リセットしてもヤンデレに犯される俺の話

一部 同じ日のループ

11-②自分からキスしました※

　腕を引かれ、植木の陰に引き込まれる。

「や、やだ…」
「涼太は俺と付き合いたいんだよね？」

　ズボンの隙間から手を突っ込まれて、下着の上からアナルの表面を撫でられる。それだけでゾクゾクしてその先を期待してしまう。
　それなのに三浦はそれ以上先に進もうとせず、ただ下着の上からもどかしく触れてくるだけで、すぐに離れてしまう。

「じゃあ、涼太からキスして」
「キス……？」

　今までの三浦を思えばずいぶん優しい命令だった。とはいえ脅されている状況に変わりはないのだけど。
　目を閉じるのがマナーだと思うのに、三浦はじっと目を開けたまま涼太を見ている。悔しいことに整った顔は同性でも間近で見ていられる。
　むしろ結構見慣れたはずなのに、少し見とれてしまいそうになる。

「目、瞑れよ」

　じっと見られているとやりづらく、そう言うと、嬉しそうに瞼が下ろされる。これ、このまま逃げた方がいいんだろうか。ひび割れた校舎の壁を見ながらそんなことを考えるが、すぐに否定する。
　逃げたところで捕まって、エスカレートした要求を突きつけられるに違いないのだから。

　悔しいことに三浦の方が少し背が高いので、そのままではキスしづらくて、両肩に手を置くとぐいと力を込める。意図が伝わったのか、三浦は身をかがめた。
　そこまでかがまなくても届くわ、とムカつきながらも、さっさと済ませてしまおうと思う。
　目を閉じているせいでバサバサと長い睫毛が嫌に目につく。むしってやろうか。

　ようやく意を決して、三浦の唇に触れる。触れてすぐに離れようと思ったのに、すぐに抱きしめられて、後頭部に手が回される。

「んっ、ふっ……んんっ」

　舌が強引に入り込んで、口内を暴く。三浦の腕の中でもがいたところでもう逃げられず、ただ貪られる。
　膝の力が抜けて、崩れ落ちそうになるのに、足の間に三浦の膝が挟まれて支えられる。

「んむぅっ……ふっ♡」

　三浦の長い足が勃起したペニスをぐりぐりと刺激してくる。
　左手は後頭部を軽く押さえ込んだまま、右手は直に尻を撫で回してくる。

　長い間そうして蹂躙されたかと思うと、ようやく開放された。必死で酸素を取り込んでいると、三浦が次の「お願い」をしてきた。

「涼太、お尻、こっちに突き出して？」

　これは、脅されて仕方なく、だ。
　三浦が殴ってへこませた壁の、すぐそばに手をつく。そしてほんの少しだけ尻を三浦の方に突き出した。