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二部 セーブ地点変更後
1-⑥柴田の言ってることがわかりません
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どうしよう、柴田の言ってることがわからない。
「それで、その……やることやったんだけど」
「あ、ああ?」
「俺の方が彼氏じゃなくて彼女だったみたいで」
「は!?」
やっぱり訳が分からない。
「…………つまり、凛ちゃんは女の子じゃなくて男の娘で、しかもお前が抱かれる側だったってこと?」
「そういうこと」
「しかも、めっちゃ気持ちよかった、と」
「……そういうことだ」
このイケメンが抱かれる側ってどういうことなんだろうとは思ったけれど。どうも昨日一日ですっかり目覚めさせられてしまったらしい。
涼太なんて何度もリセットしてやっと気持ちよくなったというのに、こいつ、才能があるのかもしれない……全く羨ましくはない才能だが。
「でも、何が悩みなんだ?彼女……凛ちゃんが男だから別れたいのか?」
「わ、別れるのはちょっと…………好きだし」
「男でも?」
「男でも」
「じゃあ問題なくね?」
「でも…………どうして俺がそっち側なのか」
「それは俺も疑問だけど……でも気持ちよかったんだろ?」
「…………そうだけど」
「じゃあよくね?」
「…………そうなのか?いや、でも……」
いつも余裕のある柴田らしくなくて、歯切れが悪い。
両思いで、男でも好きで、思っていたポジションと違ったとしても気持ち良かったのなら、結局何も問題ないと思うのだが。
俺なんて好きでもない男に何度もヤられてるんだぞと喉まで出かかった言葉を飲み込む。
「とにかく、もっと凛ちゃんと話してみたら?」
「……そうだな」
とはいえ、すぐにリセットボタンを押すので、柴田が凛ちゃんと話すことは無いのだけど。
リセットしたら、また柴田は悩むのだろうけど。気が向いたらまた話を聞いてやるから許して欲しい。
それに涼太が話を聞かなくても、結局柴田が彼女……彼氏と、別れることはないのだろうから。
【 次回、再びの保健室、林先生登場。林先生は涼太くんに……】
――――――――
ききさん
カラオケのトイレで
→放課後、友達に頼み込んで一緒にカラオケにいってもらい...友達といるから今日は安心だろうっと油断していたらトイレに引っ張られ(またトイレか)おせっせわっしょーい。友達が探しにきてくれて、やってるのバラされそうになったりならなかったりみたいなシチュどうですか
でした!ありがとうございます
「それで、その……やることやったんだけど」
「あ、ああ?」
「俺の方が彼氏じゃなくて彼女だったみたいで」
「は!?」
やっぱり訳が分からない。
「…………つまり、凛ちゃんは女の子じゃなくて男の娘で、しかもお前が抱かれる側だったってこと?」
「そういうこと」
「しかも、めっちゃ気持ちよかった、と」
「……そういうことだ」
このイケメンが抱かれる側ってどういうことなんだろうとは思ったけれど。どうも昨日一日ですっかり目覚めさせられてしまったらしい。
涼太なんて何度もリセットしてやっと気持ちよくなったというのに、こいつ、才能があるのかもしれない……全く羨ましくはない才能だが。
「でも、何が悩みなんだ?彼女……凛ちゃんが男だから別れたいのか?」
「わ、別れるのはちょっと…………好きだし」
「男でも?」
「男でも」
「じゃあ問題なくね?」
「でも…………どうして俺がそっち側なのか」
「それは俺も疑問だけど……でも気持ちよかったんだろ?」
「…………そうだけど」
「じゃあよくね?」
「…………そうなのか?いや、でも……」
いつも余裕のある柴田らしくなくて、歯切れが悪い。
両思いで、男でも好きで、思っていたポジションと違ったとしても気持ち良かったのなら、結局何も問題ないと思うのだが。
俺なんて好きでもない男に何度もヤられてるんだぞと喉まで出かかった言葉を飲み込む。
「とにかく、もっと凛ちゃんと話してみたら?」
「……そうだな」
とはいえ、すぐにリセットボタンを押すので、柴田が凛ちゃんと話すことは無いのだけど。
リセットしたら、また柴田は悩むのだろうけど。気が向いたらまた話を聞いてやるから許して欲しい。
それに涼太が話を聞かなくても、結局柴田が彼女……彼氏と、別れることはないのだろうから。
【 次回、再びの保健室、林先生登場。林先生は涼太くんに……】
――――――――
ききさん
カラオケのトイレで
→放課後、友達に頼み込んで一緒にカラオケにいってもらい...友達といるから今日は安心だろうっと油断していたらトイレに引っ張られ(またトイレか)おせっせわっしょーい。友達が探しにきてくれて、やってるのバラされそうになったりならなかったりみたいなシチュどうですか
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