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二部 セーブ地点変更後
6-③もしも陥落していたら※
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本当はとっくに海斗の体に陥落していたら?
アナルにペニスを入れられないと満足できない体になっていたら?
いくらリセットボタンを押したところでもう取り返しがつかないのだとしたら?
「やっ♡♡やだっ♡♡♡イクっ♡♡♡」
下からズンズン突き上げられて、すぐに達しそうになる。すっかり「イク時はちゃんと言うこと」と躾られてしまった涼太は、素直に宣言して、射精しようとした。
――だが、そこで膝から下ろされてしまう。
「あんっ♡..............?なんで.......」
絶頂の直前で寸止めされて、アナルは喪失感から勝手にパクパクと口を開く。
「イキたいなら、自分から入れて?」
「――っ!!」
今まで、たしかに、散々海斗を誘うような態度を取らされてきた。お尻をこっちに向けてとか、入れてとねだるよう強要されたり。それでも自分からペニスを挿入するようなことはなかった。
「.......むり」
それだけは許して欲しくて首を振る。
そんなことをしてしまったら、後戻りすることも、自分に言い訳することもできなくなるような気がした。
「かいと、ゆるして.......」
泣きそうになりながら、許しを乞う、
海斗は『しょうがないなあ』と言ってくれて、ああ許されたのだと安堵する。
「じゃあ、手伝ってあげるね」
「――え?」
許されてなどいなかった。
再び海斗に跨るように座らされ、先程まで挿入されていたペニスがアナルに触れる。
「あんっ♡♡」
軽く触れただけなのに、そこがペニスを飲み込もうと口を開いてしまうのがわかる。
海斗はそれ以上触れてこようとせず、ただニヤニヤと涼太を見ているだけだ。
早く奥まで突かれて、思い切り射精したい。でも、自分から挿入するなんてとんでもない。崩れ落ちそうになる膝を何とかして、海斗の首に回した両腕にも力を込める。
てっきりイタズラしてくるかと思った海斗は黙って涼太を見ているだけで、焦らされた涼太はいっそこのままペニスを受け入れてしまおうかと思い始めた。まだ、言い訳はできる。足に力が入らなくなってきたし、腕もそうだ。力尽きて座り込んだ先にペニスがあっただけ。そんな風に有り得ない言い訳を脳内で繰り返す。
.......そんな言い訳で、自分を騙すことなんてできないだろうとわかっていたのに。
「やんんんっ♡♡♡」
座り込んだ先に、待ち望んだペニスがあって。そのまま腰を落とすと簡単に入り込んでいく。
「自分から入れちゃったね」
「ちが.......ちがうっ♡♡♡」
違わない。
自分から挿入した。
本当に、海斗の言う通り、これが本当の涼太なのかもしれない。
アナルが満たされていく感覚に体が悦んで、腰が勝手に揺れる。快楽を貪ろうと動くのを、もう、止められなかった。
……もう、リセットしても無駄なのだろうか?
それでも諦められなくて、解放された後にリセットボタンに手を伸ばす涼太だった。
【次回、今度こそ合コンに行くことにした涼太。彼女ができれば大丈夫だと思っていたのに、今度は海斗ではなく、知らない男に絡まれて――】
――――――――
神蔵 羽瑠さん
屋上(三浦から逃げたくて授業を抜け出して鍵をしっかり閉めてお昼寝をしていたのに、いつの間にか三浦がいて…)
でした。ありがとうございました!
また、第8回BL大賞の奨励賞を頂きました。
いつも読んでくださる方々、投票したくださった方々、リクエストくださった方々。皆様のおかげです。本当にありがとうございました(_ _*))
アナルにペニスを入れられないと満足できない体になっていたら?
いくらリセットボタンを押したところでもう取り返しがつかないのだとしたら?
「やっ♡♡やだっ♡♡♡イクっ♡♡♡」
下からズンズン突き上げられて、すぐに達しそうになる。すっかり「イク時はちゃんと言うこと」と躾られてしまった涼太は、素直に宣言して、射精しようとした。
――だが、そこで膝から下ろされてしまう。
「あんっ♡..............?なんで.......」
絶頂の直前で寸止めされて、アナルは喪失感から勝手にパクパクと口を開く。
「イキたいなら、自分から入れて?」
「――っ!!」
今まで、たしかに、散々海斗を誘うような態度を取らされてきた。お尻をこっちに向けてとか、入れてとねだるよう強要されたり。それでも自分からペニスを挿入するようなことはなかった。
「.......むり」
それだけは許して欲しくて首を振る。
そんなことをしてしまったら、後戻りすることも、自分に言い訳することもできなくなるような気がした。
「かいと、ゆるして.......」
泣きそうになりながら、許しを乞う、
海斗は『しょうがないなあ』と言ってくれて、ああ許されたのだと安堵する。
「じゃあ、手伝ってあげるね」
「――え?」
許されてなどいなかった。
再び海斗に跨るように座らされ、先程まで挿入されていたペニスがアナルに触れる。
「あんっ♡♡」
軽く触れただけなのに、そこがペニスを飲み込もうと口を開いてしまうのがわかる。
海斗はそれ以上触れてこようとせず、ただニヤニヤと涼太を見ているだけだ。
早く奥まで突かれて、思い切り射精したい。でも、自分から挿入するなんてとんでもない。崩れ落ちそうになる膝を何とかして、海斗の首に回した両腕にも力を込める。
てっきりイタズラしてくるかと思った海斗は黙って涼太を見ているだけで、焦らされた涼太はいっそこのままペニスを受け入れてしまおうかと思い始めた。まだ、言い訳はできる。足に力が入らなくなってきたし、腕もそうだ。力尽きて座り込んだ先にペニスがあっただけ。そんな風に有り得ない言い訳を脳内で繰り返す。
.......そんな言い訳で、自分を騙すことなんてできないだろうとわかっていたのに。
「やんんんっ♡♡♡」
座り込んだ先に、待ち望んだペニスがあって。そのまま腰を落とすと簡単に入り込んでいく。
「自分から入れちゃったね」
「ちが.......ちがうっ♡♡♡」
違わない。
自分から挿入した。
本当に、海斗の言う通り、これが本当の涼太なのかもしれない。
アナルが満たされていく感覚に体が悦んで、腰が勝手に揺れる。快楽を貪ろうと動くのを、もう、止められなかった。
……もう、リセットしても無駄なのだろうか?
それでも諦められなくて、解放された後にリセットボタンに手を伸ばす涼太だった。
【次回、今度こそ合コンに行くことにした涼太。彼女ができれば大丈夫だと思っていたのに、今度は海斗ではなく、知らない男に絡まれて――】
――――――――
神蔵 羽瑠さん
屋上(三浦から逃げたくて授業を抜け出して鍵をしっかり閉めてお昼寝をしていたのに、いつの間にか三浦がいて…)
でした。ありがとうございました!
また、第8回BL大賞の奨励賞を頂きました。
いつも読んでくださる方々、投票したくださった方々、リクエストくださった方々。皆様のおかげです。本当にありがとうございました(_ _*))
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