずなのに、つまらなそうに涼太のスマホを見ている。何故だ。通報されて捕まるのは海斗のはずなのに。

「でもさ、ちゃんと録音できてる?」
「で、できてる!」
「ブラフかもしれないし、俺に従う理由はないかなぁ」

 犯罪者の方が余裕があるのはどうしてなのか。
 ならば、と再生ボタンを押す。


 ――あっ♡♡やだっ、入れないでっ♡♡♡

 ――だめっ、かいとっ♡♡ぬいてっ♡♡♡

 ――イクっ♡♡イクのやだぁっ♡♡


 ……たしかに、ちゃんと録音できていた。
 録音できてはいたが、涼太が想像していたものとはちょっと……いや、だいぶ違っているように思える。普段からこんな甘い声を出していたのか。嫌だって言ってるけど全然嫌そうに聞こえない。

「ねえ、涼太。これ突き出しても合意にしか聞こえないよね?」

 いつの間にか涼太のスマホは海斗の手にあって、まだひっきりなしに甘い声が聞こえてくる。

「これ、バラ撒いたらどうなるかな?」

 にこりと微笑む海斗はすごく楽しそうで、ああまた自分は失敗したのだと気づいたのだった。

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