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二部 セーブ地点変更後
8-①先手必勝です
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あいさん
合コンみたいなお食事会にいって、嫉妬から路地裏みたいな、店と店の間に連れ込まれて、そんでされちゃったり。
前回書き忘れてましたが7話で使わせていただきました。ありがとうございます!
―――――――――
「……俺、海斗のことが好きだ。俺と付き合って欲しい」
決して誤解しないでいただきたい。まだ平和な日常を諦めた訳では無い。
今回の作戦名はズバリ『先手必勝』。呼び出される前に呼び出して、告白される前に告白してしまうというものだった。
「涼太……」
海斗の目が驚いて丸くなる。いつも余裕な海斗のそんな顔が見られただけで今回の作戦には十分な価値があるように思える。
だが、作戦はこれで終わりではない。
すぐにでも迫ってくるだろう我慢のできない海斗に『まだ怖い』と言って焦らし、手を出させないようにする。そしてさんざん振り回して嫌になったところを振るというのが目的だ。
「――嬉しい、涼太。やっと……」
すごく嬉しそうに笑った海斗が、優しく涼太を抱き締める。
何だか温かくて、ほっとして。このまま海斗がまともなら、普通に付き合えたら、それでもいいかもしれないなんて。ほんの少しだけ迷ってしまった。
――そして、たぶんというか間違いなく、それがいけなかったのだ。
「あの、海斗……まだ付き合ったばかりでこれは早いっていうか…………」
「どうして?涼太は俺の事好きなんだよね?」
「………………か、海斗は俺の体だけ目当てなの?」
「まさか。でもこういう相性は最初に確かめるべきじゃないかな。後々体の相性が悪いってわかったら大変でしょ」
「ぜんっぜん、大変じゃない!」
そもそも涼太が海斗を手玉に取れると思ったのが間違いだったのだ。そんなことができたら何度も犯されてない。色々な酷い目にも遭わずに済んでいる。
結局海斗に丸め込まれて、家に連れ込まれて。
ベッドに押し倒されながら、最後の抵抗を試みるが、その間にも服を半分くらい脱がされている。ヤバい。流されてる。
「……俺、まだ心の準備ができてない…………こ、こわいし」
流されるな。絶対に流されるな。
もうここまで来たら手遅れな気もするが、とにかくヤられなければいいのだ。
「わかった。じゃあ入れないから。怖いこともしないし、涼太がストップって言ったらすぐやめる。だから気持ちいいことだけしよう」
「いや、その……」
「ねっ。ちょっとだけだから」
かなり強引ではあるが、あくまで涼太の許可を求めてくるところが今までとは明らかに違う。だったら、大袈裟に痛がってみせれば挿入されることはないんじゃないだろうか。
「……最後までしないなら」
もちろん、この選択にも後悔することになるのだけど。
合コンみたいなお食事会にいって、嫉妬から路地裏みたいな、店と店の間に連れ込まれて、そんでされちゃったり。
前回書き忘れてましたが7話で使わせていただきました。ありがとうございます!
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「……俺、海斗のことが好きだ。俺と付き合って欲しい」
決して誤解しないでいただきたい。まだ平和な日常を諦めた訳では無い。
今回の作戦名はズバリ『先手必勝』。呼び出される前に呼び出して、告白される前に告白してしまうというものだった。
「涼太……」
海斗の目が驚いて丸くなる。いつも余裕な海斗のそんな顔が見られただけで今回の作戦には十分な価値があるように思える。
だが、作戦はこれで終わりではない。
すぐにでも迫ってくるだろう我慢のできない海斗に『まだ怖い』と言って焦らし、手を出させないようにする。そしてさんざん振り回して嫌になったところを振るというのが目的だ。
「――嬉しい、涼太。やっと……」
すごく嬉しそうに笑った海斗が、優しく涼太を抱き締める。
何だか温かくて、ほっとして。このまま海斗がまともなら、普通に付き合えたら、それでもいいかもしれないなんて。ほんの少しだけ迷ってしまった。
――そして、たぶんというか間違いなく、それがいけなかったのだ。
「あの、海斗……まだ付き合ったばかりでこれは早いっていうか…………」
「どうして?涼太は俺の事好きなんだよね?」
「………………か、海斗は俺の体だけ目当てなの?」
「まさか。でもこういう相性は最初に確かめるべきじゃないかな。後々体の相性が悪いってわかったら大変でしょ」
「ぜんっぜん、大変じゃない!」
そもそも涼太が海斗を手玉に取れると思ったのが間違いだったのだ。そんなことができたら何度も犯されてない。色々な酷い目にも遭わずに済んでいる。
結局海斗に丸め込まれて、家に連れ込まれて。
ベッドに押し倒されながら、最後の抵抗を試みるが、その間にも服を半分くらい脱がされている。ヤバい。流されてる。
「……俺、まだ心の準備ができてない…………こ、こわいし」
流されるな。絶対に流されるな。
もうここまで来たら手遅れな気もするが、とにかくヤられなければいいのだ。
「わかった。じゃあ入れないから。怖いこともしないし、涼太がストップって言ったらすぐやめる。だから気持ちいいことだけしよう」
「いや、その……」
「ねっ。ちょっとだけだから」
かなり強引ではあるが、あくまで涼太の許可を求めてくるところが今までとは明らかに違う。だったら、大袈裟に痛がってみせれば挿入されることはないんじゃないだろうか。
「……最後までしないなら」
もちろん、この選択にも後悔することになるのだけど。
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