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一部 同じ日のループ

6-⑧気持ちよくなんてなりたくないのに※

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 ……最悪だ。



 入れられて気持ちいいどころの話じゃない。ついに挿入された刺激だけで射精してしまったのだ。
 今まで何回もリセットしたのに。もしかしたら引き継がれたのは記憶だけではなかったのかもしれない。体も三浦のことを覚えていて、だからいつの間にか裂けなくなって、痛くなくなって、だんだん気持ちよくなってしまったのか。

 そんなことがあっていいはずがないのに。


「入れただけで嬉しくてイッちゃったんだね」
「ちが……ちがう」


 力なく首を振るが涼太のペニスは白濁に濡れていたし、射精してもまだ萎える様子がない。イッたばかりの中がひとりでにうねうねとうごめいて三浦のものを締め付ける。

「あっ、やっ、まだ、うごかないで♡」
「イッてないなら大丈夫だよ。痛くもなさそうだし」
「やっ、むりっ♡」

 射精したばかりで休む間もなく中を突かれる。


「気持ちいい?」
「ひっ♡きもち、よくっ、ないっ♡」
「じゃあなんでこんなにトロトロなの?ちんこから涎垂らしてるし、中はキュンキュンしちゃってるよ?それとも涼太は気持ちよくなくてもえっちな汁垂らしちゃう変態なのかな」
「やっ♡突いちゃやだぁっ♡」
「やじゃないでしょ?」
「あっあっ♡やだぁっ♡」

 突かれる度に気持ちよくて、意識が飛びそうになる。どうしよう。このままじゃ、戻れなくなる。

「愛してる、涼太」
「ひんっ♡」

 三浦が愛の言葉を囁くと、どうしてか心地いいと思ってしまう。

 忘れてはいけないのに。最初に無理矢理犯されたことを。何度も三浦にレイプされていることを。
 それなのに、だんだん気持ちよくなってしまって。今回はデートなんてしてしまって三浦の違う顔を知ってしまったから。可愛いやつなんて思ってしまったから。

「涼太の中にいっぱい種付けするからね」
「やっ♡やだぁっ♡」

 ズチュズチュといやらしい音を立てて犯されて。嫌なはずなのに、体は無意識に三浦の背に回した手にぎゅっと力を込める。

「やだっ、へんになるっ」
「いいよ、変になって」


 恋人同士みたいに。抱き合って。セックスして。気持ちよくなって。
 ……こんなことしてたら、ヤバいって。


(また、リセット、しなきゃ……)



 結局涼太がリセットボタンを押せたのは、長い長い休憩時間が終わった頃のことだったのだけれど。




――――――――

瑠璃さん
観覧車、ラブホテル、ゲームセンターのプリクラ撮影機の中、エレベーター

悠蘭さん
もしや三浦くんは「自分とひとつになることを夢見て」涼くん自身で開発してた、いやらしくて健気な涼くんと勘違い?

使わせていただきました!ありがとうございます♡
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