リセットしてもヤンデレに犯される俺の話

多崎リクト

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三部 賭け

1-④最悪な目覚めです※

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「――涼太、起きて」

 ぺちぺちと頬を軽く叩かれる感覚で目を覚ます。いつの間に意識を失っていたらしい。

 よく海斗の前で無防備な状態になっていて大丈夫だったものだ。目を閉じたままそんなことを考えていたが、どうも頬に当たる感覚がおかしい。少なくとも掌ではないような。
 何だか嫌な予感がしつつも恐る恐る目を開け、すぐに後悔した。

 こんな奴の前で無防備に意識を手放したことも、目を開けてしまったことも。いっそのことまた気を失ってしまいたい気分だった。

「……へんたいっ」

 思わず毒づくと、海斗の顔がだらしなくにやけて、その顔をクラスの女子たちに見せてやりたいと思う。
 気絶している間に狭い掃除用具入れからは外に出ており、教室の机の上に仰向けに寝かされていた。そこまではまあ、良かったのだが。

 涼太の目と鼻の先には勃起したペニスがあり、どうもそれで頬を叩かれて起こされたらしい。今まで生きてきた中で最悪な起こされ方だ。
 海斗のことをなるべく汚物を見るような目で見ようと頑張ったのだが、どうもそれも逆効果だったようだ。更に勃起したそれをピタピタと頬に押し付けられて、しかもなんだか息が荒くなっている。

「だって涼太がいけないんだよ?先に自分だけイッて気絶しちゃうんだもん。口の中に入れたら歯を立てようとしてくるし」
「へんたいっ!人が気を失ってるのに何してんだよ!」

 言われてみれば口内に変な味残っている。最悪すぎる。
 へんたい、と言う度に海斗のペニスが硬くなっていくような気がする。駄目だ、こいつには何を言っても無駄なのかもしれない。
 もしかするとそもそも反応するのがいけないのかもしれない。何をされても無視していたらそのうち飽きたりは……しないだろうか。もしかしたらあるかもしれない。
 よし、どうせ後は犯されるだけなのだ。このままなるべく反応しないで我慢してみよう。

「涼太?あれ、大人しくなっちゃったね。まあいいか、脱がすよー」
「……っ」

 するりとズボンを下ろされて、下半身を守るものがパンツしかなくなる。抵抗したいがぐっと我慢する。そうだ、もう何度も見られてるわけだし、今更ペニスや尻の穴を見られたからといってどうということは無い。
 パンツを下ろされ、ペニスがむき出しになる。先程服を着たままイッたせいでペニスに精液がまとわりついていて、外気に触れるとヒヤリとする。

 涼太の考えを知ってか知らずか、海斗は涼太から脱がせた下着の内側をじっと見つめている。その部分には涼太の出した精液がこびりついていて、ペニス自体を見られるよりずっと恥ずかしい。
 思わず目を逸らしかけて、いや、反応してはいけないのだ。だったら目を逸らすわけにはいかないと思って、視線を戻す。するとちょうど海斗が下着にこびりついた精液をペロリと舐めとったところで、涼太は我慢できずに悲鳴を上げたのだった。


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