リセットしてもヤンデレに犯される俺の話

多崎リクト

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一部 同じ日のループ

9-①保健室に連れ込まれました※

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「そうだ、今日はうちに来ない?涼太の好きな紫陽花堂のショートケーキがあるんだ」
「……マジか」

 もちろん「マジか」という台詞は紫陽花堂のショートケーキへの感想ではない。またこの時間に戻ってきてしまったのかという嘆きだ。
 告白にはいと答えた(つもりはないが、三浦にはそう聞こえているのだから仕方ない)直後に戻ってきても、もうどうしようもないではないか。しっかりしてくれ、リセットボタン!

 それでもどうやったらこの場から逃げられるか一生懸命考える。デートは、もう嫌だ。意外と楽しかったからこそもうしたくない。

「お、俺、塾に行かないといけないからっ」

 本当は塾になんて行っていない。
 とはいえテストの点が悪すぎてそろそろ塾に行けと母から言われていたので、まあ、そこまで嘘でもない。

 とにかく三浦から逃げられればいい。

 そう思ったが、もちろん逃げられるはずがなかった。





「涼太塾になんて行ってないよね。お母さんからそろそろ塾に行きなさいって言われてたけど嫌だって言ってたよね。まあ俺が教えてあげるから塾になんて行く必要ないもんね。でもどうして嘘なんてついたのかな?」
「ひっ……ごめんなさいっ」

 今度は保健室に連れ込まれ、ちょうど保険医が席を外していた上に誰もいなかったのでベッドに押し倒されている。
 例の手錠でベッドに繋がれて、ズボンとパンツを下ろされる。

「こ、こんなところで……」
「嘘吐いたお仕置きしないとね」

 冷静に考えるとおかしいのだが。どうして告白したら受け入れてもらえてハッピー、な展開のはずなのに、ちょっと嘘を吐かれただけでこんなことができるのか。あとなんで告白する時に手錠とか猿轡とか持ってたんだ。
 やっぱりこいつはヤバイやつに違いない。今更ながら気づいてしまう。

「ひんっ」

 尻にローションをかけられたと思うと、指を突っ込まれる。少しいじられただけでトロトロになった中が三浦の指を受け入れてしまう。

「やっ♡やだぁっ♡」
「ちゃんと怪我しないように慣らしてあげないとね」

 そう言って中を開かれていく。
 このままここで犯されてしまうのだろうか。恥ずかしくてたまらないのに、期待に尻穴が疼くのがわかる。

「えっ……やっ、こわい…………」

 突然指が抜かれたかと思うと、代わりに固くて小さなものがそこに触れる。いつの間にか取り出したコンドームに包まれているようだが、何なのかわからない。
 得体の知れないものが体の中に入り込んでいく。

 それはコンドームに包まれた手錠の鍵で、尻からは鍵につけられた丸くてふわふわのキーホルダーが垂れ下がっており、ウサギの尻尾のように見えた。

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